2022年2月7日月曜日

奈良博「聖林寺展」と「お水取り展」

奈良国立博物館では、東新館で特別展「国宝 聖林寺十一面観音ー三輪山信仰のみほとけ」が、西新館で特別陳列「お水取り展」が3/27までの会期で開催中です。


初日の2/5に鑑賞してきました。
「聖林寺展」では、十一面観音像の美しさを心から堪能しました。
360度ガラスケースなしで、広々と少し離れて、また近づいても拝見できるそのお姿、背後からも真横からも勿論真正面からも、均整がとれた美しさは造形美だけでなく、内面から発せられるのではと思うくらいの素晴らしいオーラ!
何周も回って拝観して立ち去り難い想いで展示室を後にしました。

また展覧会では、大神神社に付属する寺(大御輪寺)にあった仏像や、大神神社の自然信仰を示す三輪山禁足地の出土品なども展示されています。  
その、大御輪寺にあった仏像は、明治の神仏分離で正暦寺に移された日光菩薩像・月光菩薩像と法隆寺に移された地蔵菩薩像。
四体の御像はこの展覧会で150年ぶりの再会。展示室に誰もいなくなってからどのような会話が囁かれているのだろうと想像するのも楽しいことでした。

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次に西新館に移動して「お水取り展」を鑑賞。
毎年この時期恒例の展覧会で、昨年今年は局での聴聞ができませんので、展示室にて修二会の雰囲気を存分に浴びてきました。
会場を出た一階のところで修二会の過去映像が放映されています。ちょっとレアな映像も多くて、修二会ファンの方にはお奨めですよ。

また今年も『お水取り「講話」と「現地解説」の会』が、3/26に行われ、募集が開始されています→
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最後に、聖林寺観音堂改修工事のクラウドファウンテング最終章のご案内です。こちらからご支援を受付中ということです。どうぞよろしくお願いします。