2019年11月5日火曜日

吉城園での「風車」展

11月の3連休に吉城園で作品展をされる陶芸家ご夫妻からご宿泊予約をいただき、お客様の作品展だからできれば観に行きたいけれど、超繁忙期だから出かけられるかしら・・・と、ぼんやり考えながら、作品展案内状を見ていて「墨 島谷愛」の文字にびっくり!
突然 思い出したのですが、8年前に偶然にも島谷先生の作品展に行って、いたく感銘を受けていたのです!
(その時のことをブログに残していました→
これは絶対行かなくては!と最終日に滑り込みで伺ってきました。
吉城園内にある茶室が作品展の会場となっています。
この建物の中に上がらせていただくのは初めてです。
作品展は97歳の叔母様の書と墨アート、そして甥御さん姪御さんご夫妻達が陶芸作品と薄茶のもてなしで、叔母様の作品とコラボレーションされた空間構成となっています。
作品展タイトルの「風車」というのは、沖縄で「カジマヤー」という97歳の長寿の祝いのことだそうで、97歳にして未だ衰えぬ創作意欲をお持ちの現役の書家・島谷愛先生。
8年ぶりに拝見する先生の作品、やはり圧倒されるものがあります!
こちらはすべて鉛筆を使って点々のみで描かれた大作。先生70代の時の作品だそうで、吉永小百合さんが主演された「時雨の記」という映画の一場面に使われたということです。

書家であり、墨アートの先駆者でもある先生の作品のモダンなこと。
素敵なものを目にして気持ちがふわふわ浮ついて、作品展の前日に仕上げられたという流麗な書の写真を撮らせていただくのを忘れてしまったのですが、美しい文字にもうっとりでした。
焼き物の焼き締め作品は森岡成好さん、白磁は森岡由利子さんの作品で、どちらも素晴らしく、また萬谷歓峯先生の飾管筆やお香合も展示されていて再見できたことが嬉しく、会場にいる間中ずっと楽しませていただきました。
お茶席では、以前に奈良倶楽部にお越しいただいた方と再会するという偶然の出来事もあり。


いいものを観て、素敵なご縁もいただき、心がほかほかして会場を後にしたのでした。