2025年2月28日金曜日

二月堂修二会2025*「参籠宿所入り」

2/28 午後3時過ぎ、別火坊出発。
大仏殿北側の二月堂裏参道を通って、練行衆の皆様は二月堂下の参籠宿所に移られます。
今年も小雨の中、和傘をさして粛々と進んで行かれます。

ここ数年は毎年同じ場所、大仏殿の後ろでお見送りさせていただき、その後 二月堂まで追っかけをすることもなく、参籠の皆様が無事に満行されますようにと、静かに祈念して仕事に戻ります。
帰り道、僧坊跡北側の資材置き場の梅が満開になってました。
ブログに動画を貼り付けられずに、毎回 Instagramにポストしたものを見ていただいているのですが、3枚目 の画像に、小綱さんが常燈の覆いと食堂前の結界を持ち、加供さんは牛王の灯芯をいれた華籠(2枚重ねて蓋をしているもの)をお持ちの様子が出ています。
動画では、参籠衆の皆様が大仏殿北中門より大仏様に合掌礼をして二月堂へ向かわれる様子もご覧いただけると思います。

2025年2月27日木曜日

3/2「日曜美術館」

NHK Eテレで、3/2(日)9:00~9:45に放映の「日曜美術館」
『まなざしのヒント 日本建築入門in東大寺・新薬師寺』では
東大寺と新薬師寺を巡り、日本建築のイロハを学ぶという内容。

自由に描ける絵画と違い、建築は<重力との真剣勝負>。
屋根の重さを支える構造美こそが最大の鑑賞ポイント。
日本建築の特徴「組物」に注目し、時代で変わるデザインを紹介。
日本人の美意識と木への愛情がそこにある!(NHK HPより)

今回、維鶴木工代表・藤川拓馬さんが番組内で、家具職人の目線から奈良の国宝建築を語る場面があるとお知らせをいただきました。

藤川さんの椅子を客室に置いている奈良倶楽部としては、是非多くの方に番組を見てほしいと、お知らせさせていただきました。
是非ご覧ください。よろしくお願いいたします。

維鶴木工の工房と奈良倶楽部納品の椅子についてのブログ記事→

2025年2月26日水曜日

3月のお出かけ情報②〜秘宝秘仏公開

春まだ浅き奈良大和路の寺社特別拝観のご案内です。
奈良への旅のご参考にどうぞ++

<<公開中の秘宝秘仏>>
◇~4/20 壺阪寺大雛曼荼羅公開
問合せ:0744-52-2016

<<3月より公開されるもの>>
◇3/1~3/8 帯解寺秘仏特別公開
安産祈願の古寺で、本尊の地蔵菩薩(重文)はじめ、三面六臂大黒天蔵や虚空蔵菩薩坐像などの秘仏、春日赤童子画像などの仏画が特別公開されます。
問合せ:0742-61-3861

◇3/1~3/14 法華寺「古代ひな人形展」
問合せ:0742-33-2261

◇3/1~3/31 大安寺馬頭観音立像特別公開」 
天平時代の秘仏 日本最古の馬頭観音立像を特別開扉。
問合せ:0742-61-6312

◇3/1~5/31 不退寺春季寺宝特別展
在原業平画像など寺宝が公開される。
問合せ:0742-22-5278

◇3/1~5/31 安倍文殊院 「春の寺宝展
問合せ:0744-43-0002

◇3/2 慈眼寺聖観世音菩薩特別公開」(但し祈祷者のみ)
問合せ:0742-26-2936

◇3/8・3/20  浄瑠璃寺国宝三重塔初層開扉日
※好天の日に限ります。
問合せ:0774-76-2390

◇3/12  伝香寺
 「本尊釈迦如来・南無仏二歳像と地蔵菩薩像納入品特別公開
奈良の三大名椿のひとつ散り椿で著名なお寺。 
「はだか地蔵尊」と愛称される地蔵菩薩像(重文)は月曜日以外拝観できます。 
問合せ:0742-22-1120

◇3/15~3/23  安養寺「阿弥陀如来立像」

◇3/15~7/6 長谷寺本尊大観音尊像」「寺宝」特別公開
問合せ:0744-47-7001

◇3/16 13:30~15:00 當麻寺中之坊導き観音ご開帳
問合せ:0745-48-2001

◇3/17〜3/23  福智院「宝冠の十一面観音像
問合せ:0742-22-1358

◇3/17~3/23 元興寺「軸装智光曼荼羅
問合せ:0742-23-1377

◇3/17~3/23 興善寺「観経曼陀羅拝観
問合せ:0742-23-7007(要予約)

◇3/20~4/7 法華寺「国宝十一面観音立像特別開扉
光明皇后の姿を彫り上げた伝わる平安初期の仏像です。
問合せ:0742-33-2261

◇3/20~12/21 松尾寺「日本唯一の舎人親王像」
問合せ:0743-53-5023 

◇3/21~5/20 浄瑠璃寺秘仏吉祥天女像特別公開
吉祥天女像厨子の扉絵も一見の価値ありです。
問合せ:0774-76-2390

◇3/23~4/7 海龍王寺十一面観音特別開帳
錐金文様の美しい仏様です。
問合せ:0742-33-5765

◇3/28〜5/6 金峯山寺「金剛蔵王大権現特別開帳」
問合せ:0746-32-8371

◇3/29~4/8 櫻本坊釈迦如来坐像
問合せ:0746-32-5011

◇3/29~5/6 室生寺金堂特別拝観
問合せ:0745-93-2003

2025年2月25日火曜日

3月のお出かけ情報①~寺社伝統行事

3月に行われる奈良の行事のご案内です。


◇3/1~3/14 東大寺二月堂「修二会(お水取り)」
修二会拝観・お松明見学についてと、行法のニコ生配信については
東大寺公式HPをご参照ください。
問合せ:0742-22-5511

◇3/2 10:00〜 喜光寺行基会大祭」 
中風除・ガン封じの祈祷・住職の法話や、おぜんざいの接待
14:30~柴燈大護摩会 ・火渡り
問合せ:0742-45-4630

◇3/2 慈眼寺二の午厄除祈願法要
問合せ:0742-26-2936

◇3/5 10:00 興福寺本坊北客殿「三蔵会
※法要の聴聞可
※法要後の三蔵画像の拝観は16:00まで。

問合せ:0742-22-7755

◇3/14 14:00~ 大安寺馬頭観音厄除法要
馬が牧草を食むように諸々の悪を食いつくし災厄を除く厄除の仏様として信仰されている馬頭観音像。法要では護摩が焚かれ災厄除けの「秘文神符」が授与される。
問合せ:0742-61-6312

◇3/9 14:00~15:30頃 正暦寺人形供養
問合せ:0742-62-9569 
※3/9の日以外でも人形供養を受付されています。詳しくはこちら

◇3/9 宝山寺般若窟柴燈大護摩供
問合せ:0743-73-2006

◇3/13 9:00~ 春日大社「春日祭(申祭)」 
王朝絵巻さながらの春日大社の例祭。
※拝観不可です。
問合せ:0742-22-7788
問合せ:0742-22-7788

◇3/20 10:00~15:00 菅原天満宮筆まつり」 
     13:30~「筆供養」
問合せ:0742-45-3576

◇3/22~3/24 法隆寺お会式
◆通夜法要: 3/21 18:00
◆法要:   3/22 13:00
問合せ:0745-75-2555
ブログ内過去記事

◇3/23 13:00~ 薬師寺金堂「お身ぬぐい」
問合せ:0742-33-6001

◇3/25・3/26 安部文殊院文殊お会式
15:30~本堂にて大般若転読法要 / 16:30~智恵のお餅まき
9:00~16:00本堂前にて智恵のお加持が受けられる
問合せ:0744-43-0002

◇3/25~3/31 薬師寺金堂「修二会 花会式
結願法要は僧侶のみで厳修(参拝は金堂堂外正面より)
詳細についてはこちらを参照してください。
◇3/31 20:30頃〜花会式結願の「鬼追い式」

 

2025年2月24日月曜日

東大寺*雪景色

2月24日 朝10時過ぎ
修学旅行以来の奈良という方と一緒に、別火坊から戒壇堂、大仏殿、二月堂、東大寺ミュージアム、正倉院と廻って、たまたま「雪の東大寺」という風景に出会いました。

2025年2月23日日曜日

二月堂修二会期間中の奈良倶楽部では*

 二月堂修二会本行期間中の奈良倶楽部について++

奈良倶楽部は、二月堂まで歩いて15分という距離にあるため
練行衆上堂のお松明の見学だけではなく
深夜の行を聴聞されるお客さまも多くお泊まりいただいています。
また、初めての方にはできるだけのサポートを心がけています。

◇深夜の聴聞にお出かけのお客様のために門限フリーにしています。
(ただし、22:00までにチェックインをお済ませ下さい。)
◇お部屋に電気ポットやお茶のご用意の他に
この期間だけ、身体がほっと暖まる「生姜湯」をサービス。
◇夕食に「お食事処たちばな」(火・水休み)と「だいどころ飛鳥」(3/1・3/8・3/12にのみ配達)のお弁当を手配致します。
◇ふだんの朝食の時間は午前8:00頃ですが、
3/1、3/12、13、14日にご宿泊の方の翌朝食は8:00~8:30と
少しごゆっくりめにも対応致します。素泊まりでも承っています。
◇修二会関係の写真集や解説書などたくさん揃えております。
期間中の行法のタイムスケジュール表などもご用意しております。

::
奈良倶楽部通信内の修二会についての過去記事と注意事項など。

◇まずは「お松明」について・・・
舞台下の斜面で(竹柵の中に入って)見学するには、人数制限がありますので早い時間に行かないと中に入れません。
目安として平日は17時までに、週末はもっと早い時間に竹柵の中に入れなくなるようです。ただ、戸外で長時間待機するのが難しい場合は、竹柵の外の見やすいポイントを、チェックイン後にご案内していますので、お松明見学をメインにされている方はなるべく17時までにチェックインをお済ませ下さい。
※参考までに、昨年(2024年)は参拝者が大変多く、17:10には竹矢来の中に入れなくなったそうです。

お松明の上がる時間と本数
3/1~3/11と 3/13は毎夜7時(19:00~)から10本/約20分
3/12は夜7時半(19:30~)から11本/約45分 ※移動しながらの拝観になります。
3/14は夜6時半(18:30~)から10本/約10分

※注意事項
・フラッシュ・ストロボや三脚・一脚を使用しての撮影は禁止です。
・二月堂周辺は段差が多く、転倒など足元にご注意ください。
・お松明は、二月堂に上堂する練行衆の足元を照らす灯りで、観光イベントで行われているものではありません。マナーを守って安全にご覧いただくようお願い申し上げます。

◇お松明についての過去記事
・竹柵の中の登廊近くで見学したお松明  2016
・3/12の籠松明見学 2012
・籠松明の部品作り 2010
・3/14の尻焦がし松明見学 2012
・奉納の竹がお松明に 2014 2024

◇お昼間の二月堂の様子についての過去記事
・3/1お昼の二月堂点描 2013
・3/1「惣神所そうのじんしょ2012 /2020
・食堂作法について 20082012
・生飯なげ 20202021
・お昼の二月堂で 20102014
・参籠お見舞いに伺う 20152016
・「数取懺悔」 2017
・お昼の法要 20202020202120222022/2025

◇夜の聴聞についての過去記事
・「一徳火」と「開白法要」2017
・「称揚」 2008/2017
・「法華懺法 ほっけせんぽう」を聴く 20122013
・「過去帳」聴聞 2011/2017
・「大導師作法」聴聞 20142020
・「 咒師作法」聴聞 2015
・「上七日」3/5の「後誓と勧請」2016
・「下七日」に唱えられる「教化きょうけ2016/2017
・「小観音」さんのお松明 2010
・「小観音後入」2011/2016
・「蜘蛛の巣払い」2024
・3/11深夜の聴聞 20132014/ 2025
・「お水取り」 2012
・「達陀だったん」の様子 2008 /2024/2025
・ 「名残の晨朝」2009/2016
・「深夜の満行下堂」2013
・3/14「服喪中(ブク)」の年の聴聞 2018/2019
・3/15「修二会満行」2010/2012/2019/2020/2021/2022/2023/2024
・その他 2015年 3/143/20
・コロナ禍の夜の聴聞 2020 /2020 /2020 /2020/20212022/2023
・3年ぶり「局での聴聞」2024 /2024 
・2025年の聴聞記録 2025/2025/2025/2025/2025/2025/2025


今年も、練行衆や参籠衆と拝観者の距離が近いところは立入禁止区域になってますが、登廊や北茶所など一部時間帯を除き規制緩和されたところもあります。
またお松明の時間帯は二月堂周辺への立入りが禁止されています。
注意事項の詳細は東大寺HPをご参照ください。
(ブログにも詳細をまとめています→ )

3/1~3/14の間、二月堂遠景を定点撮影し、インターネットの「ニコニコ動画」にてライブ配信が行われます。お松明の様子もこの映像配信でみることができます。→

2025年2月22日土曜日

二月堂修二会2025「御輿洗いと内陣掃除」

2月21日 朝8時より二月堂で小観音さんの御厨子を祓い清める「御輿洗い」が行われます。
(2022年に拝見した時は8:30に着いて「御輿洗い」が終わったところだったので、今回は8時10分前に二月堂に着くようにしました)

二月堂に着いて西の局の南側に場所を取ります。ここからは、礼堂南寄りにある二月堂常灯の「おたま」が真正面に見えます。
この礼堂の南寄りでかなり局に近いところに御輿を乗せる漆の台が置いてあり、ここに小観音さんのお厨子が運ばれるようです。
自然光の明るさで格子越しでも礼堂の中がよく見えます。

そうこうするうちに、練行衆の司(堂司)と平衆7人が礼堂に入ってこられて、司が持っている内陣の鍵で内陣の扉を開けます。(堂童子が開けられたように思います)
(司が管理している内陣の鍵については、20日の別火坊入りの際に撮影した池田師がお持ちの様子をご覧ください

そして、内陣より小観音さんの御厨子を担ぎ出して礼堂の漆の台の上に安置します。

この時、衝撃の事実というか、自分が大きな勘違いをしていたことを知りました!

それは、内陣の扉を開けたときに、ご本尊の大観音さんの前の須弥壇の上に小観音さんの御厨子が安置されていたことなのです。
今の今まで、小観音さんは普段は大観音さんの後ろにいらっしゃる(下七日だけ前に出御されるのだ)と思い込んでいたので、びっくりでした。
3/7の出御の時に後ろから出て来られるので、3/15の破壇の後はまた後ろに戻されているのだと思い込んでいた訳です。
帰宅して小学館の「東大寺お水取り」P.240の「本尊」のところを読むと、『小観音は常には大観音の前に安置されてあるが、・・・2月21日に大観音の後ろに移されて・・・』とありました。
つまり、後ろにいらっしゃるのは2/21から3/7までなのですね。

自分が知らなかったことはさておき
御輿洗いとは、小観音さんの御厨子に溜まった1年間の埃や煤を、まず荒神箒のような小さな手箒で埃を落として、その後、お湯で絞った布巾で丁寧に拭いていかれます。
御輿を荘厳されるのは平衆の上座の4人で、拭き終わったらとても綺麗になったのが見た目でもわかります。
清拭が終わると華鬘けまんや瓔珞ようらくなどの荘厳具を会中用のものに取り換えられますが、常の荘厳具と比べて、これも見た目でわかるくらいキラキラと輝いて見えます。その会中用荘厳具がどこに仕舞ってあるのかというと、これも驚きの場所でした。(ブログにうまく書けないので、興味のある方は来年以降、機会があれば実際にご覧になってくださいませ)

御輿の荘厳が終わると、内陣須弥壇の裏正面に安置されます。

この後、礼堂に五体投地板を設えます。
五体投地板は、明るい何もないところで見るとかなりの長さ(6m)で、二月堂職員さんたち数名で運んでも重そうです。
南の局の方に置いてあったのを礼堂に移動して、端の方を床に金具で留めるのですが、床下に入った職員さんが下から固定したりで、興味深く拝見しました。
そして、間に入れる枕木の位置によって板のたわみの加減が違うようで、「五体投地の名手」と密かに呼んでいる佐保山師が試しに軽く打ってその具合を確かめておられました。(今年は平衆に戻られたので佐保山師の五体投地を拝見できる機会がありますね)

さて、平衆上座の練行衆が「御輿洗い」や五体投地板の設えをしている間、他の練行衆は内陣の埃を掃き出したり須弥壇を拭いたりと内陣掃除をされています。
この時、戸帳も須弥壇を荘厳しているものも何もないので、真正面にしっかりと須弥壇を見ることになり、須弥壇の下段の様子も拝見できました。

一年間内陣にあった「悔過板」や「常燈の覆い」「灯芯箱」「諷誦箱」などの別火坊へ持ち帰る物や、昨年の修二会で使ったもの(長柄の箒や荘厳していた南天など)が、この時に内陣から出されます。

内陣掃除が終わると、一同は礼堂に着座し堂童子が内陣正面の扉を閉め施錠して退出されます。(ここまでで約1時間ほどでした)
退出される練行衆の皆様。
修二会本行の下堂風景のようで、胸が高鳴りますね。
練行衆が下りられた後、三役さんが下りてゆかれます。
2022年に拝見した時は、「悔過板」や「常燈の覆い」を三役さんが持って下りられたのですが、今回は何も持ってらっしゃらなくてどうしたのかなと思ってましたら・・・その後

修二会期間中のみ上がる菱灯籠の取り付け作業を見学して





帰宅途中の私の目の前を、荷台に「悔過板」や「常燈の覆い」「灯芯箱」「諷誦箱」などを乗せた軽トラが走って行きました。
カメラを出すのにモタモタしていたので、軽トラは遥か先に。でもしっかりこの目で荷台に乗っているのを見届けました。↓

こちらは、小観音さんの御厨子を清拭していた布巾と、昨年の修二会で須弥壇を荘厳していた南天です。処分してあったのをいただいて帰りました。
煤で黒く汚れた布巾ですが、小観音さんを荘厳していたものなので、私にとっては大変ありがたいものです。

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さて、こちらは2/20に開催された「京終さろん」の講座『練行衆が描いたお水取り~新薬師寺の画僧 福岡隆聖~』で、中田文花さんがご紹介されていた、福岡隆聖師の画集より
小観音さんの御輿のようす↑と、別火坊の床の間のようす↓
床の間に飾られている「悔過板」「常燈の覆い」「諷誦箱」(白い箱)がよくわかりますね↑
福岡隆聖師の画集は新薬師寺で販売されています。(奈良俱楽部でもご覧いただけます)また、中田文花さんの講座は配信で視聴可能です。(ツイキャスでまだ販売されてないようですが)

長々と書き綴ってしまいましたが、今年も修二会を自分の可能な範囲で拝見拝聴し楽しもうと思っています。
またどうぞお付き合いくださいませ。

2025年2月21日金曜日

二月堂修二会2025「社参」と「注連撒き」

2月21日午後1時より  練行衆が行中の無事を祈願して境内諸堂を参拝して回る「社参」が行われました。
写真が多いめですが、今年も練行衆の皆様が粛々と進んで行かれる姿を拝見させていただくと、それだけで嬉しくてついつい追いかけてカメラに収めてしまいます。・・・が、今年も練行衆の歩く速度についていけずに大幅にショートカットしたり(天皇殿へはついて行けずに猫段で待機)、その猫段からは追いかけることもできずに開山堂参拝の間に何とか「試みの湯」に間に合ったのでした。
動画はInstagramと X に投稿しています。
①猫段での法螺貝(平衆が法螺貝を吹くのは、猫段、鐘楼の横、四月堂手前、閼伽井屋の前あたりと、湯屋から出た後に二月堂に上がる登廊でも法螺貝が吹かれます)
②「試みの湯」に入る時に小綱さんが
中灯さんの持っていた文巻を受け取る場面。昨年のブログにもこのことを詳しく書いてます→
二月堂舞台より聖武天皇陵遥拝の様子。

::
そして、「社参」の後は、二月堂鎮守の遠敷社、飯道社で浄められた注連縄が、堂童子によって撒かれる「注連撒き」が行なわれました。





そして「注連縄張り」

帰り道、練行衆の塔頭にかけられている注連輪を早速見つけました。