2026年10月5日月曜日

「東大寺勧進所秘仏公開」と「転害会」

10月5日 今日は手向山八幡宮例大祭「転害会」が斎行される日。
御本社で祭典のあと、御旅所の転害門へ御鳳輦で神様が神幸されます。

朝から雨模様で、今年も御鳳輦の渡御はないのかなぁ、でも渡御取り止めの連絡はまだないしなぁ・・・と半分諦めモードで、「転害会」に合わせて秘仏公開される東大寺勧進所へまず向かいました。

勧進所内にある3つのお堂、八幡殿「僧形八幡神坐像」、 阿弥陀堂「五劫思惟阿弥陀如来坐像」 公慶堂「公慶上人坐像」で特別公開の仏様を拝観させていただきます。

勧進所の中から見える景色の中の大仏殿
八幡殿までの小径沿いには萩の花が満開でした。

実は今回は一つのミッションがあったのでした・・・
阿弥陀堂の五劫思惟阿弥陀如来坐像の脇には薬師如来さまがいらっしゃることを以前に教えてもらったので、薬師如来様にもお参りしようと思っての拝観でした。

渡御がなくても御本社拝殿に置かれた御鳳輦の姿を拝見させてもらおうと、その後、手向山八幡宮へ・・・
参道を歩いていると遠くから雅楽の音が聞えてきます!
おお!これは!
と思ったら、御鳳輦なくの出御でした。

後から追いかけることにして、まずは手向山御本社へ。
そして転害門に向かうご一行を追いかけます。
大仏池あたりで追いつき・・・(氏子自治会の担当で転害会でお弁当のお当番役だったので)ご一行を追い越して転害門へ。

榊を神様の依り代に、この後は転害門での神事・舞楽奉納と続きます。
お当番だったので裏からこっそり拝見しておりました。
神饌の五色のお饅頭、淡い美しい色合いですね。
この後の昼食休憩に入る頃には本降りになり、雨の中を引き上げていかれる皆様。お疲れ様でございました。
初めての経験でしたが、神事のお手伝いができて有難いことでした。
そして国宝転害門の上にあがってお弁当をいただく経験も!

2026年10月4日日曜日

東大寺講堂・三面僧坊跡「発掘調査説明会」

10月3日 
「東大寺講堂・三面僧坊跡発掘調査現地説明会」に行ってきました。
今回の調査では、「講堂」と「僧坊」を東西につなぐ屋根付きの渡り廊下「東軒廊ひがしこんろう」の基礎部分である礎石や基壇の一部などが確認されました。
オレンジ色の箇所↑が発掘調査をされた「東軒廊」

この「東軒廊」は、東西約40m・幅9mで、位置や規模が奈良時代の東大寺講堂や三面僧坊などを描いた正倉院収蔵の「殿堂平面図」と符合するということです。

また、奈良時代の創建当初のものとみられる、基壇の中を通る「 暗渠あんきょ 」などの遺構も確認されました。




ロープとロープの間に暗渠が通っています↑
棒で差し示しているのが暗渠の蓋石↓

1508年火災時の焼けた瓦も見ることができます↑
3度目のこの火災以降、再建されませんでした。
戦国時代に火災で焼失以降、再建されないまま500年以上の時が流れ、今は当たり前のように僧坊跡・講堂跡と「跡」である場所と認識していますが、かつてここには、 僧侶が経典の講義や説教をする場であった講堂と、全国から勉学のために集まった僧侶達が寝起きしていた僧坊。今回も現地説明会で、そこにあった講堂と僧坊の痕跡を感じることができました。 

参考までに、昨年一昨年の現地説明会のブログ記事です。
2024年   三面僧坊東側 ★ / 2025年   講堂南側 ★

2026年10月3日土曜日

10/3・10/4「平城のとよほき」

この週末、平城宮跡歴史公園「いざない館」では「平城ならのとよほき」が開催中です。

今回のテーマはシルクロードということで、2022年10月に奈良市と姉妹都市になったウズベキスタンのサマルカンド市の紹介コーナーもあり。(10/3のみ)

ウズベキスタンはタオルの生産が盛んなのだそうです(手触りよかった!)

その他に、10/4には「シルクロードを彩る舞とダラブッカの響き」という、中東の打楽器ダラブッカと舞のステージもあり。(Xにリハーサルの様子が→★)
ステージの時間は・・・
①11:30~アラブ系ステージ(屋外)
②12:00~アラブ系ステージ(いざない館通路奥)
③14:30~オリエンタルステージ(いざない館通路奥)

位階の色の服を着て行ったので、上村恭子さんイラストの、シルクロードをイメージしたクリアファイルをいただきました。可愛い!
ミジンコブンコさんの「オリジナルカレー粉づくり体験」にも参加。
肝・心・脾・肺・腎それぞれの不調サインをチェックシートに記入して、それに対応するスパイスが決定します。
選ばれたスパイスを粉砕して
ベースになるカレースパイスを決められた割合で調合して
粉砕したスパイスと混ぜ合わせて自分だけのオリジナルカレー粉ができました。

ワークショップのコーナーでは、「七味の手作りWS」や「お香づくり体験」などもあり。
祥瑞雲わたあめもいただきました。
マルシェやキッチンカーもありますので是非お出かけくださいませ。

2026年10月2日金曜日

春日大社国宝殿「北村昭斎」展

10/3(土)より、春日大社国宝殿開館10周年記念特別展「工芸の巨人 人間国宝北村昭斎 -蒔絵螺鈿の至宝と春日大社-」が開催されます。
前日に内覧会があり、一足お先に観覧させていただきました。

           (写真は会場でのテープカットの様子)

人間国宝・北村昭斎先生。
実はご近所にお住まいで何度かお見かけしたこともあり、奈良倶楽部にも知人の方の宿泊をご紹介下さってお立ち寄りいただいたこともあり。その頃ちょうど人間国宝に認定されて、こちらは大変緊張してお話させていただいた記憶があります。
お亡くなりになられてもう3年・・・この展覧会は、国宝殿開館10周年記念展でもあり回顧展でもあると、花山院宮司さんが内覧会のご挨拶でおっしゃってました。

展示会場は3つの章にわかれていて
第一章では・・・正倉院宝物と春日大社の御神宝(ほとんどが平安時代の古神宝で国宝)の修理を手掛けて、またそれらを文化庁や正倉院事務所の依頼で復元模造された作品が紹介されています。
古神宝と復元模造品が並んで展示されているものもあり、平安時代の美意識と技術の素晴らしさ、そしてそれを蘇らせた現代の工芸の粋を拝見できるのです。

第二章では・・・復元模造の仕事を通して培った技と、昭斎先生の美しいデザインの作品が紹介されいています。
図録より写真を掲載させていただきます。
曲線の造形が美しい!素地も自らつくっておられて、素地については作品のキャプションに詳しく書いてあったので会場で是非ご覧ください。

4個の小さな箱を組み合わせて蓋ができる、この組箱を作る技法も素晴らしいと感嘆して見ていました。
遺作となった合子は残されたスケッチからお嬢様の小西寧子さんが最後の仕上げをされた作品。ヤマメだったと思いますが、気持ちよく泳いでいる小さな魚の様子に見入ってしまいました。

第三章は・・・昭斎先生に技を伝えた父・大通氏、祖父・久斎氏の作品と、技を受け継ぐ小西寧子氏、北村繁氏の作品が紹介されています。

蒔絵螺鈿の第一人者であり、工芸の巨人、春日大社大塗師職でもある北村昭斎先生の作品が一堂に会した展覧会。
前期(10/3~11/9)と後期(11/11~12/13)でかなりの展示替えがあるようです。前期では螺鈿紫檀五弦琵琶が、後期では金地螺鈿毛抜形太刀が出ます。(どちらも復元模造)

「正倉院展」と重なっている期間もありますので、正倉院展をご覧になった後には是非こちらの展覧会にも足をお運びくださいませ。

春日大社国宝殿開館10周年記念特別展「工芸の巨人 人間国宝北村昭斎 -蒔絵螺鈿の至宝と春日大社-」
会期:前期 10/3(土)~11/9(月)
   後期 11/11(水)~12/13(日)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:11/10(火)
会場:春日大社国宝殿 

2026年10月1日木曜日

10月になりました*

10月になり、来年1月の空室カレンダーを更新しています→★ 
奈良俱楽部では閑散期の1月にまとまったお休みをいただいていますが、来年1月は後半に予定していることがあり、若草山の山焼きが行われる日(第4土曜日の1/23)の前後も長期休館いたします。
山焼きの日にご宿泊をご予定して下さっている方には大変申し訳ないのですがご了承ください。


昨日まで2泊3日で松江・出雲へ旅してきました。
朝ドラ「ばけばけ」にハマっていた学生時代の友人達と、ロケ地巡りがメインの旅でしたが、ドラマを通して知った松江の風景の美しさにも触れてみたいと思ったのです。

あちらこちらと訪れたところを、旅の途中にスマホからSNSに発信(★ ★ ★)しています。
落ち着いたらブログにも簡単に綴っておこうと思っています。
更新しましたらお知らせいたしますので、お時間のある時に読んでいただければ幸いです。

2026年9月28日月曜日

久しぶりの二月堂お参りと館内の花*

8月のお盆明けにお参りして以来、しばらくご無沙汰していました二月堂さん。仕事との時間的なタイミングが合わずに、観音寺役にも上院僧侶の法話会にも行けてなくて、今月は十七夜にもお参りできず。
9月も終わるというので、休憩時間のお昼前後に久しぶりにお参りに伺いました。
二月堂の舞台に上がると、この空間のこの空気感、雨に煙る奈良の街の佇まいも美しく、二月堂からの眺めに心が洗われます。


この日にご宿泊のお客様は偶然にも8月に「ちとせなら」さんでご案内した『東大寺朝歩きツアー』に参加してくださったお客様が2組いらっしゃいました。
「ご案内が良かったので、またもう一度廻ってみたくてお泊まりしました」と、とても嬉しいお言葉をいただき、ありがとうございました。

9月最後の週末、館内は秋の花々で彩られていました。




奈良俱楽部の庭に咲き誇る彼岸花やホトトギス。
実家の庭に咲くシオンやシモツケなど・・・。

ホトトギスは鹿に食べられ、シオンは水遣りに通えなかったので花の本数がぐんと少なくなって、でもちゃんと季節を覚えていて、どんなに長く暑い夏を過ごしても忘れずに咲いてくれるのでした。