2024年10月1日火曜日

氷室神社御例祭御渡り「御旅所祭」

毎年10/1は氷室神社御例祭。
昨年は夕刻からの舞楽奉納を拝見したので、今年はご鳳輦お渡りと御旅所祭を見学に行ってまいりました。


せっかくなら、氷室神社ご出発からのお渡りを追っかけしたいところでしたが、10月になっても日中は蒸し暑くて一緒に歩いて行く元気がなく、興福寺中金堂前で待つことにしました。
興福寺に着いて国宝館前でちょっと一休みされているところ↑でしょうか。知っている人たちたくさんいらっしゃいます。
五重塔の建屋とクレーン車というレアな風景。
昨年は雨で中止されましたが、今年はお天気に恵まれました。
中金堂の前を通って南大門址の御旅所へ進みます。

ところで、氷室神社の御旅所が興福寺の南大門のところなのは何故なのかと、ふと疑問に。ちゃんとホームページに書いてありました。
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明治以前の御渡りの御旅所は、旧一乗院宮邸(現、奈良地方裁判所の敷地)の玄関にご鳳輦を安置し、興福寺の別当一乗院宮が参列なされ御旅所祭が斎行されていました。明治以降は興福寺南大門跡に御旅所を設けました。その後氏子の要望によって氏子区域32ヵ町を巡幸されることになり、近年まで継続していましたが、交通事情煩雑の為昭和39年に中止となり、令和2年に58年ぶりの復興となりました。

修祓、祝詞奏上、そして宮司さんの「ヲー、ヲー」という警蹕の声と共にご鳳輦の前の長方形のものを外されます。↓
これで、中にお入りの神様が少しお外の景色をご覧になることができるのでしょうか。
献饌では、すでにお供えされている神饌の瓶子の蓋を開けることで献饌とされ、蓋を閉めることで撤饌とされました。
興福寺僧侶の般若心経読経や玉串奉納など、神仏習合で御旅所祭が斎行され、最後はまた警蹕の声と共にご鳳輦の前の長方形のものを閉めて終了となりました。
美しい中金堂を背に、輝くようなご鳳輦のお姿。
御旅所祭は13時前から13時半頃まで、この後14時頃から同じルートで氷室神社へ還幸されます。(仕事の合間に出かけたので、今日はここまでで帰りました)

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興福寺に着いてすぐ、猿沢池畔の茶店でおうどんをいただきました。

お店の中から三重塔もよく見えるレトロなお店。
一度入ってみたかったのでした。