京都府内で唯一の村、南山城村。
村の面積の大半を占める山林を利用して茶畑が広がり、良質な宇治茶の生産地として知られています。
実は、私が時々Instagramにアップしている自家製ほうじ茶の原料となるお茶は、この南山城村の童仙房地区の茶農家さんからわけていただいているのです。
奈良市内、奈良倶楽部からは車で40分くらいの距離にある童仙房の茶農家さんへ伺う機会に、同じ童仙房地区にあって、以前から気になっていたお店「山のテーブル」さんでランチをいただいてきました。
ここは元々童仙房の山の上にあった保育園だったところ。
廃園になったこの場所を、もう一度人々の集いの場・
学び舎として再生し、「衣・食・住」に深く関わり地域に開かれた場所にしたいと考えて、「山のテーブル」を始められたそうです。(「山のテーブル」サイトより引用)
一歩、お店の中へ入った途端に「素敵~!」と心の中で叫んでばかりの、店内の至る所に素敵なセンスが溢れていて、久しぶりに目と心を楽しませていただきました。
ね!一つ一つが丁寧に設えられて、心がこもっているでしょう!
久しぶりに、心の中の「素敵スイッチ」が入って、とても刺激を受けたのです。お店を装うことの大切さを大事にしていきたいですね。
そして、いただいたお料理の美味しかったこと!
南山城村近隣の方々の食材を使った季節のお料理も丁寧に作られていて、顔の見える食材・意志ある料理を感じました。
まずは前菜から。イトヨリのコロッケ・原木椎茸と平飼い卵・茄子とチーズブルスケッタ。
スープは西瓜のガスパッチョ。
鰆とトマトのサラダ。器は村の陶芸家・清水善行さんのお皿で。
主菜は鹿のローストと村野菜。うえださんのお米ユメゴコチ。
デザートは山椒の羊羹と焙じ立てのほうじ茶。
お料理と一緒にいただいたドリンクは、煎茶のソーダと、村で獲れたブルーベリージャムソーダ。(お料理写真の最初の写真)
標高500mという山の上にあるので、戸外でも日陰は涼しく、お食事中おとなしく待っていてくれた愛犬ココ。
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食後は、父の代からお世話になっている茶農家さんへ。
カメラが趣味だった父が晩年の集大成に、こちらの茶農家さんを一年かけて取材して「茶作り一年」という写真集を作っていたのです。
今から10年ほど前に撮影された写真集には、今はもう使わなくなった機械が写っていて、お話が弾む中で
この機械の代わりに、今の機械を見せてもらうことになり
軽トラに乗せてもらって山のてっぺんにある茶畑へ。
ここでも色んなお話を伺う中で、私達のほうじ茶の原料のお茶は、一番茶(新茶)の「刈りなおし茶(一番茶の若芽を摘採した後の遅れ芽を摘採したもの)」で、ほうじ茶として飲むのに品質は良好と知り、ちょっと嬉しくなってしまいました。
上の写真↑は、乗用摘採機で二番茶の後を摘採されているところ。この後、三番茶や秋冬番茶もできるのですが、そこまで茶摘みはされないで二番茶までにしておくということでした。
それにしても、童仙房は本当に気持ちのいい所でした。
童仙房についてのあれやこれやは、「山のテーブル」がお届けする季節のフリーペーパー「やまびこ」に詳しく掲載されていますので、よかったらご覧ください。「やまびこ」→★