5月のブログで「7days BookCover Challenge」として、7日間にわたって奈良倶楽部図書室の蔵書を紹介してまいりました。
(過去記事→その① その② その③ その④ その⑤ その⑥ その⑦)
その後、新しく図書室の仲間になった本を紹介します。
「この世界の片隅に」の作者、こうの史代さんの「ぼおるぺん古事記」(一)(二)(三)。ボールペン一本で描かれた古事記の世界のスケールに圧倒されながらも、さーっと読み進めたので、もう一度しっかりじっくり読まなければと思っています。
笠木拓さんの歌集「はるかカーテンコールまで」
リピーターのお客様より初歌集を贈呈していただきました。
二世代以上も若い人の、自分達の時代とは違う感性に、新鮮な驚きを感じながら読み進めています。
村上春樹さんの短編集2冊。「東京奇譚集」は十数年前に読んでいつの間にか紛失したのでもう一度買い求めました。初めて読んだ時に感動した「偶然の旅人」と「ハナレイベイ」は登場人物が魅力的で、年を重ねた今読み返しても色褪せていず。
新著の「一人称単数」は「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」「ウィズ・ザ・ビートルズ」が好み。「品川猿の告白」は続編として面白く、あとは・・・実はちょっと理解しにくかったです。(作品解説を聞くとわかるかな)
多和田葉子さんの「地球にちりばめられて」「星に仄めかされて」
読書家の友人曰く「日本人作家で村上春樹よりもノーベル賞に近いかも」の言葉に動かされて購入。まだ読書途中ですが、かなり面白い。
小倉つき子さんの「廃寺のみ仏たちは、今」
鉄田さんのブログ★で教えていただき購入。小倉さんがこの本を書かれた動機(きっかけ)も素晴らしくて、よく調査された内容を心して拝読しようと思っています。
岡本彰夫先生の「日本人よ、かくあれ」
感想はこちら★に。
実家にあった南山城地域の歴史や風土についてまとめられた本2冊。
「相楽歴史散歩」は、山城ライオンズクラブ50周年記念で刊行された、京都府の南、山城地域の歴史や文化がコンパクトにわかりやすくまとめられていて、この地域の入門書的一冊。歴史散歩・古代探訪・歴史の中の農産物・四季と行事・歴史のなかの人びと・文学散歩と、目次を見ているだけでも興味が湧いてくることがたくさん。
(ちなみに、実家の父がこの中に写真を提供しています。)
「山城のくに」も山城ライオンズクラブ15周年記念事業で刊行されたもの。上田正昭教授編纂の、縄文時代から近代までの歴史を中心に幅広くまとめられた一冊です。
この2冊は図書室ではなく、カウンター書棚においていますので、閲覧希望の方はお申し出ください。
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尚、図書室には、アルコール消毒液を置いています。
図書室入室時と退室時に手指の消毒をよろしくお願い申し上げます。