2025年2月14日金曜日

廣瀬大社「砂かけ祭」へ

2月11日 一度行って見たかった廣瀬大社の「砂かけ祭」。
初めて訪れるところは、駐車場に停められるかというところから心配して、奈良県内の祭礼に詳しい野本さんに色々お尋ねして、砂がかかっても大丈夫な完全装備で出かけました。

一の鳥居からの参道の木々が深く、鳥居をくぐると一瞬にして清浄な空気に包まれます。


二の鳥居が近づくにつれて、その厳かな参道にも美味しそうな屋台が賑やかに並んで、今日が大きな祭礼の日だとわかります。

二の鳥居から境内へ

注連縄で四角く囲まれているところが砂かけの場所になるのでしょうか?意外に狭いように思いましたが、これは田んぼに見立てた場所なだけで、実際に砂かけが始まると境内中が舞台になります。
廣瀬大社に着いたのは「砂かけ祭」の始まる1時間前。ちょうど神職さんが神社の歴史や謂れ、ご祭神についてわかりやすくお話して下さっているところでした。
神前にお参りしてお砂をいただき橘の実もいただきました。
そして、待つこと半時間。この時点で最前列を確保できるのですが、砂かけが始まったら前列も後列も関係なく、境内中が舞台になるので、早く行って場所取りをしても同じことでした。
「砂かけ祭」は五穀豊穣を願う「お田植祭」が正式名称。
14時になり、太鼓の合図で奉仕の田人が出て、注連縄で囲まれた田んぼで田植えの所作をしてから参拝者に砂をかけます。
砂は雨になぞられ、掛け合いが盛んであるほどこの年はよく雨が降り豊作となると言われています。
砂の掛け合いは1回5分程度で8回繰り返され、奉仕の田人はその都度交代で色んな人がやっているみたいに思いました。途中からは牛役も出て来て段々エスカレート!中には、手加減なく容赦なく砂をかける人もいてちょっとした阿鼻叫喚な世界。
参拝者も砂を掛け返していいのですが、中々そんな余裕もなく、初めて参加の私は、スマホで写真を撮っている時に正面からザバー、頭からザバーと砂を被ってしまいました。
でも砂かけはチビッコ達に大人気。みんな可愛いレインコートにゴーグルして楽しんでいるのです。
Instagramに動画を上げていますので雰囲気だけでもご覧ください。

完全防備していてもマスクの隙間から砂が入ったり、エコバッグの中にも気がつかない間に大量の砂が入っていてびっくりしましたが、でも降り注ぐ砂にかかると厄除けになるらしく、いっぱい砂を被ってすっかり厄除けしていただいた気分でした。 
砂かけが終わると、早乙女が登場し田植えを行うと庭上の儀(「砂かけ祭」)は終了。 そして、以前は松苗と田餅が撒かれていたそうですが、コロナ禍以降は手渡しでいただけます。

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ただ、行きたかったカフェがすぐ近所にあったので、松苗と田餅はいただかないで、こちらへ急ぎました。
邂逅」さん、残念ながら予約で満席でした。

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帰りは天理にある「カフェブリックス」さんでほっと一息。

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ブログで毎月発信している「お出かけ情報」。書きながら、奈良県内の伝統行事や年中行事の多種多様さにいつも驚いています。
奈良に住んでいても知らない行事が多く、行ってみたいと願いながらも中々タイミングが合わずに出かけられないというジレンマもあり、今回の「砂かけ祭」もその一つでした。

「人見知り」ならぬ「場所見知り」なので、初めてのところはいつもドキドキ。でも一度行ってみると駐車場のことなども含めて何となくわかったので、これからはお客様にご案内できると思います。
尚、公共交通機関ご利用の場合は、JR法隆寺駅から当日はシャトルバスが運行されるようでした。

2025年2月13日木曜日

2月の「路地ぶら ならまち・きたまち」~②

2月第2日曜日。
1月2月の土日限定で公開される「路地ぶら ならまち・きたまち」のお寺巡り。今日は「きたまち」の五劫院と空海寺にお参りしました。 

五劫院さんでいただいた「大涅槃図」の絵葉書↑
巨大な涅槃図は、涅槃会の15日以降も「路地ぶら」の期間中は公開されています。
ボランティアガイドの方が、五劫思惟阿弥陀仏や、涅槃図については絵解きのように詳しく説明して下さったので、この機会に拝観できてよかったです。

外では、別のガイドの方が公慶上人の墓地に案内して下さいます。 
公慶上人墓所の写真はありませんが、墓所の前には東大寺塔頭の名前が書かれた花立が塔頭の数だけ挿してあり、ご命日のお参りには東大寺一山の僧侶の方がこられるのかしらとふと思いました。 

五劫院の墓地入口にある「見返り地蔵」↑

空海寺のお地蔵さん↓

どちらも、25年前に作ったお地蔵さんマップでイラストを描かせていただきました。先週に訪れた念聲寺の船御光地蔵尊と合わせて、当時は写真に撮ってイラストを描くではなく、お寺の中に入ってスケッチして描いたことを思い出して懐かしい再会でした。 

空海寺は、境内と天平墓苑のみの拝観で、本堂へは入れないのですが、今日は瞑想体験が行われていて早くに申し込んでいたのでした。
それで本堂内の参拝が叶ったわけなのですが、ご本尊は秘仏で弘法大師空海自ら手彫りした「阿那地蔵尊」。
瞑想体験は本堂で、森川真雅師に高野山真言宗の「阿字観瞑想」を教わりながら体験していきます。
正しい姿勢、呼吸、そして瞑想。
難しくはないのですが、どれだけ続けていけるか、せっかく教えていただいたことを忘れずに日々の暮らしに取り入れていきたいと思いました。

「路地ぶら ならまち・きたまち」の公開日も、2月15日16日22日23日のあと4回。「ならまち」のお寺を全然回れずにいるので何とかコンプリートしたいものです。

2025年2月12日水曜日

「なら瑠璃絵2025」へ*

今年も「なら瑠璃絵」に行ってきました。

まずは奈良倶楽部から徒歩15分の大仏殿へ。
毎年少し変更がありますが、今年は全日中門からの拝観で、大仏殿内へは入堂できません。観相窓が開いて大仏様のお顔を拝観できるのと、国宝の八角燈籠に明かりが灯ります。
中門内の光の演出はなしですが
鏡池で光の演出がありました。

鏡池がまさに水鏡になっていて、とても幻想的!
南大門もライトアップ。いつみても仁王さんはカッコいい!

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昨年は工事中のために使えなかった「奈良国際フォーラム 甍」の庭園がメイン会場としてカムバック!
全面ガラス張りの建物に瑠璃色の光が映えて美しいこと!
庭園のイルミネーションを見るには(いつの間にか無料スペースがなくなり)、大人1000円の入園料が必要になっています。
でもやっぱりこの煌めきを目に焼き付けなければと、今年も美しい瑠璃色の光に包まれてきました。




出口付近でもたくさんの瑠璃色の光がお見送りしてくれます。
春日大社や、興福寺など他のエリアまで廻れず、今年は東大寺と甍の庭園の2ヵ所を廻っただけでしたが、大満足して楽しんできました。

「なら瑠璃絵」は2/14まで。(18:00~20:45)
詳細はブログでもご案内しています→

2025年2月11日火曜日

3/17「望月大仙師のお話会」

 今年の練行衆に聞く「東大寺二月堂修二会の話」

満行後、一番早くに練行衆に直接お話をうかがう貴重な講座です。
講師は、今年5回目の参籠で「中灯」をつとめられる望月大仙師。

日時:3月17日(月)18:30~20:00  
会場:東大寺転害門となりの奈良市転害門観光案内所
参加費:1000円
申込先:こちらからお名前と参加人数をお知らせください
定員:先着30名様(2/10より受付開始しています)

2025年2月10日月曜日

2月のお出かけ情報④〜後半の伝統行事

2月後半の奈良の行事のご案内です。
尚、二月堂修二会前行に関連しての行事については、別投稿でご案内しています→


◇2/15 10:00  興福寺本坊北客殿「涅槃会」
涅槃画像を掲げ釈迦の遺徳を偲ぶ行事。
※法要は10時より聴聞可
※「涅槃図」拝観は11:30~16:00
問合せ:興福寺(tel:0742-22-7755)

◇2/15  11:00 五劫院「涅槃会」
問合せ:五劫院(tel:0742-22-7694)
※「涅槃図と五劫思惟阿弥陀仏坐像」公開は2/5~2/23  9:00~15:00
※拝観は要予約ですが、2/15・2/16・2/22・2/23の12:20~16:15は
「路地ぶら ならまち・きたまち」で予約なしで公開中(拝観料500円)

◇2/15 11:00~ 法輪寺「妙見護摩祈祷
※護摩祈祷は毎月15日に非公開で行われていますが、2/15と4/15にのみ、妙見堂ご本尊「秘仏・妙見菩薩立像」が御開帳されます。
問合せ:法輪寺(tel: 0745-75-2686)

◇2/15 13:00~ 唐招提寺礼堂「涅槃会」
問合せ:唐招提寺(tel:0742-33-7900)

◇2/15 13:30〜 法隆寺大講堂「涅槃会」
問合せ:法隆寺(tel:0745-75-2555)

◇2/17 10:00〜 大神神社「祈年祭」
問合せ:大神神社(tel:0744-42-6633)

◇2/18 10:00~ 二月堂「油量り」

◇2/19 11:00~ 石上神宮「祈年祭」
問合せ:石上神宮(tel:0743-62-0900)

◇2/22・2/23 9:00~17:00 信貴山朝護孫子寺「信貴山寅まつり」
問合せ:信貴山朝護孫子寺(tel:0745-72-2277)

◇2/23  13:30~  八坂神社(田原本町)「華鎮祭けいちんさい
問合せ:村屋神社(tel:0744-32-3308)

◇2/23 13:00~ 鏡作神社(田原本町)「御田祭
鏡作神社の例祭で、古い伝統のある農耕神事。
問合せ:鏡作神社(tel:0744-32-2965)

◇2/23  14:30~  池神社(田原本町)「御田祭
問合せ:池神社(tel:0744-32-2391)

◇2/24 15:00~ 當麻寺奥院御忌大法要
法然上人の命日法要。
14:00~法話
法然上人坐像も特別公開されます(11:00~16:00)
問合せ:當麻寺奥院(tel:0745-48-2008)

◇2/25 11:00~ 菅原天満宮おんだ祭
10:00~「祈年祭」
問合せ:菅原天満宮(tel:0742-45-3576)

2025年2月9日日曜日

修二会*別火期間のブログ過去記事まとめ

3/1から始まる修二会本行の前の 2/20~2/末の期間は「別火」という前行の期間になります。


この別火期間中についての過去記事をまとめました。

・2/15「新入・新大導師別火入り」2020
・2/18「油量り」2011/2022/2023/2024
・2/20「練行衆別火入り」2020
・2/21「御輿洗いと内陣掃除」2022
・2/21「社参」2015/2016/2020/2021/2022/2023/2024
※21日の社参は新入のある年とない年で少し違っています→2015
・2/21「注連撒きと注連縄張り」2016
・2/25「社参」2017/2019
・2/28「湯屋修祓」「壇供・供華の搬入」2013/2021
・2/28「練行衆 別火坊出発」
 2009/2012/2014/2016/2017/2019/2020/2022/2023
・2/28「大中臣祓い」2009/2012/2014/2020/2021

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昨年から局での聴聞が再開となりましたが、東大寺HPの「修二会拝観について」に書かれているように、参籠衆以外の立入禁止エリアが設けられていますので、時と場所に応じたルールを守って拝観させていただきたいと思います。

(トップの画像は2023年2/21の社参で撮影した写真です)

2025年2月8日土曜日

2/8~2/14「なら瑠璃絵」開催

今年も、2/8から2/14の期間中 18:00〜21:00 
冬の奈良公園に幻想的な瑠璃色の光が輝く  
しあわせ回廊 なら瑠璃絵2025」 が開催されます。

会場は、東大寺・興福寺・春日大社の3社寺の他に浮雲園地
そして2年ぶりに「奈良国際フォーラム 甍」がメイン会場に復帰!
※「奈良国際フォーラム 甍」への最終入場は~20:30
※入場には花たんざくの購入が必要(大人1000円/高校生以下500円/小学生以下無料)

期間中に行なわれるイベントやエリアなどの情報を、コンパクトにまとめてみましたので、お出かけの参考にどうぞ。
(写真は今までに撮りためたものを使っています。)

メイン会場の「奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~」
・庭園イルミネーション点灯(2/8~2/14 18:00~20:45)
・冬七夕ツリー(2/8~2/14 18:00~20:45)
・しあわせココアの販売500円(2/8~2/14 16:30~20:30)
・瑠璃絵マーケット(2/8~2/14 16:00~20:30)
・夜参り提灯受付3コース無料(2/8~2/14 18:00~20:00)
・瑠璃絵BAR(2/8・2/9・2/11)
などが、こちらの会場で行なわれます。
※初開催の「瑠璃絵BAR」は各回20名/滞在30分入替制/3000円

<<春日大社・興福寺・東大寺の夜間拝観について>>

春日大社
◆2/8・9・11「御本殿夜間特別参拝」18:00~最終受付20:15(700円)
◆2/8・9・11「二之鳥居~南門までの石燈籠と御本社内釣燈籠点灯」
◆2/8~2/14「一之鳥居~二之鳥居の仮設燈籠点灯」
◆2/8~2/14「国宝殿プロジェクションマッピング」(18:00~19:45)

興福寺
◆2/8~2/14「中金堂夜間特別拝観」17:00~最終入堂19:45(500円)
◆2/8~2/14  18:00~20:00「中金堂前 光の演出」

東大寺
◆2/8~14「大仏殿中門外側から拝観」18:00~20:00(入堂不可)
◆2/8~2/14「ライトアップ・観相窓開扉・八角灯籠点灯」20:00まで
◆2/8~2/14「東大寺鏡池の光の演出」



そして最終日は奈良公園が開設された日!
今年145回目のお誕生日を記念して、バースデー花火が上がります!
◆2/14  19:30~「奈良公園バースデー花火」春日野園地

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奈良の夜はかなり冷えますので防寒をしっかりしてお出かけ下さい。
中止や変更などは「なら瑠璃絵」HPやSNSでご確認ください。