2022年7月29日金曜日

東大寺解除会

7/28 東大寺解除会
この日は、東大寺大仏殿で茅の輪くぐりができます。
今年はタイミングよく8時の法要前にお参りに伺えそうで、急いで大仏殿に向かいました。

僧坊跡の「南北の道」が整備工事で通行できなくなってから、正倉院の北側の塀でどちら周りで向かおうかといつも迷うのですが、ドライブウェイ入口の方に光芒が見えたので、今日はこちらから参ります。
そして、正倉院の前から(まっすぐに進めないので)またどちらから行くか迷うのですが、日陰を選んで公慶道の方へ行きましょう。
すると、前に見えるのは解除会の法要に参集の僧侶の方たち。

大仏殿北側の扉から入って行かれました。(隠し撮りしているみたいですね)
さて、法要の前に出仕される僧侶の皆様が、大きな茅の輪を順々にくぐって大仏殿に上堂されてゆかれるのですが、この茅の輪くぐりのお作法がとても珍しく感じられて、初めて拝見したときはちょっと驚いてしまいました。
朝の仕事と重なると出かけることができず、今回、3度目の解除会の法要参拝。今年は動画で撮影してみました→ 

法要でまかれた散華もいただき、茅の輪もくぐることができ、これで疫病が少しでも治まってくれますようにと願わずにはいられません。
今年も密を避けるために茅の輪は8/7まで大仏殿に設置されています。

「東大寺解除会」
毎年7月28日の午前8時から、東大寺大仏殿にて。

「解除会けじょえ」は、わが国で古来より行われていた六月の晦の「夏越の祓なごしのはらえ」や「水無月祓みなつきはらえ」と深い閑係がある仏会。
延喜元年(901)三月に東大寺別当律師道義が秋の始めに毎年流行する疫病を防ぐために、奈良の諸大寺に呼びかけて、同年6月28日より始めた法会で、七大寺の僧240~250人、楽人60余人を講堂に集めて行われたと伝えられる。
当初は観音の画像を新写して除疫を祈願し、解除と大書した御幣を二本作って講堂の前庭に立てたといわれ、東大寺の講堂が焼失してからは、一時は食堂 じきどうで、或いは大仏殿内の如意輪観音を本尊として勤められてきた。この解除会は、応仁・文明の乱以後一時中絶したものの、江戸時代に再興され、今日では毎年7月28日、大仏殿で盧舎那仏を本尊として勤められている。東大寺公式サイトより)