2026年3月7日土曜日

二月堂修二会2026*観音散華と称名悔過

3月7日
修二会本行が始まって早いもので今日で前半の上七日が終わり、明日からご本尊が小観音さんにかわる下七日となります。

有難いことにたくさんのお客様にご宿泊いただき、とても忙しくさせてもらっている一週間でした。

今年も、仕事に支障のない範囲で夜遅くに聴聞に出かけています。
上七日の聴聞では、今年あらたに「観音散華」と「称名悔過」で”ガン見聴聞”をしておりましたので、時系列で自分メモを記しておいます。

3月1日 23時少し前に奈良俱楽部出発
半夜の「五体投地」あたりに着いて西の局で聴聞。
ほどなくして「法華懺法」が始まり、初日は衆之一から始まる南衆・北二の3人が唱えられます。一年ぶりの「法華懺法」の調べにうっとりしながら、まだ先は長いと無理せずにここで帰りました。

あまりにも短時間のピンポイント聴聞でしたが、修二会の期間だけ二月堂に上がる菱灯籠を見るのも、鬼子母神前の結界の注連縄をくぐるのも、お役目を終えた松明の焼けた臭いが鼻をくすぐるのも何もかもが今年初めてで、有難い気持ちいっぱいで聴聞させていただきました。

::
3月2日 初日があまりの短時間の聴聞だったので、2日目はもう少し早くに奈良倶楽部出発。ちょうど初夜の「咒師作法」の途中で、南の局で聴聞しました。
ほどなくして半夜が始まり、1月に友の会の講座で橋村管長からお話を聞いた「観音散華」が耳に入ってきます。
その後「称名悔過」の声明にうっとり聞き惚れている間に「法華懺法」が始まり、2日目は南衆・北二・南二の3人の唱和に至福のひととき。
先は長いと無理せず2日目もここで二月堂を後にしました。

::
3月4日 しばらく「法華懺法」に絞ったピンポイント聴聞だったので、今日こそはゆっくり聴聞しようと21:30頃に奈良倶楽部出発。
初夜「咒師作法」そして、半夜から「法華懺法」までを西の局で、その後、南の局に移って後夜の「読経」から「晨朝」まで聴聞。最後の下堂も見届けることができました。





::    
さて、友の会の講座で詳しく教えていただいた「観音散華」。
いつもは行道しながら唱えられる美しい声明に聞き惚れるばかりでしたが、今回はつい数を数えてしまいました。
聴聞したのは半夜と後夜でしたが、半夜は5回、後夜は7回繰り返すことや、三辺廻って止まり、最後の回の「照十方セウジッポー」で大導師が差懸をコトリと鳴らしたのを合図に、また行道が始まることなど・・・。
そして散華(糯米を炒ったハゼ)を華籠から撒く様子というか、華籠を揺らす仕草や撒き終わった後の華籠を胸の前で立てて持つ仕草などを見るのも聴聞の中での楽しみとなりました。

「観音散華」から「称名悔過」そして「宝号」へと続く声明の流れがとても聞き応えあって好きな時間ですが、今年はここに後夜の「称名悔過」で拝見した下座のガワによる起居礼に目が釘付けになったことを記しておきます。

4日の聴聞で後夜は南に移動。
局で座った場所が偶然にも権処世界さんがよく見える位置で、「称名悔過」が始まると起居礼という、蹲踞の姿勢から数珠を揉みあげて立ち蹲踞に戻る礼拝を繰り返しされていて、その姿の美しかったこと。
両腕を高く高く上げて数珠を揉みまた戻るを何度繰り返されたことか。腕をまっすぐピーンと伸ばす姿も数珠を揉むリズム感スピード感も颯爽として、足を崩して座っていたこちらもすぐに姿勢を正して合掌しておりました。
観音様への真摯な祈りを目にすることができ有難いことでした。

2026年3月6日金曜日

二月堂修二会2026*「お松明」

3月5日 実忠忌
お客様方は過去帳聴聞や走りの行法をお目当てに、局に入る列に早くから並ばれて、「無事に青衣の女人が聞けました」とか、「お香水をいただけました」とか、「最後の下堂までいました」などなど、今朝は初めての方同士でも会話が弾んだ楽しい朝食の時間でした。


写真は5日のお松明。
(実はうまく撮れなかったので、動画からスクショしたものです)

お松明は、早くから並ぶといい場所から見ることができますが、反対にギリギリに行くとどんな感じかなと、そういうこともご案内で知っておいた方がいいかもと、18:20奈良倶楽部出発、18:40二月堂着で、三月堂と四月堂の間の広場から、人混みに揉まれて見学しました。

今までに何度も竹柵の中で見たことがある経験から言うと、やっぱり近い方が迫力があってダイナミックで勇壮で火の粉の舞にワクワクしたなぁと、正直なところ思いました。

今回は、良弁杉や灯籠で火の粉が流れ落ちるところが見えない位置になったりと、SNS映えの写真はインスタに上げた動画一枚のみでしたが、杉葉の燃える匂いや、奈良太郎の重低音の響きや、礼堂の鐘の音、練行衆か踏みならす差懸の音など、その場に行かないと感じられないこともあり、行中に一度は目にすることができてよきことでした。

2026年3月3日火曜日

二月堂修二会2026*「食堂退出」

3月2日 お昼の二月堂
12:45頃、練行衆の食事も終わり諸道具が片付けられていました。
破れ釜の「まんしょ」↑や大鍋↓



「食堂作法」が終わると、練行衆の皆様は生飯投げをして食堂を退出し、鬼子母神前で整列し和上さんを待ちます。
この時に『最後に出堂した和上が、皆の前を通り、袈裟の左肩をちょっと挙げながら、大導師に会釈する。大導師も同様に袈裟の左肩を挙げて会釈を返す。これを合図に、全員一礼して、参籠宿所のそれぞれの部屋に戻る』という所作をされることを、前日にお客様から教えていただき、それを赤本(東京文化財研究所芸能部編「東大寺修二会の構成と所作」)で確認しました。(青字の部分)
それを実際に確かめたくて、お昼に二月堂まで行ったのでした。 

動画はこちら
一瞬の動作なのでわかりにくいですが、確かに袈裟をちょっと持ち上げておられます。
この動作は、修二会の中で大切な所作なのかもしれませんが、小ネタ好きには堪らない出来事で、知らなかったことを知って一人盛り上がってしまいました。

細殿には今晩上がる初夜上堂松明が架けられていました。

二月堂下の広場に、今年は中央にも階段が作られています。 


13:00  日中日没の勤行のために上堂される練行衆と童子さんたち。
動画はこちら とても和やかな様子がいいですね。
日中日没の勤行は明るい中で行われるので、夜の聴聞とは違ってよく見えるところもあり、いつかゆっくり通しで聴いてみたいのですが、この日も仕事があって聴聞はせずに奈良倶楽部に戻りました。

2026年3月2日月曜日

大和郡山*「盆梅展」と「大河ドラマ館」

今年の大河ドラマ「豊臣兄弟」は、豊臣秀吉の弟、秀長さんが主人公。その秀長さんが晩年の数年を過ごした郡山城に梅の花を見に行ってきました。






今年は予想外に暖かで、梅の花も一気にほころび満開状態。
開催中の「盆梅展」も見事でしたが、やや散り始めもあり。

 



でも、たくさん目の保養もさせてもらって
芳しい梅の香りに包まれてきました。


山茶花も満開、梅の花はもう間もなく終盤を迎えますが、郡山城と言えば桜の名所!これからの季節が楽しみですね。

::
せっかくなので、郡山城の天守にも登って大和平野を一望したり
野積みの城壁に「さかさ地蔵」があるらしく、それも見たり
お城に隣接する郡山城ホールにオープンする「大河ドラマ館」の内覧会にもお邪魔してきました。(2/27)

場所は「やまと郡山城ホール」1階展示室になります。
2026年3月2日から来年2027年1月22日まで開館しています。
登場人物紹介パネルや

小道具や衣装の展示など。

そして郡山城の出土品などもあり、実際に触れることもできます。
その他、4Kシアターでは大和郡山市に現存する秀長ゆかりの地を巡る史跡紹介や、特集パネルでは知らぜらる秀長のすごさなどが紹介されています。

ところで、大和郡山の「大河ドラマ館」が開館する3月2日は秀長生誕の日で、閉館する1月22日が死去された日なんですって。
公式サイトを見ると「大河ドラマ館」は名古屋中村と近江長浜にもオープンしているのですね。

郡山城の整備や城下町の振興に力を入れた秀長さん。
秀長の功績が今も大和郡山の都市基盤となっています。
もう少し暖かくなったら、秀長ゆかりの地を巡るのもよしですね。

また、3/24~4/7に開催される「大和郡山お城まつり」では、日本のさくら名所100選に選ばれた郡山城跡で約600本の桜が楽しめ、期間中は夜桜のライトアップ(18:00~21:00)や時代行列、金魚の品評会などが行われます。

2026年3月1日日曜日

「だいどころ飛鳥」さんのお弁当*

今日は「だいどころ飛鳥」さんのお弁当が奈良倶楽部に届く日で、私も自分へのご褒美に一つ。
 一年ぶりにいただく飛鳥さんのお弁当は、滋味深くてとてもとても美味しくて、お腹も心も満たされました。  



「天然生活」4月号にも取り上げられて、何だか誇らしく思います。
お弁当の次回のお届けは6日8日12日です。
その日にご宿泊でお返事まだのお客様、この機会に是非どうぞ!

2026年2月28日土曜日

二月堂修二会2026*「参籠宿所入り」

2/28  練行衆参籠宿所入り
午後3時過ぎ、別火坊出発。大仏殿北側の二月堂裏参道を通って、練行衆の皆様は二月堂下の参籠宿所に移られます。





ここ数年は毎年同じ場所、大仏殿の後ろでお見送りさせていただいていますが、今年は 二月堂まで追いかけることに・・・
新入の処世界さんは、人生最後の「素足にチャン袋姿」だとか。
(中田文花さんに教えていただきました)

牛玉の灯芯を入れる華籠、蓋になる方には何か書いてあって、読めるようでいて読めなかったです。


娑婆古練の皆様に一礼して宿所に入っていかれる練行衆。

二月堂の周りは梅の花が満開で、馥郁とした香りに包まれています。
明日からの本行、参籠の皆様のご無事の満行をお祈りして、二月堂をあとにしました。