2021年2月2日火曜日

手向山八幡宮「お田植え祭」

節分。今年はコロナの影響で豆まきを中止にされるところが多く、人混みに出かけるのもどうかなと思いつつ、氏神様の手向山八幡宮さんにだけお参りに伺いました。

田主(翁面をつけた宮司さん)、牛童、早乙女子、地謡・囃方が謡をうたいながら境内を一周し、楼門から入って拝殿にのぼります。
私の到着時間がいつも遅いので、この境内一周されるところは初めて拝見しました。→Instagramに動画あり

次に田主が鍬で田を打ちおこします。→Instagramに動画あり

牛使いの場面。牛童に犂をつけ拝殿を廻ります。
牛が時々「もぉ~」と鳴く場面は→Instagramに動画あり
(牛童くん一生懸命鳴いて可愛かった!犂はしっかり縛られていますよ)
田主がエブリで田を平らにならします。→Instagramに動画あり
さて田主さんの履物「絲鞋しかい」にご注目↑
本体は麻製で底敷は畳表張り、裏は鹿革で古例の仕様を忠実に再現して新調されたもの。昨年まで使用されていたのは100年以上使われていたもので随分傷んでいたそうです。

肥使い。松葉や「うらじろ」などで作った肥草と呼ぶ作りものを担いで拝殿を廻ります。→Instagramに動画あり
この次は種蒔きで、田主が桶をかかえてキリコ、大豆、籾などを四方に蒔きます。写真がなくて、Instagramに動画ありです。
続いて、田主が苗を見廻り、その後に 田主が扇で四方を指し示しながら早乙女を招き、早乙女が松苗を供えて神事は終了です。動画
例年は、数人の早乙女で華やかなのですが、今年はソーシャルディスタンスもあり、拝殿での人数を制限されたそうです。

神事の後は、田主、牛童、早乙女子による豆まきが例年は行われるのですが、このご時世で手渡しとなり、松苗や福豆をいただいて帰りました。
明日は立春、まだまだ厳しい状況が続きますが、少しでも希望の持てる佳き一年となりますように。

ブログ記事は奈良市HPのこちらを参考にさせていただきました。