2月11日 一度行って見たかった廣瀬大社の「砂かけ祭」。
初めて訪れるところは、駐車場に停められるかというところから心配して、奈良県内の祭礼に詳しい野本さんに色々お尋ねして、砂がかかっても大丈夫な完全装備で出かけました。
二の鳥居が近づくにつれて、その厳かな参道にも美味しそうな屋台が賑やかに並んで、今日が大きな祭礼の日だとわかります。
二の鳥居から境内へ
注連縄で四角く囲まれているところが砂かけの場所になるのでしょうか?意外に狭いように思いましたが、これは田んぼに見立てた場所なだけで、実際に砂かけが始まると境内中が舞台になります。
廣瀬大社に着いたのは「砂かけ祭」の始まる1時間前。ちょうど神職さんが神社の歴史や謂れ、ご祭神についてわかりやすくお話して下さっているところでした。
神前にお参りしてお砂をいただき橘の実もいただきました。
そして、待つこと半時間。この時点で最前列を確保できるのですが、砂かけが始まったら前列も後列も関係なく、境内中が舞台になるので、早く行って場所取りをしても同じことでした。
「砂かけ祭」は五穀豊穣を願う「お田植祭」が正式名称。
砂は雨になぞられ、掛け合いが盛んであるほどこの年はよく雨が降り豊作となると言われています。
砂の掛け合いは1回5分程度で8回繰り返され、奉仕の田人はその都度交代で色んな人がやっているみたいに思いました。途中からは牛役も出て来て段々エスカレート!中には、手加減なく容赦なく砂をかける人もいてちょっとした阿鼻叫喚な世界。
参拝者も砂を掛け返していいのですが、中々そんな余裕もなく、初めて参加の私は、スマホで写真を撮っている時に正面からザバー、頭からザバーと砂を被ってしまいました。
でも砂かけはチビッコ達に大人気。みんな可愛いレインコートにゴーグルして楽しんでいるのです。
完全防備していてもマスクの隙間から砂が入ったり、エコバッグの中にも気がつかない間に大量の砂が入っていてびっくりしましたが、でも降り注ぐ砂にかかると厄除けになるらしく、いっぱい砂を被ってすっかり厄除けしていただいた気分でした。
ただ、行きたかったカフェがすぐ近所にあったので、松苗と田餅はいただかないで、こちらへ急ぎました。
「邂逅」さん、残念ながら予約で満席でした。
ブログで毎月発信している「お出かけ情報」。書きながら、奈良県内の伝統行事や年中行事の多種多様さにいつも驚いています。
奈良に住んでいても知らない行事が多く、行ってみたいと願いながらも中々タイミングが合わずに出かけられないというジレンマもあり、今回の「砂かけ祭」もその一つでした。
「人見知り」ならぬ「場所見知り」なので、初めてのところはいつもドキドキ。でも一度行ってみると駐車場のことなども含めて何となくわかったので、これからはお客様にご案内できると思います。
尚、公共交通機関ご利用の場合は、JR法隆寺駅から当日はシャトルバスが運行されるようでした。