2020年3月10日火曜日

二月堂修二会2020*「日中」「日没」聴聞

3月9日 「六時の行法」の中でお昼に勤行される「日中」「日没」を聴聞に伺いました。
二月堂に到着した時は、練行衆は登廊のはるか先の方。もう少し前から待機して、上堂の様子を拝見できればよかったのですが。
実はお昼間に最初から最後まで聴聞するのは今回が初めてで、まずは西の局に入りました。
お昼の勤行は悔過作法が中心で、お声明も何もかもが心地よく、何より下七日では、戸帳が上げられた時に小観音さんの御厨子が正面に見えて素晴らしかったのです。
上堂されたのが13:00前で、下堂が14:40頃。この短時間の行法というのも、これから年齢を重ねていった時にちょうどいいのではと、来年からはお昼に集中して通うのもいいなと思いました。
下堂されるところを拝見。
まだ明るいので杖や松明もなく「手水手水」もない下堂風景。
とても和やかな様子で下りて行かれました。
12日の籠松明が出来上がって置いてありました。

「二月堂修二会」という法会のために、たくさんの方がそれぞれの場でやるべきことをして、この二月堂周辺の場に大きな賑わいができて、まるで生き物のように動いていると、修二会が始まるといつも思うのですが、お昼に行くと特にそのように感じます。雑多な賑わいの中にも、一つの軸に向かって動いている規則性と静謐さと・・・。
今回もそのような空気を感じてきたのでした。
::
おまけの画像>>
館内に修二会関連のコーナーを作っています。
この中に、何年か前に処世界童子さんからいただいた、使い終えた「神燈の松明」があるのですが、このヘギの中にジンという割箸状の細い木を差し込んで仕上げてらっしゃるところを目にすることができました。
これは、処世界童子が毎朝2本ずつヘギをくるんだものを作りそれに、日没後の内陣掃除の時に点火役の堂司がジンを差し込んで仕上げられるのですが、礼堂・五体投地板のところに堂司が座る、その座り方が「体育座り」のようでユニークだなと驚いたのも、「よく見える」お昼の聴聞ならではかなと思いました。