FacebookなどのSNSで多くの方が投稿されている、読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ「7days BookCover Challenge」。
ホテルサンルート奈良(6月より「ホテル尾花」に改名)の中野暁子さんよりバトンを受け取りましたので、ぼちぼちと始めてみます。
一応、以下のようなルールがあるのですが
1. 好きな本を1日1冊、7日間投稿して紹介する。
2. 表紙画像のみ投稿して、本の中身は説明しない。
3. 毎回1人のFacebook友人にこれをつなげる。
勝手ながら自分流にルールを変更して
①奈良倶楽部の地下の図書室の蔵書を中心に紹介。
②同じテーマでくくった何冊かを紹介する日もあり
③そのテーマで少々思い出に耽るひとときを楽しみます。
④自分が憧れのアンカーになりたいので、どなたにもリレーのバトンは繋ぎませんが「自分だったらどんな本を選ぶかな」と、今まで読んだ本についてとそれに纏わる出来事を思い出すのがとても楽しかったので、やってみたい方はそれぞれ始めてみて下さってもと思います。
記念すべき第一回目は、奈良倶楽部図書室の蔵書に仲間入りしたばかりの、ピカピカの新入りさん
木村セツ「90歳セツの新聞ちぎり絵」里山社をご紹介します。
まず驚いたのは、この創作活動が90歳から始まったこと。
「2019年1月1日、元旦から新聞ちぎり絵始めました。おとうさんが前の年の11月30日に亡くなって、何もすることなくなって。」という文章からスタートする、ちぎり絵を始めたそのきっかけと、この一年間に創作した作品の素晴らしさに脱帽でした。
野菜や身の回りにあるものを題材にして、そのデッサン力の確かさと独特の表現力。一つ一つの作品に添えられたコメントもまたユーモアに溢れていて、読んでいてとても楽しいのです。短時間で簡単に読むことができるので、旅の一夜の一冊にぴったりかもしれませんね。
余談ですが、お孫さんが管理人の、セツさんのツイッターアカウント「90歳セツの新聞ちぎり絵」では新作ちぎり絵も紹介されています。
・・・何となく実家の母に似ているセツさん。先日この本を持って行って「お母さんもちぎり絵、再開してみない?」と勧めてみましたが(母は長い間、和紙でちぎり絵をしていました)セツさんの上手さに感心しきりで、自分の創作活動再開はそのままでした。・・・
また、この本を知るきっかけになった、大和郡山市の本屋「とほん」さんでの原画展は、新型コロナウィルスが落ち着くまで延期となっています。開催されたら是非原画を拝見したいと思っています。
奈良倶楽部図書室の蔵書は、このように旅先で読むのに最適な本を中心にセレクトしていますが、私達が読み終えた小説本もかなりあります。次回はそんな小説についての思い出を綴ってみます。