2026年4月10日金曜日

奈良博特別展「神仏の山 吉野・大峯」

4月10日から始まる奈良国立博物館の特別展「神仏の山 吉野・大峯ー蔵王権現に捧げた祈りと美ー」の内覧会に行ってきました。

チラシ↓にあるキャッチコピー「かつてない規模で”聖地”の全貌に迫る!!」のとおり、吉野・大峯の歴史と魅力を幾層にも余すところなく深く掘り下げて、”聖地”の全貌を見せてくれる展覧会でした。

そして・・思い出すたびに興奮冷めやらずですが・・・
何がすごかったか、個人的な感動ポイントを書いてみます。

・大峯山寺の内部の写真が壁3面を覆って第2展示室に出現!その中に大峯山寺より寺外初公開の秘仏ご本尊とたくさんの蔵王権現像が安置されて、まるで大峯山寺にいるようなのです。(美術展ナビに写真有り
日通さんが背中にしょって下山される様子が映像で流れてましたが、そこに大峯山寺の内部も写っていて、両方合わせて感慨ひとしお。
女人である限り今生で拝観できる機会がないと思うと尚更ですね。

・第3展示室では、金峯山寺の御本尊・蔵王権現像のVR映像を超大型スクリーンで紹介されていて、その没入感がすごい!
実物大の蔵王権現像が目の前に迫ってきて迫力たっぷりでした。

・藤原道長直筆の紺紙金字経の修理後初公開(修理の様子も映像で見られます!)や、御堂関白記の実物を拝見できたこと。
そしてそれを音声ガイドで説明するのが柄本佑さん!
特に「御堂関白記」は、金峯山参詣を詳細に綴ってある場面を「光る君へ」で道長役を演じたご本人が説明して下さるのですから、大河ドラマのその場面を思い出して心の中でほくそ笑むのでした。

・図録の表紙に登場の如意輪寺の蔵王権現立像が素晴らしかった!
着衣の截金文様や鮮やかに残る彩色も美しく、眼福でした。

・如意輪寺からのお出ましと言えば、秘仏ご本尊・如意輪観音坐像を拝観できたこと!本当に素晴らしくて思わず合掌いたしました。

・美しいものといえば、春日大社から「桜花流水図屏風」↑や
勝手神社の勝手明神坐像など↓も美しく、云われや解説などで知識を頭に入れることなく美しいものに心和んでおりました。

展覧会は6つの章で構成されていて
『第一章』伝説の地 吉野ー役行者と蔵王権現に出会うー
『第二章』金峯山をめざしてー藤原道長の埋経ー
『第三章』ひろがる信仰世界ー修験者・縁起・曼荼羅ー
『第四章』後醍醐天皇 吉野へー山上の新政権ー
『第五章』豊臣秀吉 華の宴』ー神木の桜花に謡うー
『第六章』近世近代の吉野と奈良

特に第六章では明治の神仏分離の政策から仏像を守ってきたことや、その仏像を集めて安置した堂舎の修理に私財を投じた近藤友右衛門という名古屋の実業家のことや、その寄進の御礼として百体あまりの仏像が吉野を離れて近藤氏に譲渡されたことなどを知ることができました。
近藤氏に渡ったその中の何点かの神像・仏像がこの展覧会に出陳されていることを図録を読んで知りました。
吉野・大峯からお出ましされた神仏と、吉野を離れた神仏が、百年余りの時を超えてこの奈良博の会場で再会することも凄いですね。

最後の展示室にはロサンゼルスのカウンティ美術館から里帰りの蔵王権現像!こちらだけ撮影可でした。

写真ではわかりにくいですが、桜をかたどった冠飾りを頭上につけてらっしゃいます。このお部屋の背景は文楽「義経千本桜」の美術担当さん制作で、吉野山の満開の桜!
とにかく素晴らしい展覧会でしたので、是非お出かけください。

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神仏の山 吉野・大峯ー蔵王権現に捧げた祈りと美ー
会場:奈良国立博物館
会期:2026年4月10日(金)~6月7日(日)
休館日:毎週月曜日(但し4/27・5/4は開館)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
公開講座についてはこちらを参照ください。

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特別展の帰りには「仏像館」へもお立ち寄りください。
金峯山寺の金剛力士立像を拝見できますよ!
  
尚、仏像館改修工事のため今年の9/14から令和10年春頃まで、仏像館は休館になります。

2026年4月9日木曜日

4月のお出かけ情報③~後半の伝統行事

4月後半の奈良の伝統行事や年中行事のご案内です。


◇4/17 13:00〜 興福寺「放生会」0742-22-7755
法要でのご祈祷は一言観音堂で受付

◇4/18 10:00~ 正暦寺薬師会式」0742-62-9569
13:00~ 柴燈大護摩供養 13:30~ 火渡り

◇4/18 15:00~ 海龍王寺四海安穏法要」0742-33-5765

◇4/18 10:30~ 大神神社鎮花祭はなしずめまつり 」
本社と摂社狭井神社の両社で行われます。
「大宝令」(701)に国家の大祭として毎年必ず行うように定められ
国民の無病息災を祈願したことが記されています。
別名「くすりまつり」とも言われています。
0744-42-6633

◇4/18 柿本神社「チンポンカンポン祭り」0745-48-2811
14:00~柿本寺で法要 / 15:00~柿本神社で神事 / 16:00~御供撒き

※◇4/19 10:00~15:00 林神社「饅頭祭」0742-22-0612
日本で初めて饅頭を作ったという林浄因の命日に
漢国神社境内の林りん神社で行われる祭典(11:00~11:50)
復刻奈良饅頭、千本杵餅つき、奈良の銘菓即売会に加えて、 中曽司の挽き茶、古代スイーツ、吉野本葛、大和橘、かき氷、おはぎとみたらし、ワッフル、クラフトビール、 さらには、あんことお酒のペアリング体験など、 奈良の豊かな菓子文化が体験できます。 

◇4/19  12:30~ 薬師寺最勝会」0742-33-6001(詳細

◇4/19 11:00~ 多神社「多れんぞ」0744-33-2155
※今年も芸能奉納や餅撒きはされません。

◇4/21 長岳寺「釜の口れんぞ」0743-66-1051
13:00~法要 14:00~柴燈護摩供

◇4/21 大安寺弘法大師正御影供」0742-61-6312
13:00~法要  14:00~柴燈大護摩供・火渡り

◇4/21 10:00~ 室生寺正御影供」0745-93-2003

◇4/24 14:00〜 帯解寺「小野小町忌法要」0742-61-3861
法要後に坂本流による七小町の舞が奉納されます。

◇4/25 15:00~ 興福寺東金堂「文殊会」0742-22-7755
14:30~稚児行列が浄教寺を出発。
15:00~東金堂にて法要

◇4/25 10:30~ 船宿寺「花まつり」
ご本尊薬師如来坐像が特別開扉されます。
問合せ:0745-66-0036

◇4/29 11:00~ 談山神社春の蹴鞠祭」0744-49-0001  

2026年4月8日水曜日

大仏殿「花まつり」

4月8日 お釈迦様のお誕生を祝う「仏生会」
馬酔木の白い花に大ぶりの椿の花々。
たくさんの花で飾られた花御堂が美しい東大寺の花まつり。
小さなお釈迦様の誕生仏に甘茶をかけに今年も出かけました。

お釈迦様の誕生を祝って、竜王が甘露の雨と優曇華の花を空から降らせたという伝説にちなんで、花御堂で荘厳されたお釈迦様に甘茶をかけるようになったそうで、今年もおふるまいの甘茶をいただきお釈迦様に甘茶を掛けさせていただきました。



東大寺幼稚園の園児さん達も甘茶をかけて・・・微笑ましい様子をカメラに収めるのは園長先生でもある佐保山曉祥師。
東大寺Instagram写真もきっと佐保山師が撮影されたのでしょうね。
そして、ちょうど今日から「カフェメカブ」さんで佐保山曉祥師の写真展「陰翳礼拝」が開催されています。詳細はこちら

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全国の生産者さんより奉納された1万本もの花々が飾られた大仏殿内。

大仏さまに世界の平和と安寧を強い気持ちで祈るのでした。

奉納の花々の中に虹色に染められた菊の花もあって、びっくり。
帰宅して調べてみると、白菊の茎から特殊な染料を吸わせる「カラーリング」技術で作られたそうで「レインボーマム」や「染め輪菊」というのだそうです。
大仏殿内の花々は4/17まで飾られています。

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「仏生会」の日のお約束、大仏殿への行き帰りに

「おかっぱ桜」↑と「ナラノココノエザクラ」↓

今年もお花見がてら「花まつり」にお参りできて有難いことでした。

2026年4月6日月曜日

三角耳と後ろ頭と満開の桜

連日、同じような投稿で恐縮ですが
今日もわんこと桜散歩の様子をどうぞ++


昨日はあまり花芽がついてないのでは?と心配していました「おかっぱ桜」。一日経って少しもこもこしてきたようで、ちょっと安心。
大仏殿裏の桜並木もまだまだ綺麗!
散りかけのソメイヨシノですが、もう少し楽しめて嬉しいですね。

さて、今日のルートは、おかっぱ桜を横目で見ながら講堂跡を通って大仏殿裏から二月堂裏参道を大湯屋あたりまで上がって行きます。
ふだん歩いたことがないルートなので、なかなか前に進まない犬を引っ張りながらなんとか「桜の緞帳」のところまで。
上の写真↑、ココの真上の桜の中に二月堂が見えます。
「緞帳」の辺りは外国人観光客の方が鹿と一緒に記念撮影中で
人の流れが途切れることなく、誰かが写っている写真となりましたが
少し「緞帳」らしく桜の壁ができておりました。

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早いものでこの春、初孫は中学生に下の孫娘は小学生になり、入学式出席の夫の留守中に愛犬の散歩を代わりに連れて行ったところの桜便りとなりました。
そういえば、前に飼っていた犬ぐーちゃんは、桜ナビゲーターや紅葉ナビゲーターと称して奈良公園を一緒によく歩いたなぁとふと思い出したりしていました。本当に月日の経つのは早い!早すぎますね。

2026年4月5日日曜日

正倉院一周*桜と新緑と愛犬と

4月5日 
愛犬と一緒に、いつもの散歩コースの正倉院を一周しました。

桜のシーズンで日曜日ということもあり、あの大仏殿の表側は凄い人出なのでしょうね。
ポツポツと咲き始めた「おかっぱ桜」。この辺りは人も少なくて静かで、今日は独り占めして写真を撮りました。

おかっぱ桜とうしろ頭。
2~3日毎に来るたびに少しずつ咲き進んでいるようでも、何となく花芽が少ないような?特に頭頂部がちょっと心配です。
おかっぱ桜は毎年4月8日の仏生会の頃に満開になるので、もう少し様子を見ようと思います。
ボリュームいっぱいのおかっば姿を見せてもらえますように。

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正倉院南側と大仏池北側の間。
楓の新緑と馬酔木の若葉が大仏池の畔を美しい若緑に染めています。


若葉色と白い犬の相性もばっちりと、何枚も同じ写真を撮ってご満悦に浸る飼い主。

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正倉院一周のお散歩コース。
最後の撮影スポットはナラノココノエザクラが咲く正倉院西側。
ナラノココノエザクラは満開状態!




とても綺麗でずっと眺めていたいくらいでした。

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そして、奈良俱楽部ご近所の五劫院さんでは五色椿が見頃でした。

2026年4月3日金曜日

東大寺境内の「ナラノココノエザクラ」

4月2日 今日もお昼の休憩時間にぐるっと桜パトロール♬
東大寺境内のソメイヨシノは満開を過ぎてそろそろ散り始め。

大仏殿裏で、ひらひらとまるで散華が撒かれたような桜吹雪に出会いました。(Instagramに動画を投稿しています→) 

大仏殿裏の桜並木↑のあとは・・・

見頃を迎えた「ナラノココノエザクラ」にテーマを決めて、まずは「東塔跡」つぎに「西大門址」、そして昨日と同じ「正倉院西側」と、「ナラノココノエザクラ」がたくさん見られるところを廻ってみました。

◆東塔跡の「ナラノココノエザクラ」↓

「ナラノココノエザクラ」の特徴でもある「副萼」が見られます↑
(「副萼」とは、萼のうち5枚は大きく その5枚の間に小さい萼が入って合計10枚になっている萼のこと)



◆西大門址の「ナラノココノエザクラ」





うっとりするくらい可愛いくて可憐な桜ですよね。

◆正倉院西側の「ナラノココノエザクラ」

道路を挟んだ鼓阪小学校の校舎と校庭のソメイヨシノを背景に

こんな感じで2時間ほどの桜散歩を楽しみながら、途中で、アコルドゥのカフェ&パティスリー『くもり時々アバロッツ』で一休みしたり

水門町の五風舎さんの展示を覗いたりと
楽しみことの多い桜パトロールでした。(撮影:4/2)