2026年6月11日木曜日

奈良博・八窓庵で「茶室と茶庭のみかた」講座

6月10日 奈良国立博物館の庭園にある茶室「八窓庵はっそうあん」を深く味わう講座と鑑賞会に参加しました。
「八窓庵」は、江戸時代中期に興福寺の大乗院に建てられた含翠亭がんすいていを、1892年に移築したもので、古田織部好みと伝えられ、大和三茶室のひとつとして名高い茶室です。


この講座では、通常は入ることができないお茶室内に入れることや、主宰の「庭屋一如研究会ていおくいちにょけんきゅうかい」の藤井先生が提唱される鑑賞メソッドを教えていただけることも魅力でした。

まずは座学で学んで、実際に鑑賞してみるという講座がたいへんわかりやすくて、東京や京都など今までに開催した講座に参加されたリピーターさんが多かったのも頷けました。(二日続きで参加の方も何人かいらっしゃって、初開催の奈良への旅の目的になっているようでした)













茶室の中のさまざまなことや茶庭(露地)についてなど、八窓庵での見方だけでなく、他の茶室や茶庭についても鑑賞するうえで参考になるメソッド。今までこういう視点で見たことがなかったので、いつかどこかのお茶室を見学するときに是非活用してみたいと思いました。

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東京・横浜でも鑑賞会が開催されますのでご案内します。
・6/27(土)9:40~11:40 旧安田善助邸茶室「松滴庵」
・6/28(日)10:00~11:30 「小石川後楽園」鑑賞会
・6/28(日)14:00~16:00 「三渓園」鑑賞会
詳細は★印のリンク先をご覧ください。

2026年6月10日水曜日

6月のお出かけ情報③~後半の伝統行事案内

 6月後半のお出かけ情報です。

◆6/16 14:00~ 當麻寺中之坊中将姫髪供養会・諸願祈祷祭
髪供養は、天平宝字7年6月15日に剃髪した中将姫様が 
翌日16日その髪をもって阿弥陀三尊の梵字を刺繍して
阿弥陀如来への感謝を表現したという故事に基づき、
髪に感謝を込めて供養し、諸願成就を願う祈願祭です。
参拝者は自身の頭髪を少し切り半紙に包んで持参すれば、
14時より行われる法会にて供養され髪塚に収められます。
問合せ:0745-48-2001

◆6/16・6/17 率川神社三枝祭-ゆり祭-
・6/16  正午頃 ささゆり奉献祭  15:00~宵宮祭
・6/17 10:30~神事 
・6/17   13:15~七媛女・ゆり姫・稚児行列(市内巡行・約2時間)
・6/18 10:00~後宴祭 
問合せ:0742-22-0832

◆6/17 10:30~漢國神社「鎮華・三枝祭」
清和四條流式包丁儀式奉納
問合せ:0742-22-0612

◆6/23 8:00~16:00 大安寺 「竹供養」と「ガン封じの祈祷法要」
14:00~竹供養の儀(虚無僧お練り、本堂法要・献曲、竹林加持)
今年より様々な竹製品を取り扱ったお店が集う「竹マルシェ」も開催
当日は駐車場の利用ができません。公共交通機関でお出かけ下さい。
問合せ:0742-61-6312

◆6/25 菅原天満宮 10:00~「誕生祭」11:00~「鷽替え神事」
問合せ:0742-45-3576

◆6/25 10:00~ 大神神社「御田植祭」
問合せ:0744-42-6633

◆6/28  11:00 談山神社観音講祭
問合せ:0744-49-0001

◆6/30 13:00~ 石上神宮「神剣渡御祭本宮祭(でんでん祭)」
問合せ:0743-62-0900

◆6/30「夏越の大祓い」
春日大社(15:00)・大神神社(15:00)・橿原神宮(15:00)
談山神社(15:00)・大和神社(17:00)・石上神宮(17:00)
率川神社(6/22~7/7まで茅の輪を設置しています)

2026年6月9日火曜日

梅雨の合間のお散歩*

雨降り予報の一日でしたが、お昼の休憩時間に雨が止んで、ちょっとそこまでの気軽さで二月堂までのお参り散歩に出かけました。




沢蟹を見かけるのは今年初!
そして、鹿の子模様が可愛い生まれて間もない仔鹿も見かけます。
葉陰で上手に隠れている仔鹿もいれば

お母さん鹿のおっぱいにくらいついている仔鹿。

大仏殿前では観光客に鹿せんべいをねだる大人鹿に交じって物おじしない仔鹿もいて、「仔鹿にさわったら、人の臭いがついて母鹿が育児放棄するから、触っちゃだめよ!」と触りそうになったらすぐにそう伝えようと待機する私の心配をよそに、外国人観光客と鹿たちのわちゃわちゃした交流(?)もあり。・・・外国人観光客のお子様たちが、鹿せんべいをねだる鹿に突撃されそうになったら、両手をパーにして「持ってません」のポーズをちゃんとしていたのには驚きで、無用のトラブルもなく平和でした。
手向山さんの参道を下る途中で見えた、東塔跡の工事現場。
基壇がかなり出来上がっていました。
フェンス越しに見えた礎石風のもの。たくさんありました。
東塔跡にあった立派な大銀杏は、この工事が始まる頃にはもう伐採されていましたが、看板↓には、「地下にある奈良時代の遺跡を守るために根が遺構に影響を及ぼしている樹木は伐採します」とありました。
とても久しぶりのお昼間の散歩、前には見かけなかったものもあり。
大仏殿と戒壇院の間に、桜の木がたくさん植樹されていました。
ダライ・ラマ14世法王猊下90歳祝賀記念樹だそうです。

講堂跡まで戻ってほっと一息。
こちらにもいずれ三面僧坊跡や講堂跡の基壇ができるのですね。

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手向山さんにお参りした折に、昨年の宇佐八幡宮への里帰り神幸の写真集をいただきました。貴重な写真がたくさんで、奈良倶楽部の図書室に置いてますのでまたご覧ください。

2026年6月8日月曜日

中之島美術館「没後50年 高島野十郎展」

高島野十郎 没後50年を記念して、初公開も含めた160点超を展示する過去最大規模の回顧展が大阪中之島美術館で開催中です。

ちょうど5年前の2021年4月5月に奈良県立美術館で「高島野十郎展」がありました。コロナ禍の緊急事態宣言で会期途中に美術館が閉館になり、素晴らしい展覧会を見られなくなった人も多かったと思います。

5年前に鑑賞した時に大変感動した記憶があり(ブログ過去記事)、今回はそれ以上にたくさんの作品が展示され、初出展の作品も多いとあって、楽しみに出かけました。


作品の多くは一部を除き撮影可でした。
高島野十郎といえば、蝋燭の絵を思い出します。
今回も最初の展示室に一枚。
たくさん描かれた蝋燭の中でも古い作品↑で大正時代とあります。
実は最後の部屋には「蝋燭」作品が圧巻の展示で並んでいます。↓
これらは皆、昭和23年以降の作品です。炎の揺らめきや蝋燭の長さや陰影など、一つとして同じものはないのですが、四半世紀の時を経ても画面構成や色彩などは殆ど変わっていないことに驚きました。

「蝋燭」の作品はすべて、お世話になった人や友人知人への贈り物として描かれ、展覧会にも出品したことがないというものばかり。
今回これだけの作品を、個人から借りて来られたことも、また快く貸し出されたことも大変なことだったのではと思いました。
「からすうり」の作品も戦前の昭和10年のものと戦後の昭和23年以降のものがあり、その二つはほとんど区別がつかないくらい同じ絵のように思います。
その他に「月」や「太陽」など生涯にわたって追及したテーマがあり、どうしてもそういうテーマの作品に目が行ってしまってましたが・・・

今回の展覧会では風景画や静物画がたくさん出展されていて、生涯にわたって追及されたというテーマの絵ほど大きく印象に残るわけではないのですが、どれも優しくてあたたかで心に染みるような素晴らしい作品ばかりでした。
桜の木を描いたシリーズ↑や、何気ない風景↓や
緻密で静謐な静物画↓
特に四季の風景を描いた絵に優しさやあたたかさを感じました。


花の絵は意外にゴージャスで、花瓶に生けたのはご本人なのかなと小さな疑問を持っていますが、静物画の林檎の位置にもこだわっておられるようなので、きっと画家本人がお花に語りかけながら生けられたのでは・・・などと想像しながら鑑賞しました。
奈良の風景もありました。
法隆寺塔、雨の日(写真左)と晴れの日(写真右)
薬師寺を描いた「寧楽の春」
絶筆となった作品「睡蓮」(昭和50年)

・・・などなど、気になった作品を写真に撮っての紹介はほんの一部でしかありませんし、素人の感想を綴るばかりですが、それでも、回顧展の作品と解説などを読んで画家の人となりの一端を知ることもでき感動しておりました。

そして、勢いで買った図録を読んでまた新たに知ることもあり、図録に掲載されている親族(野十郎の姉の孫や兄の娘)からの覚書など、とても興味深く読みました。

中之島美術館での「没後50年 高島野十郎展」は6/21まで。
その後、渋谷区松濤美術館(7/4~9/6)と
宇都宮美術館(9/20~12/6)に巡回します。

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帰りはダイビルの中のレストランで遅いお昼をいただきました。

この後に、もう一軒「東洋陶磁美術館」へも行くつもりでしたが、観てきた展覧会の余韻を大切にしたくて、このまま帰宅の途につきました。