2023年10月27日金曜日

東寺と龍谷ミュージアム

久しぶりに見たいものが2か所あり、鑑賞時間に十分な時間を取れるよう仕事のお休みを取り、京都まで出かけてまいりました。

龍谷ミュージアムで開催中の「みちのく いとしい仏たち」と、東寺で開催中の「真言宗立教開宗1200年記念特別拝観 東寺のすべて」。
どちらもお客様方から素晴らしかったとお奨めいただいていて、特に龍谷ミュージアムの方は「奈良旅の前に寄り、帰りにも もう一度見に行きます」という方も。
期待にワクワクしながら、まずは京都駅一つ手前の東寺で下車して東寺まで。実はお寺の中を拝観するのは初めての私。
通常拝観ではどれくらいのエリアが拝観できるのか知らないまま、今回の特別拝観でまさに「東寺のすべて」を見せていただきました。
五重塔内陣や宝物館の「両界曼荼羅図」「弘法大師尺牘(風信帖)」、観智院の「五大虚空蔵菩薩坐像」や宮本武蔵による障壁画など、もちろん講堂安置の立体曼荼羅の仏様たちも金堂安置の薬師三尊像も素晴らしくて、2時間ほどかけて、たっぷりと東寺のすべてを堪能させてもらいました。

観智院では庭園のみ撮影可でした。


ところで、「東寺のすべて」ではしおりのQRコードをスマホで読み取れば音声ガイドになるというシステムなのですが、うまく活用するためには、スマホのイヤホンや充電のバッテリーを持って行くといいのではと思いました。

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次に龍谷ミュージアムへ。
お客様にいただいたチラシの裏には、今回お出ましの仏さまたちが少し紹介されていて、それを見ているだけで心惹かれたのに、実際は130体の仏像神像がいらっしゃって、もちろん神さま仏さま自身も素晴らしいのですが、会場の展示構成や学芸員さんの愛がいっぱいのキャプションなどもめちゃくちゃ楽しめるのです。
よろしければ是非、奈良への旅の行きか帰りにお立ち寄り下さいませ。(図録は奈良倶楽部に置いていますが写真より実物をご覧いただくことをお勧めします!)
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最後に、京都駅伊勢丹の美術館「えき」で芭蕉布の作品展をしていることを偶然知って寄り道しました。 
芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事
素晴らしい手仕事を見せていただけて眼福でした。

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それにしても半日に3軒も美術館を梯子するなんて何年ぶりだろう。
あ、その前に、奈良県外の展覧会に出かけるのも久しぶりでした。
(私事ですが、コロナ禍を通して県外の美術展に行くことを自粛していたわけではないのですが、そこまで出かけて観たいという意欲がわかなかった3年間。ようやくこの衝動が戻って来たかと思うと、それだけで嬉しい一日でした。)