2020年3月9日月曜日

二月堂修二会2020*初夜から晨朝まで聴聞

3/8  初夜から晨朝まで聴聞。
修二会も折り返し地点を過ぎ、後半の「下七日」となりました。
下七日になると、初夜の勤行は「引上ゲ」と称した略式の作法で勤められるので、聴聞者にとっては少し身体が楽なような気がします。
(これは、仕事の合間に聴聞に訪れている私個人の感想ですが。)
この日は、お松明見学を諦めて「初夜」の悔過作法から聴聞のため、19:00奈良倶楽部出発、19:15二月堂着。登廊から松明が上がっていくところ、ちょうど和上さまの松明を拝見することができました。
(慌ててスマホを取り出したのでボケボケ写真ですが雰囲気だけでもどうぞ)
 満月2日前のお月さまが煌々と輝いて美しい!
そして和上様を案内した松明の炎が北の欄干で飛び散ります。
閼伽井屋の鵜と月と、修二会の時だけ掛けられる菱灯籠と。
新しいカメラを持ってこなかったことを後悔しながら、こちらも雰囲気だけでもどうぞ。
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さて、8日は頑張って晨朝まで聴聞しました。
略式になって初夜の作法が上七日とどう違うのかまではあまり意識せず、最初は南の局で大導師作法をしっかり聞いて(初夜の時導師は中田師・神名帳は池田師?)随分耳が慣れてきたけれど、「ここはどういうことなのかな?」とまだまだわからないことも多く、手水休憩の時に出会う、聴聞に通い慣れた知人をつかまえてはあれこれ尋ねるのも楽しいひととき。
南の局は、北座で読み上げられる神名帳もよく聞こえるくらい人も少なく静かなので、ここ最近はよくこちらで聴聞して、「法華懺法」も見えない南の局の方がよく聞こえるのでこちらで拝聴しました。
(「法華懺法」平岡師・池田師・佐保山師の順だったように思います。)
(「半夜」時導師は平岡師)

「法華懺法」が終って「後夜」からは西の局へ。
下七日になってから、初夜と後夜の 咒師作法の後に唱えられる「教化」は、西の局の方がよく聞こえるように思って移動しました。
西の局では戸帳越しに揺らめく練行衆の影が美しく、また間近に拝見する五体投地もすごい迫力を感じて、やっぱりビジュアル的に修二会を体感するのもいいなぁとうっとり聴聞。(「後夜」時導師は北河原師)

そして、今年初めて聴聞の「晨朝」の時。(「晨朝」時導師は中田師
わずか10分足らずのこの勤行は、あっという間ながら毎回ワクワク。目でも耳でもとにかく楽しんで、今回はしっかりと「粥食呪願」も拝見できました。

そして、撮るぞではなく、一日の行を終えて下堂される練行衆の皆さまをお見送りさせていただこうとダッシュで外に飛び出し・・・
「チョーズ、チョーズ」と叫びながら登廊を駆け下りていく練行衆の皆様に手を合わせるのでした。 
和上、大導師、咒師のお三人は先に下りてらっしゃいます。
こちらは動画でInstagramにアップしています→
そちらにも書きましたが・・・
動画をよく見ると、大導師さん、和上さん、呪師さんの順で下りていかれたようです。 和上さま、一月の転害門消防訓練の時にはまだ杖をついてらっしゃいましたので、心配してましたが、お元気に登廊を駆け下りていかれるご様子にほっとしました。
修二会も折り返しを過ぎました。最後まで、練行衆の方々が無事に満行を迎えられますように、心から祈っています。