2023年10月13日金曜日

良弁僧正1250年御遠忌法要「蜂起の儀」

10月13日
10/14から厳修される「良弁僧正1250年御遠忌法要」を前に、前日の夕刻に行われる「蜂起の儀」に行ってまいりました。
「蜂起の儀」については、平成23年2月発行の宗報「けごん」に詳しく書かれていますので、以下に抜粋します。(青字部分)

「蜂起の儀」は大法要等の大事の前に山内大衆が集まって、事の趣旨を明らかにするとともに覚悟を新たにし、山内各所を巡拝・巡検する儀式で、午後4時前、法要で会奉行を勤める教学執事以下8名の僧侶が東大寺本坊大広間に集合、その後 裹頭かとう装束に法螺貝を携え、8名の白丁装束の同行を従えて出発・・・

・・・ということで、
出発される時間頃に本坊前へ行きました。(16:40頃出発)

会奉行は教学執事の鷲尾師。
出発された時は僉議せんぎの文を手に持ってらっしゃいます。
(その後、大湯屋の後からは胸元に懐中されていました)
大仏殿中門から大仏殿東回廊の外側を廻り
長池を経て
裏参道を通って
大湯屋に到着。


大湯屋内で「蜂起の儀」披露。
貝を吹いて、五十二段を登り、鐘楼・俊乗堂の前を通って
辛国神社へ。神前にて僉議を読み上げ、貝を吹き猫段を下ります。
猫段はすごい人でしたがその部分はカットして、大仏殿の向こうに見える夕焼けがきれいでした。右側の鳥居↑は辛国神社の鳥居です。
猫段を下りて、再度長池から東に(二月堂裏参道を)登り、塔頭宝厳院、龍松院を通って、正倉院角で貝を吹き
講堂跡の「南北の道」を通り、大仏殿西の回廊から勧進所の方へ。
勧進所に行く途中、子安神社に入って行かれました。
参考にしている『平成23年2月発行の宗報「けごん」』では2010年の「光明皇后1250年御遠忌法要」のルートが書いてあり、この子安神社には入って行かれません。今回は良弁僧正のお母様と関係の深い子安神社だからだと思われます。
僉議の文が懐中されているところの写真↑
勧進所からは塀沿いに戒壇堂の方へ。
貝を吹いて戒壇院正面の階段を下り

西塔跡の方へ
そこから東大寺ミュージアムの北側の道を通り、大仏殿参道へ。
五百立社付近で貝を吹き、大仏殿中門を右へ
そのまま、手向山八幡宮の参道を上がって行きます。
法華堂前を経て、二月堂下・鬼子母神前で貝を吹きます。
二月堂裏参道から大湯屋へ。

そしてまた長池の横(大仏殿東回廊外側)を南に向かって本坊へ。
これで18:00少し前くらい。ちょうど1時間ほどかけて境内を巡回されましたが、移動距離が長くてアップダウンもあり、結構足腰にきます。私はついて行くのが精いっぱいで、後半は最後尾をとろとろと歩いていました。
その最後尾をとろとろ歩きながら、大仏殿東の回廊の連子窓から覗いたら、荘厳された大仏殿がめちゃくちゃ綺麗で思わず撮った一枚。
ブレブレの上に、 iPhoneSEで撮ったすべての写真の画質も悪くて申し訳ないのですが、記録写真としてご容赦下さい。
帰り道、こちらは大仏殿西の回廊の入口から見えた夢のような景色。
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<<メモ>>
8名の僧侶の方は、鷲尾師、狭川師、佐保山師、筒井師、平岡師、北河原師、清水師、上司永観師でした。
貝を吹く場所は、大湯屋出発・辛国神社出発・正倉院角・戒壇院前・五百立社前付近・鬼子母神前の6か所でした。
ルートを思い出して、地図に書き込んでみました↓
大仏殿参道や東の回廊などは3回も通られてました。
今回ご一緒に廻ったリピーターのK様より『平成23年2月発行の宗報「けごん」』を送っていただけたおかげで、より詳しく「蜂起の儀」について知ることができました。ありがとうございました。
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