先日8日に最後まで聴聞して「晨朝」で唱えられるテンポのいい声明に元気をもらったので、10日の夜にもう一度聴聞に伺いました。
今回は夜の聴聞が初めてのお客様とご一緒に「半夜」の途中から「法華懺法」「後夜」「晨朝」と2時間余りの時間を西の局で聴聞。
ちょうど五体投地板の前に位置することができ、「南無観南無観」の宝号と共に五体人として礼堂に出てこられたのは佐保山暁祥師。
五体投地を、目の前の見えるところで拝見するのは久しぶりです。
始まる前のピリッとした緊張感。慌てて居ずまいを正します。
身体を傾け膝を五体板に打ち付ける作法の前の、数珠を繰り祈りの言葉を唱えていらっしゃる様子に、なぜかわからないのですがとても感銘を受けて有難い気持ちになったのです。
帰り道、初めて聴聞のお客様も同じ感想を持たれていて、きっと心を込め真摯に向き合ってお作法をされていた、その「気」を感じることができたのかなと、そんなお話をしていました。
五体板に膝を打ち付けるという作法の「形」が美しかったのは勿論でしたが、その所作の前の間合いというか、うまく表現できませんが、見ている者に響く何かがあり、この日の聴聞で、とても素晴らしいものをいただいたように思いました。ありがとうございました。
※帰宅して「東大寺修二会の構成と所作」を読むと、『数珠を繰り、観音の呪を7回黙誦しては一つずつ五体を打つ』と作法のことが書いてありました。
※佐保山暁祥師のお父さま佐保山堯春師は、五体投地の名人と言われた方。だからこそとても丁寧に行じていらっしゃるのかなとも思いました。
※五体投地とは、六時の「悔過作法」や「走り」の時、五体板に膝を打ち付けて、罪障懺悔の心を具体的に表現する、二月堂修二会で行われる独特の作法で、他の悔過会では見られないものだそうです。
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この日も最後まで聴聞。
「晨朝」のお声明を聞きながら、今日は舞台の下から下堂風景を撮ろうと、局を出るタイミングを見計らっておりました。
そのタイミングは、「粥食呪願じゅくじきしゅがん」で、和上さんの「夜明けんだりや」に答えて、堂童子の「暗-し」の声で出るといいよと、中田文花さんに教わったので、今晩も「修二会好き女子」面目躍如なことをしておりました→★(敬虔な祈りの法会ですみません!)