一昨日は大阪で永瀬卓さんを囲んでのお食事会でした。
その前の午後のひととき、中田文花さんのアトリエにもご招待いただいたので、永瀬さんと一緒にお邪魔してきました。
中田文花さんは日本画家でもあり人形作家でもあります。
永瀬さんと文花さんが、2020年3月の同じ日に奈良倶楽部にご宿泊して下さった時にお二人をお引き合わせさせていただいたのは、「人形作家」という共通項があったからなのですが、今回アトリエにてお二人の作家ならではの会話を聞きながら、文花さんの作品を拝見できることの贅沢を味わってきました。
文花さんの作品を少しだけご紹介させていただきますね。
うっとりするほど美しかったです。
短冊にも迦陵頻伽や曼殊沙華が美しく描かれ、その世界観が人形を通しても精巧に作られています。石舞台に立てられる「曼殊沙華」のミニチュアも手作り。
四天王寺では、毎年4月22日(旧暦2月22日)の聖徳太子命日に「聖霊会しょうりょうえ」という大法要が行われます。
石舞台の四隅に曼珠沙華を模した飾り物が立てられ、立派な鼉太鼓や舞楽などの大法要の様子は文花さんのフェイスブックで拝見していましたが(そして四天王寺の「聖霊会」を監修されるお立場の小野真龍先生と、元春日大社権宮司で「春日若宮おん祭」の古儀復興にご尽力された岡本彰夫先生のお話も以前に拝聴しているのですが→過去記事★)、この後に四天王寺を文花さんのご案内で訪れると、今度こそ「聖霊会」に伺わなくてはと思うのでした。
こちらは境内にある亀形石に、供養のために戒名を書いた経木を流している様子が描かれています。(実際に四天王寺でその場面を拝見しましたが、撮影禁止のため写真は有りません)
四天王寺愛溢れる文花さんのアトリエを見学させていただき、この後はいよいよ四天王寺拝観です。
ちなみに、文花さんが四天王寺寺誌に連載中の「絵で見る四天王寺聖霊会」が来年出版予定です。
また今年の「聖霊会」がライブ配信されています→★
四天王寺愛溢れる文花さんのアトリエを見学させていただき、この後はいよいよ四天王寺拝観です。
ちなみに、文花さんが四天王寺寺誌に連載中の「絵で見る四天王寺聖霊会」が来年出版予定です。
また今年の「聖霊会」がライブ配信されています→★
では、いざいざ四天王寺へ。
(実は初めてお参りします)お寺の由来や詳しいことは公式HP★をご覧いただくとして
興味深く思ったのは、1400年も前の聖徳太子の時代に創建ながら、伽藍や仏様のほとんどが大阪大空襲で灰燼に帰したために、戦後に、創建当時の様式で新しく再建再興されたということ。(そのために五重塔にも登れるのです!)
あべのハルカスと五重塔!
こちらは、建築に携わる人々の守護神として聖徳太子をお祀りしている「番匠堂」。そこには、金槌や鋸などの大工道具が「南無阿弥陀仏」に表現された番匠幟↑がはためいています。
この幟の一番左側の「金剛組」に注目!
この幟の一番左側の「金剛組」に注目!
四天王寺創建に関わった技術者集団のなごりが金剛組で、世界最古の株式会社と云われています。聞いてはいても、四天王寺の傍に会社があるのを実際に目にすると少々驚いてしまいました。
文花さんから聞くところによると、物部守屋や小野妹子の子孫がいらっしゃるこの界隈。奈良よりも古い時代が、この大都会に今も息づいていることにもびっくりでした。
夕刻になって「天王殿」へ。