2025年6月30日月曜日

夏の朝*

ここ数日、夏風邪拗らせてから体調も本調子が出ずにいましたが
今日は水無月晦日!夏越の大祓の日だ!一年の半分の締めの日だ!
ということで、頑張って早起きして二月堂さんと手向山さんにお参りに出かけました。

道中、たくさんの仔鹿を見かけました。
みな元気よく飛び跳ねてツンツンと母鹿のお乳をつついています。
そして、いつの間にか境内の白色の百日紅が満開になってます。 


二月堂ではちょうど五時の鐘を聴き、局で般若心経を唱えてましたら、屋参籠の永照師がいらっしゃってました。近くで浴びるように観音経を拝聴できて佳き一日のスタートになりました。

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大仏殿参道、勧学院前。
先週の橋村管長の「友の会」講座で出た「二月堂手水舎を寄進された方が勧学院の前に慰霊碑を建立されている」と言う話を確かめました。(注:確かそのようにおっしゃったと思うのですが、聞き間違えていましたらご容赦ください)

奈良の篤志信者の谷川喜六氏。西南の役の戦没者やお父上の五十回忌などを大仏殿にて盛大に営んだとあります。 慰霊碑の文字の一つが文秀女王の筆によるものとあり、このところあちこちでこの方の筆跡を見る機会があり、また一つ知ることができました。豪快な筆使いに惚れぼれです。 

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さて帰り道。六時の興福寺さんの鐘の音を聴きながら、講堂跡に陽が差し込んで、夏の朝の眩い光を堪能するのでした。 

「ちとせなら」さんの朝歩きツアーには、今までに参加してくださった方も何組かいらっしゃるとお聞きしました。
昨年と一昨年で、中盤のルートが違っているので、今回は全部歩いてみようかと、その時にどういうルートが一番いいかなと、そんなことを考えながらの朝歩きでした。

2025年6月29日日曜日

7月のお出かけ情報②~前半の寺社伝統行事

  7月前半に行われる寺社の伝統行事や年中行事のご案内です。


◇7/1~9/30 7:00~16:30 おふさ観音「風鈴まつり」
「風鈴 夜まつり」7/5・12・17・19・20・26 18:00~21:00
公式インスタグラムに最新情報が掲載されています→
問合せ: 0744-22-2212

◇7/2 11:00〜 金峯山寺蔵王堂「半夏生・大般若転読法要
問合せ:0746-32-8371

◇7/3 深夜3:00〜 信貴山朝護孫子寺毘沙門天王御出現大祭
問合せ:0745-72-2277

◇7/5 8:00〜 東大寺俊乗忌
鎌倉期の復興に尽力した俊乗房重源上人のご遠忌法要
問合せ:0742-22-5511

◇7/5  17:00~ 丹生川上神社上社「夏越大祓式・七夕燈籠祭
問合せ:0746-52-0733

◇7/6 龍田大社風鎮大祭 
神振行事のタイムスケジュールはこちらを参照ください。
祭りの起源は約2100年前。第10代崇神天皇の御代、風水害・凶作・疫病を鎮めるために“風の神”を龍田大社にお祀りしました。以降、豊作を祈願し、丁重にお祭りが斎行されています。午前中は祝詞の奏上。午後には「風神太鼓」、地元氏子による「河内音頭」の奉納。
クライマックスには「風神花火」が打ち上げられ神賑行事が営まれます。
2011年に見学したブログ記事はこちら→
問合せ: 0745-73-1138

◇7/6 10:00~ 霊山寺解除会・茅の輪くぐり・象鼻杯
問合せ:0742-45-0081

◇7/7 10:00〜 興福寺弁才天供
法要の時のみ入場制限、三重塔特別開扉は通常通り(~16:00)
問合せ:0742-22-7755

◇7/7 11:00~11:30 元興寺蛙石供養
問合せ:0742-23-1377

◇7/7 夕刻 法隆寺 三経院南側の亥之島弁天社「弁天会」
問合せ:0745-75-2555

◇7/7 「奥田の蓮とり行事 」 
当日のタイムスケジュールなどはリンク先を参照ください→
2016年のブログ過去記事はこちら

◇7/7 金峯山寺蔵王堂「蓮華会・蛙飛び 
2016年のブログ過去記事

◇7/7 棚機神社「棚機祭り」
問合せ:0745-48-2811(葛城市役所)

◇7/7 13:00~ 地福寺「蓮華祭」
問合せ:0747-22-4476

◇7/10 13:00~阿日寺「恵心忌大法要」 
問合せ:0745-76-5561

◇7/14・7/15  喜光寺「盂蘭盆会」
10:00 法要 / 11:00 法話 / 12:00 茶粥接待 
問合せ: 0742-45-4630

◇7/15  17:00  正蓮寺「大日さん」
問合せ: 0744-22-4001 (橿原市観光政策課)

2025年6月28日土曜日

7月のお出かけ情報①〜特別公開ご案内

 

<<公開中の秘宝秘仏は・・・>>

◇~7/6 長谷寺本尊大観音尊像」「寺宝」特別公開
問合せ:0744-47-7001

◇~7/6 壷阪寺 
二大塔同時開扉」「壷阪観音お身拭い特別参拝
問合せ:0744-52-2016

◇〜7/31 談山神社秘仏談峯如意輪観音」8:30~16:30
談山神社に残る唯一の仏像。
問合せ:0744-49-0001 

◇〜8/11 喜光寺宇賀神特別開帳」9:00~16:00
※7月の土日祝は7:00~16:30(受付終了は30分前)
問合せ:0742-45-4630

◇~8/31 當麻寺中之坊「江戸時代の版木」
問合せ:0745-48-2001

◇〜8/31 安倍文殊院金閣浮御堂 夏の寺宝展」9:00~17:00
問合せ:0744-43-0002

◇〜9/30 おふさ観音秘宝生き人形特別公開
問合せ:0744-22-2212

◇~12/21 松尾寺「日本唯一の舎人親王像」
問合せ:0743-53-5023 

<<今月から始まる特別公開は・・・>>

問合せ:0742-22-5511

◇7/7 10:00~16:00 興福寺  「三重塔内陣」特別公開  
興福寺の弁才天は、窪弁才天と称し、弘法大師が天川の弁才天を勧請したと伝えられる。
三重塔内に安置してあるこの窪弁才天像をお祭りするため、
一年に一度法要が営まれこの日に内陣が拝観できます。
興福寺といえば五重塔が有名ですが、三重塔も。
南円堂西側に建ってる現在の塔は、鎌倉時代初期の再建で
内陣四方の板には、薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来が
それぞれ千体ずつ描かれています。

◇7/8 浄瑠璃寺「三重塔 薬師如来坐像特別公開」
※好天の日に限っての公開です
問合せ:0774-76-2390

◇7/9 16:00~20:00 福応寺「板仏公開」
問合せ:0745-79-5570

◇7/10  13:00~15:00頃 阿日寺「地獄絵図特別公開」
問合せ:0745-76-5561

問合せ:0744-22-4001 (橿原市観光政策課)

◇7/16 13:30~15:00 當麻寺中之坊「導き観音ご開帳」
問合せ:0745-48-2001

◇7/23  16:00~ 伝香寺「地蔵菩薩衣更法要」特別公開
問合せ:0742-22-5873
※状況により堂内人数制限になる可能性あり。

◇7/23 8:30~16:00  普光院地蔵菩薩立像」特別公開
奈良きたまちのお地蔵さん。一年に一度だけ一般公開されます。

◇7/24 8:00~ 東大寺知足院「地蔵会」
法要後、地蔵菩薩立像お前立ち像の拝観ができます。
(本堂は10:00頃には閉められます)

◇7/24 18:00~20:00 法隆寺 「伝法堂」特別開扉
問合せ: 0745-75-2555

2025年6月27日金曜日

「国宝」 映画と原作と

両方とも美しくて素晴らしい世界観でした。


「国宝」 映画と原作と。
楽しみにしていた映画は、先日東京からの帰りに高の原イオンシネマ20:00からの回に間に合うように、東京駅で時間調整して新幹線に乗って、4日間の濃ゆい旅のフィニッシュを我ながら元気に決めました。
そして、前評判通りの素晴らしい映画に大感動して、歌舞伎役者じゃない俳優さんがあれほど美しく演じることができる歌舞伎の世界に没頭してしまうのでした。

でも実は一つだけ気になるのが「徳ちゃん」の存在。
原作では徳ちゃんなしに喜久雄は存在しないのではと思うくらいの大切な人。何だかおかしいなぁという違和感を感じながらも没入して鑑賞おりました。
帰ってきてもう一度読み返ししてみると、徳ちゃんだけでなく、もっとたくさんの人達の存在がいなかったり省略されているのです。
そうでもしないと3時間の枠には収まりきれなかっただろうし、映画は映画で素晴らしくてよかったのです。
ただ原作で、私がいつも涙を流してしまうのは徳ちゃんが出てくる場面なので、もしもう少し違う描き方をしたら、役者さんは誰になってどんなふうに描くの?と想像するだけで面白いのです。
とにかく映画を先に見て、原作も読んでみてくださいと思いました。 

※原作本は奈良俱楽部の図書室に置いてます。
これからの季節はお出かけ控えて、涼しくしたお部屋で読書しながら過ごすのもいいかもしれません。

2025年6月25日水曜日

お気に入りの新しい作品*

奈良俱楽部に新しく2点の作品が仲間入りしました。

客室に、北鎌倉の東慶寺で求めたインド刺繍。

藤影堂ギャラリーで求めた由美さんの奈良絵。
興福寺五重塔と五十二段と鹿が描かれた絵はパブリックスペースに。

どちらもお気に入りの作品です。
お泊まりの時に、気にかけてご覧くださいませ。

2025年6月23日月曜日

久しぶりの東大寺境内の空気*

この土日は二日続きで東大寺境内へ。 
土曜日は東大寺友の会の講座で橋村菅長の「東大寺の法会と歌謡」を聴講。修二会の教化などたくさん実演していただきました。

また、日曜日は北茶所の奥の参籠所で行われる法話に参加。

上司永観師が東大寺境内にあるお堂とそこにお祀りされている仏様達についてお話して下さいました。
以前より、東大寺には薬師如来さんがいらっしゃらないのかな?と思っていましたが、実は三体いらっしゃることを教えていただきました。
一つは只今閉堂中の四月堂に。ご本尊十一面観音様の向かって左隣で坐像だそうです。工事が終わってお戻りになったら嬉しいです。
また、以前の写経道場(本坊の中)に重文の薬師如来さまがいらっしゃるそうです。(こちらは拝観できません)
三体めは勧進所の阿弥陀堂(五劫思惟阿弥陀像がいらっしゃるお堂です)内に、明治時代に廃寺となった眉間寺(聖武天皇陵そばにあった)にいらっしゃった釈迦如来さんと薬師如来さんがこちらにお祀りされているのです。
10/5の特別公開時に拝観できますので楽しみに待ちたいと思います。

南大門を出たところの吉城川で涼をとる鹿たち。
森奈良漬店さんの店先には、鹿さん用のお水が用意されていて、この暑さに鹿もよろこんでいるみたいです。
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お久しぶりの二月堂へは一か月ぶりかもです。

二月堂への道中に修二会の名残りや、夏の花 夾竹桃が咲きほこっているのや、田植えが済んだばかりのお供田、小さな青柿、中性院の蓮の花を見つけながら、二月堂では吊り紐を申し込み、功徳日の万灯明料をお納めして、永観さんのお話会に参加するのでした。




さて、北茶所が先日より月・木曜日が休館になっています。
また、上院僧侶の法話会は7/5(土)7/13(日)7/19(土)の3回で、いずれも14時から30分程です。
そして明日6/24は大黒天堂が9:30~10:30に開きます。
ご都合よろしければ是非ご参加お参りくださいませ。

2025年6月20日金曜日

8/3「早朝ツアー」募集開始!申込受付中です

6/27追記:
おかげさまで定員に達しました。
たくさんの方にお申込みいただきどうもありがとうございました。

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先日ご案内した「ちとせなら」主催の早朝散歩ツアー
「地元女将とディープに歩く! 東大寺 “朝歩きのススメ” 」の申込受付が始まりました!
東大寺を丁寧に、細やかに、再発見する朝旅を、8/3の早朝の時間にご案内させていただきます。

ツアーの詳細はこちら→
参加申込はこちらから→

早朝出発なので前日泊をされる方のために、8/2(土)の宿泊予約は早朝散歩に参加申込される方のみ受付しています。

※「ちとせなら」ツアーには宿泊者でなくても参加いただけます。
※また奈良俱楽部以外の定宿にお泊りの方も大歓迎です。

早朝に撞かれる二月堂の鐘の音を聴くところから始まるツアー。

朝早くの奈良の空の美しさ・・・夜明け前のBlue hourから偶々見られるかもしれない朝焼けの空、真っ赤に焼けてなくてもほんのり薄くピンク色に染まる空の色・・・
そして陽がのぼってくると、朝の清らかな光が木々の瑞々しい緑に射し込んで、清々しく凛とした空気が奈良の朝の素晴らしさを伝えてくれるのです。

ちょっとした小ネタもあり、東大寺の歴史の重みの中では「こぼれ話」となるようなことも知っていると楽しいのではと、早朝の自然豊かな東大寺境内をご案内させていただきます。


夏の朝の早い時間からのツアーですが、どうぞよろしくお願いします。