2025年1月8日水曜日

「御祈祷始式」と「修正会」

春日大社で毎年1/7に行われる「御祈祷始式」
今年初めて参列叶いました。

・・・これは、春日大社の崇敬団体の一つ「十日会」の幹事役を昨年より承っていることからご案内いただけたようです。
いろんな崇敬団体から大勢の方々が参列されていました。

儀式が行われる幣殿。参列者は直会殿より拝見します。
神饌を手渡しでお供えし、中臣祓(大祓詞)を参列者も一緒に3度奉唱して、その後、花山院宮司が祈祷詞を奏して国家安泰、皇室と国民の繁栄を祈ります。そして撤饌。
続いて直会殿において、掲げてある春日明神の「鹿島立神影図」に対し拝礼を行い

最後は神職さん達の禰宜座が小舞と狂言を奉納されました。
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式後は「中旬の献」と呼ばれる饗膳が参列者に供せられます。
「中旬の献」とは、明治25年の御祈祷始式再興以来の呼び名です。
室町以来の1月7日に行われた三惣官(神主・正預・若宮神主)からふるまわれる「初饗の祝儀」「若菜の祝儀」も加味された料理で、白蒸、小豆粉、ぶりの塩焼き、鯛の刺身などに濁酒を添えたもので、春日大社の古式神饌を模した直会の食べ物であります。
春日大社HPより)
私達も神様にお供えされた同じものをいただけて有難いことでした。

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春日大社から大仏殿に向かう途中に、東大寺ミュージアムに寄り道。
巳年にちなんだ特集展示がされています。

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東大寺大仏殿での「修正会」は毎年1月7日の13時から。ちょうど春日大社のお式が終わって帰る道中なので、久しぶりのお参りです。 
最初の導師は池田師。修二会の称名悔過の声明とよく似た修正会の声明をうっとりと聴き→
2番目の導師は上司永照師。以前に岡本先生から教わった、東大寺の修正会で父母恩重経にでてくる「乳房の報い」という言葉をしっかり聞くことができました。
「笠餅」も見て、橋村別当の、長く長く延ばして唱えられているのは伽陀でしょうか?→
前に教えてもらった色々なことが出てきてちょっと嬉しい聴聞となりました。
大仏殿内といえども長くいると身体の芯から冷え込んできて、散華が終わったあたりで失礼しました。写真は散華を終えて退出される永観師と導師の永照師の親子ツーショット。
春日大社の神様と大仏様に新年のご挨拶ができた一日でした。