2026年10月19日月曜日

天理参考館と天理図書館へ

天理参考館「意匠とアイデンティティ−アジア少数民族の生活・装い−」と、天理図書館「古今和歌集と伊勢物語」での展示を目的に天理まで行ってきました。

天理参考館↑と天理図書館↓
天理図書館正面玄関。図書館の内部は本当に素晴らしくて(館内撮影不可)昨年12月に伺ったブログ記事★に、いただいた資料から撮った写真を載せていますのでご覧ください。

銀杏の街路樹が美しい天理の街。
銀杏は少しずつ色づき始めていました。

::

「意匠とアイデンティティ−アジア少数民族の生活・装い−」は、ぺー族・ナシ族・ヤオ族・ミャオ族……政府公認の少数民族55民族の中から4民族の衣装や布などが展示されている企画展。
この日は、企画展担当の学芸員さんのギャラリートークがあり、詳しく教えていただくことができました。

メモより
ペー族は花の刺繍が得意、大理石と絞り染めが有名。

ペー族の女性用衣装↑
奥に見えるのは絞り染のタペストリー。よく見ると素晴らしい技術!

ナシ族の女性用衣装↓(写真右側)

この衣装を背面から見ると↓
「七星羊皮しちせいようぴ」という羊の皮でつくった背当てを身に着けています。夜空を示す黒地に北斗七星を意味する7つの丸い飾りがついていて、一説によると、北斗七星が見える時間まで働くというナシ族の女性たちの勤勉さを表すそうです。
ナシ族の使う「トンパ文字」↑という象形文字は、現在も宗教儀礼などで使われていて、ユネスコの世界遺産に登録されています。

ヤオ族の女性用衣装↑プリーツスカートに施された刺繍も必見。

そしてここからはミャオ族の衣装です↓







刺繍の技術に特に秀でているミャオ族。どれもこれも素晴らしいです。

中国ではミャオ族と呼ばれていますがインドネシア半島に住むミャオ族のグループはモン族と呼ばれています。
こちら↓は、モン族が中国大陸からラオス・タイを経て第三国に定住するまでの移民史を刺繍で表した「ストーリークロス」

モン族はベトナム戦争の時にアメリカについたそうで、戦後の苦難の歴史も表されています。

::

ところで、奈良倶楽部の持っているコレクションもミャオ族の物が多いので、帰宅してから衣裳箱の中から取り出しては、これをどういう風に飾ろうかな…などと考えるのも楽しいのでした。





※「意匠とアイデンティティ−アジア少数民族の生活・装い−」では、会期中この後も講演会やギャラリートークが開催されますのでHPを参照して下さい。

※天理図書館では11/6・11/7・11/8に見学ツアーが開催されます。
要予約ですが(申込はこちら★)貴重な機会ですので是非どうぞ。

2026年10月17日土曜日

京博「源氏物語 王朝のかがやき」展

京都国立博物館で開催中の「源氏物語 王朝のかがやき」展。

おそらく源氏物語に関係するすべてを網羅して紹介されているのではないだろうかと思うほどの、多岐に渡って充実した内容の展覧会でした。


一章から八章まで、それぞれの章のタイトルが示す通りの内容の中身がすごいので、簡単に紹介させてください。

一章:源氏物語を写す…源氏物語研究で重要視されてきた古写本紹介
二章:源氏物語の作者 紫式部…文献や絵画から掘り起こした紫式部
三章:国宝 源氏物語絵巻…2週間ごとに場面を替えて展示されるそう
四章:源氏物語を深める…鎌倉室町期に作られた注釈書や源氏絵など
五章:源氏物語でかざる…工芸品の意匠のモチーフに
六章:源氏物語でいろどる…安土桃山以降に描かれた源氏絵
七章:源氏物語であそぶ…江戸時代に生まれた源氏香や浮世絵など
終章:源氏物語を描き継ぐ…近代源氏絵を代表する作品の紹介

全体を観覧してみると、章を追うごとに時代が進むようになっているので、見やすくわかりやすかったです。
また国宝や重文のものも多く、アメリカ・メトロポリタン美術館から出展のものもあり。
前期後期だけでなく細かく出展期間が区切られていますのでHP★で会期をチェックして下さい。

こちらは源氏能で用いられた衣装の数々。(ここだけ撮影可でした)


源氏物語に関わる美術の名品が大集結した展覧会で、たっぷりと王朝文化の薫りを堪能してきました。 

「源氏物語 王朝のかがやき」
会場:京都国立博物館 平成知新館
会期:2026年10月6日(火)~11月29日(日)
   前期10/6~11/1  後期11/3~11/29
休館日:月曜日・10/13(火)11/24(火)※10/12と11/23は開館 
開館時間:9:00~17:30 金曜9:00~20:00(入館は閉館30分前まで)

※2027年1/19~3/14の会期で東博でも開催されます!

2026年10月16日金曜日

10/24・25 奈良県庁回廊で「奈良のトビラ」

奈良のモノや情報を全国へ届ける「奈良のトビラ」。
これまで奈良を飛び出し、全国16都府県で出店されてきましたが、
10/24(土)10/25(日)に、地元奈良で開催されます!
会場は、奈良県庁回廊!時間は10:00〜17:00


柿の葉寿司や焼き菓子、パイ、コーヒー、梅や醤油、クラフトティーなどの食品から、陶器や漆器、古墳クッション、若草山グッズ、古代模様の雑貨まで。
薬草など奈良の香りを使ったバスアイテムづくりや、古代模様の小物づくりといった体験もあり。 キッチンカーや飲食ブースも登場。 
奈良で生まれたもの。 奈良で活動する人。 奈良だからこそ出会える文化や体験。 いつもの奈良に、少し新しいトビラを開く2日間です。
 ※出店内容は日によって異なります。

そして奈良県庁お隣の「奈良公園バスターミナル」では
◆10/19~10/25『奈良のトビラパネル展』開催
バスターミナル1階にて、これまで訪れた中で、鳥取・福島・大分・福井など、歴史的にも奈良と関係がある場所のパネルを展示します。
◆10/25(日)14:30スタート「月は上りぬ」上映会
バスターミナル2階レクチャーホールで奈良が舞台の名作映画の上映。
予約なしでもOK / 参加費1000円

是非お立ち寄りくださいませ!

2026年10月15日木曜日

「旅の手帖11月号」に掲載のお知らせ*

「DiscoverJapan」「旅の手帖」「婦人画報」「家庭画報」「世界遺産奈良」・・・と、この秋に出版された雑誌の多くに、奈良が大きく特集されています。

7月に登録されたばかりの世界遺産「飛鳥・藤原の宮都」や、奈良のホットスポット「監獄ミュージアム」などが話題に事欠かないこともあって、奈良の注目度が高くなっているようですね。

そんな雑誌の中で「旅の手帖11月号〜はじまりの奈良ツウの流儀〜」の『歴史の余韻に浸る宿』の一つに奈良倶楽部もご紹介していただきました。



                ↑ここに!どうもありがとうございます。

奈良の行事や風景を撮る写真家MIKIさんのエッセイ「奈良と写真と私」



「くるみの木」石村由起子さんの奈良への想いを綴った文章もあり。
親しくしている人たちやよく行くお店もたくさん掲載されていて、そして何より、奈良を旅する人たちへ最新の情報が提供されています。





飛鳥・藤原の宮都については8ページにも及ぶ特集!
山の辺の道特集や、ならまち、きたまち、東大寺、もちろん監獄ミュージアムもあり。美味しいお店の紹介も割とレアなお店が載っていたり。

余談ですが・・・
奈良特集ではないのですが、奈良と京都を結ぶJR奈良線沿線も紹介されていて、私の実家の駅も載っているのです。
上狛駅で降りて行く「福寿園山城館」↑は、つい先日も行ってきたばかりなのでまたご紹介させていただこうと思っています。 

読み応えたっぷりの、奈良の本。奈良倶楽部のラウンジスペースに置いていますので、ご覧下さいませ。

2026年10月14日水曜日

秋色すすむ二月堂への道

朝から久しぶりの二月堂お参り。 

落ち栗たくさん
百日紅の紅葉は半分だけ、桜の緞帳と呼んでいるところの桜も
柿の葉も少しずつ色づき始めて

二月堂から見る景色も秋めいています。
ここ最近は たまにしかお参りに来れなくて、だから黒板の絵も毎回かわっているようで新鮮です。
おかっぱ桜の横の銀杏、この木が一番早く黄色くなるのです。
二月堂までのお散歩道中、少しずつ秋色に染まってきていました。

2026年10月12日月曜日

奈良博「青銅器館」と奈良県美

3連休はお天気に恵まれて大勢の方が奈良にお越しになり、奈良俱楽部もおかげさまで大賑わいでした。ご宿泊いただいた皆様、どうもありがとうございました。

最終日の12日はお休みをいただき、午後から近場の博物館・美術館巡りをしてきました。

まずは奈良国立博物館へ。
9月半ばから令和10年春頃まで工事のため休館している仏像館。
休館期間中は、隣にある青銅器館2階で「珠玉の仏たちセレクション」が開催されていて(入館無料)、実は青銅器館に入ったことがないのでしたが、この機会にようやく行くことができました。
青銅器館の建物内部は木造で昔懐かしい校舎のようです。
仏教伝来から仏像の始まりへ、仏像館らしい展示内容で、写真撮影可の仏像もあり。キャプション読みながら、たくさん学ぶことができました。
新薬師寺・香薬師像の右手もありました。
「珠玉の仏たちセレクション」は 場所柄、大きな仏様はいらっしゃいませんが、小粒ながらもピリッとした展示空間でした。
正倉院展の帰りに是非お立ち寄りくださいませ。

::

そのまま歩いて県美に移動しました。
「時代を超えて~日本画のゆくえ 特集展示:近代奈良の日本画家 庄田鶴友と植中直斎」・・・恥ずかしながら、庄田鶴友も植中直斎もまったく存じ上げませんでした。
庄田鶴友の作品は写真撮影可、植中直斎の作品は撮影不可でした。

カメラを通して見ていたからではないのですが、庄田鶴友の描く風景画の美しいこと。色彩表現が豊かで透明感がありながら、確かな筆致に裏打ちされた確固たる風格もあり、見ていて心が豊かに満たされていくのです。
鶴友の風景表現の特質の一つに大気の描写があると、キャプションに書いてありましたが、水気を含んだ大気の描写に素晴らしいものがありました。
作品の前にガラス面があり、どうしても上手く撮れませんので、是非実際の作品に触れてみてください。

その他に上村松園や、吉川観方、不染鉄、畠中光享などの作品も。


1階の展示室では、安堵町出身で人間国宝の陶芸家・富本憲吉の作品を集めた展覧会「昭和100年企画「新収蔵記念/生誕140年 富本憲吉と昭和」が同時開催。新たに収蔵品として加わった33件の寄贈品も全品公開されています。
どちらの展覧会も11/15まで開催しています。
(正倉院展期間中は休館日なし/ 9:00~17:00)
奈良県美も正倉院展の帰りに是非お立ち寄りくださいませ。