2026年5月31日日曜日

奈良俱楽部の図書室に仲間入りの本~②

奈良俱楽部の図書室に新しく仲間入りした本の紹介、その②は

この一年も、大和郡山の本屋「とほん」さんがおすすめする「とほん、本の定期便」で何冊かの文庫本を届けてもらってましたので

その中の3冊「よろこびの歌」「言葉の教室」「歓喜」について、読後の感想を綴ってみようと思います。

「よろこびの歌」は・・・
高校受験に失敗した主人公が新設女子高の合唱コンクールを通して同級生と心を通わせ、挫折を乗り越えていくというストーリーの青春小説。同級生各々が各章で主人公になって話が進む短編集のようでありながら、でもちゃんと主人公に流れが繋がって一つの小説となっていくので面白く読めました。
何より、このような青春小説に登場する女子高生たち(普段は接点のない世代の人達)の日常や考えを、小説を通して知ることができるのも新鮮でした。

「言葉の教室」は・・・
作詞家・松本隆さんが話したことを延江浩さんが文章にした一冊。まだ全部読み切れていないのですが、印象に残ったところがあります。
レッスン2では「目に映るものをノートに書いてみよう」から始まり、最後の「心を動かす訓練を」のところで、「自分の心がなぜ動いたのかを問い詰める」とあります。
でも、自分の心の中のなぜを見つけて書くという作業は中々難しいことだと思うのです。
作詞とは違いますが、例えばこのブログでも文章を書く(発信する)時に、選ぶ言葉や書かない部分、どういう視点で書くのかなどを考えることがあり、伝えたいことに対する熱量が大きいほど、読む人に届けるために思考を巡らします。
そしてこの「自分の心が動いたこと」を咀嚼できていれば、読む人にうまく届けることができるのではと、そんなことを思いながら読んでいました。

つい最近読み終えた「精選日本随筆選集 歓喜」は・・・
本のカバーに書いてある文章を引用しますと
学生時代の古書店巡りで出会った美しい装幀の随筆集をきっかけに、〈誰かの日常や思考を辿る〉ことができる随筆に魅了された編者が、「歓喜」をテーマに編む日本の名随筆アンソロジー。人それぞれ、飛び上がるようなうれしさの歓喜もあれば、静かに嚙み締める歓喜もある。一人として同じ人間はいないのだから当たり前のことだが、それを教えてくれるのが一人称の散文芸術「随筆」なのである。
と、あります。
目次↓を見ていただくとわかりますが、若山牧水・田山花袋・檀一雄・志賀直哉・岡本かの子・林芙美子・井伏鱒二・芥川龍之介・永井荷風・古今亭志ん生・北原白秋・幸田文から幸田文・長澤節・向田邦子・開高健 まで、私の世代では古典に入るような懐かしい大作家の先生ばかり。上手い文章もあれば、少々あざといのもありで興味深かったです。
その中で、初めて知った薄田泣菫が書いた4編はどれも染み入りました。このような感受性を持った文章をいつか書いてみたいものです。

編者の宮崎智之氏の選集がとてもよかったので、もう一冊「精選日本随筆選集 孤独」を買ってしまいました。
(こちらはまだ読んでいません。これからのお楽しみに・・・)

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5月下旬に「とほん、本の定期便」最後の一冊が届きました。
「やりなおし 世界文学」・・・
こちらも本のカバーに書いてある文章を引用しますと
いつかは読みたい、けれどなんだか敷居が高い古典名作の数々。
国も時代も文化も違うそれらの世界は、自分と同じような悩みや、新しい友達のような登場人物や、生きるうえで勇気が持てる姿勢に満ち満ちていた!
『灯台へ』『ペスト』『カラマーゾフの兄弟』など、全92作の魅力をふだん使いの言葉で綴る、軽やかで愉快な文学案内。

と、あります。
世界文学をほぼ読んでない私の水先案内になるかもしれない一冊。これからぼちぼち読んでいければと思っています。

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さて 昨日、奈良県生駒市図書館であった、本と読書を語る京極夏彦さんの講演会が新聞に紹介されていました。→
見出しは「飛ばし読みでも斜め読みでも好きなように読めばよい」 
なんと、素晴らしいアドバイスでしょう!
途中まで読み散らかして読了できないことの多い私にとって「積読こそが完全な読書術である」という言葉も、うしろめたさから解放してくれるいい言葉です。

2026年5月30日土曜日

奈良俱楽部の図書室に仲間入りの本~①

「本」のラベルで投稿するのは半年ぶりです。
相変わらず積読遅読な読書生活をしておりますが、奈良俱楽部の図書室に新しく仲間入りした何冊かの本を2回に分けてご紹介します。

まず近況報告になりますが、今年度より「放送大学」で『方丈記と徒然草』という授業を履修しています。

毎週土曜日のお昼にテレビで講義を聞いて、先週は無事に通信指導も提出できました。今はまだ講義を聞くばかりで、学習センターのある奈良女子大で他の講座を聴講するまでには至っていませんが、梅雨入りして少し時間に余裕ができたら「客員教授ゼミナール」などに参加聴講したいと思っています。
写真↑は、中野孝次さんの「すらすら読める方丈記」と「すらすら読める徒然草」。放送大学講師の島内裕子先生が解説をされているので購入してみました。


旧奈良監獄(かつての奈良少年刑務所)にオープンした監獄ミュージアムに関連して・・・
少年刑務所の更生教育「社会性涵養プログラム」の中で、寮 美千子さんが実施されていた詩の教室から生まれた受刑者たちの詩を、寮さんが編者となって「奈良少年刑務所詩集」として出版されたもの。
監獄ミュージアムの中の作品、西尾美也さんの「声を縫う」では、この詩集から言葉の断片を集めて刺繍したものが大きなアート作品として展示されています。その原典となった詩集「空が青いから白をえらんだのです」と「名前で呼ばれたこともなかったから」をこの機会に読んでいただければと思い、監獄ミュージアムに行かれるお客様も多いので、この4冊の本をラウンジに置いています。

吉野スタイルの磯崎典央さんの「見聞悠学之旅」。
本屋とほんさんの紹介文より・・・
吉野で現地ツアーを企画実施してきた磯崎氏が、古代から現代に至る吉野の歴史や文化についてまとめた内容です。
壬申の乱などの吉野の歴史、吉野が舞台となる能や歌舞伎・文楽などの古典芸能、谷崎潤一郎や白洲正子の本に描かれた文学の吉野など、吉野の歴史文化を深く知ることができます。
実施されたツアーを元にした文体は読みやすく、写真も豊富に収録されているので、磯崎さんに現地を案内してもらっているような読み心地。
詳細な地図も掲載してあり、現地を訪れる歴史旅のガイド本としても大活躍。

思えば、吉野初心者だった私を現地で案内して下さったのが磯崎さんで、その節は大変お世話になりました。(ブログ内過去記事
奈良博で開催中の「吉野・大峯」展をご覧になって、次は吉野を訪ねたいとおっしゃっているお客様も多く、こちらの本も是非お手に取ってご覧いただければと思います。


水田まりさんの「彼岸花の咲く村」「欅のある家」「忍び寄る影」
この3冊は、今年の修二会の時にご宿泊くださいました水田まり様よりいただきました。どうもありがとうございました。


「犬・ド・フランス~犬のいる風景と出会う旅」
こちらは、リピーターのお客様が編集を手掛けられた本です。
中には秋田犬もいて、一匹はリード無しで街中を闊歩!フランスの風景に溶け込んで絵になるけど、おとなしい秋田犬なのかな?


奈良大好きな方から送っていただいた、西山厚先生のご本。
読売新聞奈良版に連載されたフォトエッセイ「奈良めく日々」。
多岐にわたるお話の数々、楽しく読ませていただきました。


直木賞受賞作「カフェーの帰り道」
本のカバーに書かれた紹介文より・・・
東京・上野の片隅にある、あまり流行っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。
一人一人が主人公の短編集でもあり、ゆっくり読み進めていけるので、旅の夜の一冊にいいかもしれません。

最後は大好きな作家・高田郁さんの一冊「星の教室」。
つい最近購入したもので、これからのお楽しみに読みますね。

奈良俱楽部の図書室に仲間入りした本~その②に続きます。

2026年5月28日木曜日

春の美味しい食べ歩き記録*

3月4月5月に食べ歩いた美味しい記録です++

3月はお水取りもあって外食の機会はほぼなく、月末の休館日に大好きなお店2軒に行ったきりでした。

猿沢池近くの「Da ciccio」さん。
夫が大好きで4月のお誕生日にもこちらに伺っています。

ご近所のワインバー「アレ!!ル トレッフル」さん。
奈良俱楽部から徒歩圏内でもあるので(徒歩20分くらい)
お客様のリピーターさんでこちらのファンの方多いです。
美味しい国産ワインを堪能できお食事も美味しいお店です。

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4月の休館日は実家の用事で奔走しており、あまり外食の機会なく
3月に伺った「Da ciccio」さん再び↓と
パインストア」さん↓
どちらも我が家の夫が大好きなお店です。

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色々あった5月はあまり出歩かないで「おうちごはん」が多かったのですが、そんな中でも奈良に古くからある老舗の名店でじんわり沁みるような美味しいお食事をいただきました。
ご存知「蔵」さん。
私一人だったのでおまかせして、美味しいお料理をいただきました。

もう一軒もみんな大好き「竹の館」さん。
おでんが沁みる美味しさ!おうどんもおにぎりも美味しい!



5月最後の外食はホテル日航奈良のレストラン「よしの」さんへ。
お正月に骨折して入院、車椅子生活になって施設に入ることを決断した母。その後、老健を経て4月に無事に介護施設に入所でき、新しい生活にも少し慣れてきたようで、遅ればせながら「母の日」のお祝いに、母の娘息子が集まりました。
今年初めてのご馳走と家族の和気藹々の楽しいお喋りにすごく喜んでくれたのが何よりでした。
余談ですが、食事の後でみんなで記念撮影した写真を、弟がチャッピーに「もう少し若く細くして」とお願いして出来上がった写真がとても良くて、A I も中々よろしいなぁと思うのでした。
(ちなみに「もっと細くして」とダメ出ししたら、「これ以上は細くなりません」という回答があったとか)

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ブログで食べ歩きレポをするほど食べ歩いていないので、奈良旅のお食事処として参考になるかどうかわかりませんが、お食事処についてご質問などがありましたら、いつでもお気軽にお尋ねください。

2026年5月26日火曜日

二月堂へ*夕暮れ散歩

5月ももうあと一週間。
すでに夏が到来したような暑さを感じますが、朝晩は爽やかで気持ちのいい風薫る季節となっています。

夕方、久しぶりに二月堂まで歩いてみました。

二月堂に着いたのは18:40くらい。
大勢の方が日が沈むのを待っておられます。


ちょうどその頃に灯籠に明かりが灯りました。



日の入り時刻の19:00までまだ少し時間があるのですが、燃えるような夕焼け空は期待できなさそうです。
二月堂の周りではあちらこちらで定家葛が満開でした。
遠敷社への上り口や
龍王の滝のところ。
鬼子母神前の柘榴の花も満開に咲いていました。

上院院主・狭川長老の二月堂黒板。お参りに伺うのに間があいて、黒板の絵のコレクションができないのが残念です。






二月堂までの散歩の途中で、お腹の大きな鹿さんたちをあちらこちらで見かけました。 講堂跡にたむろする鹿の群れの中にはまだ子鹿はいなくて、まもなく出産ラッシュを迎えそうです。

2026年5月25日月曜日

6月のお出かけ情報②~前半の伝統行事案内

 6月前半の伝統行事のご案内です。


◆6/1 11:00 大和神社高龗神社例祭
水の神様である高龗たかおおかみ神社の御例祭。
水は商いにも通じ商売繁盛と辰年生まれの出世開運も祈願する。
問合せ:0743-66-0044

◆6/4 丹生川上神社「水神祭」
全国より水を生業とする多数の崇敬者が参集し
水の神様に感謝、事業の発展、繁栄を祈願する祭
問合せ:0746-42-0032

◆6/7 午前中 「シャカシャカ祭り
問合せ:0744-21-1115(橿原市役所観光政策課)

◆6/5~6/6 唐招提寺「開山忌舎利会」
問合せ:0742-33-7900

◆6/7 11:00~ 金峯山寺高祖会大法要
問合せ:0746-32-8371

◆6/7~6/9 龍泉寺三宝院門跡花供入峰
14:00頃 龍泉寺にて柴橙護摩
問合せ:0747-64-0001

◆6/7  13:00  弘願寺「歯がため地蔵祭」
問合せ:0746-32-3855


◆6/9 安倍文殊院「ウォーナー博士報恩供養会」
問合せ:0744-43-0002

◆6/13 弘仁寺「黄金こがねちまき会式」9:00~
黄金色の紐で結んだ厄除けのちまきを
ご本尊虚空蔵菩薩に供え五穀豊穣を祈願する。
ちまきには家内安全無病息災の功徳があるといわれています。
14:00~ 柴燈大護摩
問合せ:0742-62-9303

◆6/13 10:00~ 談山神社鏡女王墓前祭」(境外・忍阪鏡女王墓前)
◆6/14 11:00~ 談山神社鏡女王祭
問合せ:0744-49-0001

◆6/15 14:00 大安寺青葉祭り弘法大師誕生会
弘法大師空海上人の誕生を祝う法要です。
問合せ: 0742-61-6312 

2026年5月24日日曜日

6月のお出かけ情報①〜特別公開ご案内

6月に行われる特別公開のご案内です。


<<公開中の秘宝秘仏は・・・>>

◇~7/5 壷阪寺 「二大塔同時開扉
問合せ:0744-52-2016

◇~7/5 長谷寺本尊大観音尊像 / 寺宝 / 大講堂」特別公開
問合せ:0744-47-7001

◇~7/5 室生寺金堂特別拝観
問合せ:0745-93-2003

◇~7/5  岡寺本堂内々陣お扉特別開扉
問合せ:0744-54-2007
問合せ:0745-48-2001

◇〜8/31 法華寺「国史跡名勝庭園特別公開」
問合せ:0742-33-2261
問合せ:0744-22-2212

問合せ:0743-53-5023 

<<今月から始まる特別公開は・・・>>

◇6/1〜6/15 東明寺「薬師瑠璃光如来坐像」特別開帳 
問合せ:0743-52-7320

◇6/1〜6/30 矢田寺 「地蔵菩薩立像」「 閻魔堂」開扉 
問合せ:0743-52-3871

◇6/1〜7/31 談山神社秘仏談峯如意輪観音」8:30~16:30
談山神社に残る唯一の仏像。
問合せ:0744-49-0001 

◇6/1〜8/31 安倍文殊院金閣浮御堂 夏の寺宝展」9:00~17:00
問合せ:0744-43-0002

◇6/5~6/7 唐招提寺御影堂・鑑真和上坐像特別公開
問合せ:0742-33-7900
※個人は予約不可、当日配布の整理券(1時間に150枚)で入場
・6/5(月)10時~16時(9時からは献茶式出席の方のみ)
・6/6(火) 9時~16時(法要のため14時~15時は人数制限あり)
・6/7(水) 9時~16時
※いずれも最終受付は15時まで
※特別拝観料 大人1000円/中高生400円/小学生300円 (別途要入山料)

◇6/5~6/7 興福院重文阿弥陀三尊像・客殿特別公開」9:00~15:30
問合せ:0742-22-2890

◇6/5~6/14  法華寺国宝十一面観音像特別開扉」9:00~16:30
問合せ:0742-33-2261

◇6/6 9:30~16:30 秋篠寺「大元帥明王像特別開扉」
問合せ: 0742-45-4600
・御朱印は無し・お香水授与は有り・当日のみ拝観料1000円


◇6/6 9:30~16:30 常光寺「歓喜天」特別開扉 
問合せ:0742-45-3272

◇6/8 浄瑠璃寺「三重塔 薬師如来坐像特別公開」
問合せ:0774-76-2390

◇6/16 當麻寺中之坊「導き観音」特別開帳13:30~15:00
問合せ:0745-48-2001

◇6/18〜8/16 喜光寺宇賀神特別開帳」9:00~16:00
7月の土日祝は7:00~16:30(受付終了は30分前)
問合せ:0742-45-4630 
問合せ:0742-22-2890

◇6/23 大安寺「秘仏馬頭観音立像」特別開扉8:00~16:00
問合せ:0742-61-6312

2026年5月23日土曜日

京都・洛東の「真如堂」へ

龍谷ミュージアムで開催中の「真如堂の名宝」展を観に京都まで出かける折に、せっかくならとまだ参拝したことのない真如堂へも足を延ばしました。

紅葉の名所として名高い真如堂。ちょうど今は青楓が美しい季節。
境内の楓が秋にはどれほど美しく錦を織りなすのだろうと、その様子を想像しながら総門から本堂へ参道を進みます。

途中、青紅葉に包まれる三重塔を見ながら
本堂の前には大きな菩提樹の木、蕾がいっぱいでした。
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では、本堂の中へ。
七間四面総欅の大変立派な本堂の中の外陣は拝観自由で、拝観時間内ならいつでもお参りできるという、二月堂のような大らかさにまず驚き、ご本尊様の正面にて手を合わせます。
元三大師のおみくじがあるのに気がついて引いてみると大吉でちょっと嬉しかったこと。
ご本尊の阿弥陀如来立像は年に一度11/15にのみご開帳されます。
紅葉には少し早いそうですが、いつかはお参りしたいものです。

本堂内の外陣は参拝自由ですが、左手の受付で拝観料を納めると、内陣、そして庭園や書院を拝観することができます。

今回、龍谷ミュージアムの展示に合わせて、真如堂内陣では『三井家の肖像と念持仏』が特別展示されていました。

真如堂が三井家の菩提寺であることも今回の展覧会を通して知ったことでした。
三井北家2・3代の木像、3~8代までの当主と夫人の掛け軸。
念持仏は、鬼子母神と十羅刹女、毘沙門天 吉祥天女・善膩師童子、九曜星曼荼羅、愛染明王、勢至菩薩・観音菩薩・将軍地蔵の印籠厨子、弁才天と十五童子像、中山鬼子母神、妙見菩薩(妙見大士)、七面尊、午頭天皇、三面大黒天、摩利支天、荼枳尼天で、小さい御像は2センチほどですが、とても見応えがありました。

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このあと、書院と庭園をご案内いただきながら拝観しました。
東山三十六峰を借景とした枯山水「涅槃の庭」
北を枕にして横たわるお釈迦様とそれを取り囲む仏弟子や生類を石組みで表し、ガンジス川の流れを白砂で描き出しています。
生け垣の向こうには、比叡山や大文字山を含む東山三十六峰。
大文字山をズームで撮ってみました。
もう一つのお庭はモダンな「随縁の庭」
重森三玲の流れを引く重森千青氏が2010年に設計した庭園で、三井家の四つ目の家紋が印象的に配置されています。
書院の襖絵もそれぞれ素晴らしいものでした。
作庭家によって造られた庭ではない、境内の庭も手入れが行き届いていて、凛とした佇まいを感じます。
 本堂正面から総門の方を見ると、遠く向こうに愛宕山が見えました。   
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後輩がお寺の息子さんと学生時代に知ってから、半世紀も真如堂というお寺に親しみを抱いているのに一度も行ったことがなかった私。
この機会に是非行かなければと、京都行の近鉄電車の中からメールをしてみると(ちょうど10年前にフェイスブックで繋がり、その時以来のメッセージのやり取りです)、「是非お越しください」とすぐにお返事があり、初めて訪問させていただくことになりました。

受付にて取次ぎをお願いすると「貫主さん」とおっしゃるではないですか。
本堂の立派なことやたくさんの塔頭があることも初めて知り、HPさえ見ないで来てしまった、あまりの不勉強さに恥じ入るばかりですが、大学卒業以来の再会となる後輩は穏やかな人となりの方で、有難いご縁をいただきました。

そして私が伺った2日後に奈良博に行く予定だそうで、10年越しの「いつか伺いますね」という約束を果たすべく、強引に奈良倶楽部に立ち寄っていただき旧交を温めたのでした。

竹内純照貫主さま、奥様、どうもありがとうございました。

真如堂HP→
竹内純照師が個人で発信しているサイト「苦沙彌のインターネット僧坊」→