2019年11月1日金曜日

「令和記念 興福院特別拝観」のご案内

ビッグニュースが飛び込んできました!
佐保路の興福院こんぶいんで、皇位継承に伴う改元で令和時代を迎えたのを記念して、予約なしで本堂や庭園、ご本尊を拝観できる特別拝観が開催されます。
普段は事前予約が必要で(それもめったに許可が下りないのですが)、今回は約20年ぶりに、期間限定で予約なしでも拝観できる貴重な機会となっています。
「令和記念 興福院特別拝観」
拝観期間:11/6(水)~11/8(金)11/22(金)~11/24(日)
拝観時間:9時~16時(受付は15:30まで)
拝観料 :大人 1000 円・中高生 500 円・小学生以下無料
      30名以上の団体は各100円引き
      拝観料は文化財の保存修復に充当されます。
記念品 :国重要文化財 江戸掛袱紗柄クリアファイル(500 名限定)
公開内容:
【建造物】 大門(江戸時代、奈良県指定文化財)、本堂(江戸時代、奈良県指定文化財)、客殿、渡辺始興筆襖絵(江戸時代、国重要文化財) 、庭園(江戸時代、遠州好み)、 御霊屋(江戸時代、奈良市指定文化財) ※外からのみ、鐘楼(江戸時代、十代将軍徳川家治寄進)
 【仏像】 本尊阿弥陀三尊像(天平時代、国重要文化財)
問合せ:興福院 特別拝観事務局(tel:080-1023-4728)

興福院こんぶいんについて・・・
法蓮山興福院は、創建当初、平城京右京四条二坊の“菅原伏見の里”、現在の近鉄尼ヶ辻駅のすぐ東にありました。
中世以前の寺史については判然としませんが、平安時代末には「興福院」と呼ばれていたことが文献からうかがえます。
その後、豊臣秀吉や徳川家の寄進を受けながら再興を重ね、茶人として知られる小堀遠州らの手により、本堂や客殿、庭園、大門が造営されました。
現在地に伽藍を移したのは寛文 5 年(1665)のことです。
徳川幕府の終焉までその庇護を受けましたが明治初年に禄を失い、同 6 年(1873)に浄土宗 知恩院の所轄となり、今日まで由緒ある尼寺として法灯を保っています。
佐保山の山麓に位置する境内には色とりどりの花木や山野草が咲き、秋には紅葉や黄葉も美しく、 本堂からの眺めは時の経つのを忘れさせてくれるほど気持ちの良いものです。
東大寺公慶上人や茶人で春日社神職の長闇堂とも所縁深い古刹です。
※ブログ内写真は、奈良倶楽部のお客様で興福院檀家のO様よりお借りしました。(昨年と一昨年のお彼岸時に撮影)