2023年10月9日月曜日

「平城のとよほき」トークイベント

久しぶりの平城宮跡。
今日はこちらのイベントに行ってきました。

平城宮でばりばり働く佐紀乃郎女さきのいらつめさんに、奈良時代の女性の仕事や暮らしについて教えていただきました。

聞き手の岡下さんとの軽妙なやり取りもあって、あっという間の90分。知らなかったことを教えていただけたということもありますが、1300年前の奈良時代の女性たちがとても身近に感じられました。
いざない館の通路奥に設えられた古代部屋。
奈良時代は身分の高い人は椅子に座っていたらしいです。
また、佐紀乃郎女の「郎女いらつめ」とは、お嬢さんというような意味で、佐紀の家のお嬢さんだから佐紀乃郎女と呼ばれるそうです。
そして官位が五位以上で働いていると「佐紀乃命婦」になるということです。
ヘアスタイルの髷が一つなのは既婚者、髷が二つは未婚とか、そんな小ネタ的なお話も挟みながら、奈良時代の女官についてのお話が進みます。

奈良時代の女官は公務員で、記録に残っている女官は続日本紀で100人くらい。有名なところでは例えば「橘三千代」さんとか。
遣唐使船で来日し奈良時代の朝廷に仕えた唐人「皇甫東朝こうほとうちょう」や、「破斯清通はしのきよみち」というペルシャ人の名前も。

奈良時代は共働きが普通だったようで、亡くなるまで現役で働く人も多く、和気清麻呂の姉、広虫は70歳まで働いていたそうです。
1年間に240日以上働かないと給料が出ないらしく、田や絁、麻布、そして田を耕す鍬などが給料として支給された。(女性は男性の3分の2くらい)
女性は半月に5回の割で髪を洗うためのお休みが取れた。
午前中で仕事が終わることも多いが残業もあった・・・などなど、奈良時代の暮らしが遠い昔の過去の話ではなく、今でも想像できる世界のように思えます。

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遣唐使船で来日し奈良時代の朝廷に仕えた唐人「皇甫東朝こうほとうちょう」さんの話が出ましたが、10/28から始まる『女帝のいのり』展では「皇甫東朝」の名前が書かれた土器が出展されるとのこと。
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トークイベント前にちょっとお腹にいれておきました。
古代スィーツの索餅さくべいと甘葛シロップ粉粥ふんしゅく、花水土香さんのマーラーカオも一緒に。(美味しい!)
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そして、中田文花さんに天平フェイスペインティングをしてもらって一緒に記念撮影。楽しい一日でした。