2026年5月26日火曜日

二月堂へ*夕暮れ散歩

5月ももうあと一週間。
すでに夏が到来したような暑さを感じますが、朝晩は爽やかで気持ちのいい風薫る季節となっています。

夕方、久しぶりに二月堂まで歩いてみました。

二月堂に着いたのは18:40くらい。
大勢の方が日が沈むのを待っておられます。


ちょうどその頃に灯籠に明かりが灯りました。



日の入り時刻の19:00までまだ少し時間があるのですが、燃えるような夕焼け空は期待できなさそうです。
二月堂の周りではあちらこちらで定家葛が満開でした。
遠敷社への上り口や
龍王の滝のところ。
鬼子母神前の柘榴の花も満開に咲いていました。

上院院主・狭川長老の二月堂黒板。お参りに伺うのに間があいて、黒板の絵のコレクションができないのが残念です。






二月堂までの散歩の途中で、お腹の大きな鹿さんたちをあちらこちらで見かけました。 講堂跡にたむろする鹿の群れの中にはまだ子鹿はいなくて、まもなく出産ラッシュを迎えそうです。

2026年5月25日月曜日

6月のお出かけ情報②~前半の伝統行事案内

 6月前半の伝統行事のご案内です。


◆6/1 11:00 大和神社高龗神社例祭
水の神様である高龗たかおおかみ神社の御例祭。
水は商いにも通じ商売繁盛と辰年生まれの出世開運も祈願する。
問合せ:0743-66-0044

◆6/4 丹生川上神社「水神祭」
全国より水を生業とする多数の崇敬者が参集し
水の神様に感謝、事業の発展、繁栄を祈願する祭
問合せ:0746-42-0032

◆6/7 午前中 「シャカシャカ祭り
問合せ:0744-21-1115(橿原市役所観光政策課)

◆6/5~6/6 唐招提寺「開山忌舎利会」
問合せ:0742-33-7900

◆6/7 11:00~ 金峯山寺高祖会大法要
問合せ:0746-32-8371

◆6/7~6/9 龍泉寺三宝院門跡花供入峰
14:00頃 龍泉寺にて柴橙護摩
問合せ:0747-64-0001

◆6/7  13:00  弘願寺「歯がため地蔵祭」
問合せ:0746-32-3855


◆6/9 安倍文殊院「ウォーナー博士報恩供養会」
問合せ:0744-43-0002

◆6/13 弘仁寺「黄金こがねちまき会式」9:00~
黄金色の紐で結んだ厄除けのちまきを
ご本尊虚空蔵菩薩に供え五穀豊穣を祈願する。
ちまきには家内安全無病息災の功徳があるといわれています。
14:00~ 柴燈大護摩
問合せ:0742-62-9303

◆6/13 10:00~ 談山神社鏡女王墓前祭」(境外・忍阪鏡女王墓前)
◆6/14 11:00~ 談山神社鏡女王祭
問合せ:0744-49-0001

◆6/15 14:00 大安寺青葉祭り弘法大師誕生会
弘法大師空海上人の誕生を祝う法要です。
問合せ: 0742-61-6312 

2026年5月24日日曜日

6月のお出かけ情報①〜特別公開ご案内

6月に行われる特別公開のご案内です。


<<公開中の秘宝秘仏は・・・>>

◇~7/5 壷阪寺 「二大塔同時開扉
問合せ:0744-52-2016

◇~7/5 長谷寺本尊大観音尊像 / 寺宝 / 大講堂」特別公開
問合せ:0744-47-7001

◇~7/5 室生寺金堂特別拝観
問合せ:0745-93-2003

◇~7/5  岡寺本堂内々陣お扉特別開扉
問合せ:0744-54-2007
問合せ:0745-48-2001

◇〜8/31 法華寺「国史跡名勝庭園特別公開」
問合せ:0742-33-2261
問合せ:0744-22-2212

問合せ:0743-53-5023 

<<今月から始まる特別公開は・・・>>

◇6/1〜6/15 東明寺「薬師瑠璃光如来坐像」特別開帳 
問合せ:0743-52-7320

◇6/1〜6/30 矢田寺 「地蔵菩薩立像」「 閻魔堂」開扉 
問合せ:0743-52-3871

◇6/1〜7/31 談山神社秘仏談峯如意輪観音」8:30~16:30
談山神社に残る唯一の仏像。
問合せ:0744-49-0001 

◇6/1〜8/31 安倍文殊院金閣浮御堂 夏の寺宝展」9:00~17:00
問合せ:0744-43-0002

◇6/5~6/7 唐招提寺御影堂・鑑真和上坐像特別公開
問合せ:0742-33-7900
※個人は予約不可、当日配布の整理券(1時間に150枚)で入場
・6/5(月)10時~16時(9時からは献茶式出席の方のみ)
・6/6(火) 9時~16時(法要のため14時~15時は人数制限あり)
・6/7(水) 9時~16時
※いずれも最終受付は15時まで
※特別拝観料 大人1000円/中高生400円/小学生300円 (別途要入山料)

◇6/5~6/7 興福院重文阿弥陀三尊像・客殿特別公開」9:00~15:30
問合せ:0742-22-2890

◇6/5~6/14  法華寺国宝十一面観音像特別開扉」9:00~16:30
問合せ:0742-33-2261

◇6/6 9:30~16:30 秋篠寺「大元帥明王像特別開扉」
問合せ: 0742-45-4600
・御朱印は無し・お香水授与は有り・当日のみ拝観料1000円


◇6/6 9:30~16:30 常光寺「歓喜天」特別開扉 
問合せ:0742-45-3272

◇6/8 浄瑠璃寺「三重塔 薬師如来坐像特別公開」
問合せ:0774-76-2390

◇6/16 當麻寺中之坊「導き観音」特別開帳13:30~15:00
問合せ:0745-48-2001

◇6/18〜8/16 喜光寺宇賀神特別開帳」9:00~16:00
7月の土日祝は7:00~16:30(受付終了は30分前)
問合せ:0742-45-4630 
問合せ:0742-22-2890

◇6/23 大安寺「秘仏馬頭観音立像」特別開扉8:00~16:00
問合せ:0742-61-6312

2026年5月23日土曜日

京都・洛東の「真如堂」へ

龍谷ミュージアムで開催中の「真如堂の名宝」展を観に京都まで出かける折に、せっかくならとまだ参拝したことのない真如堂へも足を延ばしました。

紅葉の名所として名高い真如堂。ちょうど今は青楓が美しい季節。
境内の楓が秋にはどれほど美しく錦を織りなすのだろうと、その様子を想像しながら総門から本堂へ参道を進みます。

途中、青紅葉に包まれる三重塔を見ながら
本堂の前には大きな菩提樹の木、蕾がいっぱいでした。
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では、本堂の中へ。
七間四面総欅の大変立派な本堂の中の外陣は拝観自由で、拝観時間内ならいつでもお参りできるという、二月堂のような大らかさにまず驚き、ご本尊様の正面にて手を合わせます。
元三大師のおみくじがあるのに気がついて引いてみると大吉でちょっと嬉しかったこと。
ご本尊の阿弥陀如来立像は年に一度11/15にのみご開帳されます。
紅葉には少し早いそうですが、いつかはお参りしたいものです。

本堂内の外陣は参拝自由ですが、左手の受付で拝観料を納めると、内陣、そして庭園や書院を拝観することができます。

今回、龍谷ミュージアムの展示に合わせて、真如堂内陣では『三井家の肖像と念持仏』が特別展示されていました。

真如堂が三井家の菩提寺であることも今回の展覧会を通して知ったことでした。
三井北家2・3代の木像、3~8代までの当主と夫人の掛け軸。
念持仏は、鬼子母神と十羅刹女、毘沙門天 吉祥天女・善膩師童子、九曜星曼荼羅、愛染明王、勢至菩薩・観音菩薩・将軍地蔵の印籠厨子、弁才天と十五童子像、中山鬼子母神、妙見菩薩(妙見大士)、七面尊、午頭天皇、三面大黒天、摩利支天、荼枳尼天で、小さい御像は2センチほどですが、とても見応えがありました。

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このあと、書院と庭園をご案内いただきながら拝観しました。
東山三十六峰を借景とした枯山水「涅槃の庭」
北を枕にして横たわるお釈迦様とそれを取り囲む仏弟子や生類を石組みで表し、ガンジス川の流れを白砂で描き出しています。
生け垣の向こうには、比叡山や大文字山を含む東山三十六峰。
大文字山をズームで撮ってみました。
もう一つのお庭はモダンな「随縁の庭」
重森三玲の流れを引く重森千青氏が2010年に設計した庭園で、三井家の四つ目の家紋が印象的に配置されています。
書院の襖絵もそれぞれ素晴らしいものでした。
作庭家によって造られた庭ではない、境内の庭も手入れが行き届いていて、凛とした佇まいを感じます。
 本堂正面から総門の方を見ると、遠く向こうに愛宕山が見えました。   
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後輩がお寺の息子さんと学生時代に知ってから、半世紀も真如堂というお寺に親しみを抱いているのに一度も行ったことがなかった私。
この機会に是非行かなければと、京都行の近鉄電車の中からメールをしてみると(ちょうど10年前にフェイスブックで繋がり、その時以来のメッセージのやり取りです)、「是非お越しください」とすぐにお返事があり、初めて訪問させていただくことになりました。

受付にて取次ぎをお願いすると「貫主さん」とおっしゃるではないですか。
本堂の立派なことやたくさんの塔頭があることも初めて知り、HPさえ見ないで来てしまった、あまりの不勉強さに恥じ入るばかりですが、大学卒業以来の再会となる後輩は穏やかな人となりの方で、有難いご縁をいただきました。

そして私が伺った2日後に奈良博に行く予定だそうで、10年越しの「いつか伺いますね」という約束を果たすべく、強引に奈良倶楽部に立ち寄っていただき旧交を温めたのでした。

竹内純照貫主さま、奥様、どうもありがとうございました。

真如堂HP→
竹内純照師が個人で発信しているサイト「苦沙彌のインターネット僧坊」→

2026年5月22日金曜日

龍谷ミュージアム「京都・真如堂の名宝」展

龍谷ミュージアムで開催中の「京都・真如堂の名宝」展を観に行ってきました。
「真如堂」、正式には「鈴聲山真正極楽寺 れいしょうざん しんしょうごくらくじ」といい、本堂を表す「真如堂」が通称として定着しています。

実は私の大学時代の後輩が真如堂のお寺の跡取りさんだというところから、お寺にはずっと親しみを持っていて、いつか訪ねてみたいと思いつつ、まだ一度もお参りしたことがない真如堂。そのお寺の名宝が拝見できるとあって、今回の展覧会を楽しみにしておりました。

ご本尊の秘仏・阿弥陀如来立像は一年に一度だけの御開帳。
もちろん会場にはお越しになっていらっしゃいませんが、ご本尊がお手本となった阿弥陀如来像がたくさんいらっしゃって、見比べたりキャプションをじっくり読んだりしながら拝見していきます。

この阿弥陀さまが「うなずきの弥陀」といわれる由来や、比叡山から藤原道長の姉・東三条院の離宮に遷座されたことなどに、京みやこの女性たちの仏さまへの想いを感じたりもしました。

会場には、真如堂に伝わる仏像や仏画、経典、近世絵画に、真如堂創建当時の都の平安仏を加えた約100件が出陳されていて、「花車図」のような華やかなものから「寒山拾得図」や「安倍晴明蘇生図」(←真如堂ご本尊の脇侍でもある不動明王像の謂れも興味深い!)、国宝「法華経(運慶願経)」(←軸木は大仏殿の焼け残り)など見応えあります。
そして真如堂の行事や四季が紹介されたシアター上映もよかったです。
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春季特別展「京都・真如堂の名宝」
会場:龍谷ミュージアム
会期:6/14(日)まで
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
※この展覧会は東京・三井記念美術館へ巡回します。(7/4〜8/30)

2026年5月21日木曜日

奈良県美「刀と撥鏤」

奈良県立美術館の“日本の伝統文化を知る”展覧会シリーズ。
所蔵作品を中心に奈良や日本の伝統文化を紹介しているシリーズの今年度は「刀」と「撥鏤」の2つの分野が取り上げられています。
「刀」の部は県美所蔵の刀剣を中心に奈良の刀剣の文化を紹介。
「撥鏤」の部は、撥鏤分野で唯一の人間国宝・吉田文之氏の作品を紹介しています。

 「撥鏤」といえば正倉院宝物のイメージが強く、吉田文之氏は実際に宮内庁の依頼で正倉院宝物の復元模造に携わってこられ、今まで拝見したことのある撥鏤はほとんど復元模造の撥鏤だったと思います。

今回の展覧会では、オリジナル作品がたくさん紹介されていて、特に北極や天体をモチーフにした作品に感動して拝見しました。

目の保養のために夜空の星を眺めていた氏は、奈良時代の人たちも眺めたであろう同じ星空を盛り込んだ作品を制作されるようになったとキャプションにありました。

「両極圏」簪の表は北極熊とオーロラ、裏側には南極のペンギンが図案化されていて、小さな部分に繊細な技巧、微笑ましいデザインに心が温まります。

その他に、チラシより
土星や、天の川と白鳥座をデザインしたブローチ。
奈良県美のInstagramに美しい写真で紹介されています→

一昨年に寄贈された作品2点は写真撮影可でした。

本展で初公開だそうです。
(スマホ撮影のため綺麗に撮れなくてすみません)

会期:6/14(日)まで
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜休館
※奈良博の観覧券提示で団体料金で観覧できますので、是非お立ち寄りください。

2026年5月20日水曜日

依水園で「林駒夫の人形」展

依水園内「寧楽美術館」で開催中の「人間国宝・林駒夫の人形」展

人形制作について専門知識のない素人ではありますが、チラシの写真から、作品を見ることを楽しみにしていた展覧会。
公式サイトによると、桐塑とうそ人形の重要無形文化財保持者(人間国宝)とあります。

桐塑人形という言葉も初めて知りましたが、桐のおがくずに正麩糊しょうふのり(小麦のグルテンから作った糊)を混ぜて練り、粘土状にしたもの(桐塑)を素地とする人形なのだそうです。

桐塑は、柔らかで造形がしやすく、乾燥後には適度に堅牢となり、木材と同じように彫刻ができ、その表面に胡粉などで塗装したり、紙や布を貼ったりすることが可能であり、造形の過程で彫り直しなど修正・改良ができる利点がある。この桐塑の特長である素材の自由度を存分に活かしたのが林駒夫氏の人形であった。(会場で配布の資料「林駒夫の人形技法」より)

※文化庁の文化遺産オンライン「動画で見る無形の文化財 工芸技術記録映画 桐塑人形ー林駒夫のわざー」で、制作工程を見ることができます。

2024年5月に87歳で逝去された林駒夫氏の没後初の回顧展。 
寧楽美術館が所蔵する、奈良一刀彫人形師・森川杜園の作品「融とおる」に感銘を受けた氏が何度も訪れていたというご縁で実現したもので、その作品「融」も会場内で公開されています。

和紙や布を貼ってつくられた衣装やその色彩も素晴らしく、美意識の高い気品あふれる作品の数々に、素晴らしいものを見せていただけたこと有難いことでした。

「斑鳩幻想」や、中将姫を描いた「當麻」、修二会に関連した「二月堂椿」や、奈良人形から着想を得た「子ノ日」など、奈良に関係する作品も多くあり、跡を継ぐ長女の美木子氏の嵯峨人形や御所人形も素晴らしかったです。

会期は6/1(月)まで、9:30~16:00(火曜日休館)
最終日の6/1は「依水園開園記念日」として特別料金で入園できます。
※通常大人1200円→6/1は大人500円
※6/1は記念イベントとして「文人趣味の煎茶席」も!(過去記事


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上記↑のイベント「文人趣味の煎茶席」が行われる三秀亭の食事処「三秀」で、お昼をいただいて帰りました。