2025年1月31日金曜日

今年の二月堂修二会拝観について

令和7年の東大寺二月堂修二会の拝観方法について発表がありましたので、東大寺公式サイトより抜粋してご案内します。

<<お松明の拝観方法について>>
◆お松明は3/1(土)~3/14(金)の毎夜、二月堂に上がります。
(お松明の上がる時間は下段に記載しています)
◆3/12(水)は二月堂の信者組織である講社の参詣日です。
一般参拝の方は二月堂下芝生の竹柵内には入れません。
一方通行で順次移動しながらの拝観になるため、お松明2~3本を見られるか見られないかです。
◆3/12以外は、講社員と一般参拝の区別なく拝観できます。
◆拝観場所(二月堂下芝生の竹柵内)は定員を超えると、安全確保のため、入場打ち切りになります。
◆二月堂下芝生の竹柵内や広場の人数が一定以上になれば、以降は第2拝観所へ誘導します。第2拝観所も同様になれば、 以降はお松明をご覧いただくことが出来ません。 
◆竹柵内や広場の収容人数は安全対策の観点から人数を算定し、当日の天候や現地の状況等を踏まえて決定します。規制後の入場は固くお断りします。
◆予約や場所取りは出来ません。
◆寒い時期の夜間行事であり、おみ足や体力に不安のある方はもとより、普段お元気な方でも不自由や危険な点が多いため、そのことを充分にご考慮いただき、ご参拝の可否をご判断ください。

<<二月堂周辺での立入禁止エリアについて>>
参籠衆以外の立ち入りを禁止するエリアを設けます
◆2/28~3/15
二月堂北登廊の麓に位置する参籠宿所や湯屋など、参籠衆が起居するエリアは面会謝絶につき立入禁止。登廊は規制時以外は通行可。
◆3/1~3/14
お松明中と前後の時間帯は、規制のため二月堂に近づけません。
(二月堂に近づけない時間の目安は下段に記載しています)

<<堂内での拝観について>> 
◆3/12を除く3/1~3/14 
・局つぼねでの聴聞は可能ですが、満席になる場合があります。
・私語は慎んでください。また、マスクの着用を推奨します。
・国宝の建物や周囲の歴史ある景観の構造上、拝観・聴聞の場所には限りがありますので譲り合っていただくようお願いいたします。
・収容人数の観点から、二月堂へは入堂できな い可能性があります。 
◆3/12
・伝統的に3/12は二月堂の信者組織である講社の参詣日です。
・聴聞においては講社ごとに局の割り振りも定まっており、一般参拝の方は局に入ることは 出来ません。
  
<<二月堂 堂内で守っていただきたいこと>>
◆スマホはじめ電子機器の使用禁止。撮影・録画・録音は厳禁。
◆飲食は禁止します。喫煙も厳禁です。
◆私語は控えてください。また、周囲の迷惑になるような物音を立てないようにしてください。
◆過密な状態となりますので、マスクの着用を推奨します。
◆場所には限りがあります。大人数での参拝計画はお控えください。
◆靴や傘はご自身で管理して、出来るだけ音が鳴りにくい素材の靴袋を持参ください。(レジ袋はかなり音が鳴ります)
◆長傘を堂内に持ち込まないよう折りたたみ傘を持参ください。
◆局の扉は必ず閉めてください。
◆ブーツなど着脱に時間を要する靴は聴聞に向きません。 短時間の開閉で済むように工夫願います。

<<その他の場面について>>
基本的に練行衆が勤める日々の法要は全て例年通り行います。
また、2月末日の大中臣祓や、 日々のお堂や食堂への出入り、3/12のお水取りなど、練行衆や参籠衆と拝観者の距離確保もコロナ禍以前に戻す予定ですが、当日現場での指示に従ってください。

<<二月堂に参拝できない時間帯の目安>>
お松明中と前後の時間帯は、二月堂に近づくことができません。


<<動画配信のご案内>>

3/1(土)~3/15(土)の間、二月堂を定点から撮影した映像を、動画共有サイト「ニコニコ動画」でライブ配信する予定です。
お松明はこの配信でもご覧いただけます。
URL が決まり次第、またお知らせします。

※今年の修二会拝観についての詳細はこちらを参照ください。

こちらの画像は二月堂下芝生の竹柵内への出入り口。

2025年1月29日水曜日

2/2まで「大シルクロード展」

 京都文化博物館で開催中の「大シルクロード展」に行ってきました。

奈良はシルクロードの終着点。
正倉院宝物にはシルクロード由来のものがたくさんあって、今回の展覧会では、今まで正倉院展で拝見したことのある宝物をこれもあれもと探しながら見るのも楽しみでした。

「樹下美人図」(一級文物)
樹下など自然景の中に佇む美人図は唐時代に流行した画題で、正倉院の「鳥毛立女屏風」は日本にその影響が及んだことを示している。
「靴下」(一級文物)
唐文化の影響を受けた室内用の履物。
正倉院展でもよく似たものを見ました。
「ズボン」これが1~3世紀のものだとは!
こちらも正倉院展でよく似たものを見ました。
「唐花文錦鞋」(一級文物)
唐時代。こちらもよく似たものが正倉院にあります。
「胡瓶」唐時代
鳥の頭をかたどった注ぎ口の漆胡瓶が2016年の正倉院展に出陳されていました。
「団花文小壺」唐時代
唐で7世紀末から流行した八稜団花文が描かれていて、正倉院宝物にも類例が見られるそうです。
「双鳳双馬文円鏡」↑
「海獣葡萄鏡」↓

「双六盤」(一級文物)唐時代
正倉院には盤面構成がほぼ同じで象嵌技法も共通する双六盤が2点伝わっています。
「貼付円文高脚杯」(一級文物)6~7世紀
正倉院にも同時期の類例がある。

……ざっと見て正倉院展と関連するような宝物はこんな感じでした。

順不同ですが・・・その他に気になったものをピックアップ。
「草花文綴織靴」(一級文物)1~5世紀
「瑪瑙象嵌杯」(一級文物)5~7世紀
「献馬図」(一級文物)唐時代
「鳳首杯」(一級文物)唐時代
「六花形脚付杯」(一級文物)唐時代
「神馬文塼」(一級文物)3~4世紀
「騎馬胡人俑」唐時代
「対鳥文錦靴下」7~9世紀

とにかく、選りすぐりのものが来ているとはいえ、紀元前や、1~5世紀のものもあって、その保存状態の良さに驚きます。

会場の展示品はすべて写真撮影可で、他にもたくさんの素晴らしい宝物が公開されています。日本の国宝に当たる一級文物が44点を含む中国国内27ヶ所の博物館から出展された約200点を一同に拝見できて、素晴らしい宝物に目の保養もさることながら、ユーラシア大陸を横断するシルクロードの壮大さに圧倒された展覧会でした。 

展示会場は、コロナ禍前の正倉院展よりも混み混みで、ずっと行列でした。後ろの人がいるのであまりじっくり見ることがなくても鑑賞時間は優に2時間を超えるくらい。 それくらい充実した内容でした。

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さて、京都文化博物館で「大シルクロード展」を見た後は、奈良に戻ってパインストアさんへ。 
カウンター席の真ん前に、先程見てきた「ウイグル自治区の如来像壁画」を木版画にしたカレンダーがあってびっくり! カレンダーのお隣は松田大児さんの巳さん。 
カレンダーは「きたむらこういち」さんの木版仏画暦。
他の月々の仏像もとても素敵。
ちょうどこの日から新メニューになった羊瓶樽と
大好きなポテトサラダ。
 いつも美味しくて大満足して帰りました。

2025年1月26日日曜日

「だいどころ飛鳥」さんのお弁当

5年ぶりの復活です!


だいどころ飛鳥」さんのお弁当が、修二会期間中の
3/1(土)3/8(土)3/12(水)
の3日間限定で
奈良倶楽部にお届けいただけることになりました。
お弁当の代金は税込1650円、配達時間は夕方の16時です。

*お弁当配達日に宿泊ご予約のお客さまへ*
ご希望の方は、お名前とご宿泊予定日、個数を
Tel:0742-22-3450 又は090-9253-5387(ショートメッセージも可)
メールは、ktnaraclub@gmail.com までご連絡下さい。

修二会の毎晩の見どころでもある「お松明」。
そのお松明を見学しようとすると、ちょうど夕食時間に当たるため、ゆっくりと食事を楽しむ時間を我慢してでも早い目に行って待ってますというお客さまも多くいらっしゃって、奈良倶楽部ではそのようなお客様のために、お弁当をご用意させていただいています。

お弁当は、夕方16:00頃までに配達していただきますので お部屋で小腹を膨らませてから早い目にお出かけもできますし お松明(19:00~19:20)の後、少し堂内で聴聞してから 遅くお帰りの後のお夜食としても召し上がっていただけます。
(客室には電気ポットや冷蔵庫、お茶のご用意などございます。)
配達日にご予約のお客様、どうぞよろしくお願い申し上げます。

また、3/1・3/8・3/12以外の日は
お食事処たちばな」さんのお弁当を承っています!
(但し毎週火曜日と第一第二水曜日は定休日)
こちらも是非ご利用下さいませ!

2025年1月25日土曜日

若草山の山焼きと冬花火*

毎年のお楽しみ♪
若草山の山焼き点火前に上がる冬花火
わずか15分間でも、真冬の澄んだ夜空に上がる花火は格別です。

相変わらずへたっぴな写真ですが、雰囲気だけでも感じていただければ嬉しいです。










そして18:30に山焼き点火
お天気の心配もなく、無事によく燃えてくれました。
今年の見学ポイントは、戒壇院と大仏殿の間のところ。
結構大勢の人出でした。

Instagramに花火の動画を上げています→ 
印象的だったのは、鹿花火の数がたくさんだったこと(以前は一つか二つだったような)、そして最後の花火が終わって誰ともなく拍手があがったこと(こんな経験初めてでした)。それほど感動して下さったのだと思うとじーんときました。

2025年1月24日金曜日

2月のお出かけ情報③〜前半の伝統行事

2月前半の県内伝統行事のご案内です。



◇2/1 7:00~ 登彌神社粥占い(筒粥祭)
早朝の5:00から細い竹筒を入れた大釜で小豆粥を炊き
37本の竹筒それぞれの中に米や小豆の粒がいくら入ったかで
収穫する37種類の作物の豊凶を占う神事。
奈良市指定の無形民俗文化財です。
問合せ:登彌神社(tel:0742-45-3965)

◇2/1 18:00~(50分程) 矢田寺修二会
問合せ:矢田寺(tel:0743-53-1445)

◇2/1~2/3 法隆寺「西円堂修二会」
西円堂本尊薬師如来に祈願する薬師悔過の法要
※2/3  19:00~「追儺会」
問合せ:法隆寺(tel:0745-75-2555)

◇2/1~2/3 17:00~ 霊山寺修二会
1300年の歴史を持つ霊山寺に受け継がれた薬師悔過の法要
問合せ:霊山寺(tel:0742-45-0081)

◇2/1 17:00~ 石上神宮「玉の緒祭」
問合せ:石上神宮(tel:0743-62-0900)

◇2/2「節分行事」県内各社寺の行事の案内はこちら

◇ 飛鳥坐神社おんだ祭
※2025年はおんだ祭で利用する参集殿再建工事中のためおんだ祭は中止になります。お田植神事等の一般公開はされません。
※令和7年2月1日から28日まで、天狗とお多福の絵柄の御朱印を期間限定で授与いたします。天狗やお多福がポップに描かれたクリアファイル(B5サイズ)つきの御朱印(初穂料500円)        。

◇2/5 10:00〜 法隆寺三経院「三蔵会」
玄奘三蔵(三蔵法師)の遺徳をしのび命日に行う法要。
問合せ:法隆寺(tel:0745-75-2555)

◇2/5 川上村「朝拝式」

◇2/5 14:00~ 大神神社卜定祭
地元特産「三輪素麺」の新しい年の販売価格を占う。
祝詞奏上の後、古式に則って卜定が行われ、ご神意のまにまに素麺の卸値として「高値」「中値」「安値」の中から今年の価格が決まります。また祭典後、拝殿で三輪素麺掛唄保存会の皆さんによる踊り「三輪素麺掛け唄」も奉納されます。

◇2/6 10:30~ 大神神社おんだ祭」
拝殿向拝を田に見立てて行われるお田植え神事
問合せ:大神神社(tel:0744-42-6633)

◇2/6 「初午法要」
奈良市内では慈眼寺(tel:0742-26-2936)
県下では松尾寺(tel:0743-53-5023)

◇2/8~2/13  14:00~ 長谷寺修二会
「だだおし」は2/14  16:00~
問合せ:長谷寺(tel:0744-47-7001)

◇2/10 14:00~ 大和神社お田植え祭
問合せ:大和神社(tel:0743-66-0044)

◇2/11「紀元祭」
石上神宮(tel:0743-62-0900)9:00~
大神神社(tel:0744-42-6633)9:00~
談山神社(tel:0744-49-0001)9:00~
橿原神宮(tel:0744-22-3271)11:00~

◇2/11 午前中 春日神社、市杵島神社「江包・大西お綱祭り」
問合せ:桜井市観光協会(tel:0744-42-7530)

◇2/11  廣瀬大社砂かけ祭り
10:30「殿上の儀」14:00「庭上の儀」15:00「田餅・松苗撒き」
問合せ:廣瀬大社(tel:0745-56-2065)

◇2/11 14:00 村屋神社(田原本町)「御田祭
問合せ:村屋神社(tel:0744-32-3308)
大神神社別宮 縁結びの神社です。

◇2/11 二月堂修二会「竹送り
10:30頃 転害門前広場で「竹送りお迎え式」
11:20 転害門前出発 寄進竹を担いで奉納。
12:30頃 二月堂到着予定

◇2/11 13:00~  浄見原神社「国栖奏」
問合せ:吉野町役場(tel:0746-32-3081) 

◇2/14 16:00~ 長谷寺だだおし
問合せ:長谷寺(tel:0744-47-7001) 

2025年1月23日木曜日

2月のお出かけ情報②〜2/2の節分行事

◆2025年の節分は2月2日ですが2/3に行われる寺社もあり◆

<奈良市内の節分行事>

◇2/2  10:00~ 二月堂「還宮作法」古いお札の焚き上げ
前日までに二月堂受付に古くなったお札を持参しておくと 浄火で焚き上げてもらえます。 2012年の過去記事はこちらに→ 

◇2/2  11:00~ 手向山八幡宮「お田植え祭」
巫女を先頭に牛に扮した牛童、翁の面をつけた田主が 拝殿を田に見立て古式ゆかしく農耕儀礼を行う。
過去記事はこちらに→
2023年 2022年 2021年 2020年 2017年 2012年
 
◇2/2  元興寺「節分会」
12:00~極楽堂内「法要」
12:30~「お練り」
13:00~「柴燈護摩会」
山伏姿の修験者による火渡りの行が行われる。
2008年の過去記事はこちらに→
15:00~ 「豆まき」 
※当日火渡り修行をされた方・特別祈願された方が豆まき会場に入場できます

◇2/2  14:00~ 二月堂「豆まき」

※今年も「豆まき」 はされず、ご祈願の方に福豆を授与します。

◇2/2  17:00~不空院「節分星祭り」

◇2/2  18:00〜 月堂「星供養」
2010年過去記事はこちらに→  

◇2/2   春日大社節分万燈籠」 
 17:30~舞楽奉納 18:00~献灯 20:30~閉門

◇2/2  興福寺「追儺会」
※五重塔保存修理工事の都合上、2025年も「鬼追式」「福豆まき・福豆授与」は実施されません。
15:00~「薬師悔過法要」(関係者のみで厳修)

・・・・・・・
2/3に節分行事を厳修される寺社もありますのでご注意下さい。

2/3  14:00〜 霊山寺弁天堂「節分星祭法会
法会後、福豆配布  

2/3  14:00〜 大安寺節分会」(星供護摩法要) 
法要後、15:00頃「鬼追い式」と「福豆まき」

2/3  18:00~ 帯解寺「節分星祭」

<奈良県下の節分行事>  
◇2/1 19:00〜 天河神社「鬼の宿」鬼迎えの神事  
 2/2 11:00〜 天河神社「節分祭」  

◇2/2  8:30~11:00 長谷寺節分会・大黒天祭

◇2/2 9:00~16:00 松尾寺 「節分厄除け祭」「松尾寺七福神祭」
※先着1000名に、松尾山七福神豆を授与 (豆まきは無し)
松尾山七福神の開扉と、大黒天念持仏の公開が行なわれます。

◇2/2  9:00〜16:00 安倍文殊院節分銭ぶつけ厄除法要」 
堂内の秘仏十二天の内、その年の恵方の守護神お軸が御開帳され、このお軸に対して祈願者自身の年齢の数だけ銭をぶつけて、お金より大切な命をお守り下さいと、今年の厄払いを祈願する古来より伝わる行法です。 

◇2/2   金峯山寺 「節分会
9:30~日数心経
11:00~ 星供秘法・鬼の調伏式、採灯大護摩供厳修
13:00頃~ 福豆まき大抽選会  

◇2/2  11:00~大神神社「節分祭」   

◇2/2  14:00〜宝山寺節分会厄除星祭」 

◇2/2  15:00~ 石上神宮「節分祭」  

◇2/2  16:00〜 大和神社節分祭 」 
19:00~鬼やらい式

・・・・・・・

2/3   10:00~ 談山神社「節分祭」

2/3  10:00~20:00 往馬大社 「生駒ゑびす」「節分厄除け」
10:00~「節分厄除け祭」※拝殿にて豆まき
18:00~「千燈明」

2/3  19:00~ 法隆寺西円堂「追儺式 」 

::
各社寺のHPには例年通り2/3と記載のところもありますが、電話にて確かめた情報を載せています。
法要などの関係で2/3に行われる寺社もあります。 

2025年1月22日水曜日

2月のお出かけ情報①〜秘宝秘仏公開

冬の奈良の秘宝秘仏公開は、春や秋に比べると、さすがにそれほど多くはありませんが、静かにお参りできる冬の奈良もまた良きです。

<<公開中の秘宝秘仏>>
◇~2/3 9:00~17:00 當麻寺中之坊新春福宝展
南都絵師・琳賢による美しい「弁財天十五童子図」や
「布袋尊百童子屏風」などが特別公開。

◇~2/4 9:00~16:30 西大寺 「愛染明王/聚宝館」特別公開

◇~2/24  當麻寺中之坊村上裕二障壁画 龍游図」初公開

<<2月より公開されるもの>>
◇2/1~2/15  8:00~16:00  興善寺「涅槃図拝観」

◇2/1~2/28 9:00~16:00 信貴山朝護孫子寺中秘仏毘沙門天像
※ご祈祷中は拝尊できません。

◇2/2  金剛寺星供曼荼羅、星祭九曜星本尊公開
法要は19:00~20:00

◇2/2 9:00~16:00 松尾寺
「松尾山七福神特別開扉」「大黒天念持仏公開」

◇2/5〜2/15 9:00~15:00 五劫院「五劫思惟阿弥陀仏」特別開扉
拝観は要予約(tel:0742-22-7694)
※2月の土日の12:30~16:15は「路地ぶら ならまち・きたまち」での公開で、予約なしで拝観できます。

◇2/6  8:00~19:00 慈眼寺「聖観世音菩薩特別公開」

◇2/8 浄瑠璃寺「三重塔特別開扉

◇2/15 法輪寺 「秘仏妙見菩薩像」特別開扉

◇2/15  10:00~  興福寺本坊北客殿「涅槃図拝観」

◇2/16 13:30~15:00 當麻寺中之坊「導き観音ご開帳

◇2/24 11:00~16:00 當麻寺奥院法然上人像特別開帳」 

2025年1月21日火曜日

奈良県美「大和の美」

奈良県立美術館で開催中の特別展「大和の美~古都を彩った絵師たちの競演」を観てきました。

かつては大和やまとと呼ばれた奈良県は、悠久の歴史と自然豊かな風土とが織りなす独特の文化を形成してきました。
  
古の都、そして社寺王国として歴史の舞台で重要な役割を果たした古代・中世には、信仰を中心とする寺社の文化が育まれ、今日に至るまで奈良の美術を表す特質となっています。
門前町や城下町が栄えた江戸時代には、武家社会の中で多彩な文化活動が展開され、大和独自の美術工芸も発達しました。また、庶民の行楽の場でもあった名所旧跡には文人墨客が往来し、美術の格好の題材として取り上げられるようになります。
そして近代に入ると、こうした伝統を受け継ぎながらも、一方では西洋伝来の洋画も流入し、古都・奈良の地は、美術家たちを刺激する無尽の創造源ともなっています。  

本展では、中世から現代までの奈良ゆかりの絵画作品を展示し、その流れをたどります。
通覧されることの少ない奈良の絵画史を振り返ることで、奈良の美術が持つ魅力や特質を概観すると同時に、知られざる絵師・画家たちの存在に光をあて、多様な側面に目を向ける機会ともなれば幸いです。(HPより抜粋)

HPでもご紹介されていますが、奈良、大和を舞台に花開いた芸術を各時代別に紹介されています。
・古代~高松塚古墳壁画や法隆寺金堂壁画
・中世~寺社文化を支えた南都絵所や室町時代の絵師たちの作品
・近世~武家社会の中で活躍した絵師たちの作品
・近現代~洋画と日本画それぞれ奈良ゆかりの画家の作品
・・・奈良ゆかりの画家の中には、奈良の風土や自然に惹かれて奈良に移り住んだ画家や、奈良を創作の原点にした画家たちも紹介されています。

その他に、特集展示として「奈良洋画の黎明 没後100年 大村長府」という画家が紹介されていました。
藤の花が咲き誇る春日野の風景↑や、若草山から見る夕景↓
穏やかな奈良の風景もあれば、春日祭↓などの祭礼を描いたものも
その他に二月堂修二会の食堂作法の様子や、参籠宿所内の様子も描かれていて(撮影不可でしたが)、家族の肖像↓もありので、明治大正に活躍した奈良出身の画家の多岐に渡る画業を拝見できました。

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展示作品の何点かは撮影可のものもあって
昭和16年、般若寺近く奈良阪周辺の風景(須田国太郎)↑や
昭和4年、正倉院の北側から西側を遠望した景色(遠山八二)↑など
知っている風景が今と少々違って感じるのを興味深く拝見しました。

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内藤其淵「四季鹿図屏風」
 堀川其流「千疋鹿」
森川杜園「群鹿図」
江戸時代後期の大和の絵師による鹿を描いた作品は、画面構成など素晴らしくて眼福でした。

大和の美~古都を彩った絵師たちの競演
会期:2025年1/18~3/9(~2/9前期 2/11~後期)
開場:奈良県立美術館
休館日:月曜日(但し2/24と3/3は開館)と2/25(火)
開館時間:9時~17時(入館は16:30まで)