2020年11月30日月曜日

當麻寺中之坊「書院特別公開」

今年は、中之坊書院(重文)の4年に一度の特別公開の年。
最終日の11/30に思い立って出かけてきました。

書院には片桐石州作とされる茶室が二席あり、丸窓席では窓越しに庭園「香藕園」を覗いて見ることができます。
もう一つのお茶室「五畳台目席」では
両側から継ぎ合わせるように織る「中継表なかつぎおもて」という貴重な畳が必見なのですが、写真では肝心の畳の様子がわかりませんね。

そして今回の特別公開では、肉筆模写による復元事業が行われている400年前の襖絵の一部が見学できます。
右上部の老松の再現された作品が横に並べてあり
肉筆で描かれたダイナミックな筆使いを間近に拝見できます。
※「書院襖絵肉筆再現模写」についてはこちらをご覧下さい。
第111代 後西院天皇 行幸の間、玉座から見た庭園の様子。
そして、大和三大庭園の一つとされる「香藕園」を散策。
東塔と名残の紅葉
書院を庭園から見るとこんな様子↑

苔も千両も美しいですね。


オキザリス↑と突抜忍冬の変種?↓
ツワブキも満開↓
最後に、中将姫さまの「称讃浄土経」のお写経を。
誘っていただいて2年半前に始めたお写経、友人たちはすでに全15回を終えているようですが、私は今回で7回目。ようやく半分ほどきましたので、時間がかかっても地道にコツコツ続けていこうと思いました。
「称讃浄土経」写経のブログ過去記事→
1回目 2回目 3回目 4・5回目 


2020年11月29日日曜日

12月のお出かけ情報②~寺社伝統行事

12月の寺社伝統行事のご案内です。
コロナ感染者が増えてきていますので、中止になった行事や関係者のみで勤修される行事も多く、また見学規制をされていない行事でも、堂外から密にならないようマスク着用での見学の場合が多いです。
こちらでご案内している内容は11/28現在の情報です。
昨今の状況次第で、今後 中止や見学不可になることもありますので、お出かけの場合は各自でお調べください。よろしくお願いします。

◇12/1 0:00~13:00頃 宝山寺厄除大根炊き
問合せ: 0743-73-2006
※今年は中止になります。

◇12/3 11:00~ 大神神社「献菓祭」
問合せ: 0744-42-6633

◇12/6 10:00~16:00 信貴山大本山千手院「厄除大根炊き」
問合せ:0745-72-4481

◇12/6 14:00~ 山口神社「高田の亥の子暴れ祭」
問合せ:0744-48-3110(桜井市観光まちづくり課)

※今年は中止になります。

◇12/8 13:00~ 霊山寺 納薬師法会
問合せ:0742-45-0081

◇12/8 14:00 石上神宮お火焚祭
問合せ:0743-62-0900

◇12/8 10:00~ 法隆寺 金堂・大講堂・夢殿「お身拭い」
問合せ:0745-75-2555

◇12/9 6:00より1時間ほど 矢田寺「仏名会」
拝観は外陣より
問合せ:0743-53-1522

◇12/12 9:00~11:00 大神神社「大門松の奉納」
◇12/13 11:00頃 大神神社「大注連縄の飾り付け」
問合せ: 0744-42-6633

◇12/13 竹林院「太子行者講 柴灯護摩供」
問合せ: 0746-32-8081
※今年は関係者のみで勤修されます。

◇12/14 8:30~12:00 二月堂「仏名会」 
問合せ:0742-22-5511

◇12/14~12/16 11:00~
金峯山寺蔵王堂「仏名会三千仏礼拝」
問合せ: 0746-32-8371

◇12/15 9:00~ 唐招提寺お身拭い
問合せ:0742-33-7900

◇12/15~12/18 春日若宮「おん祭」
問合せ:0742-22-7788
※今年のおん祭についてはこちらをご覧ください。
※お渡り式の縮小や、諸神事奉納の一部中止、時間変更などがありますが、主な神事については春日大社神職、神事芸能奉仕者などにより可能な限り執行されるとのことです。
※但し、神事の際にその周辺に立ち入ることや見学はできません。
【重要】遷幸之儀から還幸之儀に至る各神事の斎行に際して、若宮や参道及び御旅所周辺での拝観 御旅所境内への参入はご遠慮下さい。 
 
◇12/18 10:00~ 岡寺「納め観音」
問合せ:0744-54-2007

◇12/18 13:30~14:30 壷阪寺「納め観音」
法要時に秘仏・子島荒神観音像ご開帳
問合せ: 0744-52-2016

◇12/18  千光寺「三千仏名会」
問合せ:0745-45-0652

◇12/19 13:00~14:00 吉野脳天大神「納め脳天」
問合せ:0746-32-4880

◇12/22 9:00~16:00 正暦寺「冬至祭」
問合せ:0742-62-9569

◇12/24 14:00~16:00 帯解寺「護摩祈祷会」
問合せ:0742-61-3861

◇12/25 16:30 信貴山朝護孫子寺「納め寅大法要」
問合せ:0745-72-2277

◇12/28 10:00~11:00 円成寺「不動尊護摩供養」
問合せ:0742-93-0353

◇12/29 13:00~ 薬師寺「お身拭い」
問合せ:0742-33-6001

◇12/31 「年越大祓式」や「除夜の鐘」については
今年は関係者のみで勤修されるところが多いです。
もう少し直前になって情報がまとめられましたらご案内します。

2020年11月28日土曜日

NHK NEWS*修二会「コロナ対策との両立は」

11/27のNHK関西NEWS WEBより(動画はこちら
修二会の「コロナ対策との両立」について、苦渋の決断に至るまでの2か月間の様子が映像で出ています。

奈良時代から一度も途絶えることなく、来年で1270回を迎える東大寺二月堂修二会。伝統行事ゆえの、コロナ禍での感染対策の取りづらさが浮き彫りになり、感染リスクの対応を、2か月前より専門家と取ってこられました。

宿所での狭い空間に密集して合宿生活をすることや、湯屋、食事の仕方など細部にわたる部分で、伝統行事ゆえの対策の取りづらさがあるということ。この中でも、工夫のできるところはして、根本になるコアなところは守り、感染対策を取っていこうとされています。
奈良時代からの伝統を次に伝えていくためにもより一層の対策が必要と、コロナ禍という難局を乗り越えようと模索が続きます。


・・・・・・・

先日来より、修二会のニュースに触れるにつれ、来年の修二会では遠くから心を寄せて祈るということで、修二会を支えていくことも大切なのではと思っています。

12月のお出かけ情報①~秘宝秘仏公開

<<公開中の秘宝秘仏は・・・>>

◆~12/6  8:30~16:30 談山神社秋の社宝特別展
問い合せ:0744-49-0001

◆~12/6 正暦寺「薬師如来倚像」
問合せ:0742-62-9569

◆~12/6 岡寺本堂内々陣お扉特別開扉
問合せ:0744-54-2007

◆~12/6 9:30~16:00 長谷寺本尊大観音尊像特別拝観
期間中、大正時代建立の和洋折衷の本坊大講堂公開。
また長谷寺縁起絵巻全6巻(複製)も公開。
問合せ:0744-47-7001

◆~12/6  壷阪寺「壷阪観音お身拭い特別参拝」
◆~12/18 8:30~16:30  壷阪寺「大眼鏡奉納めがねくぐり」
問合せ:0744-52-2016

◆公開中~東大寺ミュージアムにて知足院「地蔵菩薩像」公開 
◆公開中~東大寺ミュージアムにて戒壇堂「四天王像」公開

<<今月から特別公開されるものは・・・>
◆12/8 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開
雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◆12/16 13:30~15:00 當麻寺中之坊「導き観音ご開帳
問合せ:0745-48-2001
14:00からの「導き観音祈願会」は関係者のみで厳修されます。

◆12/16 10:00頃~16:00頃 東大寺「特別開扉」
東大寺開山良弁僧正の忌日にちなみ
一日限りの特別開扉が行われます。
問合せ:0742-22-5511
開山堂では・・・国宝 良弁僧正坐像
俊乗堂では・・・国宝 重源上人坐像
法華堂では・・・国宝 執金剛神立像

◆12/18 13:30〜壺阪寺「納め観音 秘仏子島荒神像ご開帳」
問合せ:0744-52-2016

◆12/22 9:00~16:00 正暦寺「冬至祭特別開扉
宝物殿「瑠璃殿」と秘仏の公開
問合せ:0742-62-9569

2020年11月27日金曜日

朝の光を追いかけて*

朝のお散歩。日の出前に奈良倶楽部を出発して飛火野までの往復、朝食の時間に戻ってくるコース。
時間の経過とともに移り変わる空の色、朝の光をご覧ください。

6:21 大仏池ほとりにて。
この日の奈良市の日の出時刻は6:41。朝焼けを期待しながら奈良倶楽部を出たのが6:10分でした。タイミングも合わなかったけれどあまり焼けなかったかもしれないと自分に言い聞かせて、大仏殿前から睡神社→吉城川沿いを横目で見て、早足で飛火野へ向かいます。
6:45 吉城川沿いはまだ紅葉が綺麗でした。
日の出時刻は過ぎていますが、東のお山から太陽が顔を出すのはまだもう少し後ですね。
6:46 浮雲園地から見た御蓋山の向こうがほんのり明るい。
6:54 飛火野到着。
日の出の様子を待っている時間が惜しくて、春日大社へお参りに。
水谷神社の山茶花が綺麗!
水谷神社から水谷茶屋の紅葉の様子をチェックして
春日野園地の方へ。
7:39  春日野園地では、お日さまの光を存分に浴び

7:50 東塔跡まで戻ってくると
朝の光がキラキラ輝いているのがよくわかります。
7:55 猫段通過。
そして奈良倶楽部へは8:00過ぎに戻ってまいりました。
::
真っ赤に燃えるような朝焼けや光芒を、いつかカメラに収めたいと願っているのですが、今回もままならず。
いつかまた、そんな空の色や陽の光に出会えますように。


2020年11月26日木曜日

名残の紅葉*吉城園

水門町の「ギャラリー五風舎」で、20年程前に習っていた銅版画の先生が作品展をされていて(Instagram)、その帰りに吉城園へ。


楓は近くで見るともう終わりかけ、でも遠景では十分綺麗!




3連休を挟んでその前後も忙しかったので、ほぼ一週間ぶりの奈良公園になります。紅葉はまだまだ大丈夫と思っていたけれど、すっかり晩秋から初冬の装いになっていたのでびっくりでした。
今年の秋は駆け足でしたね。

でも山茶花やツワブキ、千両などの冬の花もたくさん咲いていて、秋の名残も楽しめました。
吉城園の休園日は2/23~2/末のみなのですね。そして今年の4月から入園無料になっていますので、是非お立ち寄りください。

2020年11月25日水曜日

来年の修二会「局での聴聞」について

昨日のお松明見学についての発表を「NHK NEWS WEB」で知って、今朝、東大寺公式サイトを見ると「局での聴聞」についても記載がありました。

何れの日も予約の必要はありませんが、堂内や局での聴聞も出来ません。全ては信仰を寄せていただいている皆様と法会に関わる練行衆・参籠衆の感染予防、並びに1270回目の修二会の無事遂行・満行のためですので、今年はなるべく拝観をお控えください。歴史を途絶えさせることのないよう努めますので、皆さまのご理解とご協力をお願い致します。 

・・・とありました。

練行衆・参籠衆の感染予防、並びに1270回目の修二会の無事遂行・満行のためですので、今年はなるべく拝観をお控えください。
歴史を途絶えさせることのないよう努めますので、皆さまのご理解とご協力をお願い致します。・・・
本当にそうですね。受け入れなければ!

2020年11月24日火曜日

来年の修二会「お松明」拝観について

 修二会のお松明拝観について基本方針が発表されました。


「NHK NEWS WEB」によると・・・
新型コロナウイルス感染対策のため、1日から11日は人数を制限し、特に参拝者の多い12日から14日は二月堂周辺に入れないようにして非公開とするとしました。
また、非公開とする3日間については、奈良公園の春日野園地に大型のスクリーンを設置し、奈良市出身の映画監督、河瀬直美さんが撮影するライブ映像の配信を検討しているということです。

2020年11月23日月曜日

「奈良旅手帖2021」今年も販売しています*

”奈良を旅してあったら便利”という情報満載の「奈良旅手帖」
今年も奈良倶楽部で販売しています**

今年の表紙は7種類。
表紙についてはこちらで詳しくご覧いただけます。

例年と同じく、掲載の情報はとても盛り沢山ですが、今年はコロナ禍により社寺の行事縮小や一般公開等がない場合があるため、 基本の行事のみの掲載になっています。
また、年末年始情報は今年は無しです。

手帖の内容について・・・
・月々のお花情報 
・奈良県内の伝統行事やイベントの情報 
・2週間ごとの日の出、日の入り時間や南中時間の掲載 
・旧暦、二十四節気 、五節句、雑節、六曜、
・「飛鳥・奈良時代の年号と西暦の年表」と 
「在位されている天皇」「歴史上の出来事」の一覧表 
・歴代天皇の名前 
・天智系、天武系の飛鳥・奈良時代の系図 
・神社仏閣での拝観料、拝観時間、交通手段、多目的トイレの有無 
・博物館・美術館情報(開館時間・休館日・入館料など) 
・レンタサイクル、レンタカー情報 
・JRや近鉄の各駅のコインロッカー情報 
・その他の手荷物預かり所情報 
・奈良県内のロープウェイ・ケーブルカー情報 
・近鉄・JR奈良駅付近の銭湯情報(営業時間・定休日など) 
・道の駅情報 
・明日香村、山辺の道、葛城古道、奈良市内の地図 
・鉄道路線図  
・奈良県内すべての市町村が書かれた地図 

・・・など、旅先で便利なお役立ち情報が詰まってます。 
一冊税込2100円で販売していますので、どうぞお手に取ってご覧くださいませ。

2020年11月21日土曜日

12/20「きたまち大学校・多聞城と松永久秀」

 12/20に開催の第9回「きたまち大学校」は、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」にも登場の松永久秀についてです。


『多聞城と松永久秀~松永久秀の実像を追いながら~』

日時:12/20(日)13:30~
会場:奈良公園バスターミナルレクチャーホール
講師:北村雅昭先生
募集人員:100名(往復はがき到着順で定員に達し次第締め切り)
申込方法:往復はがきに住所・氏名・電話番号を記載の上、下記まで
申込先:630-8284奈良市半田横町37番地の2 旧鍋屋交番きたまち案内所
参加費:200円(資料代)
詳細はこちらをご覧ください。

参考までにブログ内過去記事:
2011年12月 北村先生の「多聞城について」の講演会 → 
2010年8月 エッセイスト中島史子さんの講演会→
中島さんの講演会「松永弾正の胸の内」では 茶人として高い美意識を持つ久秀が悪人なはずがないという視点から、奈良では悪名高い東大寺焼き討ちも、お寺を大事にしなかった三好三人衆が東大寺大仏殿を陣地にして回廊を火薬庫としていたからで、久秀自らが大仏殿を焼き討ちにしたのではないという内容で、お二人のお話からも、松永久秀に対する評価が随分見直されてきているようです。

また、大河ドラマの最後に放映される「麒麟がくる紀行」で、多聞城が取り上げられたこともありました→
ドラマのおかげで、多聞城がすっかり全国区になって、きたまち在住者としては嬉しい限りです。

2020年11月20日金曜日

「柿渋入り柿の葉飴」

かき氷でお世話になっている「ほうせき箱」さんで販売されている「柿渋入り柿の葉飴」を、奈良倶楽部でも販売させていただくことになりました!
原材料は、砂糖・水飴・柿の葉茶・カキタンニン。
このカキタンニン(柿渋)には、抗菌・抗炎症作用があり、新型コロナウィルスを不活化する効果もあると、つい最近、奈良県立医科大学より発表がありました。(報道発表など詳細はこちら 
この発表を受けて、柿の葉を使った商品を開発されている「Sousuke」さんが、「柿渋入り柿の葉飴」を作られました。
柿葉茶は100%奈良県産、柿渋【カキタンニン】も原料の70%が奈良県産で、香料や着色料、保存料は使わずに昔懐かしい飴ちゃんの味になっています。
奈良県立医科大学の研究では、一定濃度のカキタンニンを一定時間(実験では10分間)口に含むことによって、新型コロナウィルスを1万分の1まで不活化できることが証明され、カキタンニンの感染予防効果に期待できると説明されています。

例えば、会食などでマスクを外してお話をして飛沫感染が気になった時に、このごろっと大きな飴を口の中で10分間含ませることで、何かしらの効果があるのではと思いました。
勿論、飴をなめるとコロナに罹患しないというのではなく、マスクをする・こまめにアルコールで消毒する・人との距離をおく・換気をする・・・などといった普段から気を付けている感染対策の一つとして、この飴ちゃんもいいのではと思うのです。

そんな経緯で、奈良倶楽部でもお客様に使っていただければと、お取り扱いさせていただくことになりました。
販売価格は、一袋10粒入り税込400円です。一個40円のばら売りもしていますので、気になる方はお試しくださいませ。
また、ほうせき箱さんのウエブサイトでも販売されています→
こちら↑は、ほうせき箱のスタッフさんが、飴に入っている原材料のことなどをわかりやすくイラストにしたものです。
::
飴ちゃんの仕入れにお店に伺って、和栗和紅茶のかき氷をいただき
えいこちゃん応援カレンダーも購入。(よかったら、カレンダー作成のことが書いているこちらもお読みください)

2020年11月19日木曜日

大仏池*銀杏の絨毯

徒歩数分という近さにあるので、現場の様子をお伝えするレポーターを勝手に務めております「大仏池の銀杏の絨毯」

今日はもうほとんど落葉して綺麗な絨毯が出来上がっていました。


樹上に葉がある方がいいのか、落ち葉がたっぷりの方がいいのか。
個人的には一昨日17日↓の、どちらも葉っぱもりもりが好きです。
ということで、現場からのお伝えでした。
以前のように愛犬が奈良公園の紅葉たよりや桜便りをナビゲートできればいいのですが、まだ写真を撮りながら散歩できず、今回初めてナビゲーターデビューのココでした。
秋田犬ココのInstagramも見てくださいねー。