2月14日 長谷寺の「だだおし」に行ってきました。
初めて拝観した「だだおし」の大松明の火の粉が舞い飛ぶスケールの大きさに圧倒されて、その日のうちにその様子をSNS（→X・Instagram）にはpostしましたが
ブログでは、初めて「だだおし」に行かれる方のために、初心者の私が知りたかった情報を中心にまとめてみます。
まず「だだおし」とは、長谷寺の修二会（2/8~2/14）の最終日に行われる鬼追いの儀式で、 開山徳道上人が閻魔大王より授かった「檀拏だんだ」の法印を 牛玉札や参拝者の額に押し当てて法力を授け、 法力を宿した「牛玉札」の力により鬼たちを退散させることから「だだおし」と呼ばれるのだそうです。
事前にタイムスケジュールを調べると、16時より90分間の法要、その後18時より堂外で鬼が大松明で暴れるようで、法要を拝聴するには「内舞台」に入らなければならないのですが、ここに入ってしまうと堂外で松明を振りかざす鬼を見学できないのではないかという疑問が起きました。
詳しい方にお聞きすると、外での場所取りはかなり早い時間からのようで、長時間戸外に居るのは身体に堪えそうだし、何より法要の様子がまったくわからないようです。
（実際に行って見て、戸外のロープで囲われた場所はかなり狭くて最前列でないといい写真は難しいのではと思われました）
（実際に行って見て、戸外のロープで囲われた場所はかなり狭くて最前列でないといい写真は難しいのではと思われました）
ということで、当日 本堂の受付で牛玉札ごおうふだを授与（3000円）していただいて、入堂の列に並びました。
長時間待つのが苦手な私は、16:00からの法要の30分前に到着。行列はかなり後ろの方で、先着順から内舞台の好きな場所に座ることができるのに果たして座れるのかと心配しましたが、場所を選り好みしなければ、内陣での法要の様子も拝見できる位置に座れます。
（でも、あと半時間～1時間は早い方がいいと思います）
また靴袋も布袋で用意して持って行きましたが、入口で僧侶の方が全員にレジ袋を配って下さって、二月堂修二会では音のなるレジ袋はおやめ下さいと叫んでいる私なのに、聴聞スペースが広いので少々の雑音など全く気にならない不思議な空間での長谷寺さんのホスピタリティに思わずほっこり。
七種の宝物とは、仏舎利・如意宝珠・五鈷金剛杵・十一面観音御厨子・地蔵菩薩御厨子・信貴山毘沙門天の念持仏・檀拏だんだの法印で、だんだの間だけご本尊に供えられることなどがマイクで説明して下さいます。
内舞台では護摩も焚かれて、声明もリズミカルだったり、そしてそのうち大行道が始まり鬼が堂内に出てきて、僧侶は牛玉札の力で鬼を退治して堂外へ追いやります。
そして「宝院授興」、檀拏印をご本尊様へ、次に向かって左にいらしゃる雨宝童子うほうどうじ、向かって右の難陀龍王なんだりゅうおうにも押されます。
ところで、春日大明神の扁額があって、何故長谷寺に春日大明神が？と不思議に思っていたところ、難陀龍王は春日大明神として信仰されているのだそうです。
最後は内舞台にいる参拝者全員一人一人の牛玉札と額に檀拏印を授けていただきました。300人前後（もっと多いかもしれない）の人達全員に押して下さるのは大変な有難さで、その列に並んでいるときに、真正面に御本尊の十一面観音さまの黄金に輝く素晴らしいお顔を拝観できたのも、また涙が出るほど有難いことでした。
30分程してちょうど18時になり、いよいよ鬼と大松明の登場です。
ここで、内舞台の人がベストポジションで見学できるにはどうすればいいのかとなりますが、檀拏印を授けていただく順番によるのと、それはその時次第ではないかと思いました。
ちなみに私の場合は3列目で見学しました。
太鼓に法螺貝が鳴り響く中、約120キロの大松明同士がぶつかり合って飛び散る火の粉！
見学場所との距離が近過ぎて、灰も被ってしまうくらいすごくて、見ている方も大興奮してちょっとしたトランス状態。
ここで、内舞台の人がベストポジションで見学できるにはどうすればいいのかとなりますが、檀拏印を授けていただく順番によるのと、それはその時次第ではないかと思いました。
ちなみに私の場合は3列目で見学しました。
松明行事も30分ちょうどで終了して18:30にはお堂を後にしました。
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メモ：当日は公共交通機関でまいりました。15:00過ぎには参道のほとんどの駐車場が満車になっていましたので、車で行かれる場合は余裕をもって早い目に行かれた方がいいと思います。
また、コロナ禍中（令和3年）の法要がリモート配信されたのを20分くらいに短縮して編集された動画はこちら★です。
