2025年5月13日火曜日

東大寺境内*初夏の花

毎年、柳絮が飛ぶ頃に咲くのは栴檀の花。
一昨日に柳絮を見に行った時には、栴檀の存在をすっかり忘れていたので、今日のお昼にお散歩がてら、栴檀の花巡りをしました。
といっても、東大寺境内の中で私が知っているのは
大仏殿裏の三面僧坊跡北側の資材置き場のところ↓と


南大門を借景に東大寺ミュージアムの北側↓と

戒壇院のところ↓

全体的にまだ咲き始めな感じでした。 
参考までに戒壇院の栴檀の花が満開の時のブログ→

また、東大寺境内以外では、瑜伽神社や荒池のところにも栴檀の大木がありましたので、その辺りをお散歩される時には気にかけて見てくださいね。 参考までに瑜伽神社の栴檀の花のブログ→

この時期の花としては、西塔跡のマルミノヤマゴボウ↓
白い花が7月頃には真っ赤に染まります。 


猫段の途中にはエゴノキが満開でした。

辛国神社にも久しぶりにお参りして、こちらのお神籤では安心して大吉を引くことができ、いつも元気をいただきます。

二月堂裏参道お供田の桑の実はまだ青いですね。 

最後にもう一度、今日の柳絮です。
動画をご覧いただくとわかりますが、本当に雪のようでした。

朝の仕事の後に小1時間ほどのお散歩コース。
爽やかなお天気でしたので、日中も気持ち良く歩けました。

2025年5月11日日曜日

柳絮が飛び始めました*

大湯屋そばのマルバヤナギの柳絮りゅうじょが飛び始めました。
まだ飛び始めという感じで、これからもっと雪が降ったようになるのでしょうね。二月堂でもふわふわ飛んでいるのを見つけて、遠いところまで飛んで行ってるみたいですね。
動画バージョンもSNSにpostしています→

二月堂の北手水の上あたりには定家葛の白い花が咲いていて
鬼子母神さんの前では柘榴もオレンジ色の花を咲かせていました。

帰りの公慶道ではカラスビシャクが咲き始めていました。
(カラスビシャクという名前に関して、ウラシマソウでは?というコメントもいただき、どちらが正しいのか、昨年からまだ今もわからずにいます。はっきりわかるまで、このブログでは最初に教えていただいた方に敬意を表してカラスビシャクという名前で書かせてください。)
そして、定家葛は正倉院の裏にも。 

昨年の今頃のブログを読み返していたら、柳絮が飛ぶ頃には栴檀の花も咲いているので、明日か明後日には戒壇院や西塔跡の方にも行ってみようと思います。

2025年5月10日土曜日

春日大社「献茶祭」

5月10日 春日大社「献茶祭
神前に茶を奉納する「献茶祭」は、表千家(不審庵)、裏千家(今日庵)、武者小路千家(官休庵)の三千家家元が毎年交代でご奉仕されています。



この時期の青葉若葉が美しい春日大社にお参りできる楽しみもあって、一昨年昨年に続いて今年も参加させていただきました。

早い目に到着して献茶祭まで小1時間ほどの間に、まずは、春季特別展「華やぐ春に絵画を楽しむ 春日大社の屏風・絵巻・掛軸」が開催中の国宝殿を先に見学します。

展示品の中でも、江戸時代に描かれた「桜花流水図屏風」が、大阪市美の「日本国宝展」で観た、智積院の「桜図」と同じように胡粉で桜花を表現していて、作品の美しさやダイナミックさも似ていて、いいものを拝見させていただけました。
また、春日社と縁の深い復古やまと絵の名手 冷泉為恭れいぜいためちかのほとんど公開されたことのない作品が紹介されていて、こちらも非常に見応えがありました。

さて、そうこうするうちに11時となり「献茶祭」を直会殿から見学いたします。
今年は武者小路千家・千宗屋若宗匠がご奉仕でした。
Instagramでフォローしているのでテンション爆上がり💕)

始まる前に一枚パチリ。
立ち見できる場所を確保して、ご奉仕される様子を遠目ながら拝見させていただきました。
「献茶祭」の様子は春日大社のXでご覧になれます。

「献茶祭」の後は武者小路千家一門による拝服席へ。
桂昌殿、貴賓館、感謝共生の館での三席と景雲殿での点心席。
写真はほとんど撮っていませんし、お道具についても知らないことばかりで詳しくはありませんが、それでもとても楽しくお席を廻ることができました。

よく知らない中でも印象に残っているのは、横浜の先生のお席だった桂昌殿で、お仕覆の裂地が横浜の向こうの鎌倉の鶴ヶ岡間道という裂地を使ってあって、これは好みだと心そそられました。

感謝・共生の館は岐阜の先生のお席で、長良川の鵜飼で使う籠が花籠に。お軸も鵜と鮎が描かれたもの等々、テーマに沿ったお道具の由来を教えていただき、知らないことを知る楽しみにも浸る一日でした。

2025年5月7日水曜日

「日本国宝展」と「日本、美のるつぼ」

大阪市立美術館「日本国宝展」
京都国立博物館「日本、美のるつぼー異文化交流の軌跡」

GWに、奈良博の「超 国宝」展と合わせて3館を観て周るお客様もいらっしゃいましたので、私も京都と大阪の2館を観てきました。
奈良博の「超 国宝」展はすでに鑑賞済み(ブログの鑑賞記

充実の内容の図録も3冊揃ってます。予習復習にご覧くださいませ。

まず3館合わせて国宝の数が265件(奈良博112件・京博18件・大阪市美135件)で、全国の国宝の35%がこの時期に関西に集結してすごいことになっています。
特に大阪では出陳品のすべてが国宝(参考出品は除く)で、古代から近代までの日本の歴史や文化を国宝を通して辿ることができるという贅沢を味わえます。
ただ大阪では、前期後期だけでなく、展示期間を6つに細かく分けておられるので、すべての国宝を観覧するには何回も通わなければいけないのです・・・。(お目当ての国宝がある場合は下調べをしっかりして行かれた方がいいです。言わずもがなですが)
2年5か月の改修工事を経てリニューアルオープンしたばかりの大阪市立美術館エントランス↑と、入ったところの中央ホール↓
その他に洒落たカフェも併設されていましたし、その横から外へ出てお庭を見ることができました。
写真撮影可だった「薬師寺東塔水煙」
美しい天女を間近に拝見できました。

大勢の人と何重もの人垣で十分に観覧できたとは言えませんでしたが、京都・智積院の「桜図」を近くで見られたことや、奈良からお出ましの聖観音様を目の前にするとほっとして、あの金印「漢委奴國王」も しかと拝見できました。

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日を置かずに京都へも行ってきました。

大阪も京都も「大阪・関西万博開催記念特別展」が展覧会のタイトルの冠についています。
万博開催地の大阪では、1900年のパリ万博出品作などを中心に特集展示がありましたが→「皇居三の丸尚蔵館収蔵品に見る万博の時代」

京博の展覧会では「世界と出会う、日本の美術」「出会いは海を越える」「異文化交流の軌跡」などのサブタイトルから、明治以降、欧米各地の万博に出展した日本の美術工芸品に対して起こったジャポニズムブームをきっかけに、この展覧会では、『海外でも知られた傑作を中心に、古代から明治期までの美術工芸品で異文化交流の軌跡をたどる』がテーマになっています。

国宝の数という点から見ると、他の2館とは比べようがないですが、興味深いテーマに沿って出陳されている素晴らしい名品の数々が私の好みにドンピシャで、鑑賞していてずっとワクワクでした。

京博では、萬福寺「十八羅漢坐像のうちの羅睺羅尊者らごらそんじゃ像」が撮影可でした。館内の映像でも萬福寺が紹介されていて、行ってみたいと思います。

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奈良博「超 国宝」展
大阪市立美術館「日本国宝展」
京都国立博物館「日本、美のるつぼー異文化交流の軌跡」

◆会期:
3館とも6/15まで。展示替えについては各サイトを参照してください。
◆開館時間:
奈良は9時半~17時(夜間開館はなし)
大阪は9時半~17時(土曜日は19時まで)
京都は9時~17時半(金曜日は20時まで)
3館とも入館は閉館時間の30分前までですが、30分では見切れませんので余裕をもって観覧ください。
◆休館日:月曜日
◆観覧料:各サイトを参照してください
但し観覧チケットは必ず事前に購入されることをお勧めします。

ゴールデンウィークが終わってこれから梅雨入りまでの緑美しい季節。
奈良・大阪・京都と日本の美術工芸の粋をご覧に初夏の関西へ、是非お越しくださいませ!

2025年5月6日火曜日

緑の中を四月堂から奈良博へ

ゴールデンウィークが終わりました。
期間中、奈良俱楽部も多くのお客様にお越しいただきどうもありがとうございました。

最終日の6日は休館日にして、午後からの半日を
明日から2年間閉堂する四月堂と、薬師寺の吉祥天像が今日までいらっしゃる奈良博を目的に、緑滴る中を歩いて行ってきました。

二月堂裏参道「桜の緞帳」は緑の緞帳になってます。
裏参道のヤマボウシが咲き始めました。
大湯屋のところ、楓のタケコプター、種ができてます!
マルバヤナギの白い綿毛はまだですね。

四月堂、二月堂とお参りして

龍美堂さんで甘味補給♪


前期二度目の観覧。
薬師寺「吉祥天」様が今日までなので駆け込みました。眼福!
奈良博の庭園の緑も美しい。
奈良博を出た後は興福寺境内を抜けてならまち方面へ。
途中、興福寺大御堂のナンジャモンジャが満開でした。

そして最終目的地は「ならまち工房Ⅱ」にある古本中心の小さな本屋「慶河堂」さんへ。
先週送ってもらったブックマップのお礼にうかがったのでした。
往復歩くつもりが、お店を出たらちょうどタクシーが通りかかって、いったん帰宅。
(奈良ではほとんどタクシーの流しはないので珍しいことでした)

そして夜は猿沢池畔のイタリアン「Da Ciccio」さんへ。
忙しかったGWの〆の食事会、大変美味しくいただきました。

2025年5月4日日曜日

僧侶のお話を聞く*

4月終わりから5月にかけての一週間は、オンラインも含めて僧侶の方のお話を聞く機会が3度あり、少しだけ簡単にブログに残しておきます。(と言いながら、以下かなり長文です)

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◆4/25「お坊さんと読む『日本霊異記』ー身を挺する吉祥天ー」
会場「ことのまあかり」/お話:薬師寺・高次喜勝師

「ことのまあかり」さんの高次喜勝師による人気のシリーズ。
私は、かれこれ7年前にこのシリーズの2回目に参加したきりで(その時のブログ)、久しぶりに講座に参加して、興味のあった内容だったこともあり、オンラインでしたがとても楽しく学ぶことができました。
『日本霊異記』は平安時代初期に書かれた最古の仏教説話集で著者は薬師寺の僧・景戒さん。
 「ことのまあかり」さんでは、景戒と同じ薬師寺僧侶の高次喜勝師に『日本霊異記』についてのお話をシリーズでお願いして、3年ぶり11回目の開催となりました。

今回は奈良博で開催中の「超 国宝」展に5/6までお出ましになっていらっしゃる吉祥天像がテーマでした。
お話された中で、薬師寺の吉祥天像のことは「超 国宝」展鑑賞記にも書きましたが、他に吉祥天には黒耳天こくにてんという妹がいて姉妹喧嘩の話など、知らないことも多く教えていただき興味が尽きません。

              (「超 国宝」展図録より、吉祥天像)

オンライン参加ならアーカイブでも視聴できますので、次回も参加したいところです。貴重で楽しい講座をありがとうございました。

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◆4/26「奈良の當麻寺と興福寺のトビラ」
会場「平城宮いざない館」/お話:松村実昭師・辻明俊師

「365日シリーズ」を最初に刊行した興福寺・辻明俊師と『當麻寺の365日』を刊行されたばかりの當麻寺中之坊・松村實昭師の対談。

              (上の画像↑、撮影は岡下 浩二さん)
「365日シリーズ」も5冊目。これからもシリーズは続き、次回刊行予定の社寺などのお話もありました。

対談では、お二人の出会いや、意外に知られていない當麻寺と興福寺に共通することや、南都焼討の際に、興福寺の巻添えで當麻寺講堂が焼失したことなど(興福寺・辻さんの千年越しの謝罪も!)や、如法衣という袈裟を3枚合わせた法衣が左前であることの意味など、裏話的なお話もあり。

また、當麻寺には真言宗と浄土宗の二つの宗派があることや、 練供養、中将姫様のこと、称讃浄土経や當麻曼荼羅のこと、陀羅尼助のお話など、著者ご本人からお聞きすると読んでいることが頭の中に入っていきやすくて大変興味深く感じました。

松村實昭師は、何のために拝んでいるのか、住職の務めとは何か・・・など、息子さんへの遺言のつもりで書いたともおっしゃっていますが、ご本を読んで仏教を楽しんでほしい、楽しんでもらうきっかけになればともおっしゃってました。
→追記:著書の中に、蓮華会式や施餓鬼会など詳しくご紹介があり、いつかタイミングが合えば参列させていただきたいと願いました。これこそが仏教を楽しんでもらうきっかけになるのでしょうね。

最後に辻明俊師より・・・
興福寺五重塔の保存修理現場見学会が5/23,5/24に行われます。多くの方が応募されて抽選に外れた方も多いようです。
今後も2回目3回目と見学会を開催されるようなので、興福寺のHPを時々チェックしてくださいとのことでした。

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◆5/1「五年目の修二会参籠 過去帳を終えて 礼拝行の功徳」
会場:手貝町会所 /お話:鎌倉・普賢光明寺 望月大仙師

       (写真は当日の司会役・倉橋みどりさんと望月大仙師)
参籠5年目で初めて過去帳を読み上げる「新過去」を、今年の修二会で経験された修二会練行衆中灯役の望月大仙師。
過去帳読み上げを通して感じたことを中心にお話くださいました。

過去帳は奈良時代から始まり現代にいたるまでの東大寺や二月堂に貢献された様々な方の名前が記されており、その数は膨大で、すべてを読み上げることは到底できません。
修二会において読み上げられるのは鎌倉の大仏再建頃までの抜粋ですが、それでも40分以上かけて読み上げます。

序盤の奈良時代はゆっくり低音で読み、中盤の平安時代は少し高くはっきりと読む中駆け、それから鎌倉時代に入って、それまでのテンポから一転して低く重々しい「青衣の女人」を読み上げ、そこから先は素早く読む早駆けに分かれていて、早駆けが終わると、折本に移って鎌倉時代から現代までの過去者を抜粋して読む段になります。

望月師は、誰もが知っている後醍醐天皇・足利尊氏・秀吉・淀君・家康など有名な方の名前を読み、家康公の後は分厚い折本をパッと開いて目についたお名前を読み上げていかれたそうです。
中には「盲目の按摩師」というのもあって、名もなき人々の観音様への帰依の心、祈りの心の上に修二会が連綿と続いているのだと、修二会が1274年も途切れなかったのは過去者がいて、次に渡していくのが練行衆の役割なのだと、過去帳を読み上げて感じたとおっしゃってました。

ちなみに、過去帳奉読の最後は、東大寺歴代の練行衆や管長など亡くなられて一年以上経った方々の読み上げで、明治以降はお寺の人の名前しか読まれないそうです。
(寄進者などは大導師作法の中の加供帳で読み上げられます)

修二会では六時の行法中は一滴の水も飲んではいけないという戒律がありますが、2回だけ飲んでいい時があって、走りの行法の後と、過去帳読み上げの時だそうで、いずれもカワラケにお香水を半分ほど注いで口に含むということでした。

参籠5年を経た望月師、来年は「古練」と呼ばれて一人前の練行衆として扱われ、後輩の指導なども行う立場になるそうです。

そして、昨年はブク(服忌)のため参籠されず2年を空けての参籠では、「回向文」や「南無観」などのかけあいでテンポが合わずに苦労されたお話もありました。

最後に「南無観」をお唱えしたり、参籠で使われたお道具類なども見せていただき、しばし修二会の世界に浸るひとときも味わうことができました。貴重なお話をどうもありがとうございました。

2025年5月2日金曜日

東大寺「聖武天皇祭」

5/2「聖武天皇祭」
午前中、8時から天皇殿で行われる聖武天皇の御忌法要「最勝十講」。
朝の仕事を終えて、今年は終盤の散華が終わったあたりから参拝させていただきました。
天皇殿の新緑が雨に濡れて瑞々しく輝くばかり。
雨のためか参拝客も少なく、静かにお参りできました。天皇殿は法要中と法要終了後も午後2時頃まで、屋外から参拝可能です。

皆様退堂の後、撒かれた散華と記念の鉛筆をいただき大仏殿へ。
昨年、一昨年も気になっていた南大門の戸帳が今年も掛けられています。南大門から中門への参道には屋台も出て賑やかなことです。
また、今年は雨のため「練行列」が中止となりました。
午後からの大仏殿での聖武天皇慶讃法要は予定通り厳修され、舞楽奉納、慶讃能は金鐘ホールにて開催されました。
南大門と中門の間にナラノヤエザクラが植えてあるのですね。
こちらのナラノヤエザクラは、国の天然記念物に指定されている知足院に伝わる品種と同じ遺伝子を持つ後継樹のようです。→参照
午後からの法要のために大仏殿は外からお参り。(中に入れません)
廻廊でのお茶席券をいただいたので、緑の木々を見ながらほっこり。
GW期間中のお昼の休憩時間に出かけたので、またすぐに奈良俱楽部に戻ります。いつも肝心の法要に最初から最後まで参拝できずにいますが、少しずつでもこうしてお参りできて有難いひとときでした。