2025年3月28日金曜日

4月のお出かけ情報②〜前半の伝統行事

 4月前半の伝統行事のご案内です。


◇4/1~4/7 法華寺「ひな会式」0742-33-2261
本尊十一面観音像の前に55体の善財童子像を祀って行なわれる
春の法要。天平時代から途絶えることなく続けられている。
法要時間:1日2日4日5日7日は14時~15時、3日6日は10時半~12時
※法要中は本堂内自由に参拝ができません。
※3日の法要中にはお献茶もあり、参拝席が取れない場合もあります。
(2009年の「ひな会式」のブログ内記事はこちら

◇4/1 宝山寺大護摩会式」0743-73-2006

◇4/1 大和神社ちゃんちゃん祭」0743-66-0044
10:30~祭典 / 14:00~御渡り(雨天時中止)

◇4/2・4/3 10:00~ 橿原神宮 0744-22-3271
4/2「御鎮座記念祭」・4/3「神武天皇祭」
神武天皇の崩御された日に併せ天皇の偉業を讃え奉る祭典。
4/3  13:00から「国栖奏奉納」があります。
4/2・4/3「春の出会い 神武さん」開催

◇4/3 13:00~ 吉野水分神社「御田植祭」0746-32-3012

・4/3 10:30~瀧祭 
・4/4 10:30~例大祭 / 15:30~放魚祭

◇4/5 10:00~ 水谷神社「鎮花式」0742-22-7788
春日大社の摂社 水谷神社の例祭。13:00~狂言法能

◇4/5 千光寺「戸開け式大法会」0745-45-0652
行者堂の開扉と山開き

◇4/6  14:00 甘樫坐神社盟神深湯」0744-54-5600
允恭天皇の時代、湯の中に手を入れて火傷をするかしないかで証言の真偽をはかる古代の裁判「盟神深湯くがたち」を神事として行っています。

◇4/6  鴨都波神社「春祭」0745-62-2176
14:30~「御田植神事」15:00~「稲荷祭」15:30「御供配り」
※御供は手渡しになります。

◇4/8  「仏生会」お釈迦さまの生誕を祝う法要。
東大寺・ 興福寺などリンク先をご覧下さい。


◇4/8 13:30〜 白毫寺「一切経法要」0742-26-3392
鎌倉時代に中国より伝わった一切経を転読した故事に始まり、現在は法要が営まれる。春の訪れを告げる行事として伝承歌にもうたわれた。「寒さの果ても彼岸まで、まだあるわいな一切経」

◇4/8  新薬師寺「修二会」0742-22-3736
17:00~初夜法要
19:00~お松明・後夜法要
1000年の伝統を持つ行事。
本尊薬師如来に滅罪、厄除けを祈願。

◇4/8~4/10 大神神社「春の大神祭」0744-42-6633
2000年来の伝統を誇る「卯の日の神事」と呼ばれる祭典。

◇4/10~4/12 金峯山寺蔵王堂「花供千本搗女人採灯大護摩供
4/10   13:00~「花供千本搗き」法要として一臼を搗くのみ
4/10   14:00~「女人採灯大護摩供」
4/11・4/12「大名行列」(竹林院出発10時)
4/11・4/12  11:00~「花供会式」法要
4/11・4/12 13:00~「御供撒き」
1000年の歴史を持つ伝統的法要。0746-32-8371

◇4/12 達磨寺達磨会式」0745-31-2341

◇4/12・4/13 信貴山千手院「銭亀祭り」0745-72-4481

◇4/12・4/13 西大寺大茶盛式」0742-45-4700
できれば事前にご予約をお願いします。

◇4/13  弘仁寺虚空蔵(十三参り)」0742-62-9303

◇4/14 16:00~ 當麻寺聖衆来迎練供養会式
當麻寺春の大祭で、中将姫の現身往生を再現する行事。
観音菩薩、勢至菩薩ら二十五菩薩が、現世に里帰りした中将姫を迎えて極楽へ導くという1000年を越える伝統の儀式です。
問合せ:0745-48-2202

◇4/15 11:00~ 石上神宮 「春季大祭」0743-62-0900

2025年3月27日木曜日

4月のお出かけ情報①〜秘宝秘仏公開

 春の秘宝秘仏特別公開のご案内です。

<<公開中の秘宝秘仏>>

◇~4/7 法華寺「国宝十一面観音立像特別開扉
光明皇后の姿を彫り上げた伝わる平安初期の仏像です。
問合せ:0742-33-2261

◇~4/7 海龍王寺十一面観音特別開帳
錐金文様の美しい仏様です。
問合せ:0742-33-5765

◇3/29~4/8 櫻本坊釈迦如来坐像
問合せ:0746-32-5011

◇~4/20 壺阪寺大雛曼荼羅公開
問合せ:0744-52-2016

◇〜5/6 金峯山寺「金剛蔵王大権現特別開帳」
問合せ:0746-32-8371

◇3/29~5/6 室生寺金堂特別拝観
問合せ:0745-93-2003
吉祥天女像厨子の扉絵も一見の価値ありです。
問合せ:0774-76-2390

在原業平画像など寺宝が公開される。
問合せ:0742-22-5278

◇~5/31 安倍文殊院 「春の寺宝展
問合せ:0744-43-0002

◇~7/6 長谷寺本尊大観音尊像」「寺宝」特別公開
問合せ:0744-47-7001

◇~12/21 松尾寺「日本唯一の舎人親王像」
問合せ:0743-53-5023 

<<今月から始まる特別公開は・・・>>

問合せ:0774-76-3390

◇4/1〜6/10 法華寺国史跡名勝庭園特別公開
問合せ:0742-33-2261

◇4/1~6/29 岡寺 「本堂内々陣お扉特別開扉
問合せ:0744-54-2007

◇4/8 浄瑠璃寺「三重塔初層開扉・薬師如来坐像
問合せ:0774-76-2390

◇4/11〜5/18 法隆寺夢殿秘仏救世観音特別開扉 
問合せ:0745-75-2555

◇4/12〜5/6 當麻寺奥院御影堂特別拝観
問合せ:0745-48-2008

◇4/13~4/15 當麻寺曼陀羅堂「裏板曼陀羅・板光背」公開
問合せ:0745-48-2001(當麻寺中之坊)

◇4/13~5/6 當麻寺中之坊春季特別展
問合せ:0745-48-2001

◇4/14〜5/14 石光寺日本最古の弥勒石仏特別公開
問合せ:0745-48-2031

◇4/15 法輪寺「妙見菩薩立像特別開帳
問合せ:0745-75-2686

◇4/16 13:30~15:00 當麻寺中之坊導き観音ご開帳
問合せ:0745-48-2001

◇4/17・4/18 おふさ観音十一面観音立像特別拝観
問合せ:0744-22-2212

◇4/18~5/8 正暦寺宝物殿瑠璃殿と秘仏公開 」
問合せ:0742-62-9569

◇4/19・20・4/26~5/6 橿原神宮 
「文華殿」保存修理事業特別公開
問合せ:0744-22-3271

◇4/19~5/6 橘寺「聖倉殿特別公開
問合せ:0744-54-2026

◇4/20〜5/10 西大寺聚宝館 特別開館
問合せ:0742-45-4700

問合せ:0747-24-5557

◇4/26 船宿寺「本尊・薬師如来坐像特別開扉
池泉回遊式庭園のある境内で「花法会」法要が営まれた後に、ご本尊を拝観することができます。 
これまで毎年5月3日が恒例だったが、温暖化の影響で開花が早まったことを受け、昨年から4月の第4土曜日に日程が変更されました。
問合せ: 0745-66-0036

◇4/26~5/6 薬師寺三大壁画特別公開
◇4/26~5/6 薬師寺国宝東塔・西塔特別開扉
問合せ:0742-33-6001

問合せ:0744-43-0002

◇4/26〜5/6 岩船寺三重塔初層特別開扉
問合せ:0774-76-3390

◇4/26~5/6 海住山寺春の寺宝特別公開
問合せ:0774-76-2256

◇4/26〜5/11 不空院不空羂索観音坐像特別開扉」 
問合せ:0742-26-2910

◇4/26~7/6 壷阪寺 
二大塔同時開扉」「壷阪観音お身拭い特別参拝
問合せ:0744-52-2016

2025年3月26日水曜日

興福院で「松田大児展」

興福院こんぶいんで26日から始まった松田大児さんの作品展。
会場の興福院は、普段は非公開の由緒ある尼寺。
ここ数年の特別公開中に何度かお参りさせていただいていますが、松田さんの作品が興福院の室礼とすごく合っていて、素晴らしい見応えのある作品展となっています。 

写真撮影OKでしたので、たくさん撮らせていただきました。













作品展は3/30まで、10:00〜15:30です。
是非ご来場くださいませ。

2025年3月25日火曜日

「花会式」初日の初夜・半夜を聴聞

薬師寺 修二会「薬師悔過法要」
3/25の初夜法要から結願の鬼追い式が厳修される3/31までの七日間
薬師寺金堂にて、色とりどりの花々に荘厳された薬師如来様に悔過される法要は、その美しい花々にちなんで「花会式」とも呼ばれています。

奈良俱楽部から車で30分弱の距離があるため、繁忙期に夜ごとの聴聞に訪れることもできなくて、18年ぶり2回目の聴聞となりました。
(2007年の感想→ 2008年は鬼追い式のみ拝見→

そのため、3月とは思えない真夏日のような気温に要領を得ずに何を着て行こうという心配をしながらも(←そこ?)、18時半開門の15分前に着いて、最後尾に並んで開門を待ちます。この時点で20数名ほどの人が並んでいました。

そして結論から申しますと(修二会本来の意味から外れたことですが、聴聞者にとってはこれも大切な情報かと思われますので)、私の前の人までが最前列の椅子に着席できたこと、私は2列目の真ん中よりになりました。
法要に参列させていただきながら、何を考えているのとお𠮟りを受けそうですが、やはり空中をひらりと舞う散華が手元に落ちてほしいと願うものにとっては、最前列でないとちょっとむつかしいと思いました。

さて、余談はこれくらいにして・・・
ほぼ初心者なりの聴聞記を記してみたいと思います。

花会式の聴聞では たくさんの感動をいただきました。

感動したというか、有り難かったことの一つに「経本」を貸していただけたことがあります。
経本を見ながら、わからないなりにもわかる箇所もあって、練行衆の唱える声明を目で追い、口ずさんだり・・・。 もちろん「南無薬ーナムヤー」は声に出して一緒に唱えさせていただきました。
経本に「真言百八回」とある部分、練行衆の黙誦の合間に、時々漏れ聞こえる「オンコロコロ」のお薬師さまのご真言。
それがどきりとするくらいの低音で堂内の彼方やこちらから、ポッポッと上がる様子に感動してました。
2回目にその場面が来た時に、試しに私も心の中で唱えてみましたが、練行衆が百八回とされる同じ時には30回くらいしか唱えることができませんでしたので、すごい速誦なのでしょうね。

そして大導師作法をされている時に咒師作法が同時に行われていて、これは感動というより驚きでした。
また、お香水を参拝者にふるまっていただけるのも感動したことの一つです。

以前にも思いましたが、練行衆以外の僧侶の方々はじめたくさんの奉仕の皆さんが、いろんな面で参拝者にも優しくサポートしてくださっているのが随所で感じられて、ここにも感動するのです。

散華が3度の行道で撒かれますが、その撒き方の美しいことにも感動でした。 練行衆の手から離れるときの指先の動きの美しさ!
空中に舞い上がって、くるくると回りながら落ちていく様もうっとりするくらい美しいのです。
舞い落ちた散華を目で追いながら、行法中に立ち上がってはいけないので、自分の目の前に落ちてこない限りは拾うことができません。
でも、たくさん撒かれた散華のほとんどは、帰り口で参拝者に分けてくださって、これも有り難いことでした。

そして何よりの感動は、お供えされた花々の美しいこと!
埋もれるくらいの花々に荘厳された薬師如来像、日光月光両菩薩像を拝観できた喜びもひとしおでした。


夜の東塔も西塔も灯籠も美しくて、先達の友人知人とご一緒できたのも有り難いことでした。

堂内でご一緒した人たちと、また今回初めて花会式を聴聞した夫とも、あれこれ感想を言い合えるのも楽しいことですね。 感謝。
昨年の花会式でいただいた散華も一緒に飾っています。

2025年3月24日月曜日

氷室神社と浮見堂の白木蓮*

2日前に満開になった奈良倶楽部玄関横の白木蓮。
36年前の開業当時に植えたという思い入れもあって、毎年開花を楽しみにしています。

この木蓮とほぼ同じ頃に開花するのが、氷室神社と浮見堂の木蓮。
今年も同じ時期に咲いたか気になって、パトロール隊出動しました。
氷室神社、咲いていました!
奈良の一番桜とも言われる、枝垂桜も開花し始めています。

そして、浮見堂の白木蓮も咲いていました!

片岡梅林の梅を背景に、白が美しい!

浮見堂では辛夷も咲き始めていました↓

例年より遅れている梅の花が今ちょうど満開。
まもなく桜のシーズンが始まり、春爛漫の季節が楽しみです。

2025年3月23日日曜日

奈良の世界遺産を紹介するパネル展

2028年に登録30周年を迎える世界遺産「古都奈良の文化財」。

神社仏閣や遺跡など8つの資産で構成された「古都奈良の文化財」の魅力を伝えるため、本年より全国各地でパネル展示を開催することとなった第一弾が、「旅するパネル展」と題して、「平城宮いざない館」で開催されています。(5/18まで)
東大寺・興福寺・春日大社・春日山原始林・元興寺・薬師寺・唐招提寺・平城宮跡の8つの資産からなる世界遺産「古都奈良の文化財」。
それぞれの資産は、歴史的・文化的に重要な価値を持ち、長い年月、多くの人々によって守り継がれてきました。  
展示では、各資産の魅力や価値、さらにゆかりのある人物について写真とイラスト、文章で紹介し、奈良の歴史と文化の奥深さを知っていただこうとしています。


会場:平城宮いざない館 企画展示室
会期:2025年3月8日(土)~5月18日(日) ※4/14休館
時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧:無料

::
3/22・3/23に平城宮跡で開催されていた「平城のとよほき」と合わせて行ってきました。(「とよほき」で撮った写真はXに投稿→

たくさんの展示パネルの3枚目に紹介されていた『「奈良ドキュメント」が世界遺産の考え方を変えた』の中の「奈良ドキュメント」。
ちょっと気になった言葉で、どういうことかなとパネルをよく読むと・・・「古都奈良の文化財」が世界遺産に登録されることになった重要なポイントのようで、展示パネルの文章をそのまま紹介したいと思います。
  ↓ ↓ ↓
~「奈良ドキュメント」が世界遺産の考え方を変えた~
世界遺産の登録基準は、かつては、ヨーロッパの石造建築や遺跡を前提としたものであり、耐久性のある建造物がそのままの状態で(修理する場合は最小限の修理で)保持されていることが高く評価されていました。しかし、日本の建造物の多くは木材を使用し、伝統的な技術と材料を用いての修復、さらには解体修理を伴う保存方法を取るため、同じ基準ではその価値の判定が困難でした。
この課題を受け、1994年に奈良市で開催された専門家の国際会議「世界文化遺産奈良コンファレンス」において、文化遺産の「真正性(オーセンティシティ)」を評価する際には、各地域の文化的背景や多様性を考慮することが重要であるという考えが示されました。この考えがまとめられた文書が「奈良ドキュメント」です。
「奈良ドキュメント」の採択により、文化財の価値を単に物質的な側面だけでなく、歴史的・文化的背景や地域の環境を踏まえて評価するという考えが広まりました。これにより、日本の木造建築だけでなく、アジアやアフリカなどの各地の文化遺産にも、保存・登録の道が開かれるようになりました。
その成果の一つが、1998年の「古都奈良の文化財」の世界遺産への登録です。奈良の社寺、自然、遺跡など、多様な遺産が評価されるようになった背景には「奈良ドキュメント」の理念が深く関わっているのです。

確かに、それまでの世界遺産で取り上げられたものの基準と、日本の文化遺産は相いれないように思っていました。
それだけに、奈良の文化遺産が世界遺産に登録された時は、日本の国宝が世界に認められたという喜びがありました。

多様性や多様な価値の存在を認める意識、無形のものにも意味を置く考え方・・・「奈良ドキュメント」で示された考え方は、世界遺産登録の基準における考え方だけでなく、広くこれからの社会で取り入れていくべき考えだと、あらためて思った次第です。

2025年3月22日土曜日

お弁当についてお知らせ*

コロナ禍以降、宿のお部屋でお弁当希望のお客様に好評いただいていた「お食事処たちばな」さんのお弁当についてお知らせです。

「たちばな」さんでは、この度お店のメニューを大幅に変更されました→詳細はHPに載っていますが、従来のお惣菜たっぷりランチがなくなり、とり天と野菜天ぷらの蕎麦定食がメインになります。

それに伴って、奈良倶楽部に提供していただいていたお惣菜たっぷりのお弁当の提供を一旦休止されます。
3月中と、すでにご予約が入っている4月5日・17日・21日は従来のお弁当で提供していただけますが、4月以降の新たなお弁当の予約は停止となりますのでご了解ください。
(もしまたお弁当を再開していただけるようなら、こちらでご案内いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。)

尚、もう一軒お弁当を配達していただいている「cobachi庵」さんは従来通りお弁当のご注文を受け付けておられます。
こちらはメニューが豊富なため、HPからお料理を選んでいただいて、お客様ご自身でご注文していただきますようお願いしています。
※当面の間、ご注文はお電話 0742-93-5832 でお願いします。

2025年3月18日火曜日

夜明けの二月堂と籠り明けの観音縁日法要

3月18日 二月堂観音縁日の法要
今年の修二会では15日の礼堂涅槃講からの練行衆開山堂参拝、そして解散を見届けられず、最後に「満行おめでとうございます」をお伝えすることなく日が経ってしまいました。

3月の観音寺役は、今年参籠した練行衆は素絹に紋白五条袈裟という晴れ姿で出勤され、これをもって、正式な籠り明けになると考えられています。
自分の中で、修二会が終わった区切りをいただきたい思いもあって、10時過ぎから二月堂へお参りに伺うのですが・・・

その前に、静かな時間にきちんと観音様へお参りしたい思いもあり、そして早朝6時の鐘の音も聴きたく、久しぶりの朝散歩も兼ねて夜明け前の二月堂へ。


冬の間はこの時間に出かけることもなく、久しぶりの朝散歩。

つい先日までの喧騒はどこへやら。誰もいない二月堂を独り占めして、6時の鐘の音を待ちます。動画はInstagramで

動画の中で時々遠くから聞こえるのは興福寺の朝6時の鐘の音。
東大寺と興福寺の鐘が同時に聞こえて何とも贅沢なことです。
二月堂の鐘は3月中は6時に、4月からは5時半に撞かれます。
3月も下旬になると空も明るくなっているし、登廊の向こうに白梅紅梅やもう少しすると桜の花も見えて春爛漫の景色の中で鐘の音を聴くことができるのです。

そうそう、梅の花といえば今年は随分開花が遅れているので、飯道社の梅もまだ咲いているのではと、そちらの方へ向かいました。


白梅も紅梅もちょうど見頃でした!
帰り道、上ノ坊への階段横の紅梅もまだ綺麗でした。

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修二会の名残も見つけました。
閼伽井屋のそばで、そして龍松院前で。
練行衆の自坊に掛けられていた注連輪が外されて、そのあたりの木の枝に掛けられています。これは童子さんがされることで、以前に何か意味があるのか尋ねたことがありましたが、「特に意味はなく代々そうされているから」という答えでした。

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そして朝10時、本日2回目の二月堂です。
修二会の聴聞では述べ10回、二月堂へ通いました。
最初の頃は足も重くて歩くのが辛かったのが、何度も通ううちにだんだん歩くことに慣れて、最後の2日間は夜の11時頃にひょいと出かけられて自分でも驚きでした。

そんなわけで、今朝も二月堂へ軽く2往復!
寺役の法要、雅楽の音を聴かせていただき、最後は山手観音堂で手を合わせて般若心経。
晴れ晴れとした練行衆のお姿を目に焼き付け、心の中で成満のお祝いをお伝えして、また来年も聴聞できますよう心身共に元気で過ごしていこうと思うのでした。

帰り道、美しい姿の大導師さまをお見かけして後ろ姿を撮らせていただきました。ありがとうございました。

2025年3月17日月曜日

蕎麦打ち体験教室@彦衛門

奈良あやめ池で長らく営業されていた「そばきり彦衛門」さん。
ちょうど3年前に初めて伺って(→)、絶品のお蕎麦に舌鼓を打ち、また行きたいと思いながらも暫くして閉店のお知らせが。
そしてまた暫くして蕎麦屋ではなく「それから彦衛門」として、お店で蕎麦打ち体験教室を開かれていると知り、いつか参加したいと機会を窺っていました。

そして、本日ようやく蕎麦打ち体験教室に参加 叶いました!


初めての蕎麦打ち体験。果たして私にもできるのかと不安ながら・・
一つ一つの行程をとても丁寧に教えていただけて、手先が不器用な私の動作にも「いいですよ、いいですよ。」と、ご主人が何でも肯定して褒めてくださるので、自信が出てきて頑張って出来上がっていくのがとても楽しかったです。
蕎麦粉8:つなぎ2を篩にかけるところからスタート。
これで500g、5人前の分量です。
篩にかけたところに水を入れて、指先を立てて混ぜていく作業や
練っていく作業も丁寧に丁寧に教えていただけ菊練りもクリア!何より自家製粉の蕎麦粉がとてもいい香りで作業工程が楽しいのです。
今度は大きなまな板の上で伸ばしていきます。
打ち粉(蕎麦粉)をふんだんに撒いて
麺棒の持ち方や力の入れ方などを教えてもらいながら、かなり集中して作業していきます。
薄く伸ばせてたら、専用の包丁ですばやく断っていきます。
均一の太さにするのが中々難しく、こちらも集中集中。
その後、厨房に移動して湯がき方を教わります。
そして自分の打ったお蕎麦を
1枚目はざるで、2枚目は鴨せいろでいただきます。

残りのお蕎麦3枚分と、つゆ、蕎麦湯の元はお持ち帰りできます。
所要時間は約2時間半。
毎月の体験教室はInstagramにてお知らせあり。
時間や他の日程での参加なども相談に応じて下さいます。
「それから彦衛門」HPはこちら
::
<<おまけの画像>>

今回は夫婦で参加して、二人して満面の笑顔で美味しいお蕎麦を味わっているところです。
美味しくて美味しくて大満足なのですが、蕎麦打ち体験中の作業を褒めてもらえてノセてもらえてやり終えたことに充足感でいっぱいで、ほんとに楽しい時間でした。どうもありがとうございました。