2020年2月29日土曜日

二月堂修二会2020*参籠宿所入り

2月晦日 明日から始まる修二会本行を前に、練行衆が別火坊から二月堂下の参籠宿所に移られます。
今年は久しぶりに、注連縄が張られた結界の中にて参籠宿所入りされるところ拝見しました。

 雨の中、二月堂へと向かいます。
二月堂に着くなり、炭火の爆ぜる音や煤の匂いが耳と鼻を刺激して
 一瞬にして懐かしい場所に戻ってきたような気になりました。


ちょうど、練行衆のつづらを仏餉屋に運びこんでいるところに遭遇
この撫子の印は上司永照師のつづらですね。
参籠宿所の前では、3時15分頃から娑婆古練の方々がお待ちになって
そして3時20分頃、粛々と練行衆の方々が向かってこられました。





お参りが後になってしまいましたが
二月堂からの空気を胸いっぱいに吸い込んで
修二会の無事満行を観音様へお祈りするのでした。

2020年2月28日金曜日

修二会期間中の奈良倶楽部は*

毎年ブログで書いているので繰り返しになりますが
二月堂修二会本行(お水取り)期間中の奈良倶楽部について++
奈良倶楽部は、二月堂まで歩いて15分という距離にあるため
練行衆上堂のお松明の見学だけではなく
深夜の行を聴聞されるお客さまも多くお泊まりいただいています。
また、まったく初めての方も多くいらっしゃいますので「お水取り」を堪能していただくためにできるだけのサポートを心がけています。

修二会期間中の奈良倶楽部では**

◇深夜の聴聞にお出かけのお客様のために門限フリーにしています。
(ただし、22:00までにチェックインをお済ませ下さい。)
◇お部屋に電気ポットやお茶のご用意の他に
この期間だけ、身体がほっと暖まる「生姜湯」をサービス。
◇ふだんの朝食の時間は午前8:00頃ですが、
3/12、13、14日にご宿泊の方の翌朝食は8:00~8:30と
少しごゆっくりめにも対応致します。素泊まりでも承っています。
◇修二会関係の写真集や解説書などたくさん揃えております。
期間中の行法のタイムスケジュール表などもご用意しております。
◇マスクをお持ちでないお客様に、お一人様ご一泊につき1枚お渡ししています。
::
奈良倶楽部通信内の修二会についての過去記事を以下に記します。

◇まずは「お松明」について・・・
・舞台下で見たお松明(2010/2011/2013/2014/2016/2017
注①:舞台下の斜面で(竹矢来の中に入って)見学するには、年々早い時間に行かないと中に入れなくなってます。目安として平日は18時までに、週末はもっと早い時間に竹矢来の中に入れなくなったようです。ただ、戸外で長時間待機するのが難しい場合は、竹矢来の外の見やすいポイントを、チェックイン後にご案内していますので、お松明見学をメインにされている方はなるべく17時までにチェックインをお済ませ下さい。
・舞台の上から見たお松明(2008200920102012/2012
注②:今年も、舞台の上からの見学は上七日(3/1~3/7)のみとなりました。下七日(3/8~3/14)は舞台の上からの見学はできませんのでご注意下さい。
・3/12の籠松明見学(2012)・籠松明の部品作り(2010
・奉納の竹がお松明に(2014
・3/14の尻焦がし松明見学(2010/2012
東大寺二月堂修二会 お松明
3/1~3/11と 3/13は毎夜7時(19:00~)から
3/12は夜7時半(19:30~)から
3/14は夜6時半(18:30~)から
※注意事項
・フラッシュ・ストロボや三脚・一脚を使用しての撮影は禁止です。
・二月堂周辺は段差が多く、転倒など足元にご注意ください。
・お松明が始まると街灯はすべて消されます。
 お子様の迷子やスリ、落とし物にはご注意ください。
・お松明は、二月堂に上堂する練行衆の足元を照らす灯りで、観光イベントで行われているものではありません。マナーを守って安全にご覧いただくようお願い申し上げます。


◇お昼間の二月堂での様子など
・3/1お昼の二月堂点描(2013
・3/1「惣神所そうのじんしょ」(2012
・食堂作法について(20082012
・お昼の二月堂で(20102014
・参籠お見舞いに伺う(20152016
・「数取懺悔」(2017

◇夜の聴聞
・「一徳火」と「開白法要」(2017
・「称揚」(2008/2017)
・「お声明」南無観コーラス(2008
・「法華懺法 ほっけせんぽう」を聴く(20122013
・「過去帳」聴聞(2011/2017
・「大導師作法」聴聞(2014
・「 咒師作法」聴聞(2015
・「上七日」3/5の「後誓と勧請」(2016
・「下七日」に唱えられる「教化きょうけ」(2016/2017
・「小観音」さんのお松明(2010
・「小観音後入」(2011/2016
・3/11深夜の聴聞(20132014
・「お水取り」(2012
・「達陀だったん」の様子(2008
・ 「名残の晨朝」(2009/2016)
・「深夜の満行下堂」(2013
・3/14「服喪中(ブク)」の年の聴聞(2018/2019
・3/15「修二会満行」(20102012/2019
・その他(2015年 3/143/20

最後に・・・
3月といえども完全防寒着でお越し下さい。
お松明見学では戸外でじっと立って待っていなければいけません。
奈良の夕刻は3月でもまだ大変冷え込みます。
また深夜の行を聴聞するために二月堂内に籠られる方も
堂内でも、じっとしているとかなり冷え込みますので、念には念を入れるくらいの防寒対策(特に足元の防寒)をしっかりしてお越し下さい。
その他に、堂内聴聞をされる必需品として、靴を入れる布袋(ビニールの袋は音が迷惑になります)・マスク・ひざ掛け・ホカロンなどもご用意されるといいと思います。

2020年2月27日木曜日

奈良の施設や社寺の対応について

昨日のブログでは、新型コロナウィルス対応について
奈良博や平城宮跡にある資料館など国立の施設や、奈良の社寺では東大寺の対応などについてお知らせしましたが、今日新たに
奈良県立美術館・・・2/28~3/15まで臨時休館
薬師寺・・・2/26~3/31の期間
・本山定例行事
5日・8日・第3日曜日の各縁日は、法要のみ厳修し法話は中止。
また、同日お接待のおうどんの提供も中止。
・団体向け法話
土日祝日に行っております定時法話を中止。
・まほろば塾
上記期間内開催予定の講座はすべて中止。
・あべのハルカス美術館「薬師寺展」
開催予定の講座はすべて中止。
上記期間内のギャラリートークは中止。
・東日本大震災慰霊法要はすべて中止。

奈良関連でまた新しい情報が入りましたらお知らせいたします。

2020年2月26日水曜日

新型コロナウィルス対応について

本日2/26に行われた政府の新型コロナウィルス感染症対策本部の会合において、国内のスポーツ・文化イベントの開催を今後2週間は中止、延期、または規模縮小などの対応を要請すると発表がありました。
この方針をふまえ、国立博物館などでは 明日2/27から3/15までの期間を臨時休館することになりました。
※3/16以後の予定については、今後の状況をふまえ改めて発表あり。
臨時休館する施設は、東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館、奈良文化財研究所の公開施設(飛鳥資料館、平城宮跡資料館、藤原宮跡資料室)です。

また、二月堂修二会を控えて多くの方が気になるところだと思いますが、東大寺からもHPで、新型コロナウィルスへの対応について発表がありました。以下HPより・・・
二月堂で3月1日から本行が始まる「修二会(お水取り・お松明)」は、今回の新コロナウイルスの感染に関係して中止することはありませんが、ご参拝に当たっては一般的な予防対策の実行に十分留意されるとともに、ご自身の健康管理にはくれぐれもご注意いただきますよう、切にお願い申し上げます。 
なお、新コロナウイルス感染に関連して東大寺主催の行事・催事などを中止・延期せざるを得ない事態が生じた場合は、HPトピックスでお知らせいたします。
・・・ということです。
そう「不退の行法」修二会は1269年途切れることなく続いてきましたので法会を中止されることはありませんが、局での聴聞などは参拝される各人がそれぞれのご判断で気をつけて下さいということです。

そして、この期間中は熱心なお水取りファンの方がたくさんご予約下さっている奈良倶楽部ですが、やはりこの状況下では旅行を断念される方も多いです。ご不安を感じることがありましたら、どうぞご遠慮なくご連絡ください。
そしてこの状況が収まりましたら、また是非奈良にお越しください。

以前にも書きましたが、奈良倶楽部では感染拡大防止として
・スタッフ一同のマスク着用。
・フロントデスクに除菌ジェルを設置。
・ルームキー、手すり、ドアノブ、リモコンなどのアルコール消毒
・階段踊り場に空気清浄機の設置
の対応をしています。
加えて、修二会参拝、お松明見学の際にマスクをお持ちでないお客様には、お一人様一枚マスクを差し上げています。
(※こちらはご宿泊のお客様に限りです。)
どうぞよろしくお願い申し上げます。

2020年2月25日火曜日

3月のお出かけ情報②〜秘宝秘仏公開

春まだ浅き奈良大和路の寺社特別拝観のご案内です。
奈良への旅のご参考にどうぞ++
◇3/1 東鳴川観音講「不空羂索観音坐像」
興福寺南円堂が1180年に焼失する以前の不空羂索観音坐像の姿を模したものと考えられる不空羂索観音坐像の特別開帳(毎月第1日曜日)
問合せ:0742-34-5369

◇3/1~3/10 法華寺「古代ひな人形展」
問合せ:0742-33-2261

◇3/1~3/31 大安寺馬頭観音立像特別公開」 
天平時代の秘仏 日本最古の馬頭観音立像を特別開扉。
問合せ:0742-61-6312

◇3/1~3/31 壺阪寺大雛曼荼羅公開
問合せ:0744-52-2016

◇3/1~5/31 不退寺春季特別公開
在原業平画像や伊勢物語、古今和歌集などが公開される。
問合せ:0742-22-5278

◇3/1~5/31 安倍文殊院春の寺宝展
問合せ:0744-43-0002

◇3/1~6/30 長谷寺本尊大観音尊像
◇3/1~6/30 長谷寺春季特別寺宝展
問合せ:0744-47-7001

◇3/1〜6/30 薬師寺玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画公開
平山郁夫画伯の大唐西域壁画の公開です。 
◇3/1~6/30 薬師寺西塔初層内陣釈迦四相像特別公開
◇3/1〜6/30 薬師寺食堂公開
問合せ:0742-33-6001

◇3/4 慈眼寺「聖観世音菩薩特別公開」(但し祈祷者のみ)
問合せ:0742-26-2936

◇3/8 浄瑠璃寺国宝三重塔初層開扉日
※好天の日に限ります。
問合せ:0774-76-2390

◇3/11~3/18 帯解寺秘仏特別公開
安産祈願の古寺で、本尊の地蔵菩薩(重文)はじめ、三面六臂大黒天蔵や虚空蔵菩薩坐像などの秘仏、春日赤童子画像などの仏画が特別公開されます。
問合せ:0742-61-3861

◇3/12  伝香寺
 「本尊釈迦如来・南無仏二歳像と地蔵菩薩像納入品特別公開」
奈良の三大名椿のひとつ散り椿で著名なお寺。 
「はだか地蔵尊」と愛称される地蔵菩薩像(重文)は月曜日以外拝観できます。 
問合せ:0742-22-1120

◇3/16 13:30~15:00 當麻寺中之坊導き観音ご開帳
問合せ:0745-48-2001

◇3/17〜3/23  福智院「宝冠の十一面観音像」
問合せ:0742-22-1358

◇3/17~3/23 興善寺「観経曼陀羅拝観」
問合せ:0742-23-7007(要予約)

◇3/20~4/7 法華寺「国宝十一面観音立像特別開扉」
光明皇后の姿を彫り上げた伝わる平安初期の仏像です。
問合せ:0742-33-2261

◇3/20~5/31 法隆寺大宝蔵殿での秘宝展
国宝・重文指定される宝物が2300点余りある法隆寺で、通常拝観できない寺宝が春と秋の年2回特別公開されます。
問合せ:0745-75-2555

◇3/21~5/20 浄瑠璃寺秘仏吉祥天女像特別公開
吉祥天女像厨子の扉絵も一見の価値ありです。
問合せ:0774-76-2390

◇3/23~4/7 海龍王寺十一面観音特別開帳
錐金文様の美しい仏様です。
問合せ:0742-33-5765

◇3/28〜5/6 金峯山寺金剛蔵王大権現特別開帳
問合せ:0746-32-8371

2020年2月24日月曜日

2/28 美の壺「古都・奈良の鄙び」

NHKBSプレミアム 2/28(金)19:30~20:00 放送の「美の壺」は
古都・奈良の雄大な自然と、悠久の時が作る鄙ひなびた美しさを訪ねる「古都・奈良の鄙び」です!!
以下、番組HPより・・・(ブログ内写真も番組HPより拝借)
▽1300年前の姿を留める国宝の八角堂、
 天平の楽器を奏でる天女の装飾画
▽東大寺の隠れスポットを散策・二月堂からの絶景!夕焼け
▽まるで水墨画!厳冬の吉野の杉木立
▽冬枯れの山でとれる葛は「白いダイヤ」と呼ばれる葛粉に変身!
▽紅白椿の菓子の秘密、春を呼ぶ!若草山の山焼き
奈良の知られざる魅力を「鄙びひなび」というキーワードで紹介していただけるということで、とても楽しみですね!

2020年2月23日日曜日

3月のお出かけ情報①~寺社伝統行事

春の訪れが待ち遠しい季節になりました。
奈良に春を呼ぶといわれる東大寺二月堂の「お水取り」から、春爛漫の花々咲き誇る頃の薬師寺「花会式」まで、3月に行なわれる伝統行事をご案内します。
◇3/1~3/14 東大寺二月堂「修二会(お水取り)」
※3/12の交通規制などについてはこちらをご覧ください→
問合せ:0742-22-5511

◇3/2 10:00〜 喜光寺行基会大祭」 
中風除・ガン封じの祈祷・住職の法話や、おぜんざいの接待
14:30~柴燈大護摩会 ・火渡り
問合せ:0742-45-4630

◇3/4 慈眼寺「二の午厄除祈願法要」
問合せ:0742-26-2936

◇3/4 大安寺「馬頭観音厄除法要」
馬が牧草を食むように諸々の悪を食いつくし災厄を除く厄除の仏様として信仰されている馬頭観音像。法要では護摩が焚かれ災厄除けの「秘文神符」が授与される。
問合せ:0742-61-6312

◇3/8 宝山寺般若窟柴燈大護摩供
問合せ:0743-73-2006

◇3/9 14:00~15:30頃 正暦寺人形供養
問合せ:0742-62-9569 
※3/9の日以外でも人形供養を受付されています。詳しくはこちら

◇3/13 9:00~ 春日大社「春日祭(申祭)」 
王朝絵巻さながらの春日大社の例祭です。
参道からのみ拝観可能。
問合せ:0742-22-7788

◇3/15 11:00~ 春日大社「御田植神事」
問合せ:0742-22-7788

◇3/15 10:00~ 興福寺本坊北客殿「三蔵会
問合せ:0742-22-7755

◇3/20 菅原天満宮「筆まつり」 
毛筆作りの元祖として仰がれている中国の蒙恬画像を拝殿に掲げ、祭典が行われ、その後参拝者は書の上達を祈願する。当日は使用済みの筆を無料で新しい筆と交換してくれる。使用済みの筆は筆塚の前に集めて供養され、筆に感謝の意をささげ、護摩火の中に投げられる。
筆供養は13:30~
問合せ:0742-45-3576

◇3/22~3/24 13:00~ 法隆寺お会式
聖徳太子の遺徳を讃えて行う法要。
聖霊院では本尊聖徳太子摂政像が開扉。
問合せ:0745-75-2555
ブログ内過去記事

◇3/23 13:00~ 薬師寺金堂「お身ぬぐい」
問合せ:0742-33-6001

◇3/25・3/26 9:00~17:00 安部文殊院「文殊お会式」
両日とも16:00過ぎから智恵のお餅まきが行われる。
問合せ:0744-43-0002

◇3/25~3/31 薬師寺金堂「修二会 花会式
ブログ内過去記事はこちら→2012 2015
修二会薬師悔過法要 3/25~3/31:各日19:00~/3:00~/13:00~
※3/25は19:00~の法要のみ
※3/31の19:00~の法要は今年に限り入堂参拝取りやめです。
※新型コロナウィルス感染拡大の影響で花会式の奉納行事や法話が中止になっています。HPでご確認ください。

◇3/29  當麻寺護念院「菩薩講練り初め」
13:00~法要 14:00~練り初め
問合せ:0745-48-2004

◇3/31 20:30頃〜花会式結願を飾る「鬼追い式」
2008年の「鬼追い式」のブログ内記事はこちら

2020年2月21日金曜日

二月堂修二会2020*「社参」

2月21日 13:00より  練行衆が行中の無事を祈願して境内諸堂を参拝して回る「社参」がありました。
午前中に春日大社の「旬祭講話」に参加していたため、社参の様子は途中からの拝見となりました。2015年の過去記事に、最初から最後までカメラを持って追いかけた様子を載せていますので、全体の流れはこちらを参考にしていただくとして・・・。
今年の社参の様子もどうぞご覧ください。
春日大社から急ぎ足で向かって東大寺境内に着いた時には、社参の列は、大仏殿参拝を終えて天皇殿に向かわれているところでした。
大仏殿東の回廊脇を通って猫段へ
途中で法螺貝を吹かれますが、その音色はInstagramでどうぞ。

猫段を上がって開山堂を参拝をして
そして湯屋にて「試みの湯」
湯屋から出て来られて、二月堂へ上ります。

二月堂舞台から聖武天皇陵参拝。
南の石段を通って興成社の前を通り
普段は食堂南の広場で解散ですが、今年は新入のある年なので
一同、そのまま別火坊へ戻られます。
新入は社参に参列せず別火坊で待っているので、別火坊へ戻られた練行衆による新入見舞いや、衣の祝儀などが行われます。
(練行衆の別火坊へ戻られる写真は2015年の過去記事に)
同じ頃に二月堂では注連撒きが行なわれます。今回は別火坊へ戻られる練行衆の追っかけではなく、注連撒きを見学することに。
遠敷社↑と飯道社↓で注連縄を清め
堂童子さんが注連を撒くというか投げるというか、掴みやすいように手渡すような感じで、童子さん達に放り投げられます。
この時、地面に落ちた注連縄は「塵」と称して使用しないのですが、幾つか「塵」となった注連もあり、その一つを幸運なことにいただくことができました。
注連撒きの後には注連縄で結界を張って、二月堂周辺を清浄な場として保ちます。紙垂しでと樒しきみをはさんだ注連縄。 神道で使われる紙垂と仏教で使われる樒が一つの注連縄に使われる修二会の注連縄は、その両方の要素を含んだ独特のものです。


毎年かわらない行事を追いかけて、一年に一度のこの時期にのみお見かけする人たちや、懇意にしている修二会好きの方々、練行衆の粛々と歩みを進めていく様子や、そして何より二月堂周辺のいつもと変わらない風景に、今日は心からほっとさせていただけたのです。何事もなく行が無事に終えられますよう願っています。

2020年2月20日木曜日

二月堂修二会2020*練行衆別火入り

2020年 2月20日
1269回目の修二会本行に向けての準備期間でもある別火(前行)が今日から始まりました。
夕刻、東大寺戒壇院の別火坊に練行衆一同が入られる「別火入り」の様子を拝見してまいりましたが、その前に二月堂へお参りに。
18:00前、暮れなずむ二月堂から見る奈良の街。
静かな裏参道をおりて
美しい夕景を見ながら
別火坊へ・・・

18:30前後、練行衆の皆様が次々と別火坊へ入って行かれました。
一番乗りは 南座衆之二の中田定慧師だったそうですが
私が着いた時にはもう入ってらっしゃったようです。
 和上・狭川別当さま
 衆之一・池田圭誠師
中灯・平岡慎紹師
 北座衆之二・筒井英賢師
 大導師・上司永照師と南座衆之一・佐保山曉祥師
 咒師・森本公穣師
権処世界・北河原公慈師
堂司・上野周真師
・・・・という順でした。
社参の時のように、皆さん、無言で入って行かれるのかなと思っていましたが、「行ってまいります」というご挨拶もあり、何となく和気藹々とした雰囲気の中での別火入りでした。