2022年7月31日日曜日

初心忘れず*

一昨日7/29は、ブログ開設から15年の節目の日でした。
夜にふっと思い出して、いつからだったか過去記事を調べてみたら、ちょうど29日だったので思わずツイッターに書き込みしました。

でも、ブログ読者の方にはまだお礼をお伝えしていなかったです。
もう一度こちらでもお伝えさせてください。
長く続けてこられたのも読んで下さる方がいればこそです。
いつもご覧いただきありがとうございます!

開設当時はブログ全盛時代で、SNSのような発信ツールはほとんどなかったように思います。
今は多種多様な発信ツールがあって、いまだに頑固?にブログにこだわって大切にしているのは(自分の性格に合っていることもありますが)めずらしいことかもしれませんね。

「奈良倶楽部通信」を通して、ご宿泊いただいたお客様方に、奈良の風景や情景、空気感を思い出していただければ嬉しいし、奈良への旅で情報提供など何かのお役に立てれば、それも嬉しいことです。
そして、ブログを通して奈良倶楽部を知ってご宿泊いただけることが何より嬉しく有難いことです。

奈良の旬の情報や季節のお便り、奈良倶楽部での出来事などお届けしていきたいという初心忘れず、ぼちぼちと綴っていくつもりですので、これからもどうぞよろしくお付き合いください。

画像は7/30の夕刻に撮った奈良倶楽部館内の様子。
裏庭の紫陽花はすっかり終わってしまいましたが、お花屋さんにはまだ紫陽花があって、ついつい買ってしまいます。

2022年7月30日土曜日

8月のお出かけ情報②〜前半の寺社伝統行事

8月前半の寺社伝統行事についてご案内します。
7/29現在でわかっている状況を記載していますが、感染者数の増加傾向で対応が変わることもありますので、お参りされる場合は各自お問い合わせください。

◇8/1~8/15 9:00~16:00 大安寺「盂蘭盆精霊会」
期間中、諸大寺の高僧や著名人の染筆の灯篭を掲げお盆施餓鬼供養会を行います。
問合せ:0742-61-6312

◇8/3 天川村「洞川温泉行者祭り」
大峯山開祖の役行者が冤罪で島流しになり、後に無罪となって
大峯山に戻った時、熱狂的に村民が出迎えた様子を表したお祭り。
2022年は神事18:00~と行列18:30~と花火大会21:00終了が行われます。
問合せ:0747-64-0333(大峰山洞川温泉観光協会)

◇8/4 10:00~  西大寺「本願称徳天皇御忌」
西大寺本願称徳女帝の忌日法要。
問合せ:0742-45-4700

◇8/4 10:00~ 杉箸神社「祭典(箸供養)」
杉箸神社は、箸の神様として知られるシラハシの翁が祀られ、日本でも珍しい箸をご神体とする神社です。昭和25年以来毎年行われているこの祭典では、割箸への感謝と杉箸業界の発展を祈願し、祝詞奏上のあと玉串が奉納されます。
問合せ: 0747-52-0001(下市町役場)

◇8/7 7:30~9:30 東大寺大仏さま お身拭い
問合せ:0742-22-5511

◇8/7 14:00~ 大神神社「七夕祭」
拝殿にて、学業の向上・技芸の上達と諸願成就を祈願する。
子供達が参加しやすいよう、月遅れで8/7に行われている。
問合せ:0744-42-6633
※今年も「映画鑑賞」「金魚すくい」が中止になります。

◇8/7 19:00~ 大和神社 「戦艦大和みたま祭
問合せ:0743-66-0044

◇8/9 終日 東大寺二月堂「およく」 
この日に二月堂に参詣すると46000回功徳があるといわれています。
問合せ:0742-22-5511
※堂内での法要は厳修し、二月堂への参拝自体は可能。 
※福引きは復活。堂内万灯明の受付あり。出店は縮小予定。 

 ◇8/13 19:00~東大寺大仏殿「万国天災人災物故者慰霊法要
問合せ:0742-22-5511
※8/13と8/14は大仏殿夜間拝観(参拝無料)が行われ、観想窓も開扉されます。(19:00~21:00)

◇8/13~8/15 薬師寺盂蘭盆会
問合せ:0742-33-6001

◇8/13~8/15 「十津川の大踊り」
7月末現在開催未定/問合せ:十津川村教育委員会(0746-62-0003)

◇8/14 18:00~ 談山神社「献燈祭」
拝殿の吊灯篭と境内の石灯篭に献灯し、祖霊をおなぐさめする祭。
問合せ:0744-49-0001

◇8/14・8/15 19:00~ 春日大社中元万燈籠」 
問合せ:0742-22-7788

◇8/15 17:30~21:00 東大寺「万灯供養会」(法要は19:00~)  
大仏殿の観相窓が開けられ大仏様のお顔が灯に照らされ浮かび上がる。
問合せ:0742-22-5511 
※万灯籠の設置は本年も中止。堂内での法要は厳修。 
堂内への入場について制限の可能性はあるが、参拝可能。

◇8/15 20:00「高円山 大文字送り火」※荒天中止 
※2022年も規模を縮小して執り行われます。
※屋外での観覧はできるだけ控えてください。

◇8/15 「ほうらんや火祭」
橿原市内 春日神社(12:30頃)と八幡神社(15:20頃)にて。
松明を持って境内を暴れ回り、疫病封じと五穀豊穣を願う
約300年続く伝統ある夏の火祭り。
※2022年も非公開の神事のみとし、勇壮な火祭り行事は中止です。

2022年7月29日金曜日

東大寺解除会

7/28 東大寺解除会
この日は、東大寺大仏殿で茅の輪くぐりができます。
今年はタイミングよく8時の法要前にお参りに伺えそうで、急いで大仏殿に向かいました。

僧坊跡の「南北の道」が整備工事で通行できなくなってから、正倉院の北側の塀でどちら周りで向かおうかといつも迷うのですが、ドライブウェイ入口の方に光芒が見えたので、今日はこちらから参ります。
そして、正倉院の前から(まっすぐに進めないので)またどちらから行くか迷うのですが、日陰を選んで公慶道の方へ行きましょう。
すると、前に見えるのは解除会の法要に参集の僧侶の方たち。

大仏殿北側の扉から入って行かれました。(隠し撮りしているみたいですね)
さて、法要の前に出仕される僧侶の皆様が、大きな茅の輪を順々にくぐって大仏殿に上堂されてゆかれるのですが、この茅の輪くぐりのお作法がとても珍しく感じられて、初めて拝見したときはちょっと驚いてしまいました。
朝の仕事と重なると出かけることができず、今回、3度目の解除会の法要参拝。今年は動画で撮影してみました→ 

法要でまかれた散華もいただき、茅の輪もくぐることができ、これで疫病が少しでも治まってくれますようにと願わずにはいられません。
今年も密を避けるために茅の輪は8/7まで大仏殿に設置されています。

「東大寺解除会」
毎年7月28日の午前8時から、東大寺大仏殿にて。

「解除会けじょえ」は、わが国で古来より行われていた六月の晦の「夏越の祓なごしのはらえ」や「水無月祓みなつきはらえ」と深い閑係がある仏会。
延喜元年(901)三月に東大寺別当律師道義が秋の始めに毎年流行する疫病を防ぐために、奈良の諸大寺に呼びかけて、同年6月28日より始めた法会で、七大寺の僧240~250人、楽人60余人を講堂に集めて行われたと伝えられる。
当初は観音の画像を新写して除疫を祈願し、解除と大書した御幣を二本作って講堂の前庭に立てたといわれ、東大寺の講堂が焼失してからは、一時は食堂 じきどうで、或いは大仏殿内の如意輪観音を本尊として勤められてきた。この解除会は、応仁・文明の乱以後一時中絶したものの、江戸時代に再興され、今日では毎年7月28日、大仏殿で盧舎那仏を本尊として勤められている。東大寺公式サイトより)

2022年7月28日木曜日

奈良博「中将姫と當麻曼荼羅」展

奈良国立博物館で8/28まで開催中の、貞享本當麻曼荼羅修理完成記念特別展「中将姫と當麻曼荼羅―祈りが紡ぐ物語―」を観てきました。


「貞享本當麻曼荼羅じょうきょうぼんたいままんだら」は、當麻寺の根本本尊で奈良時代に中将姫が蓮の糸を使って一夜で織りあげたとされる「綴織當麻曼荼羅つづれおりたいままんだら」(国宝)の同寸大の写しで、江戸時代の貞享3年(1686)に完成しました。
この「貞享本當麻曼荼羅」修理完成記念特別展では、修理を終えた貞享本の美しい姿と、修理過程で確認された資料が紹介されています。

4m四方というスケールの「貞享本當麻曼荼羅」を間近でしっかりと拝見できたのもよかったですが、奈良時代の「綴織當麻曼荼羅」を江戸時代に修理する際にできた「印紙曼荼羅」の存在(織りの剥離の際に使われた紙に繊維が残存したものが「印紙曼荼羅」)や、もとの板貼りの部分にも剥離されることなく残影が残る「裏板曼荼羅」(こちらは期間中、當麻寺で特別公開されています)の存在などが興味深く、また何度か写経させていただいた「称讃浄土仏摂受経 しょうさんじょうどぶつしょうじゅきょう」を拝見できたこと、蓮糸が織り込まれている「藕糸織阿弥陀三尊来迎図 ぐうしおりあみださんぞんらいごうず」も興味深かったです。

そして、同時開催中の「はっけん!ほとけさまのかたち」展は、大人も無心で楽しめる、夏休みらしい企画展示でした。
クイズに答えて参加賞の「ざんまいずのシール」をいただいたり、「中将姫と當麻曼荼羅」展では「ざんまいずお香」もいただきました。(←お香は8/10までの平日の来館先着100名へのプレゼントです)

また、8/28までの会期期間中、當麻寺では下記の特別公開が開催されてます。
●霊宝殿「中将姫特別展
・中将姫真筆写経「称讃浄土経」(奈良時代) ・絹本著色「當麻曼荼羅」(鎌倉時代) ・中将姫舎利「持蓮華」(鎌倉時代) ・霊鑑寺宮筆「中将姫山居語」(江戸時代) 他
●曼荼羅堂「裏板曼荼羅ご開帳
国宝綴織當麻曼荼羅の残影が遺る曼荼羅厨子(国宝)の裏扉が開きます。
●「国宝 東塔・西塔 初層特別開扉」期間中の土日祝限定


2022年7月27日水曜日

8月のお出かけ情報①~特別公開ご案内

<<公開中の秘宝秘仏や特別公開は・・・>>

◇〜8/16 喜光寺宇賀神特別開帳」9:00~16:00
問合せ:0742-45-4630

◇~8/28 當麻寺では特別公開が開催されます。
●霊宝殿「中将姫特別展
・中将姫真筆写経「称讃浄土経」(奈良時代) ・絹本著色「當麻曼荼羅」(鎌倉時代) ・中将姫舎利「持蓮華」(鎌倉時代) ・霊鑑寺宮筆「中将姫山居語」(江戸時代) 他
●曼荼羅堂「裏板曼荼羅ご開帳
国宝綴織當麻曼荼羅の残影が遺る曼荼羅厨子(国宝)の裏扉が開きます。
●「国宝 東塔・西塔 初層特別開扉」期間中の土日祝限定

◇〜8/31 安倍文殊院金閣浮御堂 夏の寺宝展」9:00~17:00
問合せ:0744-43-0002

◇~12/25 松尾寺「日本唯一の舎人親王像公開
問合せ:0743-53-5023

<<今月から始まる特別公開は・・・>>

◇8/1~ 9:00-16:30 聖林寺「国宝十一面観音像」
新しい観音堂にて拝観再開されます。
問合せ:0744-43-0005

◇8/1~8/11 9:00~15:00 五劫院「五劫思惟阿弥陀仏」

◇8/6~8/21 信貴山朝護孫子寺奥秘仏 毘沙門天像
問合せ:0745-72-2277

◇8/7・8/14・8/21・8/28  9:00~16:00
宝山寺獅子閣特別公開
問合せ: 0743-73-2006

◇8/8 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」 9:00~16:00
※雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◇8/13~8/15 8:30~16:30  薬師寺
食堂特別公開」「玄奘三蔵院伽藍 大唐西域壁画殿特別公開
問合せ:0742-33-6001

◇8/16 13:30~15:00  當麻寺中之坊導き観音ご開帳
問合せ:0745-48-2001

◇8/23・8/24 9:00~16:00 唐招提寺「地蔵堂」
弘法大師の作と伝わる秘仏、地蔵菩薩立像(重文)を特別公開。
問合せ:0742-33-7900

2022年7月26日火曜日

ようやく夕暮れ散歩*

ようやく夕暮れ散歩・・・「ようやく」って?
そう、前回のブログ「ぶらり夕暮れ散歩*」では、何と9年も前の写真を使ってブログを書いたのです。東京から帰ってからこの一週間。日中の暑さに体力温存していたことや、有難いことに仕事も忙しくて、ほとんどどこへも出かけずブログ更新もできないでいました。
あまりに古い写真を使ってしまいながら、何年経っても変わらない風景があることこそが奈良なんだなぁと、そんなことを思いながらも、やっぱり旬の景色をお届けしなければと、少し暑さが和らぐ時間に久しぶりの夕暮れ散歩で、日没前に二月堂さんへ「ようやく」行ってまいりました。



日没前の西の空は、厚い雲に覆われながらも美しい夕焼け。
でも、今日は東の空がよく焼けていました。 
三月堂↑や、俊乗堂と辛国神社の鳥居↓越しに。
そして、ライトアップが始まる7時を過ぎていたので、明かりが灯る大仏殿前を通りながらの帰り道でした。

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おまけの画像>>

龍松院前の臭木の花↑と、中性院の夏藤↓
そしてお供田横辺りで可愛いノラちゃん。
やっぱり東大寺境内は歩いているだけで癒されますね。
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「いまなら。キャンペーン」のおかげもあって、7月以降大変忙しくさせていただいているのですが、この一週間は、ご自身が濃厚接触者になったり発熱や咳が出たりと、コロナ罹患の疑いでキャンセルされる方が何人も出ています。
勇気をもって旅行を中止して下さったことに感謝申し上げると共に、一日も早くご快復されますよう、そしてこの状況が一日も早く落ち着きますよう願っています。

2022年7月22日金曜日

ぶらり夕暮れ散歩*

ライトアッププロムナードなら2022」が始まっています。

リンク先のエリア情報でライトアップされているところ・・・実は、東大寺大仏殿と南大門以外は通年でライトアップされているのでいつでも楽しんでいただけるのですが、奈良倶楽部から一番近い東大寺エリアは、今の時期(7/16~9/25)だけライトアップされています。

19:00から22:00まで(9月は18:00~22:00)
ほんのり明るいうちから夏の夕暮れ散歩をお楽しみいただけます。
南大門のライトアップでは
向かって左側の阿形↑と右側の吽形↓の金剛力士像もライトアップされて、筋肉隆々のかっこいいお姿をご覧いただけます。
二月堂からの夕焼けとご一緒に、そして午後8時の奈良太郎の鐘の音を聴きがてら、どうぞお出かけ下さい。
(画像は過去ブログより転載しました)

2022年7月20日水曜日

「まほろば館」ランタンワークショップ*お礼

7/18は東京の「奈良まほろば館」でランタン作りのワークショップでした。「きたまちといろ」実行委員の一人として、18日朝のチェックアウトを終えて急いで駆けつけた東京。

朝早くから東京入りして準備してくれているメンバーたち。
ラインで送られてくる第一回目のWSの様子~参加者の皆さんが手際よく、それでいてとても素敵に楽しそうに作っていかれる様子~を道中に拝見しながら気持ちをワクワクさせて、第一回目終了前に「まほろば館」へ。
コロナ感染者数の増加でキャンセルも出ましたが、それでもたくさんの方にご参加いただきました。
以前に奈良倶楽部にご宿泊して下さった方達や、来月に予約を入れて下さっている方からお声かけていただいたのも嬉しいことでしたし、ご高齢のお母様やお姑様とご一緒に参加して下さった方や、小学校1年生のお嬢ちゃんもいらっしゃって、幅広い年齢層の方に楽しんでいただけたのも嬉しいことでした。



それぞれ創意工夫された素敵なランタンばかり。
奈良に想いを馳せながら、皆さんがとても楽しんで作っているのが伝わって、ご一緒に時間を共有できて有難いことでした。
2個3個と「きたまちといろ」にランタンを託して下さる方もあって、1回目2回目併せて70個のランタンをお預かりすることができました。
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。

このご時世で「きたまちといろ」期間中(9/9~9/15)に是非奈良までお越しくださいと、声を大にしてお誘いできませんが、期間中同時刻に、もしよろしければご自宅でランタンを灯して、#東京でもきたまちといろ #といろランタン #モザイクランタン などのハッシュタグをつけて是非SNSに投稿してくださいませ!

東京でのWSは終了しましたが、奈良ではあと何回か開催します。
今後の予定は
7/31(日)14:30~16:30 奈良倶楽部
8/6(土)13:30~16:30 奈良倶楽部
8/20(土)13:30~16:30 奈良倶楽部
8/21(日)13:30~15:30 若草公民館「奈良ひとまち大学」
8/28(日)13:30~16:30 奈良倶楽部
9/5(月)10:30~11:30/14:00~15:00 PHOTO GARDEN

奈良倶楽部開催分のお申込みはこちらまで
奈良倶楽部の8月実施の3回は新井忍さんが講師です。
どの会場でも、費用:千円 (2個制作/1個はお持ち帰りいただき、1個はお預かりして9月のきたまち宵あかり会場にて灯します)
また、お持ち帰りなしで参加費無料の「ランタンづくりボランティア」さんも募集しています!
どうぞよろしくお願いいたします。

2022年7月16日土曜日

史料保存館展示「引札」

奈良町にある「史料保存館」
実は初めて入館しましたが、「引札」という興味深い企画展示が開催中だと、お客様に教えていただき行ってきました。


そもそも「引札ひきふだ」とは何なんでしょう?
史料館サイトより引用ですが・・・

「引札」とは、商家が店や商品の広告のために、店名と扱う品名、そこに関連する絵柄などを印刷し、客に配布した広告印刷物です。
江戸後期より制作され、明治時代以降には、売出し、開店、中元、歳暮の時期に、手配り、郵送、新聞・雑誌の付録として配布され、商家と顧客を結ぶ大切な広告媒体でした。  
奈良町の商家が制作したと思われる引札には、松竹梅鶴亀、福の神、美人名花、商売繁盛を祈念する恵比寿・大黒などの七福神や宝船をはじめ縁起の良い絵柄が印刷されています。
店の広告チラシではありますが、見終わったら役目を終えるものではなく、縁起の良い恵比寿・大黒などの神像を飾ることで招福を願い、美しい絵柄であれば気軽な室内装飾品として飾ったり、暦を付すことで長く活用されたりと、色々な役割を果たしていたとも言えます。
 
・・・とあります。
展示史料解説↓を見せてもらってびっくりしたのですが
奈良倶楽部最寄りのバス停・今在家の2つ近鉄奈良駅寄りのバス停・今小路辺りにあった商店がとても多いのです。
手貝町や今在家町の商家もあり、その中には、お商売はもうされてませんが、今も存じ上げているお宅があって、遠い昔の物語が現在に繋がっていることの不思議を感じます。
今はひっそりとした「きたまち」の一角が、明治・大正の時代にはどれほど賑やかだったかと想像するだけで楽しいものです。

それにしても、趣向を凝らした美しい引札にうっとりするばかり、町の小さなお店がこのようなりっぱな引札を作ることに、文化度の高さも感じます。

展示期間:7月31日(日)まで
開館時間:9:00~17:00(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(但し7/18は開館、7/19は休館)
入館料:無料

4枚目の写真は許可を得て撮影。ブログ掲載も許可を得ています。

2022年7月14日木曜日

永瀬卓さん写真集がネットニュースに!

6/17付けのブログでご紹介した 永瀬卓さん写真集がネットニュースに取り上げられました!

◇まいどなニュース
https://maidonanews.jp/article/14664358
◇yahooニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/7d68895b94760e007457df65f823b30edd6f5bff

奈良で活躍するライターのいずみゆかさんの記事です。
詳しく多岐に渡る取材を重ねてらっしゃって、色んな角度から永瀬さんの人形制作のお話を知ることができ、永瀬さんご自身のお人柄も感じられて、素晴らしい記事です。

中田文花さんがツィッターで取り上げてくださって、10万以上の「いいね」がついて、奈良倶楽部にも、写真集を見に来られた方やお電話でお尋ねがあったり、また実際に写真集を拝見したいからとご予約も入りました。 
奈良倶楽部も少しご縁をいただき有難いことです。

ネットニュースの記事を多くの方々がご覧になって、美術関係者の元にも届いて、奈良で作品展ができることを願っています。

2022年7月13日水曜日

7月のお出かけ情報③~後半の寺社伝統行事

7月後半の寺社伝統行事のご案内です。
感染者数が少なくなったかなと思ったらまた増加傾向で、コロナの状況は一向に落ち着きません。
コロナ3年目の今年は伝統行事を復活されるところも多いですが、状況により対応が変わることがありますので、お参りされる場合は各自お問い合わせください。

(7/11現在でわかっている状況を記載しています。)
◇7/15 18:00~ 正蓮寺「大日さん」
問合せ:0744-22-4001

◇7/16 19:00頃  鴨都波神社 夏祭り「すすき提灯献灯献灯行事
問合せ: 0745-62-2176

◇7/16~7/17 天河大辨財天社例大祭」   
7/16 19:00〜宵宮祭 
7/17 10:00〜大祭神事  採燈護摩 能楽奉納
問合わせ:0747-63-0558
※参列は電話予約ですが、すでに定員に達しているようです。

◇7/17 17:00〜 法華寺蓮華会式」  
本堂前の茅の輪をくぐり、夏の厄除け祈願をする法要。
17:00に茅の輪の開眼
19:00より本堂にて蓮華会式が厳修されます。
19:30まで茅の輪くぐりができます。
問合せ:0742-33-2261

◇7/17・7/18 18:00~21:00閉門 おふさ観音「風鈴 夜まつり」
問合せ:0744-22-2212

◇7/20  19:00~  高鴨神社献灯祭神事
問合せ:0745-66-0609

◇7/20 10:00〜 西大寺「饒益坊忌にょうやくぼうき
問合せ:0742-45-4700

◇7/23 15:00~  西大寺「奥の院 地蔵会式」
問合せ:0742-45-4700

◇7/23 16:00~ 伝香寺「地蔵会 着せ替え法要」  
裸のお地蔵さんとして知られる秘仏地蔵菩薩立像が本堂内で特別公開されます。衣の着せ替えは何よりの供えとして興福寺の妙法尼が母の菩提を弔うため1228年より始められました。
問合せ: 0742-22-1120
※感染拡大の状況次第で行事の縮小や参拝制限もあり。

◇7/23 17:30~ 福智院「地蔵盆」
問合せ:0742-22-1358

◇7/23 18:00~20:00 十輪院地蔵盆
本堂の軒下に多数の提灯を吊るし堂内を照らします。
問合せ:0742-26-6635

◇7/23 14:00~ 當麻寺蓮華会と写仏会 」
中将姫が當麻曼荼羅を織り上げた日に因み、曼荼羅完成を祝う行事。
中之坊写仏道場の當麻曼荼羅の前で、伝統の法会が営まれます。
美しい絵天井の下で、蓮華法会のゆるやかな声明・読経の声を聞きながら写仏をすることができます。
問合せ: 0745-48-2001

◇7/23 13:00〜 元山上 千光寺「きゅうり加持」
問合せ: 0745-45-0652

◇7/23 13:00~20:00  往馬大社「銀河祭」
問合せ: 0743-77-8001

◇7/23・7/24  帯解寺子安地蔵会」 
7/23  19:00〜紅白の岩田帯練供養(規模縮小で寺内練り歩き)
7/23・24 19:30〜大法要厳修
本尊の子安地蔵は鎌倉時代の寄木造。(重要文化財)
問合せ:0742-61-3861

◇7/24 8:00~ 東大寺知足院「地蔵会 」
知足院での法要中はお前立ち像がご本尊になります。
※地足院ご本尊の地蔵菩薩立像は、7/1~8/19まで東大寺ミュージアムにて公開されています。

 ◇7/24 18:00~ 法隆寺「東院地蔵会」
伝法堂が特別開扉されて法要が行われます。
問合せ:0745-75-2555

◇7/28 東大寺解除会げじょえ」 
大仏様の前に茅草で作った約2mもの茅の輪が設けられ
東大寺の僧侶がこれをくぐって 
盧舎那仏に夏越しを祈る法要が行われる。
法要は8:00~9:00
茅の輪くぐりは8:00~、一般参拝者9:00〜
問合せ:0742-22-5511
2014年の様子はこちら→ 
※今年も茅の輪くぐりは8/7まで延長されます。

◇7/28  10:00〜 円成寺「不動尊護摩供養」
問合せ:0742-93-0353

◇7/28 11:00〜 元興寺肘塚不動尊供養
問合せ: 0742-23-1377

◇7/28 畝傍山口神社でんそそ祭
問合せ:0744-47-2270(橿原市観光交流センター)
※今年も神事のみ執り行い、一般参列はご遠慮ください。

◇7/30・7/31 綱越神社 「おんぱら祭」
7/30 16:00〜宵宮祭斎行 市中パレード中止
7/31 10:00〜例祭斎行 19:30〜奉納花火大会→中止
問合せ:0744-42-6633
※祭典は神職・関係者のみで執り行いご参列は代表者のみ。
※両日ともバザーや特設舞台はありません。

◇7/31 吉野神宮「茅の輪くぐり」
問合せ:0746-32-3088
※今年も神事は神職のみで執り行い、奉納行事は中止。
※茅の輪くぐりは7/30~7/31の土日にしていただけますが、状況により変更の可能性もあります。(時間は9:00~20:00閉門)

◇7/31 19:00〜 高鴨神社夏越の大祓い
茅の輪くぐりは終日。
問合せ:0745-66-060 

2022年7月12日火曜日

宿泊者限定「東大寺境内早朝散歩」

今年の「きたまちといろ」(9/9~9/15)での、奈良倶楽部で開催する独自イベント2件の、今日は その②をご案内します++

前日のブログでご案内した その①「お家で簡単!薬膳茶と養生ごはんプチセミナー」は、こちらです→ 

その②は、 宿泊者限定「東大寺境内早朝散歩」です!

昨年開催した「東大寺境内早朝散歩」とほぼ同じ内容ですが、今回も二月堂の朝5時半の鐘の音から始まる東大寺境内散策を、ちょっとディープな視点からご案内します。

※すでに満室になっていますが、キャンセル待ちも承っています。
 よろしくお願い申し上げます。

・開催日時:9/10(土)ご宿泊、翌朝5:00に奈良倶楽部出発
・定員:ツイン(2名一室)2室・シングル(1名一室)3室・
    トリプル(3名一室)1室 10名様
・宿泊代金:ツイン利用8800円/ シングル利用9350円 /
      トリプル利用8250円
・申込先:メール ktnaraclub@gmail.com または☎0742-22-3450
お名前・ご住所・携帯電話番号・参加人数を明記して下さい。

※宿泊代金は朝食付き税込み1名様の料金。保険代と資料代含む。
※同行者全員がワクチン接種3回済みの方は「いまなら。キャンペーン2022プラス」の適用でご宿泊料金の半額でお泊まりいただけます。ご予約時にお申し出ください。

以前に開催した早朝散歩のブログ記事も参考にして下さい。
2021年8/30 10/3 11/23 11/29 2022年3/27

過去記事のリンクを貼るために、もう一度読み直したブログにアップされた写真・・・夏の朝の空の色、晩秋の見事な紅葉、そして春の花々に彩られた境内・・・早朝の澄んだ空気とともに、パノラマのように美しい風景が蘇ってきました。
今回開催の9/11は、初秋というよりは晩夏といった趣きでしょうか。
案内人の私も楽しみながら歩きたいと思います。
申込みは随時受付中で、お部屋が満室になり次第締め切りになります。どうぞよろしくお願いします。

2022年7月11日月曜日

お家で簡単!薬膳茶と養生ごはんプチセミナー

今年の「きたまちといろ」(9/9~9/15)での、奈良倶楽部で開催する独自イベント2件をご案内します++

まずは、その①
「お家で簡単!薬膳茶と養生ごはんプチセミナー」

・開催日時:2022年9月11日(日曜日)15:30~17:00
・会場:小さなホテル奈良倶楽部
・定員:10名前後(先着順)
・参加費:2800円(税込み)
・内容:「 あじあの薬膳おばんざい藍布」の店主・里井さん監修による、奈良倶楽部で提供中の「夏の薬膳茶」のレシピ公開と、身近な食材の効能や薬膳の知恵を日々の食卓に採り入れるヒントについてのお話。薬膳茶も飲み比べていただきます。(資料・お土産付き)
・申込先:メール ktnaraclub@gmail.com または☎0742-22-3450
お名前・ご住所・携帯電話番号・参加人数を明記して下さい。

※申込みは随時受け付けていますがお席に限りがあるため先着順で締め切らせていただきます。よろしくお願いいたします。
※夏の薬膳茶についてのブログ記事はこちら
※「 あじあの薬膳おばんざい藍布」
インスタグラム/Facebook/ブログ

その②は次回のブログでご案内します。

2022年7月9日土曜日

昨日の出来事*

昨日の午前中は大仏殿と二月堂へ、久しぶりのお参りに。

二月堂に上がっていくと、ちょうど朝の10時に上院僧侶の方が観音経をあげてらっしゃいました。
「二月堂でも正午の祈りをされている」と以前に聞いたことがあったので、ひょっとすると、正午だけではなく、10時や15時もされているのでは?と思ってお尋ねしてみましたら、二月堂でも10時12時15時とお祈りをされていて、10時は観音経、12時は大仏殿に合わせて正午の祈り、15時は阿弥陀経を唱えているということで、二月堂にはよくお参りに伺いながらも、まだまだ知らないことがたくさんあって、今度はその時間に合わせてお参りに伺わなければと思うのでした。

トップの画像はマルミノヤマゴボウ。 
東大寺境内西塔跡付近で見つけました。
万葉の花々を撮っているカメラマンの方に、洋種ヤマゴボウと違って花房が垂れていないのが在来種の特徴で、この辺りで見かけたと教えてもらって、二月堂からの帰り道に探しに行ってみたのでした。

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ご宿泊のお客様方にもお声かけていただいていますが
昨日は、自分の住まう身近なところで起こったあってはならない暴挙に少し心を痛めておりました。
一瞬にして命を奪われる理不尽さ、無念さ・・・。
謹んで哀悼の意を表しますと共に、力で訴えるのではなく(力には権力もあり)対話をすることの大切さを(この数年の国会での様子を見ていても)感じるが故に、明日は一時の感情に流されることなく票を投じたいと思っています。

2022年7月7日木曜日

「なつの鹿寄せ」始まっています!

「なつの鹿寄せ」が始まっています++
期間:8/28までの毎週日曜・祝日(8/14除く)
時間:午前9時半より1日1回のみ
場所:春日大社境内飛火野
雨天決行、荒天中止
詳しくはスタッフブログをご覧ください。

バンビちゃんもお母さん鹿と一緒にきてくれると嬉しいですね。
(画像はネットより拝借しました)

2022年7月2日土曜日

7/18 東京でランタン作りワークショップ

「きたまちといろ」(9/9~9/15開催)期間中に宵灯かりで灯すランタンづくりのワークショップを東京でも行います。

会場:「奈良まほろば館」
日時:7/18(祝)①13:00~15:00 ②16:00~18:00
募集:各回30名様(先着順)
参加費:1000円
申込先:こちらから
ランタンは2個作成でき、1つはご自宅にお持ち帰り、1つは「きたまちといろ」で灯します。

ランタンの設置場所は、昨年は奈良公園バスターミナル屋上のみでしたが、今年は新たに、国宝・転害門の前や重文・旧奈良監獄正門前 などにも設置します。
歴史的建造物や奈良の名所を見渡せる気持ちのいい場所に、作ってくださったランタンを灯しますので是非ご参加ください。

「まほろば館」には、「きたまちといろ実行委員会」のメンバー新井しのぶ・生駒あさみ・倉橋みどり・谷 規佐子と、スタッフ伊藤多恵で参ります。
私は、朝のチェックアウトが済んで急いで東京に参りますので、②16:00~18:00の回のみになりますが、ご参加の皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

こちらの写真は、奈良倶楽部でのワークショップに参加して下さった方の作品です。ボランティアとして何個も作った後にご自宅でごゆっくりデザインを考えて作られました。

その奈良倶楽部でのワークショップですが、以下の日程の他に、新たに7/10(日)と7/31(日)を追加します。

開催日:7/4(月)8/6(土)8/20(土)8/28(日)と
    追加で7/10(日)7/31(日)
時間:各日 13:30~16:30
※この時間内でご都合のいい時間にお越しください。
会場:小さなホテル奈良倶楽部
申込:奈良倶楽部☎ 0742-22-3450 / または、こちらから
そして、お泊りつきでのWS参加も大歓迎ですよ!
(「いまなら。キャンペーンプラス」で半額でご宿泊いただけます!)どうぞよろしくお願いします。