2024年2月23日金曜日

館内もお水取りモードに*

 今年もお水取に関連するものを館内に飾っています。

20年ぶりに飾るのは、木版画家・宮田渚さんの練行衆上堂風景。
二月堂の焼印のあるサシと、手松明、チョロ松明、そして左奥に見えるヘギで包まれているのは「神燈の松明」。
もう少し詳しく説明すると、「手松明」は小網さんが内手水の際に北出仕口で連行衆の出入りを照らす松明。
「チョロ松明」は三度の案内で使われるもの。
「神燈の松明」は処世界童子が毎朝2本ずつヘギをくるんだものを作り、それに、日没後の内陣掃除の時に点火役の堂司がジンを差し込んで仕上げられます。
礼堂・五体投地板のところに堂司が「体育座り」のような座り方で座って仕上げられますので、日没の法要の後に局から拝見できるようなら見てみてください。
こちらは昨年誂えた牛玉札の額装と、素麺のように見えるのは「灯芯」で、下に敷いた紙は食作法で碗を拭く紙で生飯投げでも使われるもの。 灯芯は、修二会の燈明に使われるもので、安堵町灯芯保存会から二月堂へ毎年奉納されています。
額装については昨年のブログのこちらに、灯芯についてはこちらに詳しく書いていますのでよかったらご覧ください。
そして南天は一年前の修二会で須弥壇を荘厳していたものです。(手松明やサシをいただいたご夫妻に今年もいただきました。いつもありがとうございます!)

館内のお花も春らしい装いに生けかえてます。