2019年12月9日月曜日

大嘗宮一般公開に行ってきました*

「天皇陛下がご即位の後、初めて新穀を皇祖・天神地祇に供えられ、自らも召し上がり国家・国民のためにその安寧と五穀豊穣などを感謝し祈念された大嘗宮の儀が行われた大嘗宮」宮内庁HPより)の一般公開に行ってきました。
12/6(金)10:00 東京駅着
丸の内口から出ると、ここから既に人の塊が見えて、その一団の一人となって皇居の方へと歩いて行きました。
10:20 坂下門到着 手荷物検査を過ぎて、ちょうど一般公開をしている乾通りを歩いて大嘗宮へ抜けることにしました。
大勢の人の流れは途切れることなく、でもその流れが止まることもなく。人が多くても道幅が広いので、あちらこちらと自由に写真を撮ったりもでき、乾通りの美しい紅葉をたっぷりと楽しみながら歩くこと20分ほどで・・・
10:40 乾通りの途中にある西桔橋↑で大嘗宮一般参観経路へ合流。
大嘗宮一般参観経路の周りの木々もみな美しく、大嘗宮正面に到着するまでの10分程もストレスなく歩くことができました。
前日や前々日は120分や150分待ちだったと聞いていたので、大嘗宮に近づくにつれて行列が動かなくなると
これはいよいよと 覚悟したのですが「立ち止まらないでください」という誘導の中、前列で写真を撮っては後ろの人と交代してというように皆さんが譲り合って、見学を終えたのは大嘗宮正面に着いてから15分後くらいの11:05でした。
ではこちらから・・・たくさん撮った写真に、自分用メモも兼ねて説明を入れておきたいと思います。
まず「大嘗宮平面図」を見ながら
上の写真↑は南神門(鳥居)の右側(東側)部分になりますが
写真左側の建物が「風俗歌国栖古風幄ふぞくうたくずのいにしえぶりのあく」(楽師が歌~悠紀地方及び主基地方の風俗歌と国栖の古風~を奏した建物)で、その外側(写真では右側)にあるのが「小忌幄舎おみあくしゃ」(祭祀の間、男性皇族が控える建物)。
同じく「風俗歌国栖古風幄」とその手前は「黒木燈籠」↑。
正面、神門(鳥居)は黒木(樹皮が付いた木)で作られています。
鳥居の外側の右↑と左↓には「衛門幄」。
写真には写ってないけれど「衛門幄」の外側には「庭燎舎ていりょうしゃ」(庭火を焚いた建物)があり。
神門(鳥居)の奥に見えるのは「殿外小忌幄舎でんがいおみあくしゃ」(祭祀の間、女性皇族が控える建物)↑
こちらは神門(鳥居)の左側。神門を挟んで左右同様です。
こちら↑は神門左側(西側)の「小忌幄舎おみあくしゃ
写真の左側に見える建物は「膳屋かしわや」(神饌を調理する建物)↑
柴垣や膳屋に取り付けられているのは「椎の和恵しいのわえ」。
(「和恵差わえさし」とも言い、葉が付いたスダジイの小枝である。)
西側にも神門があり、その左右に衛門幄、庭燎舎があります。

手前が「楽舎がくしゃ」(楽師が奏楽を行った建物)で 奥に見える大きな建物が「主基殿すきでん」(主基殿供饌の儀において、天皇陛下が神饌を供え、拝礼の上、御告文を奏し、自らも召し上がった建物)。 「主基殿すきでん」正面の前には、写真では見えないけれど「帳殿ちょうでん」(祭祀の間、皇后陛下が控える建物)があります。
写真右側のよしずで覆われた建物は「斎庫さいこ」(悠紀・主基両地方から採れた新米を収納した建物)↑
写真↑右側の建物は「主基殿すきでん」。北の神門も見え、その奥に「悠紀殿ゆきでん」の屋根が見えます。「主基殿」「悠紀殿」とも屋根には千木ちぎがあるのですね。
悠紀殿、主基殿の北側(後ろ側)には「廻立殿かいりゅうでん」(祭祀に先立ち天皇皇后両陛下がお召替えなどをした建物)↑
その奥には「雨儀御廊下」。
「廻立殿かいりゅうでん」を後ろ正面から↑
「廻立殿」東側には「悠紀殿」の裏側が見えます。↑
「悠紀殿」を後ろ東側から見て↑
・・・とこんな様子で見学してきました。
奈良から遠路はるばる出かけた次第ですが、写真で見ているだけでは感じ取れない清廉な空気を感じることができたことや、また、帰宅してからYoutubeなどで当日の映像がたくさん出ていたのを改めて見てみると、復習的に頭に入ってきて興味が尽きなかったことなど、実際に拝見できたことが大変有難いことでした。
最後に皇居内の地図もアップしておきます。