聖林寺では11/30まで「秘宝マンダラ展」を開催されています。
昨年の「京終さろん」の講座でお聞きして、一年越しにようやく伺うことができました。
聖林寺といえば、奈良時代の国宝・十一面観音菩薩像の見目麗しいお姿や、子授けの霊験あらたかなご本尊・子安延命地蔵菩薩像のほっこりと和んでしまうお姿。そして、「大和は国のまほろば たたなづく青垣 山籠れる 倭しうるはし」・・・と口に出てしまうこの風景が見られることが、何よりの素晴らしいお寺ですが
南北朝時代から室町、江戸時代と多様な曼荼羅図がたくさん残されていて、毎年11月中に公開されています。
三千仏名会本尊(南北朝時代)・星曼荼羅(江戸時代)・春日宮曼荼羅(室町時代)・春日鹿曼荼羅(南北朝時代)・補陀落山曼荼羅(南北朝時代)・法華経曼荼羅(江戸時代)・金光明最勝王経曼荼羅(江戸時代)・當麻曼荼羅(江戸時代)・胎蔵曼荼羅(室町時代)・金剛界曼荼羅(江戸時代)・十三仏曼荼羅(室町時代)・・・など。
いずれも小品ながら保存状態がとても良く、美しいものを拝見させていただけたと、有難いことでした。
さて、国宝・十一面観音像が安置されている収蔵庫の建て替えで、 聖林寺ではご寄進も広く募っておられます。
寄進については、HPの「聖林寺のお知らせ」より以下転載致します。
現在、聖林寺国宝十一面観音菩薩をお祀りしている収蔵庫は、昭和35年(1960年)に造られた我が国初めてのコンクリートによる国宝のための収蔵庫です。しかし当時は、地震などの対策はなされておらず、自然災害への対策は不十分なものです。昨今、大型の地震が日本列島を襲っていることを考慮しても、早急に免震機能を持った耐震性のある収蔵庫建立が望まれます。収蔵庫建立には莫大な費用を要します。
観音さまを愛する多くの皆様にはこの一大プロジェクトにかかわっていただきたく、お願いを申し上げる所存です。収蔵庫建立のご寄進を受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。
振込先: 南都銀行 桜井支店 普通160692 宗教法人 聖林寺
または、 郵便振替 01750-5-139449「光」結縁の会
また、聖林寺収蔵庫改築応援企画として
12/16に大神神社若宮社~聖林寺までの「十一面観音様が
来た道」を歩く歴史ウォークが行われます。
「聖林寺収蔵庫改築チャリティー歴史ウォーク」
開催日時:12月16日(月)9時~15時半ごろ
参加費:2000円(保険料・参拝料・入山料・寄付金含む)
全行程:約9.5km 雨天決行
定員:50名(先着順)
申込先:メールarcainfo@arca-nara.jp
fax 0742-22-9081
美しさで、多くの人を魅了し続けている聖林寺の国宝・十一面観音像。かつては三輪山・大御輪寺の本尊でしたが、高僧大心が住職をつとめる聖林寺へと大切に受け渡された来歴をもっています。『古寺巡礼』の記述などの影響で、「廃仏毀釈で打ち捨てられていた十一面観音さま」という誤ったイメージも根強くあります。
十一面観音菩薩立像の新収蔵庫の造営と東京国立博物館への御出陳を控え、今、改めて、 十一面観音菩薩立像の正しい来歴と魅力をいっしょに学び直すために、大神神社若宮社(旧大御輪寺)から聖林寺までの道をガイド付きで一緒にに歩きましょう。