先週の土曜日に、奈良俱楽部斜め向かいの「旧細田家住宅」で「 きな粉雑煮を食べる会」が催されました。
ここ2~3年はSNSなどの影響で、奈良のお雑煮と言えば、『白味噌仕立てのお雑煮の中からお餅を取り出して、きな粉の盛った別皿にそのお餅を入れて、きな粉をまぶしていただく』という、いわゆる「きな粉雑煮」がよく知られるようになってきました。
奈良のお雑煮として有名になりつつあるきな粉雑煮ですが、奈良県人皆さんがたべているというようではありません。
参加者の方も奈良市民でありながら食べたことがない人もいて、今回初めて食することにワクワクしながら参加されていました。
きな粉雑煮が脚光を浴びるまで、私自身(京都府の南の端の木津川市出身)も実はその存在を知らなかったし、それから数えるほどしか食べたことがないので(でもとっても美味しかった記憶があります)、今回の旧細田家住宅の企画に参加できて、参加者の皆さん(ご実家が九州や関東の方が多かった印象)と自分のお家のお雑煮を語り合いながら、和気藹々ときな粉雑煮をいただけて心もお腹も大満足でした。
何より講師の「旅籠長谷川」さんご主人の作るきな粉雑煮が、格別の美味しさだったことも!
では、きな粉雑煮にはどのような食材が入っているのでしょうか。
奈良俱楽部のお雑煮と同じで、白の丸餅を焼いていれます。祝い大根(お正月にしか出回らないので、この日は普通の大根でした)、金時人参、里芋までは一緒でしたが、その他に、四角く大きめに切った豆腐が入ってました。
四角で白い豆腐は蔵に見立てて、お金が溜まりますようにの願いが込められているそうです。昆布出汁に白みそのお雑煮の中で白味噌が絡まり少し甘くなったお餅をきな粉につけて味の変化を楽しみながらいただくのがポイントです。
ちなみに、奈良倶楽部では「井上本店イゲタ醤油」の白味噌(大鉄砲)を使っています。長谷川さんも井上本店の白味噌だとおっしゃってました。