2022年3月2日水曜日

二月堂修二会2022*「2/28の二月堂点描」

2月晦日は練行衆が別火坊から参籠宿所に移られる日で
朝から二月堂周辺では諸準備が行われています。
過去記事ですが、午前中は
手向山八幡宮宮司さんによる湯屋お祓い→2021年
二月堂へお壇供、椿、南天の運び入れ→2013年
などが行われます。

今年は参籠宿所入りの時間(午後3時頃)より少し早い目の2時半頃に二月堂に到着して練行衆を待つことにしました。
(昨年は30分も早くに出発されていて、通常時間に合わせて行ったらすでに終わっていたのでした)
ブログ更新が遅れましたが、当日の様子を写真とともにご覧下さい。

二月堂に着くと、ちょうど童子さん達が練行衆の荷物を運び込んでいるところでした。
差懸や葛籠など



大きな葛籠から、お布団を取り出し
空になった葛籠は仏餉屋へ。
そうこうしているうちに娑婆古練の皆様が集まってこられます。
上野長老様もお元気そうです。
二月堂詰めの皆様も下りてこられました。写真にはニコニコ動画のカメラが見えますね↓
3時10分前に湯屋周辺は立ち入り禁止エリアになったので、二月堂舞台の方に移動して、宿所入りの様子を拝見することに。
3時13分頃に練行衆のお姿が見えました。

ここからだと娑婆古練の方々が待ち受けておられるところは見えませんが、登廊越しに宿所に入っていかれるところをパチリ。
練行衆が参籠宿所に入られてから、内陣改め、必要な道具の運び入れなどをされていて、西の局に入ってその様子を拝見させていただきました。
ちょうど戸帳を取付けているところで、取付けた後、その具合を確かめるために何度も戸帳の巻上げをして確かめる堂童子さん。
内陣の扉を閉めて鍵をかけ、食堂の鐘を持って下りて行かれました。
参籠宿所からも湯気が上がり始めました。
二月堂から下りると、葛籠は仏餉屋に入れられていました。
湯屋で使うために何度も井戸水を汲み上げて運びこんでいます。
井戸水が汲み上げられている場面は初めて見ました。
ちょうどその頃、井戸と仏餉屋の上空に綺麗な彩雲発見!
修二会が始まると、旧知の人たちと再開できるのも楽しみです。
久しぶりの人たちとお喋りしながら待っていると、練行衆の方々、湯屋に入っていかれます。(今年は16:40~)
夕暮れが近づくとかなり寒くなります。日中の陽気でスプリングコートで出かけた私は、ここで一旦家に戻ってしっかり防寒着に着替えてもう一度二月堂へ。
17:30頃の夕空の優しい色、今日はよく焼けそうな予感がします。
18:00前、祓松明が置かれました。

18:00頃に「大中臣祓おおなかとみのはらえ」が始まりました。
2009年の過去記事ですが、今年の和上役の橋村師が咒師だった時の「大中臣祓」の様子→
「大中臣祓」についても詳しく書いています。
上野周真師、初めての咒師役です。


「大中臣祓」が済むと、登廊入口に注連縄が張られます。
帰り道の夕景もまた美しく厳かな雰囲気でした。