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2026年8月7日金曜日

Bunraku Summer Festival「まちの灯」

文楽「Summer Festival」
チャプリン原作の映画「街の灯」を元に制作された創作文楽「まちの灯」。・・・チャップリンと文楽ってどういう味付けになるのかなと期待半分楽しみ半分で伺いました。 
最初の段、大坂茶屋町に新しく造られた大仏さまの掌の平で眠る与次郎の場面に、思わず「大佛さまと子供たち」のあのシーンが思い浮かび、気持ちがすーっと入っていきました。
それにしても与次郎はどう見てもチャップリンにしか見えない!
いただいたパンフに脚本を手がけた大野裕之氏の寄稿文があり、チャップリン作品を文楽にしていく過程が詳しく書かれています。
それを読むだけでもグッとくるものがあり、太夫、三味線、人形の3人がそれぞれ最善を尽くして出来上がっていった過程を知ることによって、その3人が演じる最後のシーンの感動的なこと。

今回はチケットの予約をしたのが直前で、随分後ろの方の席。それゆえ人形の表情まで見えなかったのですが、反対に全体の動きがよくわかり、特に「相撲の段」の着物を着ていない(廻しだけの)人形が勘十郎さんの手によって軽妙洒脱に動き回るようすに大満足でした。 

また、最後の段の三味線の友之助さんが素晴らしすぎて、推し様ができたと、これも観劇の回を重ねる楽しみでもあるのでしょうね。
最後のシーンの「街の灯」の美しさ、舞台装置の変わりようの見事なこと。何もかも楽しめました。

熊本地震の募金をした後で勘十郎さんとのお写真もいただけて嬉しいことでした。

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ところで勘十郎さんが出演された映画「道行き」からの文楽と落語の会が8/23に奈良県御所市であります。
まるで勘十郎さんの追っかけをしているようですが、申込みました。
興味のある方はどうぞ、よろしくお願いします。
(詳細はチラシをご覧ください)

2026年6月21日日曜日

川口美術→旧三井家下鴨別邸→下鴨神社

6月21日 
「川口美術」さんでの「朝鮮チョガッポ展」最終日に滑り込みました。
でも先ほど川口美術さんのInstagramを見ると、会期が1週間延長になったとのこと。6/24〜6/28まで、時間は12:30〜17:30です。(月火お休み)




2003年に奈良倶楽部でポジャギ展を開催した頃によくお店にお邪魔して、バンダヂなどを購入したことも覚えていてくださって、オーナーさんと懐かしい再会でした。

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放送大学で学んでいる方丈記の鴨長明は下鴨神社とかかわりがあるので、ここまで来たら下鴨神社も参拝しようと向かう途中の「旧三井家下鴨別邸」でアジサイ園が無料開放されていると知って、せっかくなので建物内にも入館してみました。(アジサイ園公開は6/20・6/21のみ)
まずはカフェで一休みして
建物内とお庭も見学。



こじんまりとしたアジサイ園ですが、ちょうど見頃で癒されます。

帰宅してからサイト★をチェックしてみると、朝食もランチも夜間拝観も、色々なイベントをされているのですね。機会があればお食事をいただきたいです。

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下鴨神社摂社・河合神社の神官の家に生まれた鴨長明。
下鴨神社には長明にまつわる場所がいくつか残されています。
旧神宮寺跡の庭園内に移築された、長明が晩年暮らした「方丈庵」
河合神社の前を流れる瀬見の小川
「石川や瀬見の小川の清ければ 月も流れをたずねてぞすむ」長明
御手洗池
浦の廻廊も気持ちのいい緑の小径。
糺の森の緑に元気をもらった京都小旅行でした。

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帰りは、「出町ふたば」で豆餅や水無月買って、商店街をすり抜けて同志社を通って烏丸まで。 



気になっていた映画館「出町座」はここにあるのですね。
facebookで友達が絶賛していた映画「急に具合が悪くなる」が上映中でした。 でも3時間以上の長丁場なので、また来ようと思います。

2026年6月8日月曜日

中之島美術館「没後50年 高島野十郎展」

高島野十郎 没後50年を記念して、初公開も含めた160点超を展示する過去最大規模の回顧展が大阪中之島美術館で開催中です。

ちょうど5年前の2021年4月5月に奈良県立美術館で「高島野十郎展」がありました。コロナ禍の緊急事態宣言で会期途中に美術館が閉館になり、素晴らしい展覧会を見られなくなった人も多かったと思います。

5年前に鑑賞した時に大変感動した記憶があり(ブログ過去記事★)、今回はそれ以上にたくさんの作品が展示され、初出展の作品も多いとあって、楽しみに出かけました。


作品の多くは一部を除き撮影可でした。
高島野十郎といえば、蝋燭の絵を思い出します。
今回も最初の展示室に一枚。
たくさん描かれた蝋燭の中でも古い作品↑で大正時代とあります。
実は最後の部屋には「蝋燭」作品が圧巻の展示で並んでいます。↓
これらは皆、昭和23年以降の作品です。炎の揺らめきや蝋燭の長さや陰影など、一つとして同じものはないのですが、四半世紀の時を経ても画面構成や色彩などは殆ど変わっていないことに驚きました。

「蝋燭」の作品はすべて、お世話になった人や友人知人への贈り物として描かれ、展覧会にも出品したことがないというものばかり。
今回これだけの作品を、個人から借りて来られたことも、また快く貸し出されたことも大変なことだったのではと思いました。
「からすうり」の作品も戦前の昭和10年のものと戦後の昭和23年以降のものがあり、その二つはほとんど区別がつかないくらい同じ絵のように思います。
その他に「月」や「太陽」など生涯にわたって追及したテーマがあり、どうしてもそういうテーマの作品に目が行ってしまってましたが・・・

今回の展覧会では風景画や静物画がたくさん出展されていて、生涯にわたって追及されたというテーマの絵ほど大きく印象に残るわけではないのですが、どれも優しくてあたたかで心に染みるような素晴らしい作品ばかりでした。
桜の木を描いたシリーズ↑や、何気ない風景↓や
緻密で静謐な静物画↓
特に四季の風景を描いた絵に優しさやあたたかさを感じました。


花の絵は意外にゴージャスで、花瓶に生けたのはご本人なのかなと小さな疑問を持っていますが、静物画の林檎の位置にもこだわっておられるようなので、きっと画家本人がお花に語りかけながら生けられたのでは・・・などと想像しながら鑑賞しました。
奈良の風景もありました。
法隆寺塔、雨の日(写真左)と晴れの日(写真右)
薬師寺を描いた「寧楽の春」
絶筆となった作品「睡蓮」(昭和50年)

・・・などなど、気になった作品を写真に撮っての紹介はほんの一部でしかありませんし、素人の感想を綴るばかりですが、それでも、回顧展の作品と解説などを読んで画家の人となりの一端を知ることもでき感動しておりました。

そして、勢いで買った図録を読んでまた新たに知ることもあり、図録に掲載されている親族(野十郎の姉の孫や兄の娘)からの覚書など、とても興味深く読みました。

中之島美術館での「没後50年 高島野十郎展」は6/21まで。
その後、渋谷区松濤美術館(7/4~9/6)と
宇都宮美術館(9/20~12/6)に巡回します。

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帰りはダイビルの中のレストランで遅いお昼をいただきました。

この後に、もう一軒「東洋陶磁美術館」へも行くつもりでしたが、観てきた展覧会の余韻を大切にしたくて、このまま帰宅の途につきました。

2026年5月23日土曜日

京都・洛東の「真如堂」へ

龍谷ミュージアムで開催中の「真如堂の名宝」展を観に京都まで出かける折に、せっかくならとまだ参拝したことのない真如堂へも足を延ばしました。

紅葉の名所として名高い真如堂。ちょうど今は青楓が美しい季節。
境内の楓が秋にはどれほど美しく錦を織りなすのだろうと、その様子を想像しながら総門から本堂へ参道を進みます。

途中、青紅葉に包まれる三重塔を見ながら
本堂の前には大きな菩提樹の木、蕾がいっぱいでした。
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では、本堂の中へ。
七間四面総欅の大変立派な本堂の中の外陣は拝観自由で、拝観時間内ならいつでもお参りできるという、二月堂のような大らかさにまず驚き、ご本尊様の正面にて手を合わせます。
元三大師のおみくじがあるのに気がついて引いてみると大吉でちょっと嬉しかったこと。
ご本尊の阿弥陀如来立像は年に一度11/15にのみご開帳されます。
紅葉には少し早いそうですが、いつかはお参りしたいものです。

本堂内の外陣は参拝自由ですが、左手の受付で拝観料を納めると、内陣、そして庭園や書院を拝観することができます。

今回、龍谷ミュージアムの展示に合わせて、真如堂内陣では『三井家の肖像と念持仏』が特別展示されていました。

真如堂が三井家の菩提寺であることも今回の展覧会を通して知ったことでした。
三井北家2・3代の木像、3~8代までの当主と夫人の掛け軸。
念持仏は、鬼子母神と十羅刹女、毘沙門天 吉祥天女・善膩師童子、九曜星曼荼羅、愛染明王、勢至菩薩・観音菩薩・将軍地蔵の印籠厨子、弁才天と十五童子像、中山鬼子母神、妙見菩薩(妙見大士)、七面尊、午頭天皇、三面大黒天、摩利支天、荼枳尼天で、小さい御像は2センチほどですが、とても見応えがありました。

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このあと、書院と庭園をご案内いただきながら拝観しました。
東山三十六峰を借景とした枯山水「涅槃の庭」
北を枕にして横たわるお釈迦様とそれを取り囲む仏弟子や生類を石組みで表し、ガンジス川の流れを白砂で描き出しています。
生け垣の向こうには、比叡山や大文字山を含む東山三十六峰。
大文字山をズームで撮ってみました。
もう一つのお庭はモダンな「随縁の庭」
重森三玲の流れを引く重森千青氏が2010年に設計した庭園で、三井家の四つ目の家紋が印象的に配置されています。
書院の襖絵もそれぞれ素晴らしいものでした。
作庭家によって造られた庭ではない、境内の庭も手入れが行き届いていて、凛とした佇まいを感じます。
 本堂正面から総門の方を見ると、遠く向こうに愛宕山が見えました。   
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後輩がお寺の息子さんと学生時代に知ってから、半世紀も真如堂というお寺に親しみを抱いているのに一度も行ったことがなかった私。
この機会に是非行かなければと、京都行の近鉄電車の中からメールをしてみると(ちょうど10年前にフェイスブックで繋がり、その時以来のメッセージのやり取りです)、「是非お越しください」とすぐにお返事があり、初めて訪問させていただくことになりました。

受付にて取次ぎをお願いすると「貫主さん」とおっしゃるではないですか。
本堂の立派なことやたくさんの塔頭があることも初めて知り、HPさえ見ないで来てしまった、あまりの不勉強さに恥じ入るばかりですが、大学卒業以来の再会となる後輩は穏やかな人となりの方で、有難いご縁をいただきました。

そして私が伺った2日後に奈良博に行く予定だそうで、10年越しの「いつか伺いますね」という約束を果たすべく、強引に奈良倶楽部に立ち寄っていただき旧交を温めたのでした。

竹内純照貫主さま、奥様、どうもありがとうございました。

真如堂HP→★
竹内純照師が個人で発信しているサイト「苦沙彌のインターネット僧坊」→★