2020年3月6日金曜日

二月堂修二会2020*局内の様子

新型コロナウィルス感染拡大に伴って旅行を取りやめる方も多く、修二会にはいきたいけれど迷っていますというお客様も多いです。
そして、二月堂・局つぼねの様子を教えて下さいというお問合せも多いので、私自身が聴聞した、3/1 22:30~25:00と、3/4 20:00~23:30、3/5 21:30~23:30の時間帯の局内の様子を記します。
まず3/1は、遅い時間帯から入ったので、正面西の局は20名前後。途中で南の局に移動して局内は5~6人でした。人と人の距離は1~2mは離れ、皆さんマスク着用。そういった意味では、飛沫感染の心配はないように思いました。(あくまでも個人の感想ですが)
3/3は南の局で聴聞、5人前後でした。(北の局、東の局も扉を開けて見てみると、同じくらい少ない人出でした。) 
ただ過去帳読み上げのある3/5は、さすがにどこの局もそこそこの聴聞者でいっぱいでしたが、でも隣の方と触れてしまうことはなく、過去帳が終ったら帰る方も多くゆったりとした局になりました。
限られた空間の中での他人との濃厚接触という点では、私のいた時間帯で言えば心配はなかったです。
また、局の中の換気については、練行衆が手水休憩されるときに、自分も必ず局の外に出て、密閉された空間から出るようにしたり、「手水休憩中は換気しましょう」とお声をかけて下さった方がいらっしゃって、その時間は扉を開けて空気を入れ替えたりと、聴聞者自身で気をつけているという様子でした。
ただ、大勢の人の手に触れる局入口の扉の取っ手については、気になる方は除菌シートなどを持っていって拭くといいのではと思いました。(東大寺さんの方でアルコール消毒などをして下さっていればいいのですが)
どちらにしても、練行衆の方に何かあっては一大事と、それぞれ皆さんが気持ちをしっかり持って聴聞されているという印象でした。
本当に、無事の満行を祈るばかりです。 

そして、お松明見学について
3/1は舞台の上で見学。ロープで規制された中は、ぎゅう詰めにならないようにされていました。
(私は2列目でしたが、私の後ろは誰もいませんでした)
3/3は舞台の下で見学。竹矢来の中の方が空いていて、何故か、四月堂や開山堂の前の広場の方が混みあっていて、ちょっと不思議でした。 見学される方も自由に動ける方が人混みを避けられるという自衛の気持ちが強いのではという印象です。
お松明が終って二月堂に上がる方々は例年より少ないですが、この時は人と接触するくらいの距離になるので、そして20時までは西の局は人が多いので、聴聞は20時以降に局に入るようにした方がいいかもしれません。

これから、走りや達陀の行法や小観音さんなど、それぞれの行法を拝見するために混みあう時間帯や局があると思いますが、各人がそれぞれの判断で人混みを避けるなり、とにかく自分の身は自分で守り、あまり無理をせず、気を付けて聴聞したいと思いました。