2024年5月6日月曜日

大阪市内*美術館巡り

5月6日 ゴールデンウィーク最終日
展覧会や特別公開の会期も本日最終日というところが多いですね。
先日訪れた中之島美術館「福田平八郎展」のお隣の国立国際美術館では「古代メキシコ」展が今日まで。この前は時間がなくて行けなかったので、最終日に滑り込みで行ってきました。
そしてここまで来たら、前から行きたかった東洋陶磁美術館と藤田美術館も近いので、久しぶりに美術館のはしごをしてきました。 

メキシコには35もの世界遺産があり、紀元前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻までの3千年以上にわたり独自の文明が花開いて、そのうち「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に焦点を当てた展覧会です。
名前は聞いたことがあっても実際には殆ど知らなかったメキシコの古代文明について「学ぶ」気持ちで訪れました。
確かに知らないことを知るのは面白いのですが、「生贄」については(詳しい説明は省きますが)生理的に受け入れられず、しんどい気持ちで美術館を後にしました。

そんな気持ちも、東洋陶磁美術館で触れた朝鮮や中国の焼き物や、藤田美術館の源氏物語をテーマにした展示に目が喜び、心のバランスもようやく整ったのでした。

以前、台湾の故宮博物院の青磁水仙盆の特別展でも拝見した(過去記事)、東洋陶磁美術館所蔵の水仙盆。たまらないほど美しいです。
国宝「油滴天目茶碗」もゆっくりじっくり間近で拝見できます。
こちらは「木葉天目茶碗」(重文)
「三種の神器」のエピソードで有名な3点も拝見できました。
エピソードとは・・・日本橋の老舗古美術商・廣田益繁(号・不孤斎)は、気に入っていた3つの中国陶磁を「三種の神器」として秘蔵していました。安宅はこれを手に入れようと頼みますが、不孤斎は拒否する書簡を送りつけます。 ある日、安宅邸に呼ばれた不孤斎が座敷に通されると、なんとその断りの書簡が軸装されて床の間に飾られていました。唖然とする不孤斎を前に、安宅は再び懇願。ついに不孤斎は根負けし、「三種の神器」は安宅のものになりました。

最後は藤田美術館へ。
ちょうど源氏物語に関連する特集展示期間で、藤原公任の書↑や、国宝「紫式部日記絵詞」 ↓なども拝見できましたが
国宝「曜変天目茶碗」の展示期間は6/1からでした。
窓からの新緑が美しい。お庭にも出ることができます。
最後はカフェでお抹茶とお団子をいただいて帰りました。

訪れた美術展では、3館とも展示品のすべてが写真撮影可でした。