2024年7月26日金曜日

8月のお出かけ情報①〜特別公開ご案内

<<公開中の秘宝秘仏は・・・>>
◇〜8/12 喜光寺宇賀神特別開帳」9:00~16:00
問合せ:0742-45-4630 

◇~8/20 當麻寺中之坊「香藕園こうぐうえん改修勧進展」
大和三名園のひとつ「香藕園」が5ヶ年におよぶ修理となるため勧進展を開催。 第111代天皇後西院(後西天皇)ご宸翰「観松」や高倉篤麿子爵筆「香藕園記」などが公開。
問合せ:0745-48-2001

◇〜8/31 安倍文殊院金閣浮御堂 夏の寺宝展」9:00~17:00
問合せ:0744-43-0002

◇〜8/31 おふさ観音秘宝生き人形特別公開
問合せ:0744-22-2212
問合せ:0743-53-5023

<<今月から始まる特別公開は・・・>>
◇8/1~8/11 9:00~15:00 五劫院「五劫思惟阿弥陀仏」

問合せ:0743-57-2231 (広島大仏奉賛会)

◇8/4・8/11・8/18・8/25  9:00~16:00
宝山寺獅子閣特別公開
問合せ: 0743-73-2006

◇8/8 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」 9:00~16:00
※雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◇8/16 13:30~15:00  當麻寺中之坊導き観音ご開帳
問合せ:0745-48-2001

◇8/23・8/24 9:00~16:00 唐招提寺地蔵堂
弘法大師の作と伝わる秘仏、地蔵菩薩立像(重文)を特別公開。
問合せ:0742-33-7900

2024年7月25日木曜日

7/26~28「奈良のトビラ@滋賀編」

いよいよ明日から!7月26日(金)~28日(日)
奈良のトビラ」第3弾が滋賀で開きます!

会場は「ブランチ大津京内ハッシュタグ大津京」というところ。
アクセスはこちらです→

開場時間は、日によって違いますのでお気をつけてください。
7/26 13:00~19:00・7/27 10:00~19:00・7/28 10:00~17:00

出店情報は「奈良のトビラ」公式 X でご案内されていますが、滋賀編では、奈良の常設店では扱っていない商品も販売されますので、お近くの方、お楽しみにお出かけくださいませ。
また、7/27(土)13時より「ミニトーク」が開催されます。
ゲストスピーカーに、長浜市「時代物工房 一助朋月」女将・塚本ゆえさん(奈良市出身)をお迎えして、生駒あさみさんと、奈良の魅力や奈良と滋賀のつながりなどについてお話されます。事前予約なし・参加無料です。 

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「奈良のトビラ」今後の予定チラシなどの配布もあります。
●9/21〜23 【宮城編】青葉山公園 仙臺緑彩館
●10/19&20 【佐賀編】吉野ヶ里歴史公園
●10/26&27 【福岡編】国営海の中道海浜公園
奈良の「産品」と「情報」を全46都道府県にお届けするアンテナストアプロジェクト「奈良のトビラ」。皆様のお住まいの近くにまいりましたら、是非「奈良のトビラ」にお出かけ下さいませ!

2024年7月24日水曜日

藤原宮跡の蓮の花2024*

藤原宮跡に蓮の花を見に来るのはものすごく久しぶりになります。

朝6時半に出発して1時間ほど。7時半でもこの暑さで、もう少し早い時間の方がよかったかもと思いながらも、凛と美しく咲く蓮の姿に、しばし暑さを忘れてカメラを構えるのでした。










藤原宮跡の蓮の花。
畝傍山や耳成山、天香久山といった大和三山を背景に彩られた蓮のある風景は うっとり美しい極楽浄土の世界。まさに天上に咲く花のイメージでした。(写真撮影は7/22)

2024年7月23日火曜日

安達えみさん講演会と「奈良処方箋」

旅館ホテル組合主催のセミナーで、ホトケ女子・安達えみさんの講演会「今、改めて、奈良の観光を考える」を拝聴しました。

お話の順番が前後しますが、講演の最後に宣伝されていた「奈良処方箋」について、先にお知らせいたします。


会場
7月24日㈬ 19:00-21:00 GARAGE WASEDA
    東京都新宿区早稲田鶴巻町518 早稲田玉井ビル 3F
7月25日㈭ 10:00-16:00 3×3 Lab Future
    東京都千代田区大手町1丁目1−2 大手門タワー1F
7月26日㈮ 18:00-20:00 PYNT
   東京都千代田区飯田橋2-18-3 日建設計東京オフィス 3F
参加費:無料
対象:首都圏在住の女性
★事前申込優先(空きがあれば当日の参加も大歓迎!)
時間:お一人様15分

「出会い・共感・アイデンティティ」
この言葉にピンと来た方、奈良があなたの生き方をちょっと幸せにしてくれるかも
宣伝ベタとして有名な"観光地・奈良"。
新たな宣伝方法を模索するために
首都圏の女性を対象に
モニター調査を行います。
その名も「奈良処方箋」。
ホトケ女史としても活動する奈良ガイド・安達えみが、
あなたの日常や生活の悩み、暮らしや趣味嗜好を伺って、
あなたにぴったりの奈良を提案させていただきます。
是非お気軽におしゃべりに来てください。
空きがあれば当日参加も大歓迎!

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では、講演内容を自分なりにまとめてみたいと思います。

・奈良の魅力の一つに、古い木造建造物ランキングで1~27位を奈良県が独占している事実。「残った守り続けてきた」という事実は誰にもかえられない。だから、「奈良には本質・本物がある」ということ。

・そういった奈良の魅力をもっと誇っていいのではないか。なのに
地元愛の強い都道府県ランキングで奈良は31位
(一般論として、奈良の地元民が奈良の良さに気がついてないのではというのは、うすうす感じていましたが)
コロナ後に観光に行きたい都道府県ランキングで奈良は41位!
(これは正直ショックでした。コロナ禍で心身ともにしんどい思いを経験したからこそ、奈良の魅力に触れてダメージを癒してほしい・・・と思っていた私。実際に奈良倶楽部のお客様方には、そういう方は多いのですが)

・そして、上記のランキングで、地元愛の強い都道府県の上位が、コロナ後に行きたい都道府県の上位と重なっているという興味深いデータを指摘されていました。

・観光地奈良は宣伝ベタと言われているが、奈良の観光に必要なのは何か?→それは地域住民の「シビックプライド」(地域への誇りと愛着)を高めることでは?

・そして奈良出身者が一番の観光大使とおっしゃる。
(これは実際にそう思います。我が家も18歳から東京で暮らす娘と息子がおりまして、それぞれが自分なりに奈良を誇ってくれているのではと思っていますが)

・観光ができることなどや、観光を通した先にどんな奈良の未来を想像するか・・・などまとめのお話の中で、印象深かったのは・・・「古代から持続可能を証明し続ける 世界に誇る観光地、奈良モデルの提唱」という言葉でした。


「ホトケ女子」というお名前は存じ上げていましたが、実際にお会いするのもお話を伺うのも初めてで、安達さんの奈良への想いが熱く深くてお話を伺っているだけで楽しい時間でした。ありがとうございました。

最後にもう一度・・・東京近郊の女性の皆様、明日から3日間の「奈良処方箋」モニターに、ご協力よろしくお願いします。

2024年7月22日月曜日

奈良博*夏の展覧会

奈良国立博物館のこの夏の展覧会は、「泉屋博古館の名宝―住友春翠の愛でた祈りの造形―」と「フシギ!日本の神さまのびじゅつ」の2本立て。どちらも会期は9/1までです。


どちらも小粒ながらいい展覧会でした。
泉屋博古館の名宝―住友春翠の愛でた祈りの造形―」は、中国古代青銅器のコレクターとしても世界的に知られる住友家第15代住友吉左衞門友純(雅号:春翠)のコレクションの中から、優品を選りすぐって紹介した展覧会。
また、金銅仏、舎利容器や仏具などの仏教工芸、仏画なども並び、とても見応えがありました。
こちらだけ撮影可の「鴟鴞尊」↑

そして「フシギ!日本の神さまのびじゅつ」では、日本の神さまの美術にまつわる、いろいろな“フシギ”を紹介しながら、人々が日本の神さまをどのように見つめていたのか、その秘密に迫るという展覧会。
子どもだけでなく大人も充分楽しめる内容で、展覧会場の空間構成がいつもの奈良博と違っていろんな工夫が凝らされて、普段と違う様子がとても新鮮でした。

会期:9/1まで
休館日:毎週月曜日(但し8/5と8/12は開館)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
※8月5日~14日(なら燈花会の期間)は午後6時まで
※8月15日(中元万燈籠)は午後7時まで

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この日は、春日大社で旬祭講話を聴講してから奈良博まで、参道の木立の中を歩きました。正午過ぎの酷暑の中でしたが、春日大社の参道には木陰が多く、暑さも少し凌げたかもしれません。(ペットボトルのお水と塩飴は離さずに)

その後、工場跡事務室さんで休憩して、二月堂へ吊り紐とおよくの万灯明料を納めにまいりました。
二月堂からの景色に、一瞬暑さも忘れるくらいでした。
普段は仕事もあるので殆ど出かけないていますが、暑さに気をつけながら思い切って出かけるのもリフレッシュになりますね。
出かけた先が春日大社、奈良博、二月堂と私の大好きな奈良の三角形の中だったのもちょっと嬉しいことでした。

2024年7月21日日曜日

春日大社「旬祭」と「旬祭講話」

春日大社で毎月1日11日21日に行われている旬祭。
月に3回の内、21日は一般の者も参列ができ、旬祭の後には「感謝共生の館」にて神職による旬祭講話が行われます。

7月は「十日会」の例会も兼ての旬祭参列でした。
神事を斎行される宮司さん、神職さん達が来られる前に御廊にて待ちます。その際に、進行係の神職さんよりちょっとした四方山話などを伺いました。
御本殿前の中門から左右に広がっているのが御廊で、江戸時代までは興福寺の僧侶が読経をする場所だったとか。障子の桟が一筋しかないのに2枚の障子で構成されている構造が不思議でしたが、ちょうど障子の傍だったのでその謎がわかりました。
また御本殿の神様からは御廊にいる参拝者も、障子が開いていると連子窓を通して、林檎の庭もお賽銭箱前の参拝者も見えるそうです。
(これは旬祭前日に神職が御本殿前の鏡を綺麗にする時に見えるのだそうです)

(中門↑の写真は、式年造替で御本殿をお留守にされている2015年に撮影)

そんなお話を聞いた後に厳粛に旬祭が斎行され静粛に参列しました。

そして場所を「感謝共生の館」に移して、旬祭講話を拝聴します。

今月は、岡権禰宜による「能登を想う」です。

2016年11月、春日大社式年造替正遷宮奉祝行事で、珠洲市飯田町の春日神社さんより「燈籠山とろやま」が、飛火野にお出ましになってお祝いをしていただいたというご縁(その当時のブログ記事)があり、5月に地震のお見舞いに珠洲市を訪ねられた時の様子を写真と共にお話下さいました。
(写真は飛火野での燈籠山、足元には燈花会の明かりが灯っています)

春日神社の祭礼「燈籠山祭りとろやままつり」は毎年7月20日21日に行われ
高さ16mの「燈籠山とろやま」と呼ばれる巨大な山車が出ます。
こんな感じ↓(公式サイトより写真は拝借)
「燈籠山祭り」の正式名称は「おすずみ祭り」といい、神様の夕涼みという意味と祭礼で罪・穢をお祓いするという側面があるのだそうです。今年は、燈籠山巡行のルートが7月から始まった道路の復旧ルートと重なるので、燈籠山巡行はなく神事のみの「おすずみ祭り」で斎行されたそうです。

今回の能登半島地震は3度目で、一昨年6月の震度6の地震で春日神社では鳥居が倒れ、昨年の「燈籠山祭り」までに再建。昨年も震度6の地震が起こり、今年の元日には震度7で再び鳥居が倒れます。
その他に訪ねた珠洲市の神社も被害が大きく、実際に写真で伝えていただいて惨状を知るばかりでした。

能登では7月から9月にかけて各神社で「キリコ祭り」が行われます。「キリコ」というのは巨大な燈籠のことで、何枚か写真を見せていただき、この盛大なお祭りを(自分が知らなかっただけかもしれませんが)どれだけの日本人が知っているのだろうと思いました。
(能登のキリコ祭りについてはこちらのサイトに詳しいです)

神社の復旧だけでなく生活再建も進まない中での、この夏のキリコ祭りは縮小開催や神事のみのところもありながら、概ね開催されるようで、祭りを通して祈り、希望を胸に抱かれるのかもと感じました。
とにかく、あまりに知らなすぎましたが、こうしてほんの少しだけでも知ることができ、また想いを馳せることができました。

2024年7月20日土曜日

鑑真和上「蓮に込めた伝法のこころ」

聖武天皇ご即位1300年を記念して、先月から始まった、聖武天皇ゆかりの寺院僧侶のリレー形式講演会「帝と帝を支えた人々のこころ」。
第二回目は、唐招提寺・石田太一執事長の「鑑真和上〜蓮に込めた伝法のこころ」と題したお話でした。

今回は、鑑真和上の半生を描いた「東征伝絵巻」全5巻がデジタル化されたものを使って、鑑真和上の生涯をお話して下さいました。

このデジタル「東征伝絵巻」は2015年に製作公開されたもので、デジタルコンテンツ化することによって、全長87mにも及ぶ絵巻の全体を一度に鑑賞することができるようになったというすごいもの。
それだけでなく、説明する箇所や場面を選択して拡大したり、古文書の文字を瞬時に現代文に変換したり、その場所の地図情報も表示できたりと、石田執事長がデジタル技術を駆使して解説して下さって、日本の仏教発展のために渡来した鑑真和上の業績をしっかりと学べた、とても内容の濃い90分でした。

「天平みはらし館」での講演の後は、場所を「うまし館」にかえて、石田執事長を囲んでの茶話会で、今回も山添村の蓮茶をいただきました。(先月のお話会についてのブログ記事はこちら

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平城宮跡に来たならばと、「いざない館」で開催中の『万葉挽歌』展にも再来場しました。







展示会場に入った途端に清らかで静謐な空気を感じることができ、永瀬さんの作られた人形の持つ力の素晴らしさに、あらためて感服するのでした。