2021年9月30日木曜日

夜明け前のブルー

今朝も10/3の「やまとびとツアーズ」早朝散歩の予行演習。
宿泊のお客様がお一人だけだったので、ご一緒にコースをご案内しながら歩きました。
下弦の月を見上げながら、二月堂に着く頃に美しい蒼い空。
鐘の音の響きが残る頃、今日で護摩加行が満行となる修行僧の方が二月堂へ巡拝に来られて、一緒にお参りさせていただきました。

興成社の鳥居は、昨日に朱色に塗られたもよう。
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先日、ニュースにもなっていましたが、浮雲園地のナンキンハゼが紅葉シーズンを前に、外来種だからと伐採されています。
このあたりの紅葉が好きだったので残念なことです。

1時間ほど歩いて6時半過ぎには秋晴れの青空。
早朝散歩では、ご案内したいところも勿論たくさんありますが、まずは奈良の空の広がりに「あ~綺麗~」と、新鮮な空気を胸いっぱい吸いこんで歩きましょう!

2021年9月29日水曜日

「わたしと奈良」連載第3回目

WEBマガジン「奈良、旅もくらしも」に掲載の「わたしと奈良」第3回目「奈良に住むまでの思い出話」がアップされました→

連載2回目から長らく間があいてしまいましたが
今回も、奈良市内に通学していた中学時代の出来事をもう少し追加で、その後、高校・大学・社会人を経て、奈良倶楽部開業で奈良に住むまでの出来事を書いています。

随分と昔の話ですが、奈良との大切な思い出話。
ブログでは写真を多用して写真の力に助けられながら文章を綴っていますが、今回は写真を入れずに文章のみで。
長文ですが最後までお読みいただければ嬉しいです。
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ちなみに過去記事は・・・
連載第1回「幼き日の思い出」→  
連載第2回「奈良に通う中学生時代の思い出話」→

2021年9月28日火曜日

10月のお出かけ情報②〜寺社伝統行事:前半

10月は「秋祭り」の季節ですが、コロナウィルス感染拡大防止対策のため多くの祭礼が中止や神事のみ斎行となり、参拝を控えて下さいというところが多いです。
ブログでは、9/28現在でわかる範囲を記載しています。
当日ご参拝予定の方はHPなどで確認の上、コロナ対策をしっかりしてお出かけください。よろしくお願いします。

◇10/1 氷室神社「例祭」 
10:00 朝座の儀 /12:00 渡御 /13:00 御旅所祭(興福寺南大門址)
15:00 還御 / 16:00 夕座の儀 / 17:00 舞楽奉納 氷献灯
問合せ:0742-23-7297

◇10/1 石上神宮「榜示浚」
問合せ:0743-62-0900

◇10/2 興福寺東金堂前庭「塔影能」
問合せ:0742-22-7755
※今年も中止になっています。

◇10/3~10/5 西大寺「光明真言土砂加持大法会」
西大寺一門最大の法要。宗内僧侶の総出仕の下、本堂で光明真言の功徳で土砂を加持して、三昼夜続けて総回向の法要が営まれます。
問合せ:0742-45-4700

◇10/5 手向山八幡宮「転害会」  
・10/4 閉門後 宵宮祭 奉納舞
・10/5 10:00 御本社祭典  転害門祭典 舞楽奉納
問合せ:0742-23-4404

◇10/8 法隆寺西円堂
「奉納鏡奉納大般若経転読法要」
問合せ:0745-75-2555
※山内僧侶のみで厳修。参拝不可。
奉納鏡受付は当日にはされず、前日までに済ませて下さい。


◇10/8 奈良豆比古神社「翁舞」 
※神事のみ執り行われ、一般公開は中止です。 


◇10/8 薬師寺「天武忌」
問合せ:0742-33-6001
※寺内僧侶のみで厳修。参列不可。

◇10/9 10:00~ 春日大社重陽節供祭・献香之儀
※献香之儀は参拝所より拝観可
問合せ:0742-22-7788

◇10/10 大峯山龍泉寺「八大龍王堂大祭」
問合せ: 0747-64-0001
※関係者のみで柴燈護摩のみ執り行われます。(時間未定)

◇10/12 19:00~ 八柱神社「題目立」
17歳の若者が中心になって行われる音楽や動作を伴わない
独特の節回しで語られる素朴な民俗芸能。室町時代から続く。
国指定重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化財に登録。
問合せ:0742-34-5369(奈良市文化財課)
※今年も関係者のみで執り行い一般見学は不可。

◇10/9・10/10 鴨都波神社秋の例祭
※宵宮の自治会によるススキ提灯献灯行事は無し。
※宵宮の巫女舞と若衆会の提灯練りは行われます。
※本宮の大神輿渡御は中止。

問合せ:0745-62-2176

◇10/9・10/10 往馬大社「火祭り」
問合せ:0743-77-8001
※今年も火祭り開催は中止、宵宮祭・例祭の神事のみ斎行。

◇10/10  丹生川上神社中社「太鼓台奉舁安全祈願祭
※別名「小川祭」今年も中止になっています。
問合せ:0746-42-0032

◇10/10 10:00~  談山神社 「嘉吉祭」 
問合せ:0744-49-0001

◇10/14 三輪恵比須神社「例大祭」
問合せ:0744-42-6432
※関係者のみで執り行われ一般参拝はできません。

◇10/15  石上神宮「ふるまつり」
900年前から続く石上神宮で最も重要な祭典。
神輿や花鉾、奉幣、甲冑武者などのお渡りが行われる。
問合せ:0743-62-0900
※関係者のみで厳修、一般参列ご遠慮ください。

◇10/15  10:00~11:00 東大寺「大仏さま秋の祭り」
※慶讃能・茶席は中止。
※法要・献茶・献米・献花の奉納のみ厳修。
問合せ:0742-22-5511

2021年9月27日月曜日

10月のお出かけ情報①~秘宝秘仏公開

10月の奈良は秋の観光シーズン真っ盛りで、特別公開も目白押しですが、感染対策には十分に気をつけてお参りされますよう、よろしくお願い申し上げます。(9/27時点で発表されている情報です。)

<<開催中のもの>>
◇~12/25 松尾寺
日本唯一の舎人親王像公開」「千手観音像トルソー
問合せ:0743-53-5023

◇〜2022年1/16 薬師寺「特別公開」
平山郁夫画伯奉納「大唐西域壁画」(玄奘三蔵院伽藍)
食堂特別公開」「西塔初層特別開扉」
問合せ:0742-33-6001

◇~11/30 安倍文殊院秋の寺宝展
一般公開されていない金閣浮御堂の内陣を参拝することができる。
問合せ:0744-43-0002

<<10月より始まる特別公開>>
玉蔵院客殿8室 68面の襖絵を展示 箱崎睦昌画伯
問合せ:0745-72-2881

◆10/1~11/11 般若寺白鳳秘仏特別公開
問合せ:0742-22-6287
※今年は中止になりました。

◆10/1~11/30 不退寺「秋期秘宝特別展」
在原業平画像開扉、伊勢物語公開、古今和歌集、六歌仙の公開
問合わせ:0742-22-5278

◆10/1~11/30 9:00~16:00 大安寺十一面観音像特別開扉
癌封じの本尊として名高いです。
問合せ:0742-61-6312

◆10/1~11/30 9:00~16:30 浄瑠璃寺「秘仏吉祥天女像特別公開」
問合せ: 0774-76-2390

◆10/1~11/30 8:30~16:45  岩船寺「秘宝特別公開」
岩船寺三重塔初層特別開扉は10・11月の毎土日祝日
(雨天・荒天時は塔開扉中止の場合あり)
問合せ:0774-76-3390

◆10/2~10/17 春日大社「春日若宮御本殿・内院特別公開」
問合せ:0742-22-7788

※再延期になりました。来年春頃に予定。

◆10/5 9:00頃(法要終了後)~16:00  東大寺秘仏公開 
勧進所八幡殿「僧形八幡神坐像
勧進所阿弥陀堂「五劫思惟阿弥陀如来坐像
勧進所公慶堂「公慶上人坐像

◆10/5 9:00~15:00 五劫院「五劫思惟阿弥陀仏像」特別公開
問合せ:0742-22-7694

◆10/8と10/30~11/7 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」
※雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◆10/9~10/11 寶山寺獅子閣特別公開
問合せ:0743-73-2006

◆10/9~11/23 興福寺「五重塔初層特別公開」
問合せ:0742-22-7755

◆10/9~12/5  壷阪寺「壷阪観音お身拭い特別参拝」
◆10/9~12/5  壷阪寺「二大塔(三重塔・多宝塔)初層同時開扉」
◆10/9~12/18  壷阪寺「大めがねくぐり」
問合せ:0744-52-2016

◆10/9~12/5 岡寺本堂内々陣お扉特別開扉
問合せ:0744-54-2007

◆10/9~12/5 9:30~16:00 長谷寺本尊大観音尊像特別拝観
期間中、大正時代建立の和洋折衷の本坊大講堂公開。
問合せ:0744-47-7001

◆10/16 13:30~15:00 當麻寺中之坊「導き観音ご開帳」
問合せ:0745-48-2001

◆10/17 岡寺三重宝塔壁画特別公開
問合せ:0744-54-2007

◆10/17  興福寺「南円堂特別開扉」
問合せ:0742-22-7755
※10/30~11/15も特別公開

◆10/17と10/30~11/15 不空院不空羂索観音坐像」 
問合せ:0742-26-2910

◆10/17~10/23 福智院「宝冠の十一面観音立像」
問合せ: 0742-22-1358

◆10/17~11/30 當麻寺中之坊
「新造顕・弥勒菩薩像と弥勒菩薩画像特別公開」
問合せ:0745-48-2001

◆10/19~11/30 おふさ観音「秘宝生き人形 特別公開」
問合せ:0744-22-2212

◆10/21~10/23 唐招提寺礼堂「金亀舎利塔」特別公開 
解脱上人貞慶が始めた800年来の伝統行事「釈迦念仏会」の
特に21・22日の昼の法要(14:00~)後に
国宝の金亀舎利塔が間近に拝観できる。
問合せ: 0742-33-7900

◆10/22~11/22  法隆寺夢殿救世観音特別開扉
問合せ:0745-75-2555

◆10/22~11/30 金峯山寺「秘仏本尊 金剛蔵王大権現」特別開帳
問合せ:0746-32-8371

◆10/23~11/14 霊山寺薬師三尊像、秋薔薇と秘仏宝物展
バラ庭園 8:00~17:00 本堂(秘仏宝物展)10:00~16:00
問合せ:0742-45-0081

◆10/23~11/30 9:00~17:00 長岳寺大地獄絵開帳
住職による現代風絵解き説法も随時行なわれます。
問合せ:0743-66-1051

◆10/25~11/15  法華寺「十一面観音像特別開扉」
◆10/25~11/15  法華寺「慈光殿特別公開」
問合せ:0742-33-2261

◆10/25~11/15 海龍王寺「十一面観音像特別開扉」
弘法大師筆「隅寺心経」なども特別公開
問合せ:0742-33-2261

◆10/25~11/15  西大寺「愛染明王像特別開扉」
問合せ:0742-45-4700

◆10/25~11/28  榮山寺「本尊 薬師如来特別開扉」
◆10/25~11/28  榮山寺「八角円堂内内陣装飾画特別拝観」
問合せ:0747-24-0065

◆10/30~11/7 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」
※雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◆10/30~11/7  海住山寺「国宝五重塔特別開扉」※雨天、荒天時は中止
◆10/30~11/28  海住山寺「本堂内文化財公開」
問合せ:0774-76-2256

◆10/30~11/14 信貴山朝護孫子寺
国宝信貴山縁起絵巻~延喜加持の巻~特別公開
問合せ:0745-72-2277

◆10/30~11/15 頭塔「史跡頭塔公開」
問合せ:0742-27-9866

◆10/30~11/15 不空院不空羂索観音坐像」 
問合せ:0742-26-2910

◆10/30~12/5  8:30~16:30 談山神社秋の社宝特別展
問い合せ:0744-49-0001

2021年9月25日土曜日

正倉院展「前売日時指定券」は本日より販売

本日より販売開始になった正倉院展の「前売日時指定券」
昨年同様、当日券の販売はありませんので、正倉院展鑑賞を思案中の方は必ず「前売日時指定券」をご購入になってお越しください。
私も今朝は10時ジャストにパソコンで手続してgetしました。
「前売日時指定券」は手続きが面倒にも思いますが、博物館内の人数が制限されているので、とても見やすくてストレスフリーで鑑賞できるのでお勧めです。
販売開始から10時間経って、予約状況を見てみたら、まだまだ余裕があるようです。チケット購入方法についてはこちら

そして、チケットを確保されたお客様方から、本日はたくさんの宿泊予約をいただきました。久しぶりにお越しいただけるリピーターさん達にお会いできるのが嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいです。
どうもありがとうございました。

写真は今朝の早朝散歩から・・・
4年に一度の秋分の日に掛け替えられる、国宝転害門の注連縄。
一昨日に掛け替えられたばかりの真新しい注連縄に、お日さまの光が眩しく射し込んで神々しいばかりの転害門。
早朝散歩で、いつもと同じ時間に家を出ても今朝は肌寒いくらい。
一気に秋が進んだように感じました。
一か月後の正倉院展の頃はもっと秋が深まって、錦秋の奈良をお楽しみいただけるのではと思います。


2021年9月24日金曜日

「祈りの回廊」2021~2022秋冬版

今週の平日は3泊の実家ステイでしたので、パソコンでしか投稿できないブログでのお知らせが遅くなってしまいましたが、 「祈りの回廊」「ならり」「平城宮跡の秋」「正倉院展」など、奈良の秋〜冬の観光冊子やパンフを、今回もご希望の方にお送りいたします。

ちょうど一年前、コロナ禍中に発行された「祈りの回廊2020秋冬号」をご希望の方にお送りしたところ大変喜んでいただけましたので、それから「2021春夏号」もお送りし、今回で3回目となります。(今回は「祈りの回廊」の他にも色々)
冊子を希望される方は ktnaraclub@gmail.com まで、ご住所とお名前をお知らせください。来週になってからですがお送りします。

実家ステイ中に、ブログより先にスマホからSNSに投稿して何人かの方からご連絡いただきました。コロナ禍の中、奈良への旅がむつかしいので、少しでも奈良の空気を感じたいと、奈良への思いを書いてくださって、ただただ有難いなぁと思いました。
・・・コロナ禍で長引く観光業への影響に、時々自分の存在意義を見失いそうになることも無きにしも非ずで、そんな時に奈良を思う方々の声に励まされるのでした。こちらこそ感謝です。

今日は発送作業をしながら、昔のことをふと思い出しました。
パソコンが普及していなかった頃の宿の予約といえば電話予約がほとんどで、ご予約を受けた後は、こちらから観光マップや宿のパンフや確認状などの諸々を郵送していたこと。ご予約がたくさん入った日はそれだけでも忙しくて、季節感のある記念切手を貼ったり、一言添えたりと、メールのなかった時代の一コマを思い出していました。

今回、郵送料のお気遣いをして下さる方もいらっしゃったのですが、かつては当たり前のようにしてパンフを送ってましたので、どうぞお気遣いなく、存分に奈良の空気を吸い込んでいただければと思います。(そして、ばたばたと郵送準備をしましたので、一言も添えていない無愛想なお便りとなっています。ご容赦下さい)

2021年9月21日火曜日

中秋の名月と早朝散歩

今日9/21は中秋の名月。
今年は、旧暦8月15日に見る中秋の名月と満月が8年ぶりに同日になるのだとか。特に満月になる時刻は午前8時55分だそうで、今朝は二月堂から、満月に向かう美しいお月さまを拝むことができました。

生駒山に沈みゆく満月。
煌々と明け方の空を照らして神々しいばかり。
満月が沈んで、その数分後には淡い優しい空の色。
そして、そこに加行中の修行僧の方が二月堂へ。唱えられる般若心経を拝聴しながら、ハッと気が付いたことが!
二月堂から開山堂に向かわれるお姿を見送り、不動堂へ走りました。
不動堂入口に置かれている草鞋わらじは、そこに脱いで堂内にいらっしゃるわけではなく、堂内での室内履きだということに、ようやく思い至ったのです。(気が付いてよかった!)
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今朝 撮った写真の中から・・・
南大門はお鹿の溜まり場。
東大寺境内の中で、私の好きな風景ベストテンを上げるとすれば、南大門から大仏殿を、鐘楼から大仏殿を見た風景。
鎌倉時代に建てられたごつい感じが好きなのかもしれませんが。
戒壇院から大仏殿方向を見た景色もいいなぁと、今朝も気持ちのいい朝散歩をすることができました。
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実は今日は、10/3に開催される「やまとびとツアーズ」の下見で、あちこち見直しながら歩いてきました。当日までにもう少しブラッシュアップするところもあって、私自身も楽しみながらご案内させていただきたいと思っています。ツアーの方はまだ少し空きがあるようです。よろしければどうぞお申込み下さいませ!

2021年9月20日月曜日

今朝はカメラ散歩*

9月19日
今朝は早朝散歩ではなく、朝食後に犬の散歩がてら、久しぶりに一眼レフカメラを携えて東大寺境内へ。
普段は身軽にスマホとお賽銭&護摩木用の小銭しか持ち歩かないので、カメラを持って歩くのは本当に久しぶりです。

最初の一枚。
龍松院前の楓が紅葉し始めて、夏の花・百日紅とのツーショット。

二月堂の裏参道に敷かれている京都市電の敷石。大湯屋のところの三叉路で、ちゃんと三方向に敷き詰められていたことを発見。
(手前の道はすでにアスファルト化していますが)
お供田の塀沿いに蜘蛛の巣と、遠くに二月堂。
寶珠院の柿も日ごとに美味しそうな色づきに。
そして裏参道を二月堂に上がるのではなく、犬連れのときは「まんなおし地蔵」さんの方を通って不動堂まで歩きます。
上からですが、二月堂さんも山手の方から遥拝して、9月末まで護摩加行中の修行僧の方の邪魔をしないよう不動堂前では静かに黙拝。
注連縄、そして脱がれた草鞋にも手を合わせてしまいます。
無事に加行が満行となりますように。
手向山八幡宮さんの参道で、東塔跡にいる立派な角の雄鹿を発見。両者しばらく見合ったままでしたが、その後何事も見なかったそぶりで鹿が向こうに去って行きました。(ホ~っ。怖かった)
この鹿が今日最初に出会った鹿になり、不思議なことに帰宅するまで一頭も鹿に合わず。犬連れの時は鹿のいないところばかり選んで歩いているけれど、よく思い出したら、私自身もあまり鹿に遭遇しないのです。(おそらく熱心に#鹿活 をしようという意欲がないからかな)
最後の一枚はこちら。
手向山八幡宮参道入口の鳥居の傍に建つこの小屋の佇まい。
風情があっていつも気になるのです。今でも使われているのでしょうか?どなたかご存じの方、教えてくださいませ。
おまけの一枚はこちら。
狛犬と秋田犬とのツーショットでした~。

2021年9月18日土曜日

安養寺「快慶作・阿弥陀如来像特別公開」

田原本町の安養寺さんで、快慶作の阿弥陀如来像がご開帳中でしたので、行ってまいりました。(9/26まで。10:00~15:30受付終了)

「快慶作・阿弥陀如来像」は、ご本堂ではなく山門入ってすぐ右側の阿弥陀堂にお祀りされていて、特別公開中はボランティアガイドの方がご案内してくださいます。
阿弥陀如来像については、安養寺HPのこちらに詳しく記載されています。表面が黒く感じるのは、密教系の寺院にお祀りされていて、護摩供養の煤のてかりではとありますが、東大寺俊乗堂の阿弥陀如来像と印象が違うように感じられるのは、そういうところにあるのかなと思いました。また、江戸時代に後補の脇侍の仏さまも繊細で美しかったです。
そして、ご本堂にもお参りさせていただきました。こちらのご本尊の阿弥陀如来坐像は、まろやかで包み込まれるような印象でした。
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ご存じの方も多いですが、安養寺さんは「おてらおやつクラブ」を立ち上げられ、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」するという素晴らしい活動をされておられます。
また、ご住職の松島さんは「奈良、旅もくらしも」に「ニシムクサムライ」という連載を執筆されていて、ちょうど第3回は「快慶さん。何してくれてんねん。」、快慶仏だと判明した小学校時代のお話です。
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愛犬ココと出かけたので、帰りに「唐古・鍵遺跡史跡公園」に立ち寄って散策を楽しみました。



同じ田原本町内なので、徒歩圏内くらいに近かったです。

2021年9月17日金曜日

11/6・11/7 法隆寺で「芸能絵巻」

先日お知らせした図書情報館主催のイベント「能の源流」で、奈良豆比古神社の「翁舞」が舞われますが、11/6には法隆寺中門特設会場でも舞われます。
まだ先のイベントですが、こちらも当日オンライン配信が行われますのでご案内させていただきます。

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聖徳太子没後1400年法隆寺特別公演
「芸能絵巻~和の心と美を世界に」
開催日:11/6(土)11/7(日)18:00~20:30
会場:法隆寺中門特設会場
申込方法:申込フォーム申込締切は10/15  18:00まで)
定員:500名(抽選・当日座席指定)
※当日はオンライン配信もあり。詳細はこちら

11/6 出演者:
・翁舞(奈良豆比古神社翁舞保存会)
・舞楽 蘇莫者(南都楽所)
・伎楽 獅子奮迅(天理大学雅楽部 おやさと雅楽会)
・能楽 石橋(金剛流)
・特別演奏(東儀秀樹・東儀典親) 

11/7 出演者:
・田楽 こきりこ踊り(越中五箇山こきりこ唄保存会)
・風流踊 山鹿灯籠踊り(山鹿灯籠踊り保存会)
・文楽 義経千本桜(豊竹呂太夫・鶴澤清介ほか)
・歌舞伎舞踊 三番叟(市川海老蔵)
・特別演奏(川井郁子・藤舎推峰) 

2021年9月15日水曜日

キトラと高松塚*古墳壁画申込締切は9/19

国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開」(10/16~10/22)と
キトラ古墳壁画 白虎・天文図公開」(10/16~11/14)の
見学応募について発表がありました。どちらも申込締切は9/19まで)

公開日時:令和3年10月16日(土)~10月22日(金)9:00~16:30
場所:国宝高松塚古墳壁画仮設修理施設
公開壁画:東壁女子群像・
西壁女子群像・西壁男子群像・西壁白虎・北壁玄武
入場料:無料(事前申込制)
第一次応募の受付:
インターネット :9/14(火)~9/19(日)23時59分まで
往復はがき:9/14(火)~9/19(日)当日消印まで有効
応募方法の詳細はこちら
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キトラ古墳壁画 西壁 白虎、天井天文図 公開
公開日時:令和3年10月16日(土)~11月14日(日)9:30~16:30
※但し、10月27日(水)と11月4日(水)は閉室日です。
場所:キトラ古墳壁画体験館「四神の館」内保存管理施設
公開する壁画:西壁「白虎」天井天文図
入場料:無料(事前申込制)
第一次応募の受付:
インターネット:9/14(火)~9/19(日)23時59分まで
往復はがき:9/14(火)~9/19(日)当日消印まで有効
応募方法の詳細はこちら
※定員に達していない時間帯は第二次応募や当日受付有

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【見学される方へのお願い】
・マスク着用でご来場ください。
・手指消毒にご協力ください。
・体調に不安のある方は見学を御遠慮ください。
・当日受付にて検温と健康状態と連絡先を確認いたします。

2021年9月14日火曜日

10/17「能の源流」で 奈良豆比古神社『翁舞』

10/17(日)14:00~16:30「能の源流」
第一部:特別公演「奈良豆比古神社『翁舞』」
第二部:特別講座「秦氏と申楽 聖徳太子伝承を紐解く」

会場:「奈良春日野国際フォーラム甍〜I・RA・KA〜」
申込開始:9/15(水)9:00から
申込方法:こちらから
※「県民だより奈良」では申込開始が9/10と記載しておりますが、受付開始が9/15(水)9:00からに変更となりました。
※受付開始前に送られたファックスは無効となります。

定員:350名(要申込・先着順)
参加費:無料
※当日、YouTubeでのライブ配信もあり

第一部は、能狂言発達以前の古い形が残ることから「能楽の源流」とされる、奈良豆比古神社の神事「翁舞」を。
第二部は、室町時代の能楽の大成者・世阿弥が著書『風姿花伝』に記した「聖徳太子が秦河勝に命じて六十六番の芸能をつくらせた」伝承から、奈良盆地中南部を流れる寺川流域の地理と政治的背景について、歴史地理学者の千田稔・図書情報館長が講演。

※毎年10/8 の夜、奈良豆比古神社 秋祭の宵宮に、3人の翁が登場する「翁舞」が拝殿で奉納されます。
「翁舞」は、三番叟と千歳との問答に、能・狂言の発達以前の古い形が残り、2000年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
※新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、今年(2021年)は神事のみ執り行われ、一般公開は中止となります。



2021年9月13日月曜日

9月のお出かけ情報③~後半の寺社伝統行事

9月後半の寺社伝統行事・年中行事のお知らせです。
奈良の近隣県に発令されている緊急事態宣言が9月末まで延長になり、感染状況次第で変更になる可能性もあり、ご注意ください。

◇9/17 東大寺二月堂「十七夜盆踊り」
法要18:00~、盆踊り18:30~21:00
問合せ:0742-22-3386
※万灯籠、盆踊りは中止、堂内灯明の受付はされます。

◇9/20 休ヶ岡八幡宮大祭「奉納相撲大会
問合せ:0742-33-6001
※大祭は厳修、奉納相撲大会は中止。

◇9/21  「采女祭」
※花扇奉納行列・管絃船の儀は中止。
※9/20  17:00からの宵宮祭、9/21  17:30からの采女神社例祭、花扇奉納神事のみ斎行されますが、一般参列は不可。

◇9/21「唐招提寺 観月会」18:00~20:00閉門(拝観無料)

◇9/21薬師寺 観月会中止です。

◇9/21大乗院庭園 観月の夕べ中止です。

◇9/21「松尾寺 お月見要電話予約で入場可(先着50名)
申込:0743-53-5023

◇9/21慈光院 観月会中止です。

◇9/21「大神神社 観月祭一般参列不可

◇9/23 午前中「転害門の注連縄掛替」

◇9/23  生駒聖天「お彼岸万燈会」
問合せ:0743-73-2006
※今年も中止です。

◇9/23 大和神社「秋の大祭 紅しで踊り奉納
問合せ:0743-66-0044
※紅しで踊りの時間を繰り上げ(11:30~)保存会のメンバーのみで行います。

◇9/23 法隆寺「彼岸会」
問合せ:0745-75-2555

◇9/23  3:00~ 大峰山寺「大峯山戸閉式」

◇9/27 如意輪寺「後醍醐天皇御忌 正辰祭」
問合せ: 0746-32-3008
※今年も関係者のみで厳修。特別公開も実施されません。

◇9/27 10:30~ 吉野神宮「秋の大祭」
問合せ:0746-32-3088

◇9/28 10:00~ 笠山荒神社「笠荒神大祭」
問合せ:0744-48-8312

◇9/30 17:00~ 氷室神社例祭宵宮祭
問合せ:0742-23-7297 

2021年9月11日土曜日

「早朝散歩」のこぼれ話~その②二月堂周辺

先日(8/29)開催した「早朝散歩」でお伝えしきれなかったこと・・・というか、「早朝散歩」のための資料読み込みで知ったことの裏付けが取れずに、当日にお話できなかったことが幾つかあって、その中の修二会に関するこぼれ話を2つご紹介します。 

すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
二月堂に上がる登廊の手前の細殿の壁下方の部材に傷があり、お松明の長さを測る目安とする傷だと教えてもらったのですが、よく見ると傷は2か所あるし、お松明の竹の頭の部分か下の部分のどちらをここに合わせるのか?
またもう一方は登廊の石段、それとも下の階段の石段に合わせるのかきちんと知りたいと思っていたところに、修二会の際に童子を務めるKさんとこの場所ですれ違うという偶然に恵まれました。

早速質問攻めに(笑)
竹の根っこを登廊の石段の4段目に置いて、傷のところに竹の頭の方を置くそうです。これは8日の朝に籠松明の竹にだけにすることで、今では先に巻尺で測っておいて、形式だけになっているそうです。
そして、傷が2本あったのは、竹の節の上で切るのが大事なことなので、およそその辺りという2本の線(傷)だそうで、きっちりこの線のところで切るというのではないそうです。
Kさん、教えていただきありがとうございました。
3月8日の朝のこの風景をいつか目にしたいものです。

もう一つは、修二会期間中に練行衆が入る湯屋に関しての話題です。
今回の「早朝散歩」での、こぼれ話的な話題の多くは「東大寺図鑑」(ケンズ井上著)から参考にしました。
湯屋に上がる踏み石の前の石については、「この石を踏まないように飛び越えて湯屋に入る」ことが伝承されているとあり、これは今年の修二会の際にも確認しているのですが、「入口は練行衆の僧階により違い、上座の僧は西側から、下座の僧は東側から入ることが天平以来の決め事として守り通されている」とある文章について、入り口の西側東側ってどういうこと?と長く疑問に思ってました。
私は勝手に、外から見える入り口についてだと思い込んでましたが、これはその入り口から入った中にある唐破風付きの左右別々の入り口のことだと、後でもう一度読み直して理解したのです。
でもその前に、今年の修二会で仲間ちゅうげんとして籠られていた「七福食堂」店主の境さんにも、お尋ねして教えていただき、それで西側東側という記載に合点がいったのでした。
(七福食堂でパルフェをいただいたツイートはこちら

一通り読んだだけでは頭に入ってこなかったことも、実際に関わっている方からお聞きするとスルッと理解できて興味が尽きないです。
「早朝散歩」でお伝えしきれなかったことは、まだもう少しありますので、時間のある時にまたブログに書いて、シリーズ化していきたいと思っています。
「早朝散歩」のこぼれ話~その①東大寺境内に女子学院?→

2021年9月10日金曜日

HPに追加されたことあり*

奈良倶楽部のHP。こちらの写真ははスマホ版でスクリーンショットを撮ったものですが、HPに追加されたことが3点あります。
まず「館内ご案内」のところの「ごあいさつ」の下段に、奈良倶楽部の紹介動画が追加されました。
※この動画は「奈良めぐり百貨店」のお店紹介で作成されたものです。

そして、そのまま下にスクロールすると「客室紹介」になって

その下に、「お部屋でリフレッシュ」のご案内。
また、「ご宿泊プラン」のところに「お食事処たちばなさんのお弁当夕食プラン」を追加しています。
ご宿泊ご検討の参考にしていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
::
スマホで「小さなホテル奈良倶楽部」を検索すると、口コミが出てきて、これからも頑張ろうと励みになるレビューが書かれていました。
あたたかなコメントをいただきどうもありがとうございました。

2021年9月9日木曜日

オンライン講座「私たちの聖徳太子」

「大和学舎」主催の文化講座のご案内++

第一回目は、ZOOMで、岡本彰夫先生と小滝ちひろ記者による「私たちの聖徳太子」をテーマにした講座です。

開催日:9月19日
時 間:13時30分〜16時30分
テーマ:「私たちの聖徳太子」      
第1講 13:30〜14:10「聖徳太子って誰?」  
第2講 14:20〜15:20「大和の伝承−聖徳太子の歩む村」      
第3講 15:30〜16:30「法隆寺お会式(太子年忌法要)の内側」
参加費:3000円
受付:50人    
申込方法:希望の方は①お名前②メールアドレス③電話番号を
事務局(chihirokotaki@gmail.com)までお知らせください。    
追って、お支払方法やZoomミーティングの案内をメールでお知らせします。

奈良を語る『大和学舎』とは++
奈良、大和は歴史や自然の魅力にあふれた場所です。
新型コロナウイルスの蔓延さえなければ、国内外の人々が押し寄せます。ただ残念なことにそのほとんどは、いくつかの有名社寺を散策して鹿と戯れたらおしまい、なのが実情です。
そこで、より深く奈良を知って、ハイグレードなファンになっていただこうという文化講座を、今秋から東京で始めます。それが「大和学舎」です。
コロナ禍で見えてきたのは、ワクチンさえ生み出せず、世界の中で自立できていない日本の姿でした。 自立のためにも、「足元」を確かなものにしたい。それには、日本の歴史、伝統、文化を知り、日本人とは何者かを理解することです。
幸いにして、「大和」は古代から現代まで、断絶することのない歴史を刻んできました。この大和を深く深く見つめるならば、コロナ後を目指す現代人に数多の知恵と感動をつかんでもらえるでしょう。
これまで、奈良を広く大衆に知ってもらおうという講演やシンポジウムはたくさんありました。この「学舎」はそれらと一線を画し、より上質で味わいのある大和の魅力を知ってもらう場にしたいと思います。
講師は当面、奈良県立大学客員教授の岡本彰夫先生が担当します。 奈良在住の文化記者も、奈良の歴史文化の裏話などについて講演します。奮ってご参加のほど、よろしくお願いいたします。

今後は、奇数月第3日曜(次回は11/21)に、友愛会館9階会議室(東京都港区芝2-20-12、都営三田線芝公園駅から1分)で開催予定。 第2回目のテーマは「お寺のお正月と餅百話」を予定されています。

 

2021年9月8日水曜日

京終さろん「東大寺の祈り 修二会と声明IV」

第95回 京終さろん「東大寺の祈り 修二会と声明Ⅳ」 
講師:東大寺 教学部長 教学執事 上司永照師
日時: 9月15日(水)開場18時30分
講演:19時~20時30分
会場:璉珹寺 //オンライン
会費:オンライン視聴1000円
チケットの購入:下記URLよりご購入下さい。 https://twitcasting.tv/c:narahon/shopcart/81512
オンラインで視聴できますので、是非どうぞ!

尚、当日は、スタジオとなる璉珹寺に入場はできません。
講師と事務局指定メンバーのみの入場となります。ソーシャルディスタンスを確保するための対応ですので、ご了承お願いします。

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京終さろん事務局
ホームページ: facebook 京終さろん
璉珹寺 下間景子住職  0742-22-4887
町屋ゲストハウスならまち 安西俊樹さん
0742-87-0522
E-mail  info@nara-naramachi.com
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