2026年5月21日木曜日

奈良県美「刀と撥鏤」

奈良県立美術館の“日本の伝統文化を知る”展覧会シリーズ。
所蔵作品を中心に奈良や日本の伝統文化を紹介しているシリーズの今年度は「刀」と「撥鏤」の2つの分野が取り上げられています。
「刀」の部は県美所蔵の刀剣を中心に奈良の刀剣の文化を紹介。
「撥鏤」の部は、撥鏤分野で唯一の人間国宝・吉田文之氏の作品を紹介しています。

 「撥鏤」といえば正倉院宝物のイメージが強く、吉田文之氏は実際に宮内庁の依頼で正倉院宝物の復元模造に携わってこられ、今まで拝見したことのある撥鏤はほとんど復元模造の撥鏤だったと思います。

今回の展覧会では、オリジナル作品がたくさん紹介されていて、特に北極や天体をモチーフにした作品に感動して拝見しました。

目の保養のために夜空の星を眺めていた氏は、奈良時代の人たちも眺めたであろう同じ星空を盛り込んだ作品を制作されるようになったとキャプションにありました。

「両極圏」簪の表は北極熊とオーロラ、裏側には南極のペンギンが図案化されていて、小さな部分に繊細な技巧、微笑ましいデザインに心が温まります。

その他に、チラシより
土星や、天の川と白鳥座をデザインしたブローチ。
奈良県美のInstagramに美しい写真で紹介されています→

一昨年に寄贈された作品2点は写真撮影可でした。

本展で初公開だそうです。
(スマホ撮影のため綺麗に撮れなくてすみません)

会期:6/14(日)まで
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜休館
※奈良博の観覧券提示で団体料金で観覧できますので、是非お立ち寄りください。

2026年5月20日水曜日

依水園で「林駒夫の人形」展

依水園内「寧楽美術館」で開催中の「人間国宝・林駒夫の人形」展

人形制作について専門知識のない素人ではありますが、チラシの写真から、作品を見ることを楽しみにしていた展覧会。
公式サイトによると、桐塑とうそ人形の重要無形文化財保持者(人間国宝)とあります。

桐塑人形という言葉も初めて知りましたが、桐のおがくずに正麩糊しょうふのり(小麦のグルテンから作った糊)を混ぜて練り、粘土状にしたもの(桐塑)を素地とする人形なのだそうです。

桐塑は、柔らかで造形がしやすく、乾燥後には適度に堅牢となり、木材と同じように彫刻ができ、その表面に胡粉などで塗装したり、紙や布を貼ったりすることが可能であり、造形の過程で彫り直しなど修正・改良ができる利点がある。この桐塑の特長である素材の自由度を存分に活かしたのが林駒夫氏の人形であった。(会場で配布の資料「林駒夫の人形技法」より)

※文化庁の文化遺産オンライン「動画で見る無形の文化財 工芸技術記録映画 桐塑人形ー林駒夫のわざー」で、制作工程を見ることができます。

2024年5月に87歳で逝去された林駒夫氏の没後初の回顧展。 
寧楽美術館が所蔵する、奈良一刀彫人形師・森川杜園の作品「融とおる」に感銘を受けた氏が何度も訪れていたというご縁で実現したもので、その作品「融」も会場内で公開されています。

和紙や布を貼ってつくられた衣装やその色彩も素晴らしく、美意識の高い気品あふれる作品の数々に、素晴らしいものを見せていただけたこと有難いことでした。

「斑鳩幻想」や、中将姫を描いた「當麻」、修二会に関連した「二月堂椿」や、奈良人形から着想を得た「子ノ日」など、奈良に関係する作品も多くあり、跡を継ぐ長女の美木子氏の嵯峨人形や御所人形も素晴らしかったです。

会期は6/1(月)まで、9:30~16:00(火曜日休館)
最終日の6/1は「依水園開園記念日」として特別料金で入園できます。
※通常大人1200円→6/1は大人500円
※6/1は記念イベントとして「文人趣味の煎茶席」も!(過去記事


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上記↑のイベント「文人趣味の煎茶席」が行われる三秀亭の食事処「三秀」で、お昼をいただいて帰りました。




2026年5月19日火曜日

「月は上りぬ」上映会&ロケ地めぐり

奈良が舞台の名作映画の上映会とロケ地巡りのご案内です。


◆上映と見どころミニトーク
開催日時:6/26(金)18:30上映~20:45(開場18:00)
会場  :奈良公園バスターミナルレクチャーホール
参加費 :1000円(当日現金でお支払いください)
見どころミニトーク:中野暁子さん・倉橋みどりさん

◆ロケ地めぐり
開催日時:6/27(土)13:00集合~15:30終了予定
集合場所:東大寺南大門
参加費 :2000円(当日現金でお支払いください)
定員  :10名(先着順・要申込)
映画「月は上りぬ」に登場する風景を一緒に歩き、最後は焼門近くのカフェ工場跡で一服しながらおしゃべりしましょう。
申込・問合せ:上記画像のQRコードから。

映画は1955年制作、晩秋の東大寺周辺が主な舞台となっています。

※上映会当日は私も申込んでいるために奈良倶楽部をお休みにしていますが、ご遠方の方でこの映画上映会にお申込みの方に限ってご宿泊いただけますので、その場合は奈良倶楽部へお問い合わせください。

2026年5月18日月曜日

風薫る五月に夏日の勢い*

昨日一昨日の日中は30度に迫る夏日でした。そして今日明日は30度を優に超える気温となるそうで・・・風薫る新緑の5月なのに、あっという間に熱中症の心配をする季節になりました。

ここ数日は、急な暑さと平日でも意外に忙しいこともあって、体力温存を第一にネットを見ることを控えようと、ブログの更新もお休みにしておりましたが、ようやく久しぶりのブログ更新・・・。

お出かけしないでずっと奈良倶楽部にいるときなどは、身の回りの館内の花や庭の草花に心を和まされていましたので、そんなささいな話題ですが

前の日に葉が出たと思ったらもう白い花を咲かせているドクダミ。
あっという間に庭中に蔓延るのですが、花の少ない時期の白い十字の花は、館内を飾るのに重宝します。
通路のコンクリートの隙間に今年も水引草と高砂百合が生えてきて、これは毎年の嬉しいお約束ごとです。
金魚の形の葉をもつ椿。
やわらかで美味しそうな若葉が輝いています。

大好きなコバノズイナと合わせたお花は初めての花。
名前を失念してしまいましたが、花屋情報によると長持ちするそうで、それは楽しみなことです。

ところで、奈良市の天気予報を見ていると
明後日20日の水曜日から4~5日雨が続くようです。
そして気温も10度近く下がりますので、ご予約のお客様方はどうぞお気をつけてお越しくださいませ。

2026年5月12日火曜日

仏像彫刻体験レッスンに参加*

奈良仏師・折上先生の工房で体験レッスンに参加しました。
昨年末に干支のワークショップに参加(過去記事)して、「私でもできるんだ!」という自信と出来上がった時の達成感が半端なかったので、 今回は友人達と「掌サイズの御守り地蔵」にチャレンジです。

今回も檜の香りに包まれながら2時間しっかり集中して
上の写真↑が、下の写真↓のような途中経過を経て
手取り足取り教えていただき、そしてずいぶん助けてもらって
こんな風に完成しました!(ちなみに私のお地蔵さんは右側です)
お顔は3人3様で、それぞれ個性が出ているような気がします。

途中経過の様子もどうぞ↓


こちらは先生に口元を助けてもらっているところ↓
家に帰って、出来上がったお地蔵さんを眺めては嬉しい気持ちでいっぱいになっています。
折上先生、どうもありがとうございました。

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折上先生のSNSはこちら(Instagram)から
仏像彫刻教室や体験レッスンについてもこちらをご覧ください。
生徒さんの作品など
彫刻刀なども貸していただけましたので初心者でも安心でした。

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帰りは、近くの「道の駅へぐり・くまがしステーション」へ寄り道。
平群町は奈良のブランド苺「古都華」の聖地!
店内には各農家さんの古都華がいっぱいで古都華好きには堪りません!
今回は古都華パフェではなく奈良産野菜たっぷりのランチをいただき、平群の恵みと自然も満喫したのでした。
(折上先生の工房は近鉄平群駅から徒歩6分です)

2026年5月10日日曜日

柳絮と、この季節の花々*

二月堂裏参道、大湯屋の裏手で
マルバヤナギの綿毛「柳絮りゅうじょ」がふわふわと飛び始めています。


「柳絮」とは白い綿毛を持った柳の種子のことで、毎年ゴールデンウイーク明けくらいに見ることができます。
晴れた日中の10〜17時頃に良く飛ぶのだそうで、朝のお散歩にお出かけのお客様情報では、朝早くは殆ど飛んでなかったそうです。
動画をSNSに上げていますが、今日はそれほど強い風が吹いているわけでもないのに、雪のように降り注いでいました。(撮影はお昼過ぎ)
 
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この後、二月堂参籠所で行われる「上院僧侶による法話の会」へ。
今日の担当は上司永観師で「観音菩薩の三十三変化身について」。


北茶所の奥、参籠所のところに定家葛がたくさん咲いていました。
二月堂周辺では他にも、登廊をあがったところの手水舎の上あたりや龍王の滝のところに定家葛があるので、帰りに見てみました。

遠敷社へ上る石段のところから、まだそれほど咲いていません。
龍王の滝の壁面もまだ蕾のようです↓
鬼子母神前の柘榴は蕾が膨らみそうでした。
そして柳絮が飛ぶ頃に栴檀の花も満開になるのです。
戒壇院まで足を延ばせなかったので、帰りに三面僧坊跡北側の資材置き場の栴檀の大木を見上げてきました。


日曜日だというのに、講堂跡には誰もいなくて静かな世界でした。

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おまけの画像>>
4月から、上院院主さんが狭川長老に代わられて、またお得意の絵と書が復活しましたね。なんでも4月からすでに4作目なのだとか。
中々二月堂へお参りもできていないので、こうして拝見できて嬉しかったです。これからお参りの楽しみにもなりますね。

2026年5月8日金曜日

西大寺「巨大掛け軸特別公開」

修復を終えて公開された西大寺に伝わる「大日三尊」と「五大尊」の巨大仏画掛軸を拝見してきました。

一辺7mを超える巨大な掛軸。
西大寺本堂に架けられた姿に圧倒されました。

特別公開は5/10までですが、百聞は一見に如かず
是非、拝観にお出かけください。

掛軸についての内容や詳細、写真などは
西大寺ホームページ、朝日新聞記事を参照ください。