2025年9月30日火曜日

3度目の万博へ*

9月30日 3度目の万博へ。
この日は開幕早々の4月から予約していた日でしたが、駆け込み入場が多く超超満員になってしまい、 あまり無理せず楽しもうと行ってきました。

海側のリングの上を歩くこと↑と
今まで見られなかった花火とドローンショーを楽しむ↓


そして第一目的の、仕事で万博に出展している息子に会う!


西ゲートのまだ西の端、フューチャーライフビレッジというところで出展していますが、刺さる人には刺さる内容の展示のようで、たくさんの人が来場して下さって、息子の仕事ぶりにも触れることができました。ワークショップもできますよ↓
西の端は海のすぐそば、夕陽が美しく海風が心地よかったです。



予約済みのパビリオン「パソナ」「未来の都市」も楽しみました。


せっかくの万博だから海外パビリオンにも入ってみたいという思いもありますが、長蛇の行列に並ぶ元気がなくて、少しだけ消化不良を残しながらも、これで私の2025年のお祭りを終えました。 
それにしてもドローンショーは初めて見たせいか感動的でした。

Instagramに動画もアップしていますので、よろしければ→

水上ショーとドローンショーが終わって、万博の終了時間までまだ時間はあっても、そろそろ帰った方がいいかもと
大屋根リングを名残惜しく目に焼き付けて、駅までのはためく万国旗を見ながら帰宅の途につきました。
先週から来週はじめまで、楽しみごとがたくさん続いて、奈良倶楽部をお休みしている日も多くあり、出かけているとメールやお電話でのお返事が遅くなったりとご迷惑をおかけしています。
メールやお電話のお返事は必ず致しますのでよろしくお願いします。

2025年9月29日月曜日

「粟ならまち店」へ*

日中はまだ暑さが残る9月の終わりに、「夏のお疲れ様会&これから秋に向かって頑張ろう会」と称して、スタッフ達と「粟ならまち店」さんでランチ会でした。



今回は大和牛と大和伝統野菜など奈良県産の食材を使ったコースをチョイス。 めずらしいお野菜もたっぷりで美味しくいただきました。
「粟ならまち店」さんは、築140年の古民家で奈良県産の食材をいただく奈良らしいお店として、奈良を訪れる方に人気の高いお店です。
秋にご宿泊予定の方で気になる方は、ご予約をお早い目にどうぞ!

「粟ならまち店」HPはこちら

2025年9月28日日曜日

黄綬褒章受賞記念祝賀会へ

この春に義弟が受賞した黄綬褒章受賞記念祝賀会へ。

花卉農業を営む義弟の今までの努力を評価していただいたこと、とても嬉しく誇らしく栄誉なことと喜んでいます。

今回は後進の指導に力を入れている姿も特に評価されたようで、兄弟あるあるで、近しいからこそ知らなかった義弟の仕事を、来賓の方々の祝辞であらためて教えてもらい、地域の皆さんに愛されている幸せな姿を見てほろりとなっておりました。 


地元の特産品のイチヂクがふんだんに使われたお料理も美味しく、記念品にもイチヂクカレー。 そして農薬を使わずに薔薇を育てている京都伏見の「おくだばらえん」さんによるいけばなパフォーマンス(使われている花々は京都府で生産されたもの)も見事でした。
親戚の皆さんにも久しぶりに会えて、新婚当時の私が出会った頃は小学生だった子たちが50代のおじちゃんおばちゃんになっていることにもびっくりやらの再会が嬉しいひととき。
和やかであたたかな祝賀会で弟の築いてきたものに触れることができ、幸せのお裾分けをいただきました。

2025年9月27日土曜日

10月のお出かけ情報②~前半の行事案内

10月前半の伝統行事のご案内です。
ブログでは、9/24現在でわかる範囲を記載していますが、当日ご参拝予定の方はHPなどで今一度ご確認の上、お出かけください。


◇9/30  17:00~氷室神社「宵宮祭」/18:30~御神楽奉納

◇10/1 氷室神社御例祭」 
10:00 朝座の儀 /12:00 渡御 /13:00 御旅所祭(興福寺南大門址)
14:30 還御 / 16:00 夕座の儀 / 17:00 舞楽奉納 氷献灯
※渡御、御旅所祭、還御は雨天中止
問合せ:0742-23-7297

問合せ:0743-62-0900

◇10/3~10/5 西大寺光明真言土砂加持大法会
西大寺一門最大の法要。宗内僧侶の総出仕の下、本堂で光明真言の功徳で土砂を加持して、三昼夜続けて総回向の法要が営まれます。
詳細→(時間の参考に)
問合せ:0742-45-4700

◇10/4 9:00~12:00  閼伽井庵あかん坊
「遣唐使 吉備真備没後 1250年法要」
「浄土宗開宗850年慶讃法要」併修
問合せ:0742-23-7007(興善寺)

◇10/4 興福寺「塔影能
※予約受付は終了しています。
※当日券は晴天時のみ販売されます。
問合せ:0742-22-7755

◇10/5 手向山八幡宮「転害会」 
・10/4 17:00 宵宮祭 
・10/5 9:00 御本社祭典  神幸祭(御鳳輦ごほうれん渡御) 
    12:00 転害門祭典 12:30 舞楽奉納
              15:00 還幸祭(於 御本社)
※雨天時は渡御、転害門祭典は中止、舞楽奉納は御本社で斎行
転害会「御鳳輦渡御」の様子→2019年 /2023年
問合せ:0742-23-4404

◇10/6「中秋の名月」の行事は各サイトを参照してください。
・采女祭り・唐招提寺・大神神社
・松尾寺・慈光院

                   2023年唐招提寺観月讃仏会

◇10/8 10:00  法隆寺西円堂
「奉納鏡奉納大般若経転読法要」
問合せ:0745-75-2555

10:30十二神将練供養 11:00大般若経転読法要 14:30柴燈大護摩
18:00~万燈会 18:30天武忌法要
問合せ:0742-33-6001

◇10/8 20:00 奈良豆比古神社「翁舞」 
※2025年も一般公開されますが、後日にYouTube配信もあり
奈良豆比古神社 YouTubeチャンネル→

◇10/9  19:00~   奈良豆比古神社「神事相撲奉納」
2019年に拝見した様子→

◇10/9 10:00~ 春日大社重陽節供祭・献香之儀
※献香之儀は参拝所より拝観可
問合せ:0742-22-7788

◇10/12 19:00~ 八柱神社「題目立」
17歳の若者が中心になって行われる音楽や動作を伴わない
独特の節回しで語られる素朴な民俗芸能。室町時代から続く。
国指定重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化財に登録。
問合せ:0743-82-0201(都祁行政センター)

◇10/11・10/12 鴨都波神社秋季大祭
10/11 19:45~「宵宮」ススキ提灯献灯行事
10/12 10:00~「本宮」大御輿渡御
問合せ:0745-62-2176

◇10/11・10/12 往馬大社火祭り
問合せ:0743-77-8001

問合せ:0746-42-0032

◇10/12 10:00~  談山神社 「嘉吉祭」 
問合せ:0744-49-0001

◇10/12  13:00~ 大峯山龍泉寺八大龍王堂大祭
問合せ: 0747-64-0001

◇10/14 三輪恵比須神社「例大祭」
問合せ:0744-42-6432

問合せ:0742-22-5511

◇10/15 10:00~  石上神宮ふるまつり
900年前から続く石上神宮で最も重要な祭典。
問合せ:0743-62-0900

2025年9月26日金曜日

10月のお出かけ情報①~秘宝秘仏公開

10月の奈良は秋の観光シーズン真っ盛りで、特別公開も目白押し!
お出かけの参考にしていただければ幸いです。

<<公開中の特別公開は・・・>>

◆~11/30 安倍文殊院秋の寺宝展
一般公開されていない金閣浮御堂の内陣を参拝できる。
問合せ:0744-43-0002

◆~12/21 松尾寺「日本唯一の舎人親王像」
問合せ:0743-53-5023 

<<10月より始まる特別公開>>

◆10/1~11/30 不退寺寺宝特別展
在原業平画像開扉、伊勢物語公開、古今和歌集、六歌仙の公開
問合わせ:0742-22-5278

◆10/1~11/30 9:00~16:00 大安寺十一面観音像特別開扉
癌封じの本尊として名高いです。
問合せ:0742-61-6312

◆10/1~11/30 9:00~16:30 浄瑠璃寺「秘仏吉祥天女像特別公開」
問合せ: 0774-76-2390

◆10/1~11/30  8:30~16:45  岩船寺「秘宝特別公開」
岩船寺三重塔初層特別開扉は10・11月の毎土日祝
(雨天・荒天時は塔開扉中止の場合あり)
問合せ:0774-76-3390

◆10/4~12/7 9:30~16:00 長谷寺本尊大観音尊像特別拝観
問合せ:0744-47-7001

◆10/5 10:00頃(法要終了後)~16:00  東大寺 秘仏公開 
勧進所八幡殿「僧形八幡神坐像」
勧進所阿弥陀堂「五劫思惟阿弥陀如来坐像」
勧進所公慶堂「公慶上人坐像」
問合せ:0742-22-5511


◆10/8 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」
※雨天、荒天時は中止
※10/25~11/3にも特別公開あり。
問合せ:0774-76-2390

◆10/11~10/13 寶山寺獅子閣特別公開
問合せ:0743-73-2006

◆10/11~11/30 岡寺本堂内々陣お扉特別開扉
問合せ:0744-54-2007


 問合せ:0745-48-2001

◆10/17 9:00~17:00(法要13:00~) 興福寺南円堂特別開扉
問合せ:0742-22-7755

◆10/17  不空院不空羂索観音坐像」 
※10/25~11/10にも特別公開あり。
問合せ:0742-26-2910

◆10/17~10/23 福智院「宝冠の十一面観音立像」
問合せ: 0742-22-1358

◆10/18~10/26 法起院「長谷庚申 秘仏青面金剛像」
問合せ0744-47-8032

◆10/18~11/3  橘寺「聖倉殿特別公開」
問合せ:0744-54-2026

◆10/18~12/7 9:30~16:00 長谷寺本坊大講堂特別拝観
問合せ:0744-47-7001

◆10/18~12/7 9:00~15:00 室生寺「金堂特別拝観」
問合せ:0745-93-2003 

◆10/19 岡寺三重宝塔壁画特別公開
問合せ:0744-54-2007

◆10/19~11/30 おふさ観音「秘宝生き人形 特別公開」
問合せ:0744-22-2212

◆10/21・10/22 唐招提寺礼堂「金亀舎利塔」特別公開 
解脱上人貞慶が始めた800年来の伝統行事「釈迦念仏会」の
特に21・22日の昼の法要(14:00~)後に
国宝の金亀舎利塔が間近に拝観できる。
問合せ: 0742-33-7900

◆10/21・10/22 手向山八幡宮「御鳳輦を拝殿にて公開」
問合せ:0742-23-4404

◆10/22~11/22  法隆寺夢殿救世観音特別開扉
問合せ:0745-75-2555

◆10/23~11/9 霊山寺薬師三尊像、秋薔薇と秘仏宝物展
バラ庭園 8:00~17:00 本堂(秘仏宝物展)10:00~16:00
問合せ:0742-45-0081

◆10/23~11/30 9:00~17:00 長岳寺大地獄絵開帳
住職による現代風絵解き説法も随時行なわれます。
問合せ:0743-66-1051

◆10/24~11/30 金峯山寺日本最大秘仏本尊特別開帳
問合せ:0746-32-8371

◆10/25 薬師寺秋夜の特別拝観」17:30~20:30
問合せ:0742-33-6001
◆10/25~11/9 薬師寺秋の特別拝観
・玄奘三蔵院伽藍・食堂・慈恩殿の三大壁画特別公開
・東塔・西塔の特別開扉
問合せ:0742-33-6001

◆10/25~11/3 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」
※雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◆10/25~11/3 海住山寺「国宝五重塔特別開扉」※雨天、荒天時は中止
◆10/25~11/30 海住山寺「寺宝特別公開」
問合せ:0774-76-2256

◆10/25~11/9  信貴山朝護孫子寺
信貴山縁起絵巻特別公開・尼公の巻
問合せ:0745-72-2277

◆10/25~11/10 不空院不空羂索観音坐像」 
問合せ:0742-26-2910

◆10/25~11/10 海龍王寺「十一面観音像特別開扉」
弘法大師筆「隅寺心経」なども特別公開
問合せ:0742-33-2261

◆10/25~11/10  法華寺「十一面観音像特別開扉」
◆10/25~11/10  法華寺「慈光殿特別公開」
問合せ:0742-33-2261

◆10/25~11/15  西大寺「愛染明王像特別開扉」
問合せ:0742-45-4700

◆10/25~11/16 元興寺板絵智光曼荼羅特別公開
問合せ:0742-23-1376 

◆10/28午後~10/29と10/31 手向山八幡宮「御鳳輦を拝殿にて公開」
※10/30は手向山八幡宮閉門日になっています。
問合せ:0742-23-4404 

2025年9月23日火曜日

転害門の大注連縄かけ替え

2025年、秋分の日。 
今日は4年に一度の転害門の大注連縄の掛け替えの日です。 
11:45頃、記念撮影も終わってクレーン車も何もかも撤収された後の転害門。新しい注連縄が掛けられて威風堂々とした立派な姿です。 
11:00頃、仕事を終えて駆けつけた頃には、すでに取り付け作業が始まっていました。(今年はすごく早くから作業されていたそうで、古い注連縄の取り外しは7時頃だったということです) 
手向山八幡宮の上司宮司と東大寺の上司執事長が見守る中、全体のバランスを見ながら注連縄の取り付け作業が進みます。
紙垂と紙垂の間に取り付ける房のようなものは「〆の子(しめのこ)」と呼ばれています。
転害門には5つの〆の子がつけられ、素早く作られる様子も拝見できました。 
〆の子もバランスを見ながら付けていきます。
最後に記念撮影。 2013年の前々々回から、大分の宇佐の小学生が育てた餅米の稲藁が入っています。小学生の皆さんが今朝フェリーで大分から駆けつけてくださり、一緒に記念撮影でした。 

次は10/5の転害会です。晴れますように!

2025年9月21日日曜日

「八幡様と奈良、その歴史と繋がり」その②

ホテル尾花さんで開催された、手向山八幡宮 八幡様里帰り記念トークイベント 「八幡様と奈良、その歴史と繋がり」の最後に、今回の催し関連での特別公開などについてご案内がありました。

◆9/23 8:00~「転害門注連縄掛け替え」
2025年は4年に一度の掛け替えの年になります。
8時に古い注連縄を外してお昼頃に新しい注連縄が掛けられます。
注連縄作りは転害門前広場で行われます。(見学自由)

◆10/5 「手向山八幡宮 御例大祭 転害会」
9:00~御本社祭典 その後に御神幸(御輿渡御)
12:00~転害門祭典 12:30~舞楽奉納
15:00~還幸祭(於 御本社)
※雨天時は渡御・
転害門祭典は取り止め、舞楽奉納は御本社で斎行

◆10/21・10/22 宇佐へご出発前に「御鳳輦を拝殿にて公開」

◆10/23 15:30~17:30 宇佐八幡大神の御璽
みしるし特別公開ツアー
参加費2500円 / 申込と詳細はこちら
※10/23は手向山八幡宮閉門日になっています。

◆10/24 午前中 御鳳輦・渡御関連品、宇佐神宮へ向け搬出

◆10/26 正午「宇佐神宮御鎮座1300年奉祝 古代宇佐時代祭」

◆10/28 御鳳輦・渡御関連品、手向山八幡宮へ戻る

◆10/28午後~10/29と
10/31「御鳳輦を拝殿にて公開」
※10/30は手向山八幡宮閉門日になっています。 

◆10/31 御鳳輦宝庫へ

2025年9月20日土曜日

「八幡様と奈良、その歴史と繋がり」その①

 ホテル尾花さんで開催された、手向山八幡宮 八幡様里帰り記念トークイベント 「八幡様と奈良、その歴史と繋がり」に行ってきました。

大分の宇佐神宮の御鎮座 1300 年という歴史的節目に際し、2025 年 10 月 26 日に開催される「古代宇佐時代祭」にあわせて、手向山八幡宮の八幡様が奈良時代以来となる宇佐神宮へ里帰りをなさることとなり、それを記念したトークイベント。

登壇者は、左から宮大工の速水浩氏、手向山八幡宮・上司延禮宮司と塗師で神輿長の樽井宏幸氏、そして司会進行役のホテル尾花・中野聖子さん。

まずは上司宮司より、手向山八幡宮の成り立ちや歴史について。
そして、宮大工の速水さん、塗師の樽井さんも交えて「御鳳輦ごほうれん」新調の裏側をお話されました。

会場でメモした内容を簡単にまとめて箇条書きで書いてみます。

・平安時代につくられた御鳳輦(重文)での渡御は昭和35年が最後で、以降60年間お渡りがなく、宮司さんの父・祖父の悲願であった御鳳輦を2018年に新調。
・大仏開眼1250年の折に宇佐から八幡神がお出ましになっているので、いつかはこちらも宇佐の元宮へご神幸したいと願っていた。
・御鳳輦とは、屋根に鳳凰の飾り、紫の錦という非常に格式の高い輿で、かつては天皇の正式な乗物として使用されていた。
・明治維新で天皇が江戸に遷られる時に、手向山の御鳳輦を参考にしてつくられたそうです。
・新調した御鳳輦の足が、転害門の御輿台の4つの石の上にぴったり収まった。
かつては、御鳳輦の他に三柱の神様の他のお二人が乗られる「葱華輦そうかれん」という御輿が2基あった。近い将来にその葱華輦も新調したいと宮司さんがおっしゃり、樽井さんが快諾されておられました。
上の写真、転害会では五色の饅頭が供えられていて、今もお供えされているのです・・・が、昨年は樫舎さんに頼むのを忘れたというような裏話も出て・・・!
(宇佐へも奈良からは樫舎さんの饅頭を樽井禧酔さん制作の饅頭箱に入れて奉納されるそうです)
紫の錦の許可書
御鳳輦には仮のご神体を載せているので、御正体の鏡は表に懸けなさいという天皇の許可書もあるそうです。

↑写真の左側が平安時代の御鳳輦、右が新調されたもの。

・速水さんと樽井さんが知り合ったのは薬師寺の論議台を作ったときで、その経験があったので、手向山さんから御鳳輦新調のお話が来た時に即答できた。
・新調に当たっては、大きさと軽さについて注文された。
・屋根の四隅の「わらび手」↓のラインにこだわった。
(古いものは緩やかなカーブなので、屋根のそりは緩やかに)

・作業場近くに住んでおられた石工の佐野さんが毎日見にこられた。
・博物館の学芸員さんに日記をつけておくよう勧められたが、ものを作っていると日記は書けないし、できたものがあるので充分、自身の経験の方が大事である。
・出来上がった御鳳輦↑に、ここからここから色々なもの(金具や錦、襖など)をつけていくが、全然下品にならないのが印象的だった。

・・・等々、貴重なお話を拝聴させていただきました。

::

転害会御鳳輦渡御については、ブログ過去記事(2019年と2023年)も参考にして下さい。
また「手向山八幡宮例大祭転害会」Facebookページには、「御鳳輦」新調の工程も掲載されていますので是非ご覧ください。

余談ですが、トークイベント終了後に氷室神社さんの御鳳輦について、樽井さんにお尋ねしました。
氷室神社御鳳輦渡御のブログ過去記事の写真をご覧いただいてもわかりますが、両社の御鳳輦はほぼ同じです。
氷室さんのは、新調されたのではなく、江戸時代後期につくられたものを塗り直し修理されました。
当時、興福寺一乗院が手向山さんのを真似てつくらせて氷室さんへプレゼントした御鳳輦なので、ほぼ同じなのですね。

最後に、関連イベントのお知らせがありましたので、次回のブログでご案内いたします。(続く)

2025年9月19日金曜日

奈良県美「安藤榮作-約束の船-」

奈良県立美術館で開催中の特別展「奈良ゆかりの現代作家展 安藤榮作-約束の船-」を観てきました。(会期は11/16まで)


エントランスの「鳳凰」正面からと後ろ側からと。

第一展示室「営みの祈り」より
「ユイ」「光の川」
「太陽」に向かって走るユイちゃん。

第2展示室「3.11 光のさなぎたち」





第3展示室「タッチコーナー」では作品に触ることもできました。

第4展示室「宇宙の理~魂の帰還」
すべての作品が2025年制作で、大きな熱いエネルギーが満ちているようで圧巻でした。







第5展示室「約束の船」


第5展示室の前のスペースで、安藤さんへのインタビュー映像が上映されています。1時間8分という長時間の上映ながら、作家さんご本人のお話に聞き入ってしまい、もう少し知りたい気持ちもあって、ミュージアムショップでエッセイ集「降りてくる空気」を購入しました。

展示作品は撮影可で幾つかご紹介しましたが、作品の持つエネルギーや圧倒的存在感、それでいて静謐な雰囲気を醸し出している展示空間をぜひ会場で体感してみて下さい。

会場で上映しているインタビュー映像はこちらでご覧いただけます。
また展覧会の公式図録(10月下旬発行予定)の事前申込はこちら

特別展「奈良ゆかりの現代作家展 安藤榮作-約束の船-」
会期:2025年9月13日~11月16日
会場:奈良県立美術館
休館日:9/16・9/22・9/29・10/6・10/14・10/20
開館時間:9:00~17:00(入館は 16:30 まで)
今後の関連イベント:
◆10/14  14:00~15:00「公開制作&トーク」
◆10/18  18:30~20:30「パフォーマンス&トーク」
◆10/25  14:00~16:00「講演会『約束の船』をめぐる対話」
◆11/15  14:00~16:00「クロージングトーク」
※上記の詳細はこちら(事前申込や先着順もありご確認ください)