2024年7月31日水曜日

今年の正倉院展は10/26~11/11に開催

「第76回正倉院展」の会期が発表になりました。 

会期: 10月26日(土)~11月11日(月)会期中無休
開館時間:8:00~18:00 金土日祝は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
会場:奈良国立博物館
観覧料金:一般2000円/高大生1500円/小中生500円/
     キャンパスメンバーズ学生400円
レイト割料金:一般1500円/高大生1000円/小中生無料
      ※レイト割は月~木は16:00以降/金土日祝は17:00以降

そして観覧には、事前予約制の「日時指定券」の購入が必要です!
「日時指定券」販売開始は9/6(金)10:00より、こちらから
※無料対象者は「日時指定券」の購入は不要です。
※チケット購入の詳細や、展覧会の見どころ・出陳品などについては
正倉院展公式ホームページをご覧ください→

尚、奈良倶楽部は正倉院展開催期間中はお休みなしです。
ご予約お待ちしていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2024年7月29日月曜日

東大寺図書館へ*

初めて入った「東大寺図書館」 

9/1にご案内する早朝散歩でお話する中の一つ「南大門にある築地塀跡」のこと。
塀があったのはいつ頃まで?どこからどこまで塀があったのか?などを文献から当たってみたくて尋ねに行って来ました。 

いただいた資料の、江戸時代初期に制作された「東大寺寺中寺外惣絵図」↑には、南大門から延びる塀は消えてるみたいですが、西大門から中御門(焼門)、佐保路門(転害門)そして現代の今在家から、奈良倶楽部の前の道の途中まで塀があるのです。そのまま多分 北御門(五劫院のところにあった門)まで塀は続いていたのでしょうね。 

昭和2年に行われた南大門の大修理についての本。
これをざっと読んでみても塀のことはわからなかったです。

同じ地図「東大寺寺中寺外惣絵図」がこの本にも載っていました。

築地塀跡が残る南大門。
午後4時頃、まだまだ暑い最中、今日も外国の方がたくさん!

「昭和修理要録」より、修理後の図面にも築地塀跡。 

昭和4年くらい?修理を終えた南大門の写真もありました。

昨日もみたけれど、今日も東大寺ミュージアムへ。
知足院のお地蔵様が美しいのです。(特別公開は8/30まで)

図書館への道中に拝観した戒壇堂の蓮の花。昨年の今頃の戒壇堂は修復作業中で拝観できなかったから、久しぶりに見る蓮の花です。 
西塔跡あたり、マルミノヤマゴボウの紅くなった実。 

::
色々な調べ物もヒマな7月にしておかないとと思うと、今日しかないと出かけてしまいましたが、本当に危険な暑さが続いています。
9/1の早朝散歩も定員まで残り2名様となっているようです。
東大寺境内であまり知られていないことなどお話できればと思っていますので、迷ってらっしゃる方がいらっしゃいましたら、是非ご一緒に歩きましょう!どうぞよろしくお願い致します。

2024年7月28日日曜日

東大寺「解除会」

7月28日 東大寺大仏殿で「解除会」厳修

茅の輪の設置は今年から当日のみに戻りましたので、夏の疫病退散の意味を持つ茅の輪くぐりを何としても今日しなければと、お客様チェックアウトの後に急いでお参りに行って来ました。 
法要の途中からの参列でしたが、疫病退散祈願のお経を浴び
散華も拾うことができ、いつもお水取りでお会いする方々にもお目にかかれて何気ないお話もでき、ほっこりしたひとときでした。 

大仏殿中門からの参道の両脇の水路は、屋根の上の鴟尾と鴟尾の幅に作ってあることを思い出して、鴟尾を写し込んでパチリ。 


鏡池周りに咲き誇る百日紅や


正倉院裏手の夏藤など、この時期に咲く花に目を止めては、一時暑さを忘れてお参りできてほっとしました。

大仏殿から退堂されるところのお姿を慌てて撮った一枚も・・・。

ところで、今更ですが東大寺のHPに記載の文章をあげておきます。
「解除会」は、わが国で古来より行われていた「夏越の祓」や「水無月祓」と深い関係がある法会で、疫病を防ぐため、大仏殿北側の講堂で延喜元年(901年)6月28日から始められたと言われています。現在は大仏殿で厳修しており、当日はご参拝の皆様も大仏殿内にて「茅の輪くぐり」をしていただけます。

2024年7月27日土曜日

8月のお出かけ情報②〜前半の寺社伝統行事

8月前半の寺社伝統行事についてご案内します。

◇8/1~8/15 9:00~16:00 大安寺「盂蘭盆精霊会」
期間中、諸大寺の高僧や著名人の染筆の灯篭を掲げお盆施餓鬼供養会を行います。
問合せ:0742-61-6312

◇8/3 10:00~ 天川村「洞川温泉行者祭り」
大峯山開祖の役行者が冤罪で島流しになり、後に無罪となって
大峯山に戻った時、熱狂的に村民が出迎えた様子を表したお祭り。
花火は21:00~
問合せ:0747-64-0333(大峰山洞川温泉観光協会)

◇8/4 10:00~  西大寺愛染堂「本願称徳天皇御忌」
西大寺本願称徳女帝の忌日法要。
問合せ:0742-45-4700

◇8/4 10:00~ 杉箸神社「祭典(箸供養)」
杉箸神社は、箸の神様として知られるシラハシの翁が祀られ、日本でも珍しい箸をご神体とする神社です。昭和25年以来毎年行われているこの祭典では、割箸への感謝と杉箸業界の発展を祈願し、祝詞奏上のあと玉串が奉納されます。
問合せ: 0747-52-4054

◇8/7 7:30~9:30 東大寺大仏さま お身拭い
問合せ:0742-22-5511

◇8/7 14:00~ 大神神社「七夕祭」
拝殿にて、学業の向上・技芸の上達と諸願成就を祈願する。
子供達が参加しやすいよう、月遅れで8/7に行われている。
問合せ:0744-42-6633

◇8/7 19:00~ 大和神社 「戦艦大和みたま祭
問合せ:0743-66-0044

◇8/9 終日 東大寺二月堂「およく」 
この日に二月堂に参詣すると46000回功徳があるといわれています。
問合せ:0742-22-5511

◇8/13 19:00~東大寺大仏殿「万国天災人災物故者慰霊法要」
問合せ:0742-22-5511
※8/13と8/14は大仏殿夜間拝観(参拝無料)が行われ、観想窓も開扉されます。(19:00~21:00)

◇8/13~8/15 薬師寺「盂蘭盆会」
問合せ:0742-33-6001

◇8/13~8/15 19:30~ 十津川村「十津川の大踊り」
13日:小原地区→十津川第一小学校校庭
14日:武蔵地区→旧武蔵小学校校庭
15日:西川地区→旧西川中学校校庭
8/17「昴の郷」で十津川の夏祭り開催
問合せ:十津川村教育委員会(0746-62-0003)

◇8/14 18:00~ 談山神社献燈祭
問合せ:0744-49-0001

◇8/14・8/15 19:00~21:30 春日大社中元万燈籠」 
問合せ:0742-22-7788

◇8/15 19:00~21:30 東大寺万灯供養会」  
問合せ:0742-22-5511 

◇8/15 20:00「高円山 大文字送り火
問合せ: 0742-30-0230(奈良大文字保存会)

◇8/15 「ほうらんや火祭」
橿原市内 春日神社(12:30頃)と八幡神社(15:20頃)にて。
松明を持って境内を暴れ回り、疫病封じと五穀豊穣を願う
約300年続く伝統ある夏の火祭り。
※2024年も神事のみとし見学不可、火祭り行事は行われません。 


2024年7月26日金曜日

8月のお出かけ情報①〜特別公開ご案内

<<公開中の秘宝秘仏は・・・>>
◇〜8/12 喜光寺宇賀神特別開帳」9:00~16:00
問合せ:0742-45-4630 

◇~8/20 當麻寺中之坊「香藕園こうぐうえん改修勧進展」
大和三名園のひとつ「香藕園」が5ヶ年におよぶ修理となるため勧進展を開催。 第111代天皇後西院(後西天皇)ご宸翰「観松」や高倉篤麿子爵筆「香藕園記」などが公開。
問合せ:0745-48-2001

◇〜8/31 安倍文殊院金閣浮御堂 夏の寺宝展」9:00~17:00
問合せ:0744-43-0002

◇〜8/31 おふさ観音秘宝生き人形特別公開
問合せ:0744-22-2212
問合せ:0743-53-5023

<<今月から始まる特別公開は・・・>>
◇8/1~8/11 9:00~15:00 五劫院「五劫思惟阿弥陀仏」

問合せ:0743-57-2231 (広島大仏奉賛会)

◇8/4・8/11・8/18・8/25  9:00~16:00
宝山寺獅子閣特別公開
問合せ: 0743-73-2006

◇8/8 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」 9:00~16:00
※雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◇8/16 13:30~15:00  當麻寺中之坊導き観音ご開帳
問合せ:0745-48-2001

◇8/23・8/24 9:00~16:00 唐招提寺地蔵堂
弘法大師の作と伝わる秘仏、地蔵菩薩立像(重文)を特別公開。
問合せ:0742-33-7900

2024年7月25日木曜日

7/26~28「奈良のトビラ@滋賀編」

いよいよ明日から!7月26日(金)~28日(日)
奈良のトビラ」第3弾が滋賀で開きます!

会場は「ブランチ大津京内ハッシュタグ大津京」というところ。
アクセスはこちらです→

開場時間は、日によって違いますのでお気をつけてください。
7/26 13:00~19:00・7/27 10:00~19:00・7/28 10:00~17:00

出店情報は「奈良のトビラ」公式 X でご案内されていますが、滋賀編では、奈良の常設店では扱っていない商品も販売されますので、お近くの方、お楽しみにお出かけくださいませ。
また、7/27(土)13時より「ミニトーク」が開催されます。
ゲストスピーカーに、長浜市「時代物工房 一助朋月」女将・塚本ゆえさん(奈良市出身)をお迎えして、生駒あさみさんと、奈良の魅力や奈良と滋賀のつながりなどについてお話されます。事前予約なし・参加無料です。 

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「奈良のトビラ」今後の予定チラシなどの配布もあります。
●9/21〜23 【宮城編】青葉山公園 仙臺緑彩館
●10/19&20 【佐賀編】吉野ヶ里歴史公園
●10/26&27 【福岡編】国営海の中道海浜公園
奈良の「産品」と「情報」を全46都道府県にお届けするアンテナストアプロジェクト「奈良のトビラ」。皆様のお住まいの近くにまいりましたら、是非「奈良のトビラ」にお出かけ下さいませ!

2024年7月24日水曜日

藤原宮跡の蓮の花2024*

藤原宮跡に蓮の花を見に来るのはものすごく久しぶりになります。

朝6時半に出発して1時間ほど。7時半でもこの暑さで、もう少し早い時間の方がよかったかもと思いながらも、凛と美しく咲く蓮の姿に、しばし暑さを忘れてカメラを構えるのでした。










藤原宮跡の蓮の花。
畝傍山や耳成山、天香久山といった大和三山を背景に彩られた蓮のある風景は うっとり美しい極楽浄土の世界。まさに天上に咲く花のイメージでした。(写真撮影は7/22)

2024年7月23日火曜日

安達えみさん講演会と「奈良処方箋」

旅館ホテル組合主催のセミナーで、ホトケ女子・安達えみさんの講演会「今、改めて、奈良の観光を考える」を拝聴しました。

お話の順番が前後しますが、講演の最後に宣伝されていた「奈良処方箋」について、先にお知らせいたします。


会場
7月24日㈬ 19:00-21:00 GARAGE WASEDA
    東京都新宿区早稲田鶴巻町518 早稲田玉井ビル 3F
7月25日㈭ 10:00-16:00 3×3 Lab Future
    東京都千代田区大手町1丁目1−2 大手門タワー1F
7月26日㈮ 18:00-20:00 PYNT
   東京都千代田区飯田橋2-18-3 日建設計東京オフィス 3F
参加費:無料
対象:首都圏在住の女性
★事前申込優先(空きがあれば当日の参加も大歓迎!)
時間:お一人様15分

「出会い・共感・アイデンティティ」
この言葉にピンと来た方、奈良があなたの生き方をちょっと幸せにしてくれるかも
宣伝ベタとして有名な"観光地・奈良"。
新たな宣伝方法を模索するために
首都圏の女性を対象に
モニター調査を行います。
その名も「奈良処方箋」。
ホトケ女史としても活動する奈良ガイド・安達えみが、
あなたの日常や生活の悩み、暮らしや趣味嗜好を伺って、
あなたにぴったりの奈良を提案させていただきます。
是非お気軽におしゃべりに来てください。
空きがあれば当日参加も大歓迎!

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では、講演内容を自分なりにまとめてみたいと思います。

・奈良の魅力の一つに、古い木造建造物ランキングで1~27位を奈良県が独占している事実。「残った守り続けてきた」という事実は誰にもかえられない。だから、「奈良には本質・本物がある」ということ。

・そういった奈良の魅力をもっと誇っていいのではないか。なのに
地元愛の強い都道府県ランキングで奈良は31位
(一般論として、奈良の地元民が奈良の良さに気がついてないのではというのは、うすうす感じていましたが)
コロナ後に観光に行きたい都道府県ランキングで奈良は41位!
(これは正直ショックでした。コロナ禍で心身ともにしんどい思いを経験したからこそ、奈良の魅力に触れてダメージを癒してほしい・・・と思っていた私。実際に奈良倶楽部のお客様方には、そういう方は多いのですが)

・そして、上記のランキングで、地元愛の強い都道府県の上位が、コロナ後に行きたい都道府県の上位と重なっているという興味深いデータを指摘されていました。

・観光地奈良は宣伝ベタと言われているが、奈良の観光に必要なのは何か?→それは地域住民の「シビックプライド」(地域への誇りと愛着)を高めることでは?

・そして奈良出身者が一番の観光大使とおっしゃる。
(これは実際にそう思います。我が家も18歳から東京で暮らす娘と息子がおりまして、それぞれが自分なりに奈良を誇ってくれているのではと思っていますが)

・観光ができることなどや、観光を通した先にどんな奈良の未来を想像するか・・・などまとめのお話の中で、印象深かったのは・・・「古代から持続可能を証明し続ける 世界に誇る観光地、奈良モデルの提唱」という言葉でした。


「ホトケ女子」というお名前は存じ上げていましたが、実際にお会いするのもお話を伺うのも初めてで、安達さんの奈良への想いが熱く深くてお話を伺っているだけで楽しい時間でした。ありがとうございました。

最後にもう一度・・・東京近郊の女性の皆様、明日から3日間の「奈良処方箋」モニターに、ご協力よろしくお願いします。

2024年7月22日月曜日

奈良博*夏の展覧会

奈良国立博物館のこの夏の展覧会は、「泉屋博古館の名宝―住友春翠の愛でた祈りの造形―」と「フシギ!日本の神さまのびじゅつ」の2本立て。どちらも会期は9/1までです。


どちらも小粒ながらいい展覧会でした。
泉屋博古館の名宝―住友春翠の愛でた祈りの造形―」は、中国古代青銅器のコレクターとしても世界的に知られる住友家第15代住友吉左衞門友純(雅号:春翠)のコレクションの中から、優品を選りすぐって紹介した展覧会。
また、金銅仏、舎利容器や仏具などの仏教工芸、仏画なども並び、とても見応えがありました。
こちらだけ撮影可の「鴟鴞尊」↑

そして「フシギ!日本の神さまのびじゅつ」では、日本の神さまの美術にまつわる、いろいろな“フシギ”を紹介しながら、人々が日本の神さまをどのように見つめていたのか、その秘密に迫るという展覧会。
子どもだけでなく大人も充分楽しめる内容で、展覧会場の空間構成がいつもの奈良博と違っていろんな工夫が凝らされて、普段と違う様子がとても新鮮でした。

会期:9/1まで
休館日:毎週月曜日(但し8/5と8/12は開館)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
※8月5日~14日(なら燈花会の期間)は午後6時まで
※8月15日(中元万燈籠)は午後7時まで

::
この日は、春日大社で旬祭講話を聴講してから奈良博まで、参道の木立の中を歩きました。正午過ぎの酷暑の中でしたが、春日大社の参道には木陰が多く、暑さも少し凌げたかもしれません。(ペットボトルのお水と塩飴は離さずに)

その後、工場跡事務室さんで休憩して、二月堂へ吊り紐とおよくの万灯明料を納めにまいりました。
二月堂からの景色に、一瞬暑さも忘れるくらいでした。
普段は仕事もあるので殆ど出かけないていますが、暑さに気をつけながら思い切って出かけるのもリフレッシュになりますね。
出かけた先が春日大社、奈良博、二月堂と私の大好きな奈良の三角形の中だったのもちょっと嬉しいことでした。

2024年7月21日日曜日

春日大社「旬祭」と「旬祭講話」

春日大社で毎月1日11日21日に行われている旬祭。
月に3回の内、21日は一般の者も参列ができ、旬祭の後には「感謝共生の館」にて神職による旬祭講話が行われます。

7月は「十日会」の例会も兼ての旬祭参列でした。
神事を斎行される宮司さん、神職さん達が来られる前に御廊にて待ちます。その際に、進行係の神職さんよりちょっとした四方山話などを伺いました。
御本殿前の中門から左右に広がっているのが御廊で、江戸時代までは興福寺の僧侶が読経をする場所だったとか。障子の桟が一筋しかないのに2枚の障子で構成されている構造が不思議でしたが、ちょうど障子の傍だったのでその謎がわかりました。
また御本殿の神様からは御廊にいる参拝者も、障子が開いていると連子窓を通して、林檎の庭もお賽銭箱前の参拝者も見えるそうです。
(これは旬祭前日に神職が御本殿前の鏡を綺麗にする時に見えるのだそうです)

(中門↑の写真は、式年造替で御本殿をお留守にされている2015年に撮影)

そんなお話を聞いた後に厳粛に旬祭が斎行され静粛に参列しました。

そして場所を「感謝共生の館」に移して、旬祭講話を拝聴します。

今月は、岡権禰宜による「能登を想う」です。

2016年11月、春日大社式年造替正遷宮奉祝行事で、珠洲市飯田町の春日神社さんより「燈籠山とろやま」が、飛火野にお出ましになってお祝いをしていただいたというご縁(その当時のブログ記事)があり、5月に地震のお見舞いに珠洲市を訪ねられた時の様子を写真と共にお話下さいました。
(写真は飛火野での燈籠山、足元には燈花会の明かりが灯っています)

春日神社の祭礼「燈籠山祭りとろやままつり」は毎年7月20日21日に行われ
高さ16mの「燈籠山とろやま」と呼ばれる巨大な山車が出ます。
こんな感じ↓(公式サイトより写真は拝借)
「燈籠山祭り」の正式名称は「おすずみ祭り」といい、神様の夕涼みという意味と祭礼で罪・穢をお祓いするという側面があるのだそうです。今年は、燈籠山巡行のルートが7月から始まった道路の復旧ルートと重なるので、燈籠山巡行はなく神事のみの「おすずみ祭り」で斎行されたそうです。

今回の能登半島地震は3度目で、一昨年6月の震度6の地震で春日神社では鳥居が倒れ、昨年の「燈籠山祭り」までに再建。昨年も震度6の地震が起こり、今年の元日には震度7で再び鳥居が倒れます。
その他に訪ねた珠洲市の神社も被害が大きく、実際に写真で伝えていただいて惨状を知るばかりでした。

能登では7月から9月にかけて各神社で「キリコ祭り」が行われます。「キリコ」というのは巨大な燈籠のことで、何枚か写真を見せていただき、この盛大なお祭りを(自分が知らなかっただけかもしれませんが)どれだけの日本人が知っているのだろうと思いました。
(能登のキリコ祭りについてはこちらのサイトに詳しいです)

神社の復旧だけでなく生活再建も進まない中での、この夏のキリコ祭りは縮小開催や神事のみのところもありながら、概ね開催されるようで、祭りを通して祈り、希望を胸に抱かれるのかもと感じました。
とにかく、あまりに知らなすぎましたが、こうしてほんの少しだけでも知ることができ、また想いを馳せることができました。