2020年5月13日水曜日

奈良倶楽部の図書室から*その②

「7days BookCover Challenge」第2回目は小説本の紹介です。
ロバート・R・マキャモン「少年時代」㊤㊦
1960年代の米国南部の田舎町ゼファーを舞台に、空想好きな12歳の少年コーリー・マッケンソンの1年に渡る冒険と成長を描いたノスタルジー溢れる小説です。

この本との出会いは、もう21年も前に訪れたバリ島ウブドのホテル。
図書コーナーに置いてあった文庫本を、プールサイドで読み始めたら止まらなくなって、帰国して日本で購入した本をもう一度読み返して、しばらくいろんな人に「お奨め~」と勧めまくっていました。

今回、なぜこの小説を取り上げたかと言いますと、「旅先で読むのに喜ばれる本」という基準でセレクトしていた図書室の本は、写真集やエッセイ、短編集、詩集、図録、絵本など、短時間で読めるような本が中心でした。そこに、小説本が入っても大丈夫と、旅先で夢中になって読んだこの本が確信させてくれたという記念の一冊なのです。
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その後、奈良倶楽部図書室の蔵書は今まで何度か整理して入れ替えて、整理された本には小説本が多く含まれています。
一気読みして面白かった小説も、何年か経つと色褪せて見えたり。
小説こそは生もの、生鮮食品みたいなものではと思ったこともあり。
図書室のキャパもあるので、どうしても単行本を整理することが多くなるのですが、「奈良のお宿で読むのにいいのでは」という基準で残っている奈良に関連する小説もあり、次回はそのシリーズで何冊かご紹介いたします。
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最後にもう一冊。「少年時代」が面白かったので、しばらくマキャモンの本を読み続けた記憶がありますが、まだ図書室に残っているのはこちらだけでした。
ロバート・R・マキャモン「魔女は夜ささやく」㊤㊦