2020年12月30日水曜日

2020年を振り返って*

コロナ禍の一年・・・
ブログではできるだけコロナ以外の話題をと、奈良の季節の風景や行事を中心に綴ってまいりましたが、一年の最後に、この話題は避けて通れないのではとも思い、記録も兼ねて振り返ってみます。

春先、修二会期間中にご予約のお客様方のキャンセル続出で始まった奈良倶楽部のコロナ禍。
やむを得ずキャンセルされた修二会リピーターさん達から、できるだけ様子を知らせてほしいという要望もあり、感染対策に気をつけて聴聞に伺ってはブログに綴る日々。
「翌朝にブログを見るのが楽しみでした」というメールや「時導師さんの声が浮かんできます」というお電話までいただいて、修二会に来たくても来れない方達に「奈良の旬をお届けする」というブログ開設当初の役割を、お客様たちとの間でやり取りできたのは大きな励みでした。
そして桜の季節に緊急事態宣言が出されて、すべての予約がキャンセルになり、こちらも腹を決めて自主的に自粛休館としました。
約一か月半にも及ぶ休館。今までにも改修工事で2~3週間の休館はありましたが、今回は営業再開後に果たして予約が入るのかという不安のある休館でした。
でも、仕事のない不安とは裏腹に、ちょうど桜や新緑の季節と重なって、その頃に飼い始めた犬との毎日の散歩や、母の見守りがてら実家の家庭菜園で土いじりや草むしりをする日々に、リタイアしたら時間の流れがこんなにゆっくりになるのだなと、いつか来るその日を想像しながら、これからの生き方や暮らし方を見直すこともできました。

自粛期間中には、たくさんのお便りやメールもいただきました。
ずっと昔に泊まって下さった方や、何度も来てくださる方も、奈良倶楽部をふっと思い出して心に留めて下さったという、そのことにすごく励まされて心が温かいもので満たされました。
実際にコンタクトを取るという形にならなくても、たくさんの方が想って下さっているというお気づかいを感じることができて嬉しかったです。どうもありがとうございました。

GoToトラベルが始まって仕事が再開して、旅人をお迎えする醍醐味を味わえる喜びは大きく、今まで以上に丁寧に深く仕事を続けていこうと初心に戻って気を引き締めているところですが、ただ、まだまだ続くコロナとの付き合い。
感染者数の増加で一喜一憂しながら長丁場になる覚悟と、疫病が歴史の中で幾度も克服されてきたことに「明けない夜はない」「日はまた昇る」という言葉を信じて、希望を失わずに前へ進んでいきたいと思っています。

たくさんの感謝と共に・・・
新しい年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 

2020年12月27日日曜日

年内の営業と年明け休館のお知らせ*

年の瀬が押し迫ってまいりましたね。 

毎年のことながら、クリスマスが終わると気持ちだけが焦ってアタフタしていますが、まずはお正月花に生け替えて気合を入れています。 


客室のお掃除も、今日はいつも以上に丁寧に。そして窓や網戸も洗って気持ち良く新年を迎える準備をしていきます。 

奈良倶楽部は年内大晦日まで営業して、お正月はまとまったお休みをいただいています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2020年12月23日水曜日

1月のお出かけ情報②~秘宝秘仏公開

◇1/1~1/3 10:00~16:00 霊山寺薬師三尊特別公開

かや材一木造りで62cmの薬師如来が公開。
脇侍の日光・月光菩薩の光背には十二神将が描かれている。

◇1/1~1/3 9:00~17:00 慈光院鳴き龍 本堂絵天井特別公開

◇1/1~1/3 法隆寺「舎利殿・絵殿特別公開」
南無仏舎利を納める南無仏舎利塔は13:00〜14:00の間参拝可能。

※期間中、今年は舎利殿・絵殿の参拝中止になっています。

◇1/1~1/3  9:00~16:00 聖林寺秘仏・宝蔵天、弁財天特別開扉

◇1/1~1/13 9:00~16:00 信貴山朝護孫子寺毘沙門天王秘仏御開帳
※祈祷中は拝尊できませんのでご注意下さい。
※1/1~1/3と1/9~1/11は一般拝尊を休止いたします。

◇1/1〜1/3 薬師寺国宝・吉祥天女画像特別公開
◇1/4~1/15 薬師寺平成の吉祥天女像」が公開。
◇1/1~1/8 薬師寺玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画殿特別公開
◇1/1~1/8 薬師寺食堂特別公開
◇1/1~1/8 薬師寺西塔初層内陣 釈迦四相像特別公開

◇1/1~1/15 9:00~16:00 喜光寺宇賀神特別開帳
毎年7月の暁天講座の時にだけ公開されていた、人頭蛇身の姿の宇賀神がこの時期にも特別公開されます。

◇1/1~1/15 10:00~16:00 浄瑠璃寺秘仏吉祥天女像特別開扉
1/1~1/31/8~1/10  10:00~16:00 浄瑠璃寺「三重塔特別開扉」

◇1/1~1/31 9:00~16:30 石光寺弥勒堂開帳

◇1/1~1/31 松尾寺松尾山七福神開扉」「大黒天念持仏公開
1/1は0:00~17:00 1/2~1/3は8:00~17:00
1/4~1/31は9:00~16:00

◇1/1~2/28 8:30~16:30 談山神社「新春特別公開」

◇1/1~2/28 9:00~17:00 當麻寺中之坊布袋尊百童子屏風ご開帳
當麻寺の金堂および講堂では正月に修正会が厳修されます。
秘仏の牛王像が祀られる期間は一般の入堂できないため、拝観ができません。拝観不可の期間は以下の通りです。
・金堂:1/1~1/3拝観不可
・講堂:1/4~1/5拝観不可

◇1/15~2/4 9:00~16:30 西大寺 「愛染明王/聚宝館」特別公開

2020年12月22日火曜日

1月のお出かけ情報①~寺社新春行事

奈良県内の寺社で行われる越年行事やお正月の伝統行事など、奈良倶楽部にご宿泊のお客様にお奨めしやすいところをご案内致します。
(同じ寺社での行事はまとめて紹介しています。)
※新型コロナウィルス感染拡大の状況次第で、行事の変更もありますのでご注意下さい。(12/21現在の情報をご案内しています。)

春日大社「初詣」
・1/1は0時~20時 1/2、1/3は7時~19時が開門時間です。
・1/1  5:00 歳旦祭 摂末社巡拝 (※拝観は不可)
・1/2 10:00〜「日供始式並興福寺貫首社参式
・1/3 11:00〜「神楽始式」
※今年は御廊内で斎行されますので参拝所からは拝観できません。
・1/4、1/5の開門時間は7時〜18時です。

◇東大寺「大仏殿無料拝観
・1/1 0:00~8:00
大仏殿中門を開扉。鏡池付近では「とんど」
中門内側大仏殿参道両側の水路では篝火が焚かれます。
※密を避けるため基壇上での撮影は禁止です。

◇東大寺二月堂「観音経読経
・1/1 0:00
鏡池辺りの参道から二月堂まで135基の石灯籠に灯が入ります。
またこの時から3日間、二月堂内では万灯明を灯しています。
・1/3と1/5 10:00~ 「大般若法要」
11:00~13:30 お雑煮ふるまい(万灯明、お鏡餅の申込み者)
※今年は中止です。

興福寺「新春護摩祈祷」
・1/1~1/3 14:00頃~ 南円堂そばの不動堂にて(要申込)
・1/1~1/7 中金堂安置「厨子入り木造吉祥天倚像」ご開帳
・1/2 「春日社参式

護国神社「御火焚祭」
・12/31 から1/3まで
除夜祭の後、浄暗の中、県下一の「大とんど」に点火( 23:30点火)
・1/3 11:00〜新春祈願祭

大安寺除夜の竹明り
・1/1 0:00~
除夜の鐘の響きとともに、本堂では大般若会が修されて
松三宝昆布挟みの儀が執りおこなわれ
護摩堂では越年の護摩が焚かれます。
また境内には108本の竹明かりが灯されます。
・1/1~1/3 9:00~16:00「修正会」

元興寺
・1/1 0:00〜「修正会
・1/1   9:00~ 五重小塔前にて立身出世祈願

唐招提寺修正会
・1/1 0:00~ 修正会(非公開・境内には入れません)
・1/3 18:00~ 修正会護摩供 餅談義(境内開放・堂内非公開)

薬師寺修正会 吉祥悔過法要
・12/31 23:45~ 「国宝吉祥天女画像」を本尊として金堂にお祀りし、一年の吉祥招福などを祈願する法要。
(771年より1000年を超えて続く法要)
・1/1~1/3 13:00~ 一般の参拝も可

霊山寺修正会
・1/1 0:00~5:00(奥の院、本堂、弁天堂)17:00~(本堂)
・1/2・1/3 17:00~(本堂)
・1/1~1/3 10:00~16:00 聚楽殿にて初福茶 (500円)
・1/1~1/3 10:00~16:00「本堂薬師三尊の特別開扉
※除夜の鐘も中止になっています。

帯解寺修正会
・1/1 0:30~2:00
※除夜の鐘も中止になっています。

率川神社「御神火拝戴祭」
・1/1 0:45~
本社・大神神社の繞道祭の御神火を受けて大松明に点火。
火縄に移して家庭に持ち帰り新年の火種にしていただきます。

大神神社繞道祭にょうどうさい
・1/1 1:00~
拝殿奥・ご神体山三輪山でご神火が切り出され(0:00)
灯篭から大松明と火が移され
三輪山麓の摂社末社18社を大松明を担いで巡拝する。

石上神宮「新春初太鼓 神火祭」
・1/1 0:00〜
・1/1 5:00〜「歳旦祭」

信貴山朝護孫子寺修正会
・1/1〜1/3 17:00〜本堂にて
一山総出仕により、うるしの木を打つ行事はダイナミックです。
・1/1〜1/11 9:00〜16:00 「毘沙門天王秘仏御開扉」
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため
1/1~1/3と1/9~1/11は一般拝尊を休止いたします。
・1/6 4:00「新年初寅」

宝山寺初聖天
・1/1 0:00~7:00 1時間おきに秘法の不動護摩が焚かれる
・1/1〜1/3 福財布の授与
・1/1〜1/15 午前中〜14:00 新年特別祈祷会

松尾寺 「厄除祈祷」
・1/1 0:00~17:00  1/2~1/3 8:00~17:00
   1/4~1/31 9:00~16:00
・1/3 10:00~歳旦祭(松尾山神社にて)神楽奉納も。

長谷寺 「観音万燈会 」
・12/31 19:00〜 1/1 5:00
仁王門から登廊、本堂に明かりが灯ります。
・1/1~1/3は17:00~20:00(登廊 釣り灯籠のみ)
※甘酒のふるまいは中止
※三が日は入山無料・駐車無料
※除夜の鐘は例年通り
(大晦日23:00~先着1000名に福観音餅のふるまいあり)
・1/1~1/7  14:00~ 修正会

法隆寺「舎利講」
・1/1~1/3 13:00~
※期間中、舎利殿・絵殿の参拝中止。

聖林寺「新春特別公開」
・1/1 ~1/3 「秘仏宝蔵天・秘仏弁財天特別開扉」

橿原神宮 「新春行事
・1/1 0:00 初太鼓・歳旦祭
・1/1~1/7 9:00~17:00(3日は正午から)「御垣内特別参拝」
・1/3 10:00~ 元始祭
・1/1~1/7 9:00~日没 開運招福健康延寿新春初神楽祈祷

大和神社 「新春行事
・1/1 2:30~「歳旦祭」
・1/1 14:00~「御神楽祭」
・1/3 10:00~「元始祭」
・1/4 13:00~ 「御弓始祭」
※「御弓始祭」祭典前(11:50)から参拝者にぜんざいの接待あり。
今年はぜんざいのふるまいは中止です。

談山神社新春行事
・1/1 0:00 開門、初太鼓
(大晦日日没から新年夜明けまで年越しライトアップ)
・1/1 10:00~「元旦祭」
・1/3 9:00「元始祭」
※1/1~1/3:入山無料・勅使の間から参拝可能

金峯山寺蔵王堂「新春行事
・1/1 0:00~ 蔵王堂内で初護摩供 
・1/1~1/3 11:00~ 修正会 

正暦寺修正会
・1/3~1/5 13:00~16:00
年頭祈願、五穀豊穣を祈る薬師悔過法要。
正暦寺に古くから伝わる独特の声明によって法要を勤修。

◇1/5 10:30~ 率川神社阿波神社「初戎祭」
奈良市内最古の夷さま。吉兆福笹授与。
今年は甘酒の振舞いは無しです。
(1/4 15:00 宵戎祭)

◇1/5 7:00~ 南市恵毘須神社「初戎 」

2020年12月21日月曜日

一陽来復*冬至の陽の光

今日は冬至。一年で一番お昼の時間が短い日。
そして明日からは少しずつ陽が延びて、今日が陰の極み。

日の出もゆっくりなので、今朝は6時半頃に奈良倶楽部出発。
冬のどんよりとした厚い雲に覆われた空。

朝焼けも眩しい日の出も期待せずに一路 飛火野へ。
雲に隠れて、冬至の日の出を拝むことはできなかったのですが
二月堂遠敷社の下の山茶花越しに見えた大仏殿
その向こうに朝陽に照らされた生駒山を拝むことができました。
そして日没の夕焼けは2階の客室の窓から
信長が蘭奢待を正倉院から運ばせて切り取ったという多聞山城跡の向こうにオレンジ色の夕焼け。
一陽来復・・・明日からまた少しずつ春に向かって、気持ちも上向きにしていきたいところです。

2020年12月20日日曜日

12月のお出かけ情報③~大晦日の行事

コロナ禍の今年は関係者のみで勤修されるところが多いです。 
ブログでは、12/20現在でわかっている情報をお届けします。

「年越大祓式」については、ほとんどの神社が神職のみで斎行し一般参列はお控えくださいとされています。

また「初詣」についても注意事項がサイトに出ていますので、リンクを貼っておきます。
・春日大社 ・大神神社 ・石上神宮 ・橿原神宮

奈良市内寺院の「除夜の鐘」

・五劫院の除夜の鐘
奈良倶楽部の2軒お隣、23:45より参加者全員が順番に撞けます。
甘酒の振舞いは中止、合格鉛筆・破魔矢の授与はあり。
また、五劫思惟阿弥陀仏像も拝観できます。
※必ずマスク着用でお越しください。

東大寺の除夜の鐘
一般参拝者による打鐘はできません。
※大晦日のリモート参拝(12/31 19:00スタート)
大仏殿と除夜の鐘をニコ生で生中継されます。

興福寺除夜の鐘(南円堂・菩提院大御堂) 
打鐘は僧侶・職員のみで一般の方は打鐘不可(整理券配布もなし) 
菩提院大御堂の内陣拝観も中止

寺内関係者のみで執行 されます。

非公開で参加できませんが、23:30~元日2:00まで南大門の中央部分のみ開扉されますので、金堂諸尊の遙拝可能
※年越しは境内に入れません。(元日は8:30開門)

西大寺除夜の鐘
打鐘は事前申込制で、すでに申込期間が過ぎています。

「元日0:00からの行事」
唐招提寺の修正会0:00~ 今年は非公開
31日23:30~元日2:00まで南大門の中央部分のみ開扉されますので、金堂諸尊の遙拝可能(境内へは入れません)

薬師寺の修正会 0:00~
密を避けるため金堂への入堂を制限される場合もあり。

東大寺大仏殿夜間無料参拝・観相窓開扉(0:00~8:00)
入堂前に手指消毒をし参拝は一方通行。
混雑を避けるため基壇上での撮影は禁止。
東大寺二月堂初詣(0:00~2:00)
参拝は一方通行になります→地図
例年1/3と1/5にふるまわれていた坊雑は中止です。

2020年12月19日土曜日

Instagramで素敵に紹介*

奈良在住の人気インスタグラマー・ほりいみほさんがご自身のInstagramで奈良倶楽部を素敵にご紹介して下さっています。
こちらとこちら

美しくとても素敵な写真を撮っていただいて感激しています。
お部屋202号室も実際より広く見えるのは何故?(笑)

ほりいさんは、世界中を旅して旅や観光PRのお仕事もされているので、ヨーロッパの旅話に花が咲いたのでしたが、この素敵なカメラワークのテクニックについてもお尋ねすればよかったですね。(すでに素敵が3度も出てしまいましたが、ご本人もとても素敵な方でした)

ご宿泊当日にインスタのストーリーにアップされた朝食写真はいただきましたので、こちらでもご紹介いたします。

奈良倶楽部の定番メニューですが、根菜のオムレツ・蕪リンゴ柿ズッキーニのサラダ・フルーツ・グリーンサラダ・ミックス大豆とカリフラワーの塩麴煮・人参と蕪のポタージュ・ウィンナーとアスパラ、野菜ジュース、珈琲または紅茶、パン。

写真を美しく撮る秘訣って何だろうと、ふと思ったのですが、撮影されていたほりいさんを拝見して、カメラという機材だけではない「写す心構え」についても(お尋ねしたわけではないのですが、拝見していて感じるものがあり)少し勉強させていただけました。
ご宿泊&ご紹介をいただきどうもありがとうございました。

2020年12月18日金曜日

ライブ配信で「おん祭」拝見

コロナ禍の今年の「おん祭」は、一般の参拝や見学ができない代わりに配信されるインターネット動画で拝見させていただきました。

「宵宮祭」は、実際に拝見したことがなかったからかもしれませんがとても新鮮に感じ、そして花山院宮司が祝詞をあげてらっしゃるその時の静謐な様子に感動しておりました。
この角度から拝見できるなんてびっくりで、写真ではわかりにくいですが宮司さんの向こうに紙燭が見えて、貴重な場面を拝見できて有難いことでした。
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そして遷幸の儀からの深夜の「暁祭」。
こちらは予約して翌日に視聴しました。
ご宿泊のお客様はオンタイムで視聴されたそうで、翌日の朝食の席でそのお話が出て、その様子が、毎年「遷幸の儀」の話題で盛り上がる朝食の時間と同じことに、今年は特別な年かもしれないけれど例年通りでもあるのだと思いました。

昨年の「暁祭」では、神饌が手送りで運ばれていく様子や撤饌の様子を最前列で拝見したのでしたが(ブログ過去記事)、今年はその様子を別の角度から拝見でき
また若宮様が御假殿に鎮座されて灯りが一斉に灯されるところも、瓜灯篭にまずあかりが灯って・・・と、昨年まで見えなかった場面を拝見できたことに感動しきりでした。
手送りされて神前にお供えされる様子↑↓
::
そして、17日は午後から夜の21時半頃までずっと「お旅所祭」での芸能奉納を拝見していました。
(パソコン画面を撮ったので画像がわかりにくくてすみません)
薄暮れの空が漆黒に変わっていく様子。長時間拝見しながら、何年か前のお旅所祭では底冷えが厳しくて寒さに震えていたことを思い出し、極寒の中での神事や芸能奉納をこんなぬくぬくとしたところで拝見しているうしろめたさと、オンラインの恩恵と・・・。

今年は、コロナ禍でたくさんの神事や法要が縮小されたり中止になったりの一年でした。また関係者のみで執り行われて一般参列が叶わない神事法要もたくさんありました。
その中で、少しでもその神事や法要の神髄に触れていただきたいという思いから、リモート参拝やオンライン視聴を取り入れて下さった社寺の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
どうもありがとうございました。
::
ニコ生動画の最後にお知らせされていましたが
大晦日の東大寺での除夜の鐘も動画配信されます!
(東大寺の除夜の鐘は今年は一般参加ができません。)

2020年12月17日木曜日

2021年の練行衆発表

開山忌の昨日は、来年の修二会に参籠される練行衆が発表される日でした。 

令和3年修二会参籠の配役は以下の通りです。
 
和上=北林院・狭川普文別当
大導師=正観院・橋村公英師 
咒師=持寶院・上司永照師 
堂司=祥明寺・尾上徳峰師 
北座衆之一=寶珠院・佐保山曉祥師
南座衆之一=龍松院・筒井英賢師  
北座衆之二=隔夜寺・中田定慧師 
南座衆之二=上之坊・平岡慎紹師
中灯=中性院・北河原公慈師 
権処世界=寶厳院・清水公仁師
処世界=普賢光明寺・望月大仙師

コロナ禍の中での修二会が無事に満行となりますよう、心からお祈りしています。

2020年12月16日水曜日

開山忌の東大寺境内散策

12月16日は東大寺初代別当である良弁ろうべん僧正のご命日で

この日は特別に開山堂「良弁僧正坐像 」・法華堂「 執金剛神立像」が開扉され拝観できるので、いつもの散策がてらお参りに伺いました。

特に法華堂「 執金剛神立像」拝観に当たっては、普段は入れない後堂への途中で、法華堂内の御仏様たちの後ろ姿や横からのお姿も拝観出来るという至福の場所があり、毎年この場所からの拝観を楽しみに伺うのでした。
コロナ感染症対策で法華堂(三月堂)参拝にも工夫があって「堂内を5ブロックに分けて1ブロック15人ずつ5分ごとに前のブロックに進んで行く」という拝観ルートが取られ、背面や側面からじっくり拝観できるブロックで、至福の時間がたっぷり取れたのは何よりでした。
法華堂の後は手向山さん二月堂さんにお鏡餅料をお供えに。
大和士宵宮詣(ブログ内過去記事)が行われる手向山八幡宮では懸物がお供えされていて、今年はライブ配信で拝観するおん祭ですが、ここで生の現場に居合わせられて「おん祭」の雰囲気を少しでも味わうことができました。
満開の山茶花の花。一昨日の仏名会では数取りに使われたのかな。
良弁僧正と、修二会を始められた実忠和尚がいらっしゃる開山堂では、お二人の尊像に来年の修二会が無事満行となりますようお祈り申し上げて
良弁僧正の特集展示がされている東大寺ミュージアムにも寄って
最後は戒壇院を通り抜けて
今年の栴檀の実を見ることができ、冬の訪れを確認したのでした。

2020年12月13日日曜日

まだ残っていました*

12月早々に「最後の紅葉たより」とブログ更新しましたが

12日の土曜日に「石の菓子店」に行く道中には、まだ「秋の風情」が綺麗に残っていて、最後の紅葉をもう一度味わって歩きました。
この日はわんこ連れだったので、いつもと違うルートで。
二月堂裏参道の途中から「まんなおし地蔵」さんへ抜ける道。
鹿との遭遇がほとんどないので犬の散歩にちょうどいいコース。
わんこと一緒だと、二月堂さんも手向山さんも近くでお参りできず遥拝という形でしたが、それでもこうして一緒に歩くことで目にできる風景もあって、有難いことですね。

2020年12月12日土曜日

「古都祝奈良2020」石の菓子店

 「古都祝奈良2020」のアートイベント「石の菓子店」が、春日大社参道の「鶴の茶屋」にて始まっています。


思い入れのある石を持って行って、その石にまつわるエピソードをカードに記入して、奈良の石を模して作ったお菓子と交換するというアートプロジェクト。 

お金ではなく、石と石の菓子を交換する不思議なお店の店内には、奈良の石を模したお菓子が並び
持って行った石は、奈良の木材を使ったお皿に陳列されます。
私は6年前に熊野古道を歩いた時に那智大社で求めた那智黒石を持って行きました。(ブログ過去記事
その旅で紀伊半島沿いに車を走らせていて、とても綺麗な砂浜を見つけて、そこで拾った石にも思い入れがあるのですが、まだ手放すのが惜しくて、今回は「こんな石も持っているのです」と写真を見せただけ(笑) 、とても薄くてラインが入った石なのです↓
茶屋ではお茶も飲めるようですから、ゆっくりしてご覧になってくださいね。 14日が最終日の鹿寄せはすぐそばで行われています。 
「石の菓子店」は12/20まで。10時〜16時開店です。
交換してもらったのは、はっか味の雲根とあんず味の水石。
お菓子に模した石についての説明も書いてあります。