3/3のInstagram★にちらっと書いた「廻り地蔵」様のこと。
参籠見舞いにお伺いした塔頭が今月のお当番だそうで、せっかくの機会だからとお参りさせていただけました。
このお地蔵様は小さなお厨子に入って、一ヶ月毎に東大寺の各塔頭で預かってお祀りされているということで、東大寺のような大寺院でもそのような風習が今も脈々と続けられていることに驚きました。
そして、お客様より『誰も知らない東大寺』(筒井寛秀師)の160ページに「廻り地蔵尊のことが載っていますよ」とご連絡いただきましたので、お地蔵様の写真と文章を抜粋してご紹介します。
廻り地蔵尊 今も東大寺の塔頭を1か月ごとに廻り、堂を作ってもすぐに壊れると言われ、東大寺における地蔵信仰の深さを伝える。像高91cm、室町時代、東大寺蔵。
この地蔵尊は室町時代の造像といわれていますが、いつの頃から廻り地蔵となったかはわかりません。
1740年に書かれた『南都年中行事』にすでに載っているので、江戸時代中頃には廻り地蔵となっていたようです。
筒井寛秀師が古老から聞いた話として、この地蔵尊は常に行をしておられ、お祀りするお堂を建ててもすぐにこわれてしまうという言い伝えがあるとのことです。
1740年に書かれた『南都年中行事』にすでに載っているので、江戸時代中頃には廻り地蔵となっていたようです。
筒井寛秀師が古老から聞いた話として、この地蔵尊は常に行をしておられ、お祀りするお堂を建ててもすぐにこわれてしまうという言い伝えがあるとのことです。
たまたま偶然にお参りさせていただけて有難いことでした。