2020年5月9日土曜日

奈良倶楽部たより*

ただいま奈良倶楽部は休館していますが、奈良の情報や風景をほぼ毎日ブログで発信しているおかげで、お客様方からいただくお手紙やメールの中で「今は行けない奈良の風景に心が慰められています。」と奈良に思いを馳せて下さったり。「毎日のブログをとても楽しみにしています。」と書いて下さったりと、有難い励ましをいただいています。本当にありがとうございます。
休館中のご心配もいただいていますので、今日は久しぶりに奈良倶楽部の(私の)近況を綴ってみます。
4月に緊急事態宣言が発表されてから、それまで入っていたご予約のほとんどがキャンセルとなり、また新たな予約が入ることもなく。
そういう状態でもあったので、GW期間中も休館とし、感染拡大防止ひいてはコロナの終息のためには、人との接触・人の往来をできるだけ最小限にしなければと、人の往来あってこその宿泊業ゆえ「臨時休館」という選択をし、GW明けからも、もう少し今月いっぱいまで自粛をすべきと判断しました。
そんな中、GW明けの7日にご予約のお客様がいらっしゃって、昨日は久しぶりにお客様をお迎えする仕事に向かっていました。
HPの「空室情報」で、休館だらけの中の5/7だけ営業日となっていましたので、「今日を逃すと春の奈良に会えない」と、もうお一人のお客様が朝からご予約を下さったりと、宿屋冥利に尽きる嬉しい出来事もありました。
二組のお客様方によって、一生懸命仕事に向かわせていただけて、久しぶりに味わう働くことの喜び!
初めてご宿泊の方とリピーターさんと。お客様方の顔を思い浮かべて、あれやこれやと準備する時間も有難いことでした。
来月になっても、遠方からの往来はまだまだ元の通りとはいかないと思いますが、感染予防に気をつけて、ゆっくりペースで再開できるようにと願っています。

そして・・・個人的なことですが、この休館中に母が一人で動けなくなって、四六時中誰かついていないといけない状況になり、仕事休業中の私が主に実家に泊まり込む毎日がありました。今は随分と落ち着いて、ショートステイを利用しながら、帰宅日に泊まり込みというペースになって、こちらの精神状態も少し落ち着きましたが、通院付き添いや施設で多くの人と接触している母の濃厚接触者となる自分に感染の心配が大きくのしかかった数日でもあり、不安や恐怖が自分を見失わすという意味が身に染みた経験もしたのです。
そういう個人的理由もあっての臨時休館延長ですが、一時のすごく大変な状態を脱していますので、あまり深く考えずに、とにかく身体を休める・免疫力を高めるを大事にした生活をしています。
・・・これは言い訳なのですが(笑)、こんなにたっぷりと時間があると、この期間にしかできないことをしようと、自分のスキル向上のため、あれやこれや計画を立てたりしてしまいがちですが、身体を休めるを第一に考えると、ある意味のんびり怠惰な毎日でもいいよねと、納得させているのです。
::
画像は、今日のお散歩で見つけた「なんじゃもんじゃの木」
綺麗な白い花が遠目でも美しく、大仏殿を入れて撮ってみました。