2021年3月2日火曜日

二月堂修二会2021*「生飯なげ」

3月1日 修二会本行一日目の食堂作法、そして「生飯さばなげ」。

朝のうちに一度お参りに上がって、午後一にまた二月堂へ。



食堂作法での祈りの声明も、今年は換気のために扉を開けておられるせいか、割とよく聞こえてきました。


練行衆が閼伽井屋に向かって投げられた和紙にくるんだご飯。
早速2羽の烏が何度も取りに来て施しを受けていました。
本行一日目は食堂作法の後に入浴、その後仮眠をとられて日没の法要へ。湯屋に向かわれる練行衆の皆様は和やかなご様子で。
私はここで二月堂を後にしましたが、カメラのレンズを覗いている間中、湯屋や参籠宿所から立ち上る煙のにおいや竃からパチパチと火の爆ぜる音に、これぞ修二会の空気と胸いっぱいに吸い込んでいました。
参考までに昨年の「生飯なげ」のブログ記事です→
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帰りは、二月堂から大鐘におりたところの「鹿鳴園」さんへ寄り道。
修二会期間中、お水取りに思いを寄せる写真家達による「小さな写真展」第2弾が開催中です。
本行での様子が中心の写真展。
今では拝見できない場面の写真もあって貴重な写真展です。
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登廊への立入りも禁止されていますし、石段の手前から近寄れませんが、遠目に見える、登廊に今晩の松明を掛け並べている、いつもとかわらない風景にほっとします。