2026年7月29日水曜日

東大寺「解除会」

7月28日
東大寺大仏殿で「解除会」にお参りするために、朝7時過ぎに家を出て、まだそれほど暑くない中を歩いて出かけました。

道中の、正倉院西側の鼓阪小学校校庭の大木。
来年4月には佐保小学校と統合再編されて、ここは廃校となる予定。
この跡地がどのように運営されるのか気になるところですが、校庭の緑はできるだけ残してほしいと、ここを通るたびに思います。

大仏池あたり、朝7時半頃。
朝日に照らされる緑の深さに、やはり夏は朝と思います。
まだ誰も来られていないような様子。
暑さ厳しく、例年よりも人出が少ないように思いました。
そして8時ちょうど、大仏殿の前で、出仕される僧侶たちが大きな茅の輪を順々にくぐって大仏殿に上堂されてゆかれます。(動画→


法要が始まり大仏殿内に設置された茅の輪を順番にくぐっていきます。
この後、NHKからインタビューを受けそれがニュースで流れました。
インタビューを受けながら、「編集によっては放映されない場合もあります」と言われましたが、お昼のニュースを見ると大きく映っておりました。(動画→

最後の方でインタビューに答えているのですが、放映が終わった頃から 「見たよー」と、たくさんの方からラインやメールをいただき、反響の大きさにびっくりしています。
ご覧になってご連絡くださった皆様、どうもありがとうございます。
今年はあまりの暑さに例年より人出も少ないような気がしているのですが、そんな中、最初から最後まで大仏殿内をうろうろしていたので、画角の隅っこにちょこちょこと写っていたりもします。
(インタビューを受けたのでテレビに映るよね?と、自分自身もテレビの前で待機して動画を撮ってました)

そして、夕方にまたテレビを見ると、熊本で震度7の地震が!
時間を追うごとに被害の様子が映し出されて・・・
祈ることしかできませんが
どうか皆様ご無事でありますように。

2026年7月28日火曜日

講座や法話に参加の一週間*

この一週間はたくさんの講座や法話に参加してしておりました。
自分メモとして簡単に残しておきます。

7月19日と26日「上院僧侶の法話」
二月堂参籠所では月に2~3度、上院(二月堂)の若手僧侶3人による30分程の法話の会が開催されています。奈良倶楽部の仕事が忙しい土日開催が多いので、年に3回も参加できればいい方なのですが、オフシーズンの7月はタイミングよく2回参加できました。
森川真雅師は「盂蘭盆会」について、上司永観師は「解除会」について詳しく教えてていただきました。


もう十七夜盆踊りのポスターが貼ってあったり、SNSでバズッた文花さんのビニール袋でつくるカラスが吊ってあったり。
参籠所から見える四月堂は覆いが取れていました。
8月9月の上院僧侶法話会のスケジュールも出ていました。

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7月24日 知足院の地蔵会のあと、午後からは放送大学の「客員教授によるゼミナール」の岡本彰夫先生の講座に参加。
この日は「道歌」について。
「道歌みちうた」とは、道徳的な教訓や人生の生き方を分かりやすく伝えるために、五・七・五・七・七の短歌の形式で詠まれた歌のこと。
先生がおっしゃるには、生涯10万首も詠まれた明治天皇の御製ぎょせいには道歌的な内容の歌が多くあってすごくいいということです。

この「客員教授によるゼミナール」は、放送大学の在学生なら自由に受講できますが、在学生以外でも期日までに許可願いを提出すれば体験受講ができるようです。(詳細

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7月22日「奈良つながる観光・産業シンポジウム
第4回目となる今回は、これまでのエリア(地域)別のテーマから発展して、奈良固有の産業資源としての伝統織物について「麻布と絣にみる奈良の産業文化」をテーマにお話を伺いました。

この日は夕方から参加予定の奈良博の鑑賞会と重なっている時間があり、第一部の基調講演のみに参加いたしました。
岡井さんの麻布まふについては、奈良晒の歴史や麻についてのあれこれだけでなく、今後の展開や挑戦について語ってくださったこと。
亀山さんは大和絣を復活する過程で、分業で制作するのではなく自分の大和絣をつくりたい、産業ではなく美術工芸として制作していくという強いビジョンをお持ちで、奈良の伝統織物についての、若いお二人の未来の話に感銘を受けました。

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奈良博の会員向けの特別鑑賞会では、「南都仏画」担当の谷口先生より、章ごとの見どころなどを伺いました。
ところで、「南都」というのは京の都から見ての「南都」なわけですが、10世紀頃に自ら「南都」と呼ぶようになり鎌倉時代に入るともっと呼ぶようになったらしいです。そして秀長さんの頃に「南都」の言葉が終息するのだとか。
後期展から出陳の素晴らしい作品についても教えていただきました。
・東博から出陳の、南都仏画の代表作ともいわれる「普賢菩薩像」(国宝)は「奈良の某古刹」伝来と言われているがこの某が談山神社らしく、後期は談山神社からのものが多い。
・藤田美術館所蔵「両部大経感得図」(国宝)は後期の8/25から。
・同じく8/25からの東大寺「倶舎曼荼羅」(国宝)は8/23まで東大寺ミュージアムで展示されています。
・・・などのお話。また後期展も楽しみなことです。
うだるような暑さでしたが、夕方まで鑑賞して外に出ると夕陽が美しく仏像館を照らしていました。
仏像館は今年の9/14から約1年半、休館に入りますので、それまでにゆっくり見ておきたいと思いつつ・・・毎回時間切れになっています。

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上記の他に、春日大社旬祭講話や「ちとせなら」ツアーにも参加して、暑さに負けずに濃密な一週間でした。

2026年7月27日月曜日

8月のお出かけ情報②〜前半の寺社伝統行事

 8月前半の寺社伝統行事についてご案内します。

◇8/1~8/15 9:00~16:00 大安寺「盂蘭盆精霊会」
期間中、諸大寺の高僧や著名人の染筆の灯篭を掲げお盆施餓鬼供養会を行います。
問合せ:0742-61-6312

◇8/3 10:00~ 天川村「洞川温泉行者祭り
大峯山開祖の役行者が冤罪で島流しになり、後に無罪となって
大峯山に戻った時、熱狂的に村民が出迎えた様子を表したお祭り。
花火は21:00~
問合せ:0747-64-0333(大峰山洞川温泉観光協会)

◇8/4 10:00~  西大寺愛染堂「本願称徳天皇御忌
西大寺本願称徳女帝の忌日法要。
問合せ:0742-45-4700

◇8/4 10:00~ 杉箸神社「祭典(箸供養)」
杉箸神社は、箸の神様として知られるシラハシの翁が祀られ、日本でも珍しい箸をご神体とする神社です。昭和25年以来毎年行われているこの祭典では、割箸への感謝と杉箸業界の発展を祈願し、祝詞奏上のあと玉串が奉納されます。
問合せ: 0747-52-4054

◇8/7 7:30~9:30 東大寺大仏さま お身拭い
問合せ:0742-22-5511
一昨年のブログ記事

◇8/7 14:00~ 大神神社「七夕祭」
拝殿にて、学業の向上・技芸の上達と諸願成就を祈願する。
子供達が参加しやすいよう、月遅れで8/7に行われている。
問合せ:0744-42-6633

◇8/7 大和神社 「戦艦大和みたま祭」
18:00~奉納行事 / 18:30~点灯 / 19:00~祭典
問合せ:0743-66-0044

◇8/9 終日 東大寺二月堂「およく」 
この日に二月堂に参詣すると46000回功徳があるといわれています。
2023年のブログ記事 ←「平和の鐘」撞鐘についても掲載
問合せ:0742-22-5511

◇8/13 19:00~東大寺大仏殿「万国天災人災物故者慰霊法要」
問合せ:0742-22-5511
※8/13と8/14は大仏殿夜間拝観(参拝無料)が行われ、観想窓も開扉されます。(19:00~21:00)

◇8/13~8/15 13:30~ 薬師寺盂蘭盆会
問合せ:0742-33-6001

◇8/13~8/15 19:30~ 十津川村「十津川の大踊り」
13日:小原地区→十津川第一小学校校庭
14日:武蔵地区→旧武蔵小学校校庭
15日:西川地区→旧西川中学校校庭
8/22「昴の郷」で十津川の夏祭り開催
問合せ:十津川村教育委員会(0746-62-0003)

◇8/14 18:00~ 談山神社献燈祭
問合せ:0744-49-0001

◇8/14・8/15 19:00~21:30 春日大社中元万燈籠」 
問合せ:0742-22-7788

◇8/15 19:00~21:30 東大寺万灯供養会」  
問合せ:0742-22-5511
2025年のブログ記事 

◇8/15 20:00「高円山 大文字送り火
問合せ: 0742-30-0230(奈良大文字保存会)

◇8/15 「ほうらんや火祭」
橿原市内 春日神社(12:30頃)と八幡神社(15:20頃)にて。
松明を持って境内を暴れ回り、疫病封じと五穀豊穣を願う
約300年続く伝統ある夏の火祭り。
※2026年も神事のみとし見学不可、火祭り行事は行われません。 

2026年7月26日日曜日

「飛鳥・藤原の宮都」世界遺産登録決定!

7月26日
第48回ユネスコ世界遺産委員会において、「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産に正式登録が決まりました!
パブリックビューイングをパソコンで見ながらでしたが、その瞬間に立ち会えてとても嬉しく誇らしく思いました。



橿原市、桜井市、明日香村の皆様、おめでとうございます!!
ここまで来るのに長い道のりだったことや、世界遺産登録が決まってからの今後のことなど、色々な想いがよぎることと思いますが、まずはおめでとうございます!

2026年7月24日金曜日

東大寺知足院「地蔵会」

7月24日は、一年に一度の知足院での「地蔵会」法要。

今年も法要の最初(8時~)から参座させていただきました。
修二会の声明でも唱えられる「九条錫杖」、続いての「理趣経」そして「自我偈(法華経如来寿量品)」。
東大寺一山の皆様が唱えるお経を全身に浴びて、厳しい暑さの中でしたが、その暑さをもしばし忘れるくらいの時間でした。

今年の導師は、昨年と同じく鷲尾隆磨師。とても伸びのあるよく通るいいお声で、すでに来年の修二会が楽しみになっています。
長老様方は橋本長老、森本長老、北河原長老、狭川長老様方がいらっしゃいました。いつも思うことなのですが、皆様のお元気なお姿を拝見しているだけで有難い気持ちになるのが不思議です。
そして、いつも法要の場でお見かけする旧知の皆様にもご挨拶できて、何よりの時間でした。

メモ:
地蔵会法要は8時より9時過ぎまで。
法要終了後から参列者もお参りできますが9時半頃には終了します。

トップの画像は後日の午後に撮影したもの。
(当日は写真を撮り忘れてしまいました)

2026年7月23日木曜日

奈良町のお地蔵さん巡りと、きたまちの普光院

地蔵盆が行われる日は、その地域によって7月だったり8月だったり、7月も23日のところもあれば24日のところもあります。
私の地元の地蔵盆が7月23日だったことや、また、昨日まで何もなかった町角のお地蔵さんが、その日になって提灯や紅白の幕で飾られてお供えもたくさん供えられてとても賑やかになる様子に、お地蔵さんに出かけるのが楽しかった子どもの頃を懐かしく思い出させてくれます。

きたまちエリアのお地蔵さんは以前に廻ったことがあり(ブログ記事)、ならまちのお地蔵さんも廻ってみたいと、今回「ちとせなら」さんのツアーに申し込んで、ならまち周辺を巡ってきました。

まず最初は「率川地蔵尊 」
川の中の石仏は、廃仏毀釈で棄てられていたものを、率川改修の時に掘り出されて祀られました。
橋の下に降りてみます。この橋は明和7年(1770年)に嶋屋嘉兵衛が私財を投じて架けた橋。(橋の名前も嶋嘉橋しまがはし

次に廻ったのは、「中清水地蔵尊」
弘法大師が爪で描いた地蔵と伝わり、通称「爪がき地蔵尊」
肉眼では見えにくいですが、お地蔵様は雲坐にお乗りです。
小堂の壁に拓本があり、こちらの方がよくわかるかもです。

その次に「頭塔」の中にも特別に入ることができました。
四方仏や変わった石仏の数々、そして謂れなどの解説を聞きながら、間近に拝見できる有難さ!

頭塔の入口には子安地蔵さん。

この後は「鎧地蔵堂」へ
小さなお堂の中へ、数人ずつに分かれて入ります。
手前の馬に乗った「将軍地蔵」(木像)は江戸時代作でお前立像になります。奥の石像の馬に乗るお地蔵さんがご本尊になる「鎧地蔵」で室町時代の作です。「鎧地蔵」右側が毘沙門天、左側が不動明王で、これは天台宗独自の三尊形式だとか。
この小さなお堂の中には、その他に平安時代の阿弥陀さんが三体もいらっしゃって、その歴史の深さに驚かされます。

最後は十輪院へ。
十輪院の仏さまは写真撮影不可でしたが、本堂奥の「石仏龕せきぶつがん」はすごかった!(「ちとせなら」さんのページに写真有り)
松本清張も著書の「奈良の旅」の中で、石仏龕の内部を拝し外周を一回りすると、日本で信仰されているほとんどの仏を見ることができる、仏さまのデパートみたいとおっしゃってますが、詳しい解説を聞きながらたくさんの仏さまを拝観できたのもツアーの醍醐味でした。
十輪院には、小さいけれど五劫思惟阿弥陀如来坐像もいらっしゃいますし、境内には興福寺曼荼羅石(↓拓本)や、朝野魚養あさのなかいのお墓もあり。
めずらしい蓮の花も咲いていました。
厳しい暑さの中、この日にしかご開帳されないユニークなお地蔵様を巡ることができ、大変ありがたいツアーでした。

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「ちとせなら」のツアーが終わって、午後はきたまちの普光院へ。
こちらも一年に一度、7月23日のみご開帳のお地蔵さまです。
(大晦日の除夜の鐘を撞く頃にも本堂を開けられます)
ところで、ブログのお出かけ情報で拝観時間を間違って書いていました。ご迷惑をおかけしましたら大変申し訳ございませんでした。
かくいう私も3時に着いて、ちょうど閉門される時。
あわてて中に入ってお参りさせていただきました。

こちらのお地蔵さまは少し左にお顔を向けてらっしゃいます。
元々は正面を向いておられたのですが、修理に出して修復後に首を嵌めようとすると真っ直ぐに入らず、頭部と体部の繋がりや釘穴を調べるとお顔を左斜め前に向けていたことがわかって、現在のお顔は左斜め前を向いていらっしゃいます。

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余談ですが・・・
7月23日といえば、中将姫さまが當麻曼荼羅を織り上げた日。
當麻寺中之坊でその日に行われる「蓮華会式」に昨年参加して、いただいた蓮の花の造り花を今年も館内に飾っています。(ブログ記事

2026年7月22日水曜日

春日大社*旬祭参列

毎月21日は春日大社の旬祭参列と神職による旬祭講話の日。 

7月の旬祭はとんでもなく暑い日で、参列者にはペットボトルが配られて、神事の合間にも水分補給をして下さいというご配慮あり。
神事中にそのようなことをしてもいいの・・・なんて言ってられないくらいの暑さに、熱中症の危険を避けるための水分補給。
実際に参列していてこれは大変ありがたいことでした。

旬祭の後は、神職による旬祭講話があり、7月は黒川権禰宜による「芸能の神々−芸能がなぜ神事とともに残ったか」というお話でした。
 
おん祭の芸能だけでなく、「方堅ほうかため」という呪術的な芸能や、天宇受売命あめのうずめのみことの神々の笑いを引き出した舞のことや、「魔多羅神またらしん」のことなど、芸能には神事に相当する呪術的な力が宿ると信じられてきたことや、芸能は神仏と交流を試みる際に用いられ、神事とともに残ったことなど・・・。
春日大社祭儀部に所属の黒川権禰宜ならではのお話を伺いました。

余談ですが・・・1/7のご祈祷始式の折などに行われる「禰宜坐狂言」。神職の方々による狂言は微笑ましくもあり本職の方並だったりで、よく存じ上げる神職さんを見かけて楽しみに拝見させていただいていますが、春日大社に奉職すると強制的に入会させられるのだそうで、やはり神事と芸能は切っても切れないのだと確認しました。

萬葉植物園にも蓮の花が咲いているのではと、駐車場から向かったのですが、あいにく21日は休園日でした。
それにしても、少し歩くだけでもあまりの暑さにくらくらになりますね。ちょうど、春日荷茶屋で冷粥をいただきちょっと持ち直しました。 お薄にお粥が意外に美味で、さっぱりと美味しくいただきました。