2024年7月20日土曜日

鑑真和上「蓮に込めた伝法のこころ」

聖武天皇ご即位1300年を記念して、先月から始まった、聖武天皇ゆかりの寺院僧侶のリレー形式講演会「帝と帝を支えた人々のこころ」。
第二回目は、唐招提寺・石田太一執事長の「鑑真和上〜蓮に込めた伝法のこころ」と題したお話でした。

今回は、鑑真和上の半生を描いた「東征伝絵巻」全5巻がデジタル化されたものを使って、鑑真和上の生涯をお話して下さいました。

このデジタル「東征伝絵巻」は2015年に製作公開されたもので、デジタルコンテンツ化することによって、全長87mにも及ぶ絵巻の全体を一度に鑑賞することができるようになったというすごいもの。
それだけでなく、説明する箇所や場面を選択して拡大したり、古文書の文字を瞬時に現代文に変換したり、その場所の地図情報も表示できたりと、石田執事長がデジタル技術を駆使して解説して下さって、日本の仏教発展のために渡来した鑑真和上の業績をしっかりと学べた、とても内容の濃い90分でした。

「天平みはらし館」での講演の後は、場所を「うまし館」にかえて、石田執事長を囲んでの茶話会で、今回も山添村の蓮茶をいただきました。(先月のお話会についてのブログ記事はこちら

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平城宮跡に来たならばと、「いざない館」で開催中の『万葉挽歌』展にも再来場しました。







展示会場に入った途端に清らかで静謐な空気を感じることができ、永瀬さんの作られた人形の持つ力の素晴らしさに、あらためて感服するのでした。