2025年4月20日日曜日

東大寺境内のナラノヤエザクラ

4月20日 ナラノヤエザクラの開花を確認してから2日目。
今日は奈良博へ「超 国宝」展を観に行く道中に、どれくらい咲いたかとナラノヤエザクラに絞って桜パトロール。

おかっぱ桜の北側に一本だけナラノヤエザクラ。ほぼ満開でした。


おかっぱ桜の北側には、かつて3本のナラノヤエザクラがありましたが、今ではこの1本になってます。
 
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大仏池畔にも老木のナラノヤエザクラが咲いてます。
ここもかつては4本のナラノヤエザクラがありました。

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戒壇院のところのナラノヤエザクラ。


日当たりがいいところの木は咲き進んでいます。

相変わらず近場ばかりの桜巡りですが、こうして歩いて廻れる範囲で楽しめるのも幸せなこと。
お客様方の朝のお散歩の参考になれば嬉しいです。

2025年4月19日土曜日

ナラノヤエザクラ*開花しました!

4月19日 最高気温が29.6度と いきなり真夏のような一日。
桜の中でもかなり遅く、4月下旬から5月にかけて咲くこともある「ナラノヤエザクラ」。こんなに暑いとひょっとしてもう咲き始めているかなと、お散歩ついでに見てみると、ちらほら開花し始めていました!

こちらは転害門裏の鼓阪小学校前のナラノヤエザクラ。

こちらは正倉院西の塀沿いのナラノヤエザクラ。
どちらも一本の木に数輪くらいが開花している様子でしたが、今日のこの暑さで明日明後日にはもっと一斉に咲き出すのではと思います。
楽しみですね。

2025年4月18日金曜日

當麻寺練供養会式へ*その②

4月14日16:00  さて、いよいよ練供養会式が始まります。

中将姫さまは、宝亀6年3月14日、二十五菩薩のお迎えを受け、現身のまま、阿弥陀如来さまの極楽浄土へ迎えられました。その故事に因んで行われるのが「聖衆来迎練供養会式しょうじゅらいごう ねりくようえしき」です。

境内に来迎橋がかけられ、観音菩薩、勢至菩薩ら二十五菩薩が、現世に里帰りした中将姫を迎えて、阿弥陀さまの待つ極楽へ導いていく様子を再現します。

法要に先立って、中将姫さまのお像を乗せた神輿が西方の曼荼羅堂(この日は極楽堂と呼ばれます)から娑婆堂へ向かいます。
その後に中之坊の僧侶の皆様が極楽堂へ散華を撒きながら進まれます。
続いて、娑婆堂へ向かって稚児行列、楽人、僧侶の方々が向かわれて
いよいよ二十五菩薩様が登場です。
菩薩の面で視界が限られるため、介添えの方と渡ります。

そして最後に、来迎蓮弁を手にした観音菩薩(すくい仏)、両手で拝みながら歩む勢至菩薩(おがみ仏)、天蓋を持った普賢菩薩と続きます。この中で観音菩薩と勢至菩薩は介添え無しで来迎橋を渡ります。

ほぼ視界ゼロで極楽堂から来迎橋に降りる段差の場面に注目と、イヤホンガイドで友松さんよりご案内あり、その場面の動画はこちら→

観音菩薩と勢至菩薩の動きが左右対称になるようになっています。
狭い視界で動きをシンクロさせて、スクワットを上下する激しい動きを100m以上ある来迎橋の上で繰り広げていかれますが、相当な鍛錬が必要なのではないかと思いました→動画



上の3枚↑の写真は中将姫様をお迎えに娑婆堂へ向かう観音菩薩様。
手にした蓮弁台にはホゾが付いてます。

娑婆堂で中将姫様をお迎えする場面を動画で撮ることができました!
動画では「来迎和讃」の調べが聞えます。
「大乗智悲の手を伸べて行者の頭をなで給う、遂に引接したまひて、金蓮台に乗せたまう。輪廻生死のふるき里、このとき永くへだたりぬ。則ち金蓮台に乗り、仏の後にしたがひて、しばし間を経る程に、安養浄土に往生す」(来迎和讃:友松さんに教えていただきました)

下の7枚↓の写真は娑婆堂から極楽堂へと戻る観音菩薩様。
復路では蓮弁の上に中将姫様の像をのせ、極楽へとお連れします。







観音菩薩(すくい仏)に続いて
勢至菩薩(おがみ仏)、普賢菩薩、二十五菩薩と続いて、中将姫様を無事に極楽浄土へとお連れしていかれました。動画

今回は「ちとせなら」さんのツアーで金堂前から座って拝観したので、高い位置から全体を俯瞰して拝見できたことがとても良かったです。
またスマホの5倍ズームで娑婆堂の様子を見ることができたのも、この場所のおかげと思います。
ただ至近距離の臨場感を味わうことができなかったことや、散華を拾うことができない(笑)などが残念でしたが、初めての拝観でこれだけ十分堪能させていただけて有難いことでした。
この日ご一緒の皆様、「ちとせなら」の岡下さん、ご案内役の友松さん、皆さんどうもありがとうございました。

「當麻寺練供養会式へ*その①」はこちらです。

2025年4月17日木曜日

當麻寺練供養会式へ*その①

當麻寺中之坊さんへは何度かお写経に伺いながら、中将姫御縁日の練供養会式に参加するのは初めてです。
初めてなので「ちとせなら」さんのツアーに参加してみました。

ブログでは、4月14日の様子を①と②に分けて書いてみます。

まず、その①では練供養会式が始まるまでの「ちとせなら」で案内していただいたことをまとめてみます。

ツアーの案内人は、Nara観光コンシェルジュの友松洋之子さん。
當麻寺中之坊の庭園「香藕園こうぐうえん」や霊宝館の見学、東塔の近くまで行ったり、當麻曼荼羅の絵解きにも参加し、その後に伽藍三堂(曼荼羅堂、金堂、講堂)の拝観。
練供養は金堂前特別席にて間近で観覧し、観覧中もイヤホンガイドを通して友松さんの解説を聞くことができ、初心者にはそれが大変ありがたいスペシャルツアーでした。

お昼頃の、まだ人が少ない當麻寺境内。
初めて見た来迎橋は結構長いですね。
来迎橋の西に曼荼羅堂、手前には娑婆堂↓があります。

ツアーは12時に中之坊山門前集合で、13時に始まる絵解きの前に中之坊さんを見学します。
「中将姫誓いの石」↑
一心に仏道を志す中将姫の強い信念により不思議にも石に足跡が付いたと伝わります。それにしても小さなおみ足です。
「稲荷社」
檜皮葺屋根で芸術的な造りの社殿ですが、老朽化で屋根替えを含む修繕工事が必要となり、その工事中に羽目板の中から極彩色の板絵が現れました(参照

庭園「香藕園こうぐうえん」では牡丹の開花が待たれるところですが、山野草やめずらしい花々もたくさん。こちらは五葉アケビの花↓
「香藕園」園長で副住職のXに園内の草花が紹介されています。

東塔↑と西塔↓
2010年に東西両塔の初層が同時に公開された時のブログ記事も参考にどうぞ。両塔についてだけでなく金堂などについても書いています。

そして13時からは、写経道場において當麻曼荼羅の絵解きが始まります。教えていただいてこそ知ることのできる智識、内容。絵解きの独特の節回しもいいですね。

この後は 曼荼羅堂、金堂、講堂を拝観しました。
特に曼荼羅堂では中将姫様の御縁日に合わせて、国宝・曼荼羅厨子の裏扉が開扉され、秘仏「裏板曼荼羅」がご開帳され、極彩色の板光背や諸尊板曼荼羅など非公開宝物が数点あわせて特別公開されて、素晴らしかったです。(→中之坊HP参照)

ところで、練供養会式は毎年 中将姫様の御縁日4月14日に行われます。 御命日と言わずに御縁日というのは、中将姫は生身のまま極楽浄土に往生されたからだそうです。

そうこうするうちに15時半頃になり、私達は金堂前の特別席にて練供養会式が始まるのを待ちます。(その②に続く)

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発売間もない「當麻寺の365日」も購入し、奈良のトビラのイベントにも申込み致しました。

「當麻寺練供養会式へ*その②」に続きます。

2025年4月16日水曜日

東大寺境内*花便り「夕陽と桜」

 4月16日 先日のブログで「毎日少しずつでも歩きます」と宣言しながら、中々有言実行できずにいましたが、今日は夕陽を見ながら晩御飯のレストランまで歩いて出かけました。


夕陽を透かして見えた「おかっぱ桜」さん。
最後にとても美しい姿を見せてもらえました。
今年も立派に咲いてくれてありがとうございました。

ふと見ると真っ赤な太陽が沈んでいくところ・・・
慌てて大仏池まで走って
何とか日の入りに間に合いました!
iPhoneで撮影した写真は一枚も補正無し。スマホのレンズを通しても肉眼で見ても、本当に綺麗な夕焼け色の空でした。

 勧進所↑と西大門趾↓の普賢象桜、満開になってました。


興福寺境内を抜けてパインストアさん。
いつも美味しくて毎回感激です。