2023年2月25日土曜日

館内もお水取りモードに*

毎年お水取りの頃に、修二会で使われたものを館内に飾っていますが、今年は幾つか初公開のものがあります。

まずは、どーんと鎮座の牛玉札の額装です。
先日のブログでちらっと書きましたが、参籠見舞いの御礼などでいただいた牛玉札も10枚以上になりましたので、陀羅尼札と一緒に額装しました。
表装はご近所の「吉川春陽堂」さんにお願いし、どのお札を選ぶか、レイアウトなども相談して決めて、コロナ前までは修二会のお手伝いにも入ってらっしゃった吉川さんに色々なお話も伺えました。
例えば、牛玉札の紙は 昔は名塩和紙を使っていたので少し緑色かかっているとか、確かに私がいただいた牛玉札も紙の色が微妙に違っているように思えます。
東大寺ミュージアムに展示されている初公開の 「牛玉誓紙ごおうのせいし 」には牛玉札を25枚越えて刷ってはならないと書いてあって、私は自分がいただいた牛玉札を1枚と数えていましたが、続牛玉のように8枚続きのものが1枚で、これが25枚だと8x25の200枚ということになります。(でもそのうち半分はお寺に納めるそうで、参籠されていない塔頭へお分けされると望月大仙師がツィートされていました)

サシ↑と手松明↓も新たに仲間入り。
どちらも、二月堂でよくお会いするご夫妻が奈良倶楽部のお客様に見てもらってと送って下さったもので、サシは二月堂の焼印がくっきり残っているのを選んで下さいました。ありがとうございます。
写真手前の、三度の案内で使われるチョロ松明と比べても大きくてずっしりと重い手松明は、小網さんが内手水の際に北出仕口で連行衆の出入りを照らす松明だそう。
また、こちらも初お目見えです。素麺のようにも見えるのは「灯芯」で、下に敷いた紙は食作法で碗を拭く紙で生飯投げでも使われます。
灯芯は、修二会の燈明に使われるもので、安堵町灯芯保存会から二月堂へ毎年奉納されています。
「灯芯」については、近日中にもう少し詳しくご紹介したいと思っていますので、お楽しみにお待ちくださいませ。