修二会に初めて参籠の練行衆を新入しんにゅうと言い、新入練行衆のある年に限り、新入だけが他の練行衆より5日早く別火に入ります。
令和2年2月15日
「二月堂修二会別火坊」の看板が掲げられました。
18:30より待つこと十数分。
処世界として今年初めて参籠される普賢光明寺・望月大仙師
背筋を伸ばして凛々しい足取りで別火坊へ入って行かれます。
何とも静謐な空気が流れて、いよいよ始まるのだと
こちらも身が引き締まります。
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小学館「東大寺お水取り」よりの抜粋ですが・・・
別火坊に入ると、まず衣をぬぎ白衣姿で、持参の私物を蛭子川から汲み上げた浄水に5枚笹を浸してはふりそそいで祓う。同様に自分の頭にも浄水をふりそそいで身を清める。この禊祓が終ると箱類を収め、袈裟を着け、念珠を持ち、中臣祓の作法を行う。以後、昼は紙衣絞りなどの作業、夜は声明の稽古などで、厳しい修行の第一歩を踏み出す。新入の試別火ころべっかは2月15日から20日の午後まで、総別火は2月20日夕刻から2月末日までである。