10/1 奈良県立美術館開館50周年を記念しての特別展「仮面芸能の系譜ー仮面芸能のふるさと奈良ー」を観賞し、特別対談「まつりといのりの仮面芸能ー雅楽・舞楽を中心にー」を聴講してすぐに、氷室神社例大祭の舞楽奉納を拝見に伺いました。
この舞楽拝見のためにこの日に奈良に来られたお客様が、「氷室神社にしかない舞があると聞いて、絶対見たかった」とおっしゃって、私もご一緒させていただきました。到着するとすでに始まっていて、迦陵頻がこれから舞われます。
子ども達5人、中にはまだとっても小さなお子さんもいて、舞台の下でお手本を見せている先生↓を見ながら一生懸命に舞う姿がとても可愛いいです。左舞の迦陵頻に対して右舞の胡蝶↓童舞の頃にはまだ明るかった夕刻の空も
萬歳楽、延喜楽の頃にはあっという間に夕闇になり
続いて左舞の↑蘭陵王らんりょうおうと右舞の↓納曽利なそりが舞われます。
そこから、抜頭ばとう↑、落蹲らくそん↓
宮司さんより少し解説が入って、氷室神社では「大神おおが流」独特の舞があるそうで、「納曽利」の二人舞「落蹲」が南都楽所の大神流独特のものだそうです。
氷室神社では「納曽利」は一人舞、「落蹲」は二人舞ですが、この人数が南都楽所の奈良とその他の場所では逆だそうです。
おん祭の芝の上より狭い舞台の氷室神社では、この落蹲を舞うときに、面で視界が限られ見えにくい上に二人で舞うタイミングを合わせるのが大変で、「1.2.3.…4.5.6」と声を出して数を数えながら舞ってらっしゃいました。動画をInstagramに上げています→★
舞楽奉納が終わって、いよいよ撤饌というときに、宮司さんより「神職はみんな舞楽に入って人手不足なので、ご参拝の皆さま、撤饌のお手伝いをお願いします」と案内があり、私達参拝者が手渡しのリレーで撤饌をさせていただいたのです!
ずっしりと重い神饌の数々を両手で持ち運びながら、見て触れることができて大変貴重なことでした。ありがとうございました。
ずっしりと重い神饌の数々を両手で持ち運びながら、見て触れることができて大変貴重なことでした。ありがとうございました。
直前に県立美術館の特別対談を聴講したおかげで、舞楽の左舞・右舞についても少しわかって、実際に見ることでより理解できました。