2025年1月18日土曜日

松濤美術館「須田悦弘」展

東京滞在中に観た展覧会は二つ。
まずは、須田悦弘さんの個展を観賞。

初めて訪れる渋谷区立松涛美術館
閑静な住宅街の中に突然現れる石造りの外観が素敵です。もちろん内部空間も素敵で、展示室もゆったりと鑑賞しやすく感じました。


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作品のほとんどは写真撮影可でした。
その中の印象に残ったいくつかをご覧ください。
道端で見かけるような雑草や草花が会場のあちらこちらにさりげなく生えています。さすがに本物と見間違うこともなく目が肥えてきましたが、それでも見つけたときは、ハッと嬉しいものですね。

朴の木で作られた草花の木彫作品だけでなく
古美術品の欠損部分を木彫で補う補作の作品もあり。
こちらは2年前の春日大社国宝殿で開催された「春日神霊の御生みあれ」で見かけた「春日若宮神鹿像」で、榊、鞍、角が補作。
数年後に瑞雲を制作されたが杉本さんよりダメ出しがあって、そのまた数年後に一回完全に作り直したそうです。
大学卒業後に就職した株式会社日本デザインセンターでのパッケージデザイン。写実的なデザインイラストが巧すぎます。

平面作品が写実的なだけでなく、もちろん立体作品の精巧さも写実的であるからこそ。
木彫とは思えないスルメ!
朴の木の花もたくさん制作されています。






「須田悦弘」展は2/2まで開催中。
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余談ですが、須田さんの作品関連のブログ過去記事です。
2008年 2012年