2月21日 13:00より 練行衆が行中の無事を祈願して境内諸堂を参拝して回る「社参」がありました。
午前中に春日大社の「旬祭講話」に参加していたため、社参の様子は途中からの拝見となりました。2015年の過去記事★に、最初から最後までカメラを持って追いかけた様子を載せていますので、全体の流れはこちらを参考にしていただくとして・・・。
今年の社参の様子もどうぞご覧ください。
春日大社から急ぎ足で向かって東大寺境内に着いた時には、社参の列は、大仏殿参拝を終えて天皇殿に向かわれているところでした。
大仏殿東の回廊脇を通って猫段へ
途中で法螺貝を吹かれますが、その音色はInstagram★でどうぞ。
猫段を上がって開山堂を参拝をして
そして湯屋にて「試みの湯」
湯屋から出て来られて、二月堂へ上ります。
二月堂舞台から聖武天皇陵参拝。
南の石段を通って興成社の前を通り
普段は食堂南の広場で解散ですが、今年は新入のある年なので
一同、そのまま別火坊へ戻られます。
新入は社参に参列せず別火坊で待っているので、別火坊へ戻られた練行衆による新入見舞いや、衣の祝儀などが行われます。
(練行衆の別火坊へ戻られる写真は2015年の過去記事★に)
同じ頃に二月堂では注連撒きが行なわれます。今回は別火坊へ戻られる練行衆の追っかけではなく、注連撒きを見学することに。
遠敷社↑と飯道社↓で注連縄を清め
堂童子さんが注連を撒くというか投げるというか、掴みやすいように手渡すような感じで、童子さん達に放り投げられます。
この時、地面に落ちた注連縄は「塵」と称して使用しないのですが、幾つか「塵」となった注連もあり、その一つを幸運なことにいただくことができました。
注連撒きの後には注連縄で結界を張って、二月堂周辺を清浄な場として保ちます。紙垂しでと樒しきみをはさんだ注連縄。
神道で使われる紙垂と仏教で使われる樒が一つの注連縄に使われる修二会の注連縄は、その両方の要素を含んだ独特のものです。
毎年かわらない行事を追いかけて、一年に一度のこの時期にのみお見かけする人たちや、懇意にしている修二会好きの方々、練行衆の粛々と歩みを進めていく様子や、そして何より二月堂周辺のいつもと変わらない風景に、今日は心からほっとさせていただけたのです。何事もなく行が無事に終えられますよう願っています。