令和7年3月6日
初夜の神名帳から、南の局で聴聞。
「走り」のある日はお香水をいただける西の局に聴聞者多く、私は膝が悪いことからゆったり座れる南の局で拝聴することに。
南の局の真ん中あたりは、北の局の西寄りよりも内陣の中がよく見え、聴聞者が少ないこともあって、立ったり座ったりと今日も「ガン見」の聴聞をしています。
因みに「ガン見」を調べてみると
・無意識に「推し」の姿を目で追ってしまったりする状態
・正面からまともに見据えること、まじまじと見ること
・・・とあり、まさに修二会の法会は「推し」だわ!と我が意を得たりでした。
目で追いながら聴聞していると、大導師作法も咒師作法も言葉がしっかり聞き取れるようで、今まで全然聞き取れなかった大導師の「加供帳」の過去者に、2年前に遷化された守屋長老の「弘斎大僧正~」をしっかり聞き取ることができました。
また大導師さんの「諷誦文」もよく聴くことができ祈る気持ちを共有させていただきました。
「初夜」に続く「半夜」に入る流れも見ていて何となく少しわかったような気もします。時導師は南座から立たれた権処さんで、所作の動きがよく見えて、「悔過板」や「円灯」もわかりました。また半夜の五体は、こちらも南座から出られたので南二さんだとわかりました。
「半夜」が終わるころに、いよいよ「走り」が始まります。
昨年も南の局から拝見させていただいたので、舞台裏の動きを見るのは2度目になります。
そんな所作を今年も拝見でき、あらたに「次第香水」の場面をよく見えないながらも拝見でき(帰宅して赤本で確認すると根本香水だそう)、また礼堂香水で、中灯望月師と権処永観師が南の須弥壇下から香水を汲み上げるところも見ることができました。(こちらは根本香水ではないそう)
西の局で、堂童子の見事な戸帳巻上げや走り五体を見たり、お香水をいただいたりはできませんでしたが、そして「走り」全体像もまだ全然わかっていませんが、それでも少し舞台裏の様子を拝見できたことで、もっと知りたいと思うのでした。
「後夜」の始まり、南座の3人(南衆の筒井師、南二の清水師、権処永観師)による法華音曲読経から、司の「南北!」大導師「南座は~」咒師「北座も~」を聞いて、二月堂を後にしました。