修二会期間中の前半1日から7日までは大観音さんがご本尊の上七日。
後半の8日から14日までは小観音さんがご本尊となる下七日。
上七日に比べて下七日は声明も「引上げ」という略式の形式になり、下堂時間も1時間程早くなります。
翌日の仕事のことを考えると下堂時間の早い「下七日」につい多く通ってしまい、「上七日」の聴聞は時間を絞ったピンポイントになることが多いのですが・・・
でもそろそろ下堂の「チョーズチョーズ」を聞きたいと
令和7年3月4日
半夜の途中から入って最後まで聴聞のつもりで、防寒完全フル装備で家を出ました。
北の局からは半夜 時導師の南衆さんがよく見えました。
大きな身体から発せられる豊かな声量。まるで身体が楽器のようにも感じてしまい、その調べに揺られて聴聞できることの有難さ。
この後「法華懺法」から西の局に移って「後夜」「晨朝」まで聴聞。
久しぶりに「粥食偈」を聞き、気持ちもソワソワと下堂の「チョーズチョーズ」を聞くために外に出て、見知った人たちと挨拶を交わしながら、やっぱり動画で撮ってしまいます→★
練行衆、皆さん揃ってのご様子を拝見するのは2月末日の「参籠宿所入り」以来なので、猛スピードで下りていかれる大導師、和上、咒師のお三方と、遅れてゆっくりペースで下りていかれる堂司と平衆の皆様。司の池田師はこちらに会釈をして下さって有難いことでした。
最後まで聴聞されていた方の中に、奈良倶楽部のお客様もいらっしゃって、帰り道は一緒にぶらぶら歩きながらのお喋り。同じ時間を同じような想いで共有して「よかったねー」と感想を言い合えるのも贅沢で豊かなこと、帰宅してもしばらく余韻に浸って、その豊かな時間を反芻していました。